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DUST ROOM - 解説・制作 -

DUST ROOM

event : COMITIA147

day : 2.25

space : 東3 - D14a


どんな部屋でもおまかせ!ハウスクリーナーの少女が様々な部屋を掃除する「汚部屋×少女」がテーマのイラスト本、DUST ROOMの制作過程やコンセプトについての解説記事です。

この本の誕生

2023年、12月8日

汚い部屋にご立腹なかわいいメイド。

この絵を描いた後に、COMITIAで汚部屋だけを集めたイラスト本を作ったら面白いのではないか?と思い、今回この本を制作することにしました。すぐに知り合い数人に声をかけ、実際の汚部屋の写真を募る。昔住んでいた部屋だったり、今も住んでる部屋の写真だそうです。


(frame embed)



なぜ“汚部屋”というテーマなのか

自分が汚部屋というものが好きだからです。

部屋というのは住む人の精神が顕著に表れているものだと考えています。


散らかった部屋というのはそこに住んでいる人が習慣や癖から無意識に作り出す空間。物や家具、落ちているゴミそれぞれに意味があり、それを目で見ることのできる一種の作品ではないでしょうか?

過去に一度、汚部屋を作るために部屋を散らかしたことがあるのですが、その場で作った汚部屋というのは案外つまらない。散らかすのが目的になっていて、そこに生活風景が見えない。部屋は植物の様に育てるものなのです。



本文解説

最初の見開きに出てくるのはこのページ

税金を支払う紙、何かの封筒、国からのお知らせ、レシート...それにハウスクリーナーのチラシ!それらが散乱してます。


書類の位置が中央に寄ってる?

実は本になった時に、間に挟まってる!という演出をしたくてこんな配置にしていました。無線中綴じ製本はこういう遊びが出来て面白いです。


↑ 製本化。ノド(中心)が内側に巻き込まれて紙が挟まってるみたい


小ネタ

左ページにある記号


...

……

...

○○○-×××-××...


これは汚部屋に困ったあなたが、チラシを見てハウスクリーナーに電話をかけているという描写です。でも番号を押すまでにしばらくの間があり、あなたの葛藤が見えます。(本当に細かいですが、番号が上下に揺れているのもボタンを押す指が定まらないという描写...)


電話をかければもう大丈夫、チラシに書いてあるように迅速に来てくれます。だって次のページの右下ではハウスクリーナーちゃんがもう到着しちゃってますからね!





10人のハウスクリーナーちゃんと汚部屋

この本には合計で10人のハウスクリーナーが登場します。その一部をご紹介


登場するハウスクリーナー達の服装が似てたり似てなかったりバラバラなのは、皆所属する清掃会社が違うからです。メイド服を着てるキャラは同じ会社。ただしピンク髪の、ジャージにエプロンを着てる子は別の会社。...というか本当はハウスクリーナーの真似をしてる女の子。エッチな本にご立腹な様子。



(Dolphin Killer 魅惑のボディでイルカも悩殺… ! ? )




かわいい格好でお掃除してくれる専門の清掃業者




大手の清掃会社のハウスクリーナーちゃん。一番しっかりした会社なので、制服がある。新人だから部屋の様子に目が回ってる…




黒い服を着てるのは、小さい清掃会社のハウスクリーナーちゃん達。破格の値段でお掃除してくれます。マイペース。お酒が好き。よく見ると髪留めは死にかけの肝臓




表紙デザイン

今回の表紙は、本のテーマが汚部屋なので、本文だけではなく表紙も情報量が多い物が良いと思いドットとハーフトーンを組み合わせた賑やかなデザインにしました。とても細かい話ですが、ハーフトーン(表紙右)は 散らかった部屋が見えていない という意図があります。(目が悪い人の視界のような)

毎日見てると不思議なことに人間の脳はそれを認識しなくなり、無意識下で部屋の輪郭だけを見てしまうのです。





白いドットは清掃のイメージから、洗剤で洗った跡の泡の流れを表現しています。最初は本が破れていたり、液体が伝っていたり...いろんな案で迷いました。ドットの大きさもどの程度なら手元で見た時と、離れて見た時に一番美しいと思えるか何度もサイズを変えたり実寸大に印刷して調整を重ねました。


7案 (破れているのはちょっと乱暴かも...と思いボツ)

これは最後のページ案

下のデザインでやりたかったのですが、今回頼んだ紙の種類だと裏表紙裏(右ページ)の印刷が不可という事だったので上のデザインにしました。


紙の種類

- 表紙

DUST ROOMを手にして、まず目に入るのは表紙のキラキラのグリッター。今までの本には無かった要素です。

分かった人は多分いないと思いますが、グリッターは埃が舞う景色をイメージしています。大掃除をしたり、天気のいい日に部屋の中で布を動かすと、日光に当たった埃がキラキラする様子を見たことある方も多いと思います。そんなイメージです。


- 本文

いつもは粗めでグロス感の強いヴァンヌーボですが、今回は上質紙を使用しました。

上質紙はかなりポピュラーな紙で、身近なもので言えば郵便はがきなどに使用されています。

今までに出した本を持っている方は比べてみるとかなり違うのが分かるともいますが、上質紙を使った今回はかなりマットな質感に仕上がっています。汚部屋なのだから表紙同様に騒がしさを出せばいいという考えもありますが、そうはしません。

汚部屋というテーマで汚い部屋のイラスト、それを敢えてラフ感とマット感のある紙を使用することによって、汚部屋だけれどどこか落ち着きと静けさのある印象になるのです。


紙の選択はかなり本を作るうえで重要な要素で、紙によっては本の印象が全く違ったりしますが、普段から紙に関わることが無いと意外と素通りしてしまう要素です。この記事を見て、へー…と思ってもらえたら嬉しいです。


Special Thanks

汚部屋イラストの横には、今回部屋の写真を提供していただいた方々の名前(イニシャル)が載っています。名前を作品と並べたのは、実際にこの部屋はあった。もしくは今もある。というリアリティを感じてほしいからです。この本のために作られた部屋ではなく、実際に人が生活していた空間だということを考えながらもう一度この本を見ると、少し見方が変わって面白いかもしれません。


…という、本の解説でした。

本の本文にはこういった背景の説明は一切入れていないので、かなり面白い記事になったのではないでしょうか。ここまで読んでいただきありがとうございます、後はあとがきです。




COMITIA147を終えて

COMITIA147ありがとうございました。

差し入れやお手紙嬉しいです。

スプーンを頂きました

なんと前に描いた角砂糖さんの持ってる物とそっくりな品を探して贈っていただいたそうで…


ドイツのクリストフ・ウィドマンという工房で1950年以降に作られたヴィンテージ品だそうです。貴重で素敵な物をありがとうございます…!

ヴィンテージのカラトリーは好きで普段も使っていたりするので、とても嬉しいです…


角砂糖さん

虫が苦手だけど頭に角砂糖がくっついてるので、よく蟻が群がる。それが人生の悩み。絵だと既に蟻が一匹ついてる。でも本人はまだ気づいてない…

というキャラクターです

CONTRACT掲載 角砂糖さん (かわいそう...)


えぐちちゃんカード かわいい…


改めてCOMITIA147ありがとうございました。

通販は4月中にBOOTHにて再販を予定していますので、気になるかも…と思ったらぜひ購入してみてください。個人的にはかなりお気に入りの一冊になりました。もう次の本が作りたくて仕方がないです!

夏は暑くて外に出ないので、次回COMITIAは秋か冬あたりになりそうです…

(frame embed)


本の感想は #egegpic などで教えてくれると嬉しいです。


次回はスノーボードに行った日記とスノボえぐちちゃんの限定イラストを投稿する予定です。おたのしみに。



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Comments

解説とても読み応えがあり面白い記事でした。全体公開してもらえたのとてもありがたいです!グリッターの埃やドットの泡の表現、細部に細々に工夫がありとても素晴らしい本でした。えぐえぐ先生の部屋を生き物としてとらえてるところがおもしろいと個人的に思いました。汚い部屋の自分からすると、汚い部屋という状態が普段の姿であり、逆に綺麗だと気持ちが悪い、という感じなので汚部屋を作ろうとしても出来ない側の人間もいるのだと少し驚きもありました。一冊の本で色々な発見や感想が持てて、楽しかったです。またえぐえぐ先生の新作の本これからも楽しみにしております。

沈黙


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