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包〇粗ち〇アナウンサーがセクササイズ伝道師になる話~入局編④

③→ https://teopi.fanbox.cc/posts/8128618 ============= 包茎粗ちんアナウンサーがセクササイズ伝道師になる話~入局編④ ============= 「はっけよーい!……残った残った!」 芝生に敷かれた広いクッションマットの上では同期の二人が相撲を取っていた。と言っても、今どきまともな相撲経験のある者などほとんどおらず、どの取り組みもへっぴり腰同士の、とても見れたものではなかった。俺自身、子供の頃に参加させられた地域のわんぱく相撲以来で、初戦は対戦相手が勝手に足を滑らせてくれたおかげで簡単に勝つことが出来た。 「腰が浮いてるぞー!」 「もっと低く構えて前に押し出せー!」 「引くな引くな!押せ押せー!」 「いいぞー!」 しかし、招待客――主に中年の男性――は重々に楽しんでいる様だった。カンカン照りの下、裸の男達が汗ばんだ体をぶつけ合う光景をギャラリーは思い思いに焚きつけたが、当の俺たちは緊張と慣れない運動にすでに疲弊していた。 「勝者!木田くん!」 目の前では取り組みが終わり、行司役の社長が勝者の腕を掴んで高く持ち上げた。それはまるでボクシングの試合終わりの様だった。 「こんなのの何が楽しいんだろうね……」 横から耳打ちしてきたのはジェイクだった。 「ははっ……昭和的なノリなのかな?」 「まぁ、裸踊りよりはマシだけどさ……」 「それはそう」 「あっ、次は梅沢君と竹内君の番だ」 簡素な土俵を見ていると梅沢くんと竹内くんが位置に付いているところだった。身長も体格も対照的な二人、一体どんな取り組みを見せてくれるのだろうか……? 「二人とも用意はいいね?じゃあ、はっけよーい……残った!」 再び覇気のない取り組みを見せられると思っていた俺は、目の前の光景に思わず息を取られてしまった。 「……しょ、勝者!梅沢君!」 俺やジェイクが呆気を取られている中、ギャラリーからはこれまでで一番大きな拍手と声援が沸き上がった。見学していた同期の女たちも目をキラキラさせて手を叩いていた。 「……梅沢くん、強っ!」 興奮気味に声を上げたジェイクに俺は激しく同意した。まず立ち合いから梅沢くんの動きは他とは全く違っていた。腰を低く保ったまま重く竹内くんに当たり、その圧でよろけた竹内くんはあっさりと土俵の外へ押し出されてしまった。押し出す張り手も素人とは思えない無駄のない所作だった。 「梅沢君!」 取り組みの時の凛々しい面持ちから打って変わって、再び普段の優しい表情に戻った梅沢君にジェイクが声をかけた。 「すごかったね!もしかして経験者?」 「いやぁ……実は高校まで相撲部だったんだ。でも、取り組みなんてそれ以来だったから、力加減が分からなくて……あっ、竹内くん、ごめんね、本気で当たっちゃって……」 後ろから竹内くんも戻ってきていた。 「あぁ、いいっていいって。むしろ早く敗退させてくれてよかったよ。っていうか、こんな特技を隠し持ってたなんてすごいな」 照れくさそうに頭を掻く梅沢くんはまんざらでもない様子だった。 「オレたちも負けてられないな。ねっ、タツミくん」 「え、えっ?」 「俺たち次で当たるよ。お互い、あんまり無様な姿は見せたくないよね」 「ま、まぁ……」 「本気でいくから、そっちも本気で来てね」 「……オーケー」 なんだか急に変なやる気がみなぎってしまった。色んな意味で俺はジェイクとの取り組みにドキドキが抑えられなかった。他の取り組みを幾つか見届けていると、すぐに俺たち二人の出番がやってきた。 「おぉ、今度は鍛えてそうな二人だねぇ!では、西ー!松田くん!東ー!佐々木くん!位置について!」 俺たちは土俵に入り、向かい合って腰を下ろした。汗ばんだジェイクの筋肉質な肉体は素直に綺麗だった。胸筋は肉厚で、毛の薄い脚はスジが浮いていかにも力強かった。ふとジェイクの股間が目に入り、その膨らみに一瞬目を奪われてしまった。ダメだダメだ!本気で立ち会うとジェイクと約束したのだから、集中しなければ……! 「位置についてー」 俺は両方の拳を土俵に下ろし、腰を上げた。初戦と同様、招待客たちの前で丸出しのケツを突き上げるのは恥ずかしかったが、そんなことに構っている余裕はなかった。続いてジェイクも片方の拳を土俵に突き立て、ゆっくりともう片方の拳を下ろし始めた。ジェイクの合図とともに、俺たちは吸い寄せられるように接近した。 「――残った残ったー!」 汗ばんだ肌と肌が勢いよくぶつかり合い、重い衝撃が俺の体を駆け巡った。体は間違いなく俺の方が重かったが、ジェイクはその体重差を脚力でカバーしていた。お互いの褌を掴み、俺たちは上半身を密着させた。背後からはギャラリーの歓声が聞こえてきたが、俺の耳元にはジェイクの荒い息遣いが何より強く伝わってきた。 「残った残ったー!」 「んんっ!」 「ぐっ!」 先手を取ろうとジェイクも俺も体を前方方向に推し進めようとしたが、俺たちはどちらもなかなか譲らなかった。女の柔らかい体とは全然違う骨ばった男の体とここまで密着するのは初めてだった。褌を引かれる度にケツの穴や金玉に布が食い込み、俺の中には運動だけが原因ではない興奮が容赦なくこみ上げてきていた。 「残ったー!残ったー!」 一層深い息を耳元で吹かれるのと同時にふとジェイクの首元から彼の薫りがした。汗と微かなボディーソープの匂いにオスっぽい野性的なフェロモンが混じり、俺は本能的に息を呑んでしまった。 「――うおおお!」 「しまっ――!」 ジェイクはその一瞬の隙を見逃さなかった。俺が力を抜いてしまった瞬間にジェイクはグイグイと全身で体を押し進め、俺はあっさりと後退してしまった。押されながらバランスを崩し、ジェイクに覆いかぶさられる形で俺は土俵外に倒れ込んだ。反射的に閉じた目を開くと、すぐ目の前にジェイクの顔があり、俺を笑顔で見下ろしていた。 「へへっ、タツミくんつよー!……っふぅ…」 眩しすぎる目の前の光景により、うるさいギャラリーの拍手と声援はどこか遠く感じれた。 「よいしょっ、と……」 ジェイクが体を起こそうとすると、密着していた股間がゴリっと褌越しに接触した。 「――んっ!」 敏感な俺はその程度の刺激でも反応してしまい、声を我慢できなかった。 「あっ、ご、ゴメン……へへっ……」 ジェイクの気を遣った言葉に俺は穴にでも隠れたい気持ちになった。 「こっちこそ、ゴメン……」 そんな俺の気持ちを察したのか、ジェイクは焦った様子で立ち上がり、待ち受ける社長の元に歩み寄った。俺も早く大衆の目から隠れたく、すぐに後を追った。 「勝者、佐々木くん!」 社長がジェイクの腕を高く掲げると、観衆は再び騒がしく沸き立った。負けてしまったが、ジェイクと約束したとおりに少しはまともな勝負が見せられたのではないだろうか。社長に褒められながらジェイクはこちらにチラリと視線を向け、俺はグッジョブの親指を立ててあげた。ジェイクは少年のように無邪気な笑顔を返してくれて、俺は口角がだらしなくなるのを必死で耐えた。 それからは他の同期の試合を傍観し、場を盛り上げることに専念した。ジェイクは二回戦、三回戦、準決勝と順調に勝ち進み、決勝戦はジェイクと梅沢くんの一騎打ちとなった。 「ジェイクくーん、がんばれー!」 「梅沢君も、がんばってー!」 ジェイクと梅沢君が土俵入りすると同期の女たちから歓声が上がった。ジェイクは元から女子たちに人気だったが、梅沢君も予期せぬ雄姿によりかなり株を上げていた。彼がただのやさしいぽっちゃり男子ではないと気付き、ゲンキンな女たちはここぞとばかりに黄色い声を上げた。 俺は正直どっちが勝つのか予想がつかなかった。もちろん、相撲的な身のこなしは梅沢君の方が格段に勝っていたが、体力はジェイクの方が残しているように見えた。相撲を取るのはかなり久しぶりと言っていた梅沢君は少しばかり息が上がっているようにも見えた。この勝負、面白くなりそうだった。 「はっけよーい……」 早速向かい合った二人は腰を突き上げ臨戦態勢に入った。緊迫した空気の中、二人は息を合わせて体を前進させた。 「残った残ったー!」 背丈の低めな梅沢君の丸い肉体が低い音を立ててジェイクの筋肉質な上半身に激突した。さすがのジェイクも一瞬ふらついたが、すぐに持ち直して押し返した。二人ともお互いの褌をギュッと掴み、一歩も譲らなかった。 「残った!残った!残った!」 社長ははしゃいだ子供のようにサイドステップでジェイクと梅沢君の周りを行ったり来たりした。招待客たちも白熱した試合に最高潮まで盛り上がり、同期の女たちの声援は容易くかき消された。 お互いに体を押し付けたままどちらも動かず、二人は重く息をした。 「押せ押せー!」 「もっと攻めてみろー!」 「男になれー!」 「うおぉ!」 観衆に焚きつけられ、先手を打ったのは梅沢君の方だった。彼はジェイクを軽く右に振ったが、ジェイクはそれに抵抗しようと重心を反対方向にずらした。その隙をつき、梅沢君は今度はジェイクを左に振り、重心を利用してジェイクをよろめかせた。 「残ったー!残ったー!」 もうすでにジェイクが挽回する余地はなかった。まんまと横に振られたジェイクは体勢を崩し、梅沢君は容赦なくジェイクを押し倒した。梅沢君の褌から手を引きはがされ、ジェイクは派手にマットの上に倒れ込んだ。 勝負あったか……と思った矢先、俺はおそらく誰よりも早くに梅沢君の異変に気付いてしまった。 「――や、やったー!」 異変に気付いていない梅沢君本人は背筋を伸ばして無邪気に拳を振り上げた。 「梅沢君!前っ!」 俺が叫んだ時にはすでに遅かった。ギャラリーの女性陣からは悲鳴、男性陣からは大笑いが上がった。 「えっ?えっ?」 勝負後のアドレナリンのせいか、未だに状況が把握できていない梅沢君は観衆の反応が理解できていなかった。 「梅沢君!ち……ちんちん出てる!」 そう、梅沢君の性器は緩んだ褌から派手にはみ出ており、タヌキのように立派な金玉と小さな竿が見事に丸見えだった。おそらくこれまでの試合ですでに褌が緩んでいたのだろう――そんな状態でジェイクを横に振り払い、ジェイクの手が梅沢君の褌の前袋に引っかかったのだろう。そもそも、褌は相撲を取るための召し物ではないのだ。 「――わっ!」 ようやく自分のあられもない格好に気づいた梅沢君は慌てて前袋の中に性器を戻そうとしたが、緩んでしまった褌はそれをまともに隠してくれなかった。手で隠したままでないと横から金玉が「こんにちは」してしまっていた。 「わわっ!」 青ざめた梅沢君はとりあえずその場から逃げ出し、キッチンの方へと走り去った。呆然と尻もちをついたままだったジェイクはすかさず梅沢君の後を追い、二人を待ち受けていた社長を置き去りにしていった。相変わらずギャラリーからは大きな笑いが巻き起こっていたが、俺や他の同期にしたら笑い事ではなかった。 とりあえず俺も二人の後を追ってキッチンに向かった。俺がキッチンに着くとちょうど廊下に出るジェイクの後ろ姿が見えた。廊下ではジェイクが梅沢君の褌をきつく締めなおしている最中だった。幸い他には誰もいなかった。 「……鈴木さん呼んでこようか?」 「あぁ、タツミくん!いや、完全に締めなおすわけじゃないからなんとかなると思う。ホントにごめんね、梅沢君……」 「ううん、僕こそゴメン、こんなことさせて。僕が調子に乗って本気出したから……。松田くんもゴメン、気を遣わせて……」 「そんなの……それより、大丈夫そう?戻れる?」 さすがジェイク、すでに褌は元の締め具合に戻せたようだが、梅沢くんが気持ち的に人前に出れるかが気になった。 「だ、大丈夫……急に逃げてきちゃったし、勝ったからには社長にもきちんと挨拶しないと。SNSにアップする写真も撮るだろうし……あ、ありがとう、佐々木くん。もう大丈夫そう」 「ジェイクでいいよ。じゃ、戻るか」 「うん……」 俺たち三人が再び外に出ると、梅沢君の予想通り社長が記念撮影のために待ち構えていた。俺たちの気持ちなどお構いなしに招待客や同期の女たちは相変わらず陽気なテンションだった。まだ日は浅かったが、俺たちがこの組織に於いてただの見世物だという事が重々に伝わってきた。ひとまずおかしな相撲大会は終わってくれたが、俺は色々と先が思いやられる心境になってしまった……。 せめてもの救いはジェイクのポジティブさだった。 ~ 次回で入局編は最終回です!更新は八月の頭を予定しています、ここまで読んでいただきありがとうございました!


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