レモン・カノンを全ページに渡って解説やらエピソードを語る企画。試験的に、今回有料にしています。(追記、2020/06/18を持って全体公開になりました。)
漫画はこちら
twitter post: 1264949571035164674
前回
fanbox post: creator/5982616/post/879459
あるいは タグの#コラム から全部見れます。どうぞ。(https://www.pixiv.net/fanbox/creator/5982616/tag/%E3%82%B3%E3%83%A9%E3%83%A0)
それでは見ていきましょう。
・
檸檬くんが6歳の時、2006年2月生まれなので、2012年頃でしょうか。西瓜くんは12〜13歳、中学1年生の頃です。ということは、2012年の春以降のようです。西瓜くんの中学は学ランです。檸檬くん、地球の図鑑を読んでますね。西瓜くんは英語の勉強みたいです。まだ自分の名前を漢字で言えない頃。檸檬くんを幼く描けました。
・
・
苹果さんが今回重要だったので、序盤に登場。相変わらず手が見えません。檸檬くんのために医者になりたいそうです。勉強を頑張っています。
・
・
苹果さんが「絶対に」と言ってるから、「絶対に」なるのです。でも、檸檬くんの病気が治せるかは触れてません。「なれるよ」ではなく「なるよ」なのです。
・
・
今回の見開き。お互いが向き合ってるのを、特殊なレンズで見たような処理を行いました。葡萄先生は足を組むのが好きみたいです。西瓜くんと葡萄先生の後ろが、なんだか不吉。寿命が19歳までを初めて宣告されました。
・
・
檸檬くんに具体的な病名はつけていません。ただ、19歳までしか生きれない病気です。本当に19歳でいいのか?と当初から悩んでましたけど、やっぱり19歳がいいかなと想いました。大人になれない年齢ということです。真ん中の目は葡萄先生の角です。
・
・
実際のところ、このような状況(両親が死亡、親族は身寄りのない子供の兄のみ)だと弟くんの病気についていつ頃正直に話をされるのか不明なのですが、ここでは中学生になってから…ということに。真ん中の十字架は、僕が人間絵を描いてた時に創ったものです。医大は6年生なので、卒業する時には西瓜くんは24歳過ぎのため、間に合わないですね。
・
・
海の場面。この漫画、海が重要なのですが、僕が海をまだ上手に描けないのがネックです。西瓜くんはどこで教科書を読んでいるんでしょうね。どこかの木陰のようです。
・
・
19年看病し続けても何も残らないことを示しています。檸檬くんはずっと寝たきりのため、足が未発達です。生涯でもなく、一時期でもない、その歯がゆい期間を悲観してるのです。
・
・
どこから漏れたかは不明ですが、両親のことが学校で噂になってしまいました。児童養護施設にいることも分かっているため、周りと距離をとられてます(西瓜くん自身もとってしまっています。)
・
・
檸檬くんの病気は、生まれてすぐ発覚しました。もっと言うと、生まれる前から未熟児であることは分かっていたため、途中で西瓜くんのお母さんは大きな病院に移りました。西瓜くん達がいたのは岩手の方です。今は千葉〜茨城あたりに住んでます。
・
・
西瓜くん自身は、両親の死について何も知らないため(首を吊ったことしか知らない)、推測しかできません。でも周りからの話と、檸檬くんのことから、捨てられたと考えるのが妥当だと想うようになっていきます。僕は余白に文字だけが結構好きなのです。
・
・
ぼろぼろに泣く西瓜くん。余談ですが、僕自身このシーンは泣いて描いてました。「ぼくらの」という漫画にこんなシーンがあった気がします。
・
・
中学は居心地が悪く友達もいなかったため、部活には入りませんでした(未公開エピソード:檸檬くんには檸檬くんのお見舞いに来るために部活に入らなかったと伝えています。)桜お兄ちゃんは、西瓜くんが11歳くらいの時に高校を卒業したため、児童養護施設から出て行きました(18歳までしかいられない)。当時は二人ともケータイを持っていなかったため、今では一切連絡が取れていないみたいです。(西瓜くんがケータイを持ったのは、おそらくさらに先の大学生になってから。)
・
・
1コマ目、第2楽章のラストシーンですね。よければ見直してください。ややこしいですが、ここの西瓜くんはもう高校生くらいです。
・
・
この黒いところのセリフ(モノローグ)は、レモン・カノン2巻の予告ページにありましたね。この辺りからモノローグに「ニューロダン」というフォントを使っています。細くて丸いのですが、芯の通った形をしているので好きになりました。
・
・
檸檬くんの病気を治すために医者になる献身的なお兄ちゃん…とずっと生きて来た西瓜くんには、今更病気が治せないからとそれまでの自分と生き方を変えることができなかったのです。そういう生き方しかしてこなかったのです。ここでも医者を目指すのは諦めていません。そう生きて来たから。
・
・
「レモン・カノン2巻」で出た手首の傷の話。強く噛む自傷行為です。血が出るくらい強く噛み付いています。自殺するためではないですが、噛む度に生きてしまっていることを再確認します。(僕小学生の時よく噛んでたんですけど、みなさんはどうでした?)「生きてる…」は、旧劇エヴァのやつ。
・
・
いちごくんと出逢ったのは高校生の時なので、これは高校生の時の話。西瓜くんが高校生なので、檸檬くんの余命はおよそ9年以内くらいでしょうか。
・
・
羊の死体。羊は、キリスト教で犠牲の象徴だそうです。旧劇のエヴァで犬の死体のシーンがあるのです。
・
・
いちごくんとの出逢いや、その関係性のエピソードはいつか描かなきゃいけないですね。今は断片的にしか分かりません。「何のために生きていけば…」からの「僕がいるよ」なので、西瓜くんがいちごくんを好きになったのはここがきっかけだったんだと想います。檸檬くんは死にます。だから、檸檬くんのためだけでなく、いちごくんのために生きるという選択肢を、ここで初めて得たのです。ただ、いちごくん自身はあくまで友達として…としか想ってないのでしょうね。二人の話は後半になりそうですが、描いて行く予定です。
・
・
このシーンの構想はありましたが、実際に作るのは結構大変でしたね。お気に入りです。
・
・
考えてはいけないこと、それは檸檬くんがいなければ良かったのにということ。でもそれで檸檬くんを見捨てたら、自分らを捨てた両親と同じこと。大人になっていくたびに西瓜くんは、自分らを捨てた両親の気持ちが分かってきてしまったのです。8Gは、8G病棟のこと。
・
・
8G病棟、全てではないですが、檸檬くんのいるとこには窓がないようです。薄暗い廊下がずっと続いていますね。さりげなく神様が本編に登場しています。他に適任のキャラがいなかったってのもあります。EXパートに神様が出なかったからというのもあります。神様と話してるこの檸檬くんは、何歳の時の檸檬くんなんでしょうね?
・
・
檸檬くんが西瓜くんを好きな理由は第5楽章で語られましたが、ここでは西瓜くんからの話が語られました。結論から言うと、第5、6楽章では、どちらも本気で相手のことが好きなわけではなく、兄を、弟を、好きでなければならない、好きでなければ独りにさせてしまうという一種の責任感によって成り立っていることが明かされました。檸檬くんに至っては、西瓜くんがほんとうは自分のことを好きじゃないのに気付いています。
・
以下、EXパート
・
・
ここで登場してるまん丸な目のキャラは「そんなかれらは」に登場した秋月まるいくんです。医者になったようです。なお、年齢から研修医くらいだと想います。レモン・カノン1巻では、ちゃんと医者になって登場しています。葡萄先生が研修医(24歳の頃)なので、2000年頃の話です。今から15年以上前ですね。苹果さんはその頃から病院にいたようですが…?
・
・
何かに気付いた葡萄先生は、ある本を手に取りました。
・
・
個人的にはホラーシーンのつもりですが、どうでしょう。ネームでは目を閉じていたのですが、描き直して行くうちに目が開いた状態になりました。不気味に描けて良かったです。ちょうどひぐらしの泣く頃にを見てたんですね。
・
・
無。
・
・
残っていた写真…。苹果さんが一切触っていないのにぺらぺら捲られるページ。そして触れていないのに剥がされて行く写真。これは…?
なお、ここでモヤモヤしたカケ網が使われていますが、いいブラシを手に入れましたね。下のページでも多様しています。
・
・
兎波大学附属病院の前身となった、兎波病院設立記念に撮られた写真。1894年撮影。100年以上前の写真に写っている苹果さん……。消されてゆく写真……。
何が起こって行くのか、この物語はどこへ進むのか。
レモン・カノン第6楽章追走曲西瓜の追走篇
解説おしまい。
前回の第5楽章、今回の第6楽章の2話を収録した「レモン・カノン3巻」今年2020年中に発刊予定です。1、2巻同様に描き下ろしエピソードを3本収録予定。
次回予告
レモン・カノン 第7楽章 鎮魂曲葡萄の鎮魂篇。
よろしくお願いします。いよいよ、物語は神様に迫ります。第7、8楽章を収録した「レモン・カノン4巻」も2021年春に発刊予定です。
それではまたお逢いしましょう。
ありがとうございました。