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ておぴ
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精を尽くす男たち~体内〇〇管理室①

最近とある犯罪が社会問題になりつつある――度重なる若い男性の拉致・誘拐事件である。 マスコミがそれを話題にし始めたのはほんの数ヶ月前だが、行方不明者が増え始めたのは一年も前のことらしい。これまで拉致されたと推測されるのは皆20代から30代の男性で、一人として発見された者はいない。そして、俺の同僚で後輩の笹倉もそんな行方不明者の内の一人だった。 俺の名前は佐治トシヲ、刑事だ。この事件の真相を暴くため、そして笹倉たち行方不明者を見つけ出すため、俺はこの数か月の間血眼になって捜査にあたっていた。 ~ 「佐治さーん、今夜はこのぐらいにしときましょうよ」 人気のない街はずれで張り込みをしていると、腰抜けの後輩刑事がいつもの如く文句を垂れた。 「あぁ?長谷部、お前、張り込み始めてから一時間も経ってないぞ」 「だって、先輩、こんなところ誰も来ませんって」 「んなの分かンねぇだろ、そのための張り込みだろうが」 長谷部はそうですけどぅ、とブツブツ言った。 「長谷部、お前もしかしてオンナと予定でもあるのか?」 「そ、そそ、そんなわけないじゃないですか!何言ってンすか」 「おい、ヘタな嘘をつくな。お前が仕事を切り上げようとする時は必ずオンナ絡みだ。正直に言ったら今回は多めに見てやってもいいけど」 「……っかぁー……先輩には敵わないっすね、てへっ」 「刑事なめンなよ。もういい、お前は上がれ。俺はもうしばらくここで張り込む。歩いたらすぐに駅だし、車はいらないだろ」 「えっ、さすがに先輩一人じゃ危ないっスよ」 「深追いはしないさ、何かあればすぐに応援を呼ぶ。お前なんかいなくても平気だから、とっととオンナのトコにいってやれ、このヤリチンが」 「佐治さんヒデー!じゃあお言葉に甘えさせていただきます。本当に気をつけてくださいね」 「あぁ、分かってるよ」 長谷部は早々に車を出て、素早い足取りで夜の闇へと姿を消した。まったく調子のいいやつだ。 急にひとりになるとなんだか手持ち無沙汰になり、俺はタバコを取り出した。窓を少し開けると外の雨の音が沈黙を満たした。 そもそも何故オトコなんかを拉致するんだ?俺はふと事件について思いを巡らせた。 女ならともかく、男なんて誘拐するのも手間だし、したところで煮て焼くぐらいしかできないだろう。いや、実のところそれだけのことなのかもしれない――イカれた犯罪組織による無差別な連続殺人。だか、それなら行方不明者の遺体が一つも見つかっていないのはおかしい。死体なんて放置しているだけで悪臭やらで発見されるし、海に沈めるのもかなりの重労働だ。それとも、それほど大規模な組織が関わっているということか?たとえばここ最近勢力を拡大している暴力団とか……にしても、やはり目的が見えてこない。 なんだかこの事件は色々と腑に落ちない。正直、嫌な予感がしてならない。 タバコを灰皿に押し消していると、外から急に叫び声がした。 「なんだお前ら?!」 むむっ!若い男の声!これは、まさか――! 俺は車から飛び出し、声の方向へ駆け出した。線路下の歩行者用トンネルに人影が二つ見えた。片方の影がもう片方の口をハンカチで塞ごうとしていた。 「おい!警察だ!何をしている?!」 ハンカチを持った人影が振り向いたとき、叫び声を上げていた男性はすでにぐったりと膝から崩れ落ちていた。 「――んにゃろ!」 俺は拳銃を取り出し、銃口を人影に向けた。 「手を上げろ!そこから動くんじゃねぇ!」 人影は手を上げず、それどころかそいつは不敵な笑みを浮かべた。 「聞いてるのか!手を上げろと――」 ズズン…… 「なっ――?!」 突如、首に何かを刺された。注射針?身体の力が、抜けて…… 気付くと俺は濡れたコンクリートに倒れこんでいた。 ――しまった……俺としたことが……――。 ~ 身体がだるい。瞼が重くてなかなか開かない。熟睡中に無理やり叩き起こされたかのような気だるさ。徐々に意識が戻ると同時に鈍い頭痛を感じた。 うっ、寒い。ここは、いったい――俺はなんで……? 朦朧とする意識の中で俺はようやく思い出し始めた。確か張り込みをしていて、男の叫び声が聞こえて――そうか、俺も捕まった……ってことか。くそっ、長谷部に大口を叩いたくせにこのザマか。 『刑事なんですって、この新しいの?』 『あぁ、サンプル確保の時に回収班が出くわしたらしい。だが、元々のターゲットは数値が全然足りなかったらしいから、代わりが確保できてちょうど良かったよ』 まだ瞼を開けなかったが、近くでぼそぼそと話す声が聞こえた。片方は若い女、もう片方はおそらく中年の男――俺の話をしているらしかった。 『代わりどころか、こんな上玉そうそういませんよ!こんな高い数値、私は見たことないです』 『まぁ、数値が高くても使い物にならないのもいるからな、成果を出すまではなんともいえんよ』 「うぅぅ……んん……」 声を出そうとすると、変なうめき声しか出てこなかった。よほど強い睡眠薬を打たれたらしい。 『あっ、そろそろ目覚めそうです』 『そうだな、数値の高いやつほど威勢があってうるさいから、早いトコ近江くんに引き継ごう』 『そうですね、刑事となると尚更……』 「んん……お前ら、いったい……何者、だ……」 ようやく絞り出した声もあっけなく、喋っていた二人は部屋から退散してしまった。ドアの閉じる音だけが俺の耳に残った。 精一杯の力で俺は何とか目を見開いた。まだ視界がぼんやりして、眩しすぎる照明に視界が霞んだ。 寒い。というか、なんだかスースーする。これじゃあ、まるで――。 そして、俺はようやく自分が布の一枚も身に付けていないことに気付いた。どんどん鮮明になりつつある意識を集中させ、俺は自分の身体を見下ろした。上半身はもちろん、だらしなく垂れ下がった皮被りチンコも、濃いスネ毛で覆われた両脚も、すべてがあられもない格好で放り出されていた。どういうことか陰毛が丁寧に剃られており、子供さながらのパイパンになっていた。 俺は身体を動かそうとしたが、椅子に座った状態から身動きが取れなかった。両手首が後ろで縛られており、足は皮のストラップで地面に固定されていて動かすことは叶わなかった。腰を上げようとすると、座っている椅子のようなものが吸盤のように尻に吸い付き、立ち上がることはできなかった。 いったいこれはなんの真似だ。ここはいったい――。 焦りを感じながら周りを見渡すと、俺と同じように拘束されている人間が近くにいた。小さな四角い部屋の四方に一つずつ椅子が設置されており、俺の斜め左右で二人の男が全裸で部屋の中心を向いて座らされていた。俺の正面にも同じ椅子があったが、そこには誰も座っていなかった。右の男は二十代半ば、左の男は俺と同じぐらいというところか。どちらもよだれをたらして首を傾けており、眠らされているようだった。 「おい!何なんだここは?!ここから出せ!誰かいないのか?!ここから出せって言ってるんだ!」 ようやくでかい声を出せたが、そのほとんどは吸音性の高いらしい壁に吸い込まれてしまった。声を上げるのは無駄と一旦諦め、他に何かされていないか自分の身体を見回した。よく見ると腕に注射の痕があった。いったい何を打たれた?こりゃあマジでやばいかもしれない……。 突然部屋の隅の扉がするりと開いた。 「……早速お目覚めのようですね」 突然姿を現したのは白衣姿の若い女だった。そいつは全裸の俺を前にしているにもかかわらず、ただ面倒くさそうにこちらをじろりと見た。 〆 「精を尽くす男たち~体内受精管理室②」ヘ続く……→ https://teopi.fanbox.cc/posts/7056266


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