クロエ「今朝から樹里ずっと元気ないよ…明日から夏休みなのにどうしたの?」
メア「学校から出れないって、どうゆう事なの?」
ギャル三人組は教室で机や椅子を寄せ合って座り、窓の外では夕方の光が徐々に色を変え、教室全体が柔らかなオレンジ色に包まれていました。
樹里ちゃんはその光景をぼんやりと眺めながら、心の中でさまざまな思いを巡らせていました。
樹里「本当にどうしちゃったんだろう…私」
彼女は心の中で自問自答しながら、数度目のループを思い返していました。
なぜなら前回のループの記憶が曖昧なのです。
コウと一緒に手がかりを探し、そして二人でこっそり校舎に泊まった、しかし最後の方の記憶がない…何か重要な事があったはずなのに。
不安と恐怖が胸の奥に広がり、答えの出ない問いに押しつぶされそうになっていたのです。
クロエちゃんとメアちゃんの声も遠くに感じながら、樹里ちゃんは自分の指に嵌ったままの指輪を見つめました。
その古びた指輪が、今の状況の原因であることに彼女は気づいていました。
指導室で手に入れたはずのこの指輪が、ループするたびにいつも自分の指にはまっている。
この指輪だけが時系列を無視しているのです。
しかし、どうすればこのループから抜け出せるのか、全く見当がつかないままでした。
メアは樹里ちゃんの異変を見逃さず、そっと肩に手を置き。
メア「樹里、何か悩みがあるなら話して。私たち、何か手伝えることがあるかもしれないよ。」
樹里ちゃんはしばらくの間、クロエとメアの顔を見つめていたが、ついに口を開きました。
樹里「実は…学校から出られないの。何度も帰ろうとするんだけど、時間が遡ってまたここに戻ってきちゃうんだ。」
クロエは驚いた顔で「そんなことが本当に起こるなんて…何かの呪いとか?」と尋ねました。
子供っぽく何でも信じるクロエちゃんでしたが、流石にこのあまりにもファンタジックな樹里の答えに半信半疑でした。
「かもしれない…」樹里ちゃんは力なく答えました。
その夜、三人は決心しました。
樹里ちゃんの話を確かめるため、そして彼女を助けるために、こっそり学校に泊まることにしました。
体育館倉庫の秘密の場所に隠れて、学校の中で過ごすことにしたのでした。
夜が更けるにつれ、学校は静寂に包まれ、三人はお互いに背中を預けながら、何か異常が起きるのを警戒していました。
しかし、次第に疲れが襲い、メアが眠りに落ち始めました。
クロエはふと立ち上がり、「ちょっとトイレに行ってくるね」と言って、暗い廊下に消えていきました。
樹里ちゃんはメアと共にその場で待つことにしましたが、いくら待ってもクロエが戻ってくる気配はありません。
心配になった樹里ちゃんが廊下に出ると、そこにクロエの姿は見当たりませんでした。
「クロエ…?」
樹里ちゃんが呼びかけるも、返事はない。
突然、背後で何かが動く音が聞こえ、樹里ちゃんは振り返ったが、そこには誰もいない。
樹里ちゃんは一人になり、心臓が高鳴るのを感じながら、廊下を慎重に歩き始めました。
その時、どこからともなく物音が聞こえ、樹里ちゃんは身を硬直させました。
音の方向に目を向けると、暗闇の中に人影が浮かび上がり、その人影は徐々に近づいてきて、明らかに普通の生徒ではないことがわかった。
「あなた…誰?」
樹里ちゃんは震える声で尋ねました。
その影は口元に狂気じみた笑みを浮かべ、「お前も…逃げられないぞ」と言った。
樹里ちゃんはその言葉に驚愕し、忘れていた前回のループの全てを思い出し、足元から力が抜けそうになりました。
前回のループでコウを殺したのはその人物だったのです。
樹里は暗闇の中で拘束されたまま、クロエとメアの隣に座っていました。
冷たい汗が背中を伝い、心臓が激しく鼓動しています。
目の前にはフードを取り、狂気の笑みを浮かべた殺人犯が立っており、その手には鋭いナイフが握られていました。
「お前たち、そう怯えるなよ、俺はここのOBなんだぜ?」殺人犯の男は低い声で囁きながら、ナイフをちらつかせました。
クロエとメアは恐怖で震え上がり、涙をこらえていました。樹里は必死に冷静さを保とうとし、心の中で何度も「大丈夫、大丈夫」と自分に言い聞かせました。
「私たちをどうするつもりなの…?」樹里は震える声で尋ねました。
「どうするかだって?さあ、どうしようかな…」殺人犯は嗤いながら答え、ナイフを手にしたまま歩み寄りました。
樹里はその瞬間、ある決意を固めました。ループの始まる12時まで、何とかしてこの男の気を引き、時間を稼ごうと考えたのです。もしループが再び始まれば、再度挑戦する機会が得られるかもしれない。
「ねえ、ちょっと待って!」樹里は声を張り上げました。
「何だ?」殺人犯は怪訝そうに樹里を見下ろしました。
「私に…何か用があるんじゃない?話をしてもらえる?」
樹里は必死に男の気を引こうと、あえて自分に注意を向けさせました。
体を捻じって胸を強調させて、スカートをズラしてパンツが見えそうな絶妙な角度で誘惑する、いつもやっている樹里の得意技です。
「話ねえ?」
殺人犯の男は一瞬驚いたように目を見開きましたが、すぐにゲスな笑みを浮かべました。
殺人犯「面白い。いいだろう。お前が何を言いたいのか、聞いてやる。」
樹里は心の中で安堵の息を吐きつつも、冷静に続けました。
樹里「どうしてこんなことをしているの?何が目的なの?」
殺人犯「目的?そんなものはない。ただ…逃げるため。お前たちはまあ運が悪かったのさ。」
そういう言うと、男は指先で樹里の太ももをツーっと撫でた。
寒気が立つのを我慢して樹里は次の言葉を探しながら、時間を稼ごうとしました。
「私たちはあなたに害を与えるつもりはないの。どうか、私たちを解放してくれない?」
男はしばらく考え込むように見えましたが、その表情は冷酷なままでした。
「そう簡単にはいかないな。お前たちを逃がしたら、警察に知らせるだろう?」
樹里は心の中で時間を数えながら、さらに続けました。
「なら、私の事を好きにして構わない…だから、クロエとメアを解放してあげて。お願い…」
男はその言葉に一瞬驚いたように見えましたが、すぐに冷酷な笑みを浮かべました。
「面白い提案だ。でも、どうかな…」
樹里は懸命に自分を保ち、12時までの時間を稼ごうとしました。その時、ふと時計を見上げると、針はまだ11時を指していました。
「どうか…お願い…」樹里は祈るように呟きました。
メアちゃんの悲鳴ともつかない嬌声が響く中、樹里ちゃんは胸の中で強烈な葛藤を抱えていました。
樹里(しくじった…私はただ殺人犯の男を刺激しただけだった…)
目の前で繰り広げられる凄惨な光景に、彼女の心は引き裂かれるようでした、殺人犯の男は樹里ちゃんよりメアちゃんの方が好みだったのです。
殺人犯「ハァッ!…シャバにいられる間にこんなに楽しめるなんてな!母校様様だぜ!!」
男は乱暴にメアちゃんを抱き、勃起したチンポでメアちゃんの中をかき回し、受刑中に溜まった欲望を解放しようと必死に腰を振っています。
メア「私は大丈夫だから…あんっ!!…樹里…クロエ…」
男に犯されながらも、メアちゃんが涙ながらに叫びました。しかし、男の冷たい笑い声がその声をかき消します。
樹里ちゃんは手を握りしめ、時計をちらりと見ました。もうじき12時になるところでした。ループが始まれば、また時間が巻き戻るはずです。でも、それまでメアちゃんが痛めつけられるのを放っておくことなんてできませんでした。
「どうしよう…どうしたらいいの…」心の中で叫びながら、樹里ちゃんは自分を責めました。「私は無力なの?メアを助けることができないの?」
時計の針は静かに12時を指し始めていました。樹里ちゃんの心拍が速くなりました。ループが始まるのを待つべきなのか、今すぐにでも行動を起こすべきなのか、その選択が彼女の心を苛んだのです。
「クマちゃん…お願い、助けて…」樹里ちゃんは目を閉じ、心の中で祈りました。しかし、答えは返ってきません。ここには自分しかいないのだと悟った瞬間、樹里ちゃんは覚悟を決めました。
「どうせループするんなら、メチャクチャにやってやる!!」樹里ちゃんは心の中で強く決意し、拘束されていなかった足を踏み出しました。彼女の中に燃える怒りと勇気が、恐怖を打ち消していきました。
時計はついに12時を迎えようとしていました、そして殺人犯の男も絶頂に達します。
男はさも気持ちよさそうな下卑た笑みを浮かべ、射精の快感に酔いしれながら痙攣しています。
その隙をつき、樹里ちゃんは全力で殺人犯に向かって走り出しました。
「メアから離れろこの糞野郎!!」樹里ちゃんは叫び声を上げ、殺人犯に飛びかかりました。
中段回し蹴りが、四つん這いになっていた男の顔面に綺麗にクリーンヒットしました。
男の歯がへし折れる感触を感じながら、中学生の頃に空手をやっていて本当に良かったと思いました。
そして、その瞬間――
鐘の音が響き渡り、時計の針が12時を指した瞬間、周囲の景色が一瞬にして歪み、再びループが始まったのを感じました。
樹里ちゃんはそのまま目を閉じ、「もう一度…やり直せる…」と心の中で強く誓いました。
でももう誰にも協力を頼むことは出来ない。
たとえやり直せるとは言え、大親友のメアとクロエの二人が乱暴され、幼馴染のコウが殺される所なんて見たくないから…
協力を頼むならもっと強い男の人が必要だ、熊井先生が思い浮かんだが、もし彼に何かあったらと思うと、今度こそ心が壊れてしまうかもしれない…
じゃあ例えばワルハラ学園一の不良生徒「島田トオル」君なんかどうだろうか…?
文武両道の生徒会長「犬上フェンリル」君なども最適ではないか?
様々なパターンを想像しながら結末を予想しているとしだいに意識が途切れ、次のループが始まるのであった。
つづく