ご無沙汰しております。しるです。 初夏の日差しが日に日に増しておりますが、いかがお過ごしでしょうか? イラスト裏話第2弾は、先日Tweitterにラフ画を投稿したEGOIST「英雄、運命の歌」のシングルジャケットです。 アニメ Fate/Apocrypha の主題歌となった曲ですね。 作品の固有名詞が出るなど直接的な表現は歌詞に入ってないのですが、物語のキーとなっている、英霊を称える楽曲です。 タイミングとしては、Fate Grand Orderの第一章が終幕を迎え、仕事としてもFGOの概念礼装「コズミック・エア」を書きあげた後だったので、Fate熱がかなり高まっていた時期でした。(もちろんまだまだ熱いですよ!) 当初、レーベル側(作詞/作曲のryoさんサイド)からのオーダーでは、EGOISTの架空シンガーである「いのり」に、ジャンヌのコスプレをさせる、というものでした。 しかし、にわかながらもFateの作品世界に深く魅了されていた自分にとってはこのオーダーは受け入れがたいものでした。 というのも、Fateは(一部例外もあるかもしれませんが)基本的に他のメディア作品とのコラボレーションをする場合、キャラクターの輸出が殆どなく、輸入は断固として行わない、といった世界観を守るための不文律があると解釈しています。 よって個人的に安易に2作品(Fateとギルティクラウン)の世界観をミックスするのはNGだと考えていました。 この問題を解決するためジャケット制作の打ち合わせにおいて、Fateという作品はこういうもので、こういう理由でオーダーを受け入れられない、という意見を2時間ほど議論し、レーベル側に納得させる必要がありました。 その上で提出したラフが一枚目の白黒画像です。 いのりとFate/Apocryphaの主要サーヴァントであるジャンヌを直接出会わせず、いのりは英霊に対する祈りをささげている、というコンセプトです。 ボツになりましたが、裏面はルーマニアの岳から街を見下ろすジャンヌの後ろ姿、となっています。ジャンヌが見下ろす丘の向こうにある集落に、いのりの居る教会があるという設定です。 宗教色の強い十字架などのシンボルは極力避けるように考慮しています(大人の事情で) モニュメントの天辺には、各サーヴァントのモニュメント(術、狂、槍、剣、騎、盾など)をラフでは配置していましたが、これも作品世界と強く結びつき過ぎるので外しました。 ステンドグラスはジャンヌ・ダルクです。このイラストを描く少し前に、フランスにイベント招待で訪問し、ノートルダム大聖堂にあるジャンヌの石像を見てきました。ノートルダムの大きなステンドグラス(薔薇窓)も印象的だったので、その影響も少しはあるかと思います。さすがにあの規模のものを作る余裕は無かったですが。 コスチュームは、中世ヨーロッパ世界に馴染むような、古風な革製のジャケットです。これは実際に存在する衣装を参考にしています(5枚目の画像)。しかしどこから持ってきたものなのか失念してしまいました。Pinterestで"Middle Ages Europe"とかで検索したような記憶があります。Google画像検索などでも見つかるかも。