レモン・カノンを全ページに渡って解説やらエピソードを語る企画。漫画はこちら
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前回
第4楽章
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2巻全て
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それでは見ていきましょう。
檸檬くんが14歳になる頃、2006年2月生まれなので、今回は2020年2月の話。西瓜くんは20歳(大学2年生の春休みあたり?)ですね。
ピアノが欲しい話でした。
没エピソードその1。檸檬くんのいる病室がかなり他の部屋から離れてるので弾いてもいいという話でしたが、略されました。描くにあたって電子ピアノを調べたら音量変えれるとのことだったので。ピアノはB612pianoと描いてあります。
小夜曲さんの目にハイライト(白抜き)がされてますがこれは実際にトーンを貼る段階で決まったことでした。
ピアノ付近にあるキラキラした四角い何かは、ピアノの音色でした。今回は全編に渡ってそれが描かれています。作画の都合上鍵盤の数が正確ではないですね。
今回のサブタイトルになってる小夜曲 烏臼木(さよきょく なんきんはぜ)さん。入院患者さんです。首に何かの跡があります。南京黄櫨(なんきんはぜ)は、白い木の実のなる樹木です。中国では烏臼木(なんきんはぜ)と描きます。漢字がとってもよかったのでこの名前になりました。着てる服にある3つの白い丸が南京黄櫨の木の実ですね。
没エピソードその2。西瓜くんが檸檬くんに電子ピアノをプレゼントする過程が当初はもっとちゃんとあったのですが、4ページで本編(小夜曲さんが登場)しなければいけなかったので没に。檸檬くんの「ありがとう」だけが残りました。また、檸檬くんは足が動かせないので、ピアノの足を使った演奏はできません。
没エピソードその3。当初のセリフは以下のものでした。
小夜曲さんはピアニストでした。(有名な方ではないです。)しかし、読んだら分かるのですが、小夜曲さんが特別檸檬くんにピアノを教えてる描写がないのです。なのでセリフが変更に。また、檸檬くんがピアノを弾きたいと思ったきっかけのためにも変更になりました。でもまあ少しは教えてると思います。
第3楽章でも登場した、液体が垂れてるようなコマ割り。ここで檸檬くんの描いた絵が登場。これもまた第3楽章で出ましたが、あれから6年ほど経ってるので絵が一新されています。唯一、右下のおじさんだけ昔のままです(最後に逢ったのが6年前だからです。)いちごくんと桃華くんも描かれています。また、右上に誰か描かれています。顔が隠れてますがDDDというのもあります。絵の下にはもっとたくさん絵があって、今まで逢ったヒトが全員描いてあるのです。
手紙に涙が……。手紙、よく見るとたくさんありますね。
CDは実際に昔私の祖父が持っていたものを元に描きました。
流れている曲一覧
・新世界より(新世界交響楽)
・ハレルヤ(ハルレヤ)
銀河鉄道の夜に出てくる曲です。どちらも銀河鉄道表記。
・金と銀
・美しき青きドナウ
色にちなんだ曲。
・アイネ・クライネ・ナハトムジーク
小夜曲はナハトムジークのことです。ナハト(night)ムジーク(music)でしょうね。
・マタイ受難曲
最近読んだ映像研には手を出すな!である遠近した文字。
ここからピアノの鍵盤をイメージしたコマ割りが何度も出て来ます。
西瓜くんにお見舞いの際に退屈して欲しくないんでしょうね。
ここもピアノコマ割り。
これはいつの話なのでしょう?西瓜くんが学ランなので、中学生の頃ですね。13〜15歳だとしたら、檸檬くんは7〜9歳の頃。第3、4楽章の前後かな。
この辺から「背景をきちんと入れるべきなのでは?」という気がしました。
「もうこれ以上俺を独りにしないで…」は暗に檸檬くんが生まれたことによって両親が死んだことも含んでますが、そこまではっきり言わないのが優しさかもしれません。
最初何て言ってるんでしょうね?
ピアノですね。当初ひとりにしないよ。だったのですがひとりにしたくないよ。に変更。檸檬くん自身もずっと生きていられるとは思っていないのです。あくまで望みでしかないのです。
ここは見開きでピアノの鍵盤ですね。ブレザーになってるので西瓜くんが高校生の頃の話です。檸檬くんからのいちごくんの印象がうかがえます。
いちごくんが枇杷くんを好きなことを檸檬くんは知りませんが、いちごくんが誰かと付き合ってるのは知ってます。余談ですがこの見開きはかなりお気に入りです。
檸檬くんがお兄ちゃんを好きな理由。一種の責任感と罪悪感によるもの。小夜曲さんには「愛」と言われてます。
アガペー:愛他的な愛。愛する者から見返りがなくとも献身的に尽す愛。
プラグマ:実用的な愛。愛することで何かしらの目的を達成する。愛は手段である。
ルダス:遊びの愛。愛は遊びであり、浮気をすることも多い。逆に独占欲、嫉妬がない。
没エピソードその4。小夜曲さんは浮気症です。恋人はいますが、いろんなヒトと遊んでます。西瓜くんには一番好きな人がいるけど、二番目になら好きになってもらえるかもねという会話があったのかもしれませんが、没になりました。
この絵に映ってるのは「プラグマくん」。あるいは天使のような何か。翼のデザインはエドワード・ゴーリーの絵本「蒼い時」より。
「レモン・カノン」の本質に迫ります。ところでカノンはとっても好きな曲なのでぜひ聴いたらいいと思います。聞き覚えのあるヒトもいるんじゃないでしょうか。本作のタイトルはこの曲より。
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この1ページが、本作の全て。
檸檬くんは西瓜くんを追いかけて走って、
西瓜くんはいちごくんを追いかけて走って、
いちごくんは枇杷くんを追いかけて走っている……。
枇杷くんにかかってる手は、さっきの天使。
みんな相手が好きという想いで走っているのです。
追走曲そのものの説明はちょっと省略。
檸檬くんは追いかけるのをやめ、後ろ向きに歩いていきます。この2ページは、最終話にかかるくらい大切なシーンなのです。
退院が決まった小夜曲さん。実はちょっと前から首につけてた包帯がなくなってます。これは一切描写されてないのですが、ここまでの会話はそこそこ長期的に、何日も日をまたいで行われたものです。最後のコマに映ってるのは、楽譜の最後の部分ですね。ふたりの入院生活での日常はここが終止符です。
後日談。檸檬くんは(どれくらいちゃんと弾けてるかは不明ですが)ピアノが弾けるようになりました。西瓜くんに聴かせています。
と、同時にテレビが流れています。「小くんと大ちゃん」に出てくる中くんです。テレビに出てますね。司会かな?(2020年以降だとすると、中くんは29歳〜でしょうか)
小夜曲さん、テレビに出てます。Keyはキーボードです。Voはボーカルです。新メンバーです。余談ですが、アジェル・オールドちゃんはかなり設定が決まってるのに、あんま漫画に出せないんですよね。元アイドルです。
ナハトムジークは小夜曲さんの芸名ですかね。闘病中の友人は、檸檬くんのこと。
西瓜くんは本当に嬉しいのか、よく分かりませんね。
小夜曲さんが音大時代の友人に仕事に誘われているというのは、バンド加入でした。ちなみに映っているギターの男性(ふみお)が友人です。ドラムとベースのメンバーは映ってないので不明。マイクがあるので、小夜曲さんも少し歌うようです。
おしまい。
没エピソードその5。ここで新曲のタイトルが出る予定でしたが、無しに。(上の白い部分ですね。)
今回もまた、檸檬くんが誰かに(僅かですが)影響を与えた話でした。テレビに出るレベルの影響力です。神様の計算はどんどん狂っていきます。
以下、EXパート。
末期患者病棟「8G病等」末期ですから、永くはないのでしょう…と思っています。小夜曲さんは末期病棟の患者さんではないようですね。
だんだん苹果さん本性出して来てます。苹果さんが逢えると言ったら逢えるのです。
この葡萄先生の見開き、今までで一番かっこいいですね。あの日、奇跡。運命。徐徐に動き出す物語です。ちなみに葡萄先生の背景は、葡萄のシンボルです。葡萄先生なんか黒いですね。
神様と葡萄先生は何に座ってるのでしょう?
神様は10歳くらいの少年の姿をしています。何か持ってますね。2巻で出たこちらですね。
柱のような、剣のような……。
というわけで、第5楽章小夜曲烏臼木の小夜篇はおしまいです。
小夜曲はナハトムジークですが、今はセレナーデと訳されることのが多いそうです。恋の歌のことです。
第6楽章はどうなるか分かりませんが、とりあえず。たぶん西瓜くんの話になります。
第5、6楽章が収録のレモン・カノン3巻は秋頃出せたらいいなと思います。
4巻(第7楽章)以降が、神様が本格的に本編に関わってくる予定です。同時に葡萄先生と苹果さんが描かれていきます。全10巻(全20楽章)構成。
それでは、またお逢いしましょう。
ここまでありがとうございました。