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17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼

ヒョロウィーの皆様、こんるる

オリジナル創作『天使病』の大ヒット(?)を受け

今日はオリジナル創作ショートストーリー第2弾です。

最後までお読みいただけたら幸いです(*´꒳`*)

ちなみにエンデデアヴェルトはドイツ語で世界の終わりって意味です。





『 エンデデアヴェルト 破壊の翼 』


気が付いた時、僕は部屋にいた。

扉も窓も…何もない…

暗く狭い部屋…

いつからここにいたのか、どうしてここにいるのか

何もわからない…


(どうして僕は、ここにいるんだろう…)

でも…

この部屋は…とても心地良くて…

ずっとここで過ごすのも良い…そう思えた…


なのに…

(なんでだろう外に… 外に出なきゃいけない気がする…)

僕は出口がないか…壁を触って探した…

何にもない…

少し力をこめ壁を押すと部屋全体が軋むような音がした…



その時だった


「ダメだよ」

ずっと僕だけしかいないはず部屋で、急に声をかけられた

振り返るとそこには1人の少女がいた



「外に出ちゃダメ

 外はね…とても恐ろしい世界なの」



そう警告する少女に僕は尋ねた

「君は……」

「君は誰?どうして外の世界を知ってるの?」


少女は軽く微笑み答えた

「私はね…超能力者なの」


「超能力?」


「そう、私は私の意識を自由に飛ばすことができるの」


「意識…?」


「今こうして君と話してるのも私の精神

 肉体は別の場所にあるわ」

「私もね…気が付いた時には、ここに似た…暗く狭い部屋に1人でいたの…」

「でも…この超能力で外の世界を見ることができたわ…」




「部屋の外はね…酷いものよ…」

「汚染された大気…身体を焼き尽くす強烈な炎…

 とても…とても生きていけるような環境じゃないわ…」




「何よりも恐ろしいのはね…外の世界では命が命を奪い合う

 殺戮の毎日がおこっているの…」

「違う種族で殺し合い…仲間でも殺し合い…隣人同士で殺し合う…

 痛みと苦しみの世界……」


僕にはよくわからなかったが

彼女がとても真剣なことだけは

伝わってきた…


「そっか…

 じゃあ外には出ない方が良いね」


少女はほっとした表情をした


「うん、それが良いわ

 ずっとここにいましょ」


「僕は外の世界のこと何も知らないんだ

 他にも色々教えてくれる?」


「ええ、良いわよ」


どれくらい話したろうか…

彼女は僕が知らない、沢山のことを教えてくれた

しかし話に夢中で気が付かなかったが…

どうやら少し、彼女の様子がおかしかった…

「ハァ…ハァ…」


「どうしたの…?」


「あのね…超能力を使うと、とても疲れるの…」

「だから…ちょっと今日は…もう…帰るわね…」


「うん…あ、また…来てくれる…?」


「ええ、もちろん

 また明日来るわね」


そう告げると少女の姿は光の粒となり消えていった


「こんにちは」


「また来てくれたんだ」


「約束したからね」


彼女の顔色はすっかり元通りで

明るく元気な姿を見せてくれた


「ずっと待ってたんだ

 もう身体は大丈夫?」


「えぇ、栄養取ってしっかり休んだから」


「栄養?」


「あ~、私の部屋はこことは少しだけ違って…食事が出るのよ」


「僕の部屋と君の部屋は違うんだ…」


「ん~……狭くて暗くて…ひとりだし…ほとんど一緒よ」


彼女の話は、どれも新鮮で

僕は彼女の話を聞くのがとても楽しかった…


今日も沢山の話をした。


「そろそろ…帰るわね」


「あ…うん…

 疲れちゃった?」


「ごめんね、もうちょっと超能力も長く使えれば良いんだけど…」


「また会いに来てくれる…?」


「もちろんよ」


その後も

何度も何度も

彼女は僕に会いに来てくれた

僕と彼女の部屋の違い…

外の世界のこと…

普段部屋では何をしているのか…


彼女が…どう考え、感じたのか

それを一緒に共有することが…

僕は…その時間が何よりも幸せだった



それからどれくらいの月日が経ったろう…


「こんにちは……」


「やぁ、待ってたよ」


「今日ね…大事な話があるの…」


「大事な話?」


彼女は、どこか浮かない表情をしている…


「私…もうここには来れない…」


「え…

 どうして…?」


彼女の顔が険しくなった…

「明日…私の部屋は…破壊されるの…」


「そんなっ…いったいなんで…!?」


「超能力で見たの…

 外世界の人達が…

 私を攫うために…部屋を破壊しにくる…」


僕は絶句した…

彼女から外の世界の恐ろしさは何度も聞いていたから…


「だから…今日でお別れ…

 今までありがとう

 話を聞いてくれて…」


その言葉が振り絞って言ってくれたのがわかった…


彼女の声は、震えていた…

「私……怖い……」

「外の世界で生きていける自信がない…

 生き延びたとしても…

 苛酷な環境で…

 ショックで超能力も使えるかわからない…」

「怖くて…たまらない……」




「………………」

ずっと感じていたことが…

ひとつだけあった…


僕は立ち上がり…

部屋の壁を殴りつけた


バキッ


部屋全体が軋み…揺れる…


いけると思った…


「何をしてるの!?

 あなたの部屋はとても脆いわ…

 そんなことしたら壊れてしまう…!」


僕は壁を叩き続けた

僅かに出来た亀裂に

手を入れ…無理矢理こじ開けようとした


部屋が崩れかけてきた…


「やめて!このままじゃ

 あなたまで外の世界に…!」


「君が教えてくれたんだ…」

「え?」


「僕はひとりだった…

 君に会えなかったら…

 ずっとこの部屋にいても良いって思ってた


 だけど…

 君が教えてくれたんだ…

 

 だから…

 君が外の世界に連れて行かれるのなら…

 会いに行くよ」


「…!」

「君が生きられないというのなら

 君が生きられるよう…

 僕が助けに行く…


 君の力が失われて

 もう僕に会いに来れないのなら

 僕が君に会いに行く…


 君が僕にしてくれたように…」

「今度は僕が…会いに行くよ…」


「…本気…

 なのね……」


「私……外の世界で学んだ言葉があるの…


 それは…外に出る選択をした者だけが贈られる言葉…

 あなたの勇気を称して

 贈るわ」


Happy birthday















「はいはい~、どうしたのかな~?」

「ん~よしよし」










Ende



17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼 17号 エンデデアヴェルト 破壊の翼

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