お世話になっております。 八艶伝のテストプレイが終了しました。つまり、マスターアップです! 来週の投稿をお楽しみに! 今週は男色御伽草子を作る際に影響を受けたもう一つの作品、妖星伝について書きます。まったくエロくない話になります。ごめんなさい。 妖星伝は半村良 氏が20年もの歳月をかけて完成させた、2500ページにも及ぶ長編伝奇小説です。江戸時代の日本を舞台にして話は進むのですが、最終的には宇宙や生命の起源、そして人間の生きる目的にまで迫る、非常にスケールの大きな話に展開していきます。ネタバレを含みますので、妖星伝を読もうと考えている方は以降を読まないでください。 妖星伝には外道皇帝という存在が登場します。彼は宇宙人で、太古の地球に宇宙船に乗ってやってきました。その際、不時着によって宇宙船が壊れてしまい、元の星に戻れなくなってしまうのです。元の星に帰るために彼が取った行動は、生物の進化に介入することでした。DNAの中に入り込み、生命が他の生命を喰らい、出し抜くために進化するように変更したのです。その効果は抜群で、生命の進化は急速に速まり、地球は生物で溢れるようになりました。やがて知性を持った人間が生まれました。そのとき、外道皇帝がDNAから姿を現し、人間を使って宇宙船を手に入れる…というストーリーです。 ゲイとして生まれたからかどうかはわかりませんが、私は生きる意味について自問することが今でもたまにあります。生命科学は人間が生きる意味について、種の繁栄以外の答えを教えてくれません。なぜ、種の繁栄が大事なのかが重要であるにもかかわらず、です。妖星伝はSF小説として、人間が生きる意味について、こういう考え方もあるよ、と教えてくれた作品でした。人間の生きる意味が「外道皇帝の宇宙船を作るため」なら、とてもシンプルで悩むこともなかったのになぁ、と思います。 男色御伽草子ではこのあたりの思想がかぐや姫のセリフに色濃く反映されています。地球は生命が生命を殺し合う地獄の星である、と。かぐや姫の故郷である月では誰も死ぬことがありません。桃彦は月に行くことより地球に留まることを選びましたが、この広い宇宙のどこかに、DNAの呪縛から解放された生命がいたら、そっちに生まれ変わりたいなぁ、と私は感じてしまいます。
Tsukumo
2021-02-13 15:35:42 +0000 UTCさく
2021-02-13 13:13:20 +0000 UTCTsukumo
2021-02-13 03:09:59 +0000 UTCとらまる
2021-02-13 01:31:45 +0000 UTC