「そ、それ…挿入れて…ッ」
青年はもう辛抱ならないといった様子で絞り出すように言った。
「なにを、どこに?」
意地悪く尋ねると青年は口ごもってしまう。最後に残った理性の一かけらが自らの口から卑猥な言葉を発することに躊躇いをもたらしていた。
しかしベッドの上に横たわる彼のあられもない姿からすれば、むしろその躊躇は滑稽だった。
「”ちんぽを”」
快感に昂った息を漏らす彼の耳元に口を近付け、彼が言うべきおねだりの言葉を吹き込んでいく。
「……ち、んぽを…っ」
「”けつまんこに”」
「け…けつ、まんこにぃ…っ…挿入れて…下さい…」
「いいの? これ挿入れたらもう戻れなくなっちゃうよ?」
彼の首に掛けられた魔法具が紫色の光を増した。ハート型の宝石があしらわれたそのネックレス式の魔法具は、身に着けた者の性感を何倍にも引き上げ、体を弛緩させる。同時に魅了の効果も持つこの魔法具の効果は性交によって完成し、まぐわった相手に魔法具がある限り屈服することとなる。
青年はすでに衣服が肌に擦れる感覚にさえ性感を得てしまい、衣服をすべて脱ぎ去っていたが、今は肌に直接感じる空気の流れが快感となって全身を苛んでいた。身じろぎするだけで頭が痺れるような快感が湧きあがり、もはやまともに思考することもできない。体の疼きが止まない。疼きと熱はやがて一点に集中しそこで脈を打っていた。”そこ”に欲しい。”そこ”を撫でさすりこの熱を解き放ってほしい。
自分の置かれた危険な状況への認識はもはや掻き消え、彼の頭の中にあるのは”ちんぽを””けつまんこに”ハメてもらうこと、だけだった。
「いい…っ、なんでもいいからっ、もう無理…が、まんできないっ…ちんぽぉ…欲しい…ッ」
「そうかそんなに欲しいんだ」
「欲しいっ♡ちんぽでっ、ずぼずぼして、欲しいっ、なあ頼むからっ♡」
興奮と期待に全身を震わせながら、彼は自ら尻穴を指で広げてみせた。
「ここに…ッ、ちんぽッ…♡」
物欲しげにひくつく腸壁を晒す彼の肉壺の入り口に、そしてペニスが押し当てられた。
(つづく)