エレブ一の大胃袋
Added 2025-07-07 06:42:55 +0000 UTC時はエレブ大陸、リキア同盟の有力諸侯のうちオスティア侯ウーゼルとフェレ家のエルバートが崩御し、エリウッドとヘクトルの両翼にリキアの未来が託される戦いの最中、敵組織黒い牙との決着を前に戦支度を整えているヘクトル一向であった。 「さて…次はいよいよ黒い牙との決着になる…城下に行って物資の補給をするとするか…オズインから予算も貰ったことだし…」 とはいえ、皆々道ゆく中で闘技場で研鑽を積み、必要な備えとしては高価な武器や治療の杖くらいであった。輸送隊にも限りがあり、手持ちのお金を使い果たす事は出来なかった。 「ヘクトル様、兵や将達も戦続きで疲弊しております。折角資金も余っている事ですし、今夜は宴としてはいかがでしょう?」 「おう、俺もそう考えていたところだ。皆これまでは簡単な飯だけだったもんな。」 戦支度が済み、城で宴が開催された。決戦を前に羽目を外し過ぎないよう…とはいかず、皆羽目を外していた。 そんな中、宴に参加できない寂しい城の衛兵の1人から、ヘクトルに報告が入った。 「どうした?敵襲か?」 「いえ、全くそういうわけではないのですが…その…」 「キアランのリンディス様?ですよね?…リンディス様が我々では考えられないような量のお食事をなさるので…何か患っているのではないかと心配になりまして…」 「あーー!!」 衛兵のすぐ後ろからリンの親友のプロリーナが慌てて間に入ってきた。 「リンは!…その、そういう体質?食いしん坊っていうか…なんです!」 いつも人見知りで大きな声を出している印象のない彼女がこんな声を荒げるとは、よっぽどのことなのだろう。 「へえ。まあ、様子見てくるよ。ありがとな」 確かに言っていたとおり、リンの机の上には空皿が並び、既に何十人前ともわからない量が空にされていた。空皿の中央には宴の肉を頬張るリンの姿があり、大口を開けて自分の顔よりも大きい骨付き肉に喰らい付いていた。どんな時でも見たことのないような幸せそうな表情をしながら、空皿を重ねていくリンの姿を見て、ヘクトルは精神的な患いではないのだろうと一安心はできた。 卓上の料理がひと段落し、口元を拭き、膨らんだお腹をさすっていると、リンはヘクトルの存在に気づいた。 「な、なんか文句あるわけ!?」 リンのお腹は妊婦すら顔負け…下手をすればそれ以上の膨らみを見せ、帯を外して膨らんだお腹を開け放っているが、これまでの食事の様がしっかりと感じられる重圧感のある膨らみで、衛兵の話は本当なのだろうと確信した。リンの食事の様は他の兵士達の視線を釘付けにしていた。 「ほらリン…他の人も見始めちゃってるから、もうこの辺でやめとこ?」 「いや別に…なんなら一向に構わんのだが…」 「だが?」 「余った金の分全部お前が食うってのはどうだ?」 「へ、ヘクトル様!明日も戦です!これ以上はコンディションに!!」 「フロリーナ、ありがとう。心配してくれて。でもコイツムカつくからその提案乗るわ!」 「ひええええ!!??正気なの…?」 これくらいの量であれば毎日のようにキアランで食べていたようで、キアラン組は特に驚いた様子も無かったのだが、その発言には皆驚愕した。だが一度これと決めたリンを誰も静止する事は出来ず、リンの大食いチャレンジは開幕してしまった。 「リ、リン…あんまり無理は…」 そんなフロリーナの心配とは裏腹に、まるで獣のように、宴の料理を食い尽くしていくリンであった。その眼差しは真剣そのもの、フロリーナはリンの圧に負けて、少し引いた物陰で見守ることしか出来なかった。渦潮のように料理を口に運び、滝のように喉から食道を通って胃袋に雪崩れ込むように詰め込まれていく。1時間程そんな様の食事が続き、用意された卓上の料理が完食されてしまった。 「おおおおおおおおお!!!」 あまりの圧巻の食事の様に、完食の際は歓声が巻き起こった。リンの民族衣装は帯を除けば薄布一枚であり、正面と背中に一枚の長布が垂れ下がっているだけである。リンの腹は彼女のウエストを内側から破壊して、骨盤から漏れ出たギチギチの胃袋が主張している。布はまだリンの臍のラインを一本線で鼠蹊部まで隠せているが、それも時間の問題であると感じた。 リンはお腹を叩いて重量感の確認をしつつ、両脚を開き、髪を結び直して次のお代わりを待っていた。汗が首筋をなぞり、まるでスポーツでもしているかのような様子だ。フードファイトという言葉の通り、大食いは歴としたスポーツなのかもしれない。ただ、街で開催されているフードファイトの選手よりも、凄まじい量を胃袋に収めているリンの姿形は膨らんだお腹によって異形とすらも言える様だ。 そんな腹を抱えていても尚、お代わりが机に並ぶと腕を伸ばして料理を口に運び始めるリンであった。 再び最後の一口を頬張り、机の上の皿を全て空にしたリン。両脚を開いてからはお腹はズンズンと前に前にと膨らみ続け、度重なる食事によって始めは臍上が歪に膨らんでいたお腹も凄まじい重量によってお腹の膨らみが下の方へと落ち込み、それでも尚滝のように詰め込まれてくる食事によって臍上も依然として膨らみ続けていた。 鳩尾から臍上にかけてのラインの胃袋はリンの胸が乗っかり、臍から鼠蹊部にかけてのラインは中身が地面に向かって垂れ下がっているように膨らんでいた。お腹の山の頂である臍はまだ出臍になりきらずに、山頂の頂を作っている。これでも尚お腹の皮が張り詰め切らずに余裕を持っているあたり、リンの底知れぬ実力が垣間見えた。本来であれば目に留まるはずの胸も、この腹の前には服飾品程度のアクセントにしかなっていない。 「……ごめん…椅子を引かせてくれない?」 椅子を引くためにリンは腰を入れて椅子から尻を浮かせた。その隙に兵士が椅子を引き、もたれかかるように椅子に座ると、 「ブビイイイイ!!!」 放屁が漏れ出てきた。腸を含めた内臓が胃袋によって極限まで押し潰されているようだ。背中も内臓を押し込んでヒップラインに迫るほどに膨らんでいるため、この驚異的なパフォーマンスによる圧巻の貫禄さえなければ、人々は心配してリンに寄り添うはずだ… 座った椅子の脚がミシミシと言いながらも、リンはこれまでに見たことのない強さで自らのお腹をビンタして叩き、反響によるお腹の容量を測っているようだ。 「リ、リン…」 「全然大丈夫…」 「そうじゃなくて明日のこと!」 聞く耳も持たずに再びおかわりへと向かっていった。 リンの食事のペースは若干落ちた。というのもあまりにも大きくなったお腹が邪魔なようだ。腕を伸ばして料理を口に運ぶために体を少し反らせただけでも、身体のあらゆる可動域を全て胃袋が覆い尽くしているため動き辛いようだ。 半分程机の上がなくなった辺りでリンは両腕を伸ばせなくなり、介抱の元机と椅子を片付けて床で食事を続けることにした。フロリーナが口元まで皿を運び、受け取ったリンが皿ごとかき込むようにして食事を続けていった。フロリーナは皿を運びながら、リンが皿を積み重ねていく度にギチギチと音を立てながら膨らんでいくお腹をヒヤヒヤしながら眺めていた。これまでの凄まじい速度と比べるとペースは落ちてはいるが、それでも皿を重ねる速度は速かった。 床に広がったお代わりも完食し、流石に疲れが溜まってきたようで、両腕を広げても頂きを触れていないお腹をさすりながら呼吸をゆっくりと整えていた。だがすぐに息を整えると、バチィィィィン!バチィィィィン!とお腹を叩き、胃袋を引き締めた。 「グゴゲエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッッップ!!!!!!!!!!!!!!」 耳を劈くような轟音が城に轟いたかと思うと、リンの腹は少し小さくなった。 「ゲエエエエエエエエエエエエエエエエエッッッップ!!!!!」 再び腹を叩くと先程よりは小規模の咆哮が轟いた。リンの腹は一回り程小さくなり、途端にリンの表情に笑顔が戻り、 「どんどん持ってきて!まだまだ!!」 「あんなに食べたリンはキアランを取り戻したとき以来だ…城のご飯ぜーんぶ食べちゃって大変だったな… 」 「っていうか明日は大丈夫なのかな…」 リンはその気になれば平気でこれくらいの食事を喰らってしまう。だが全く太る気配や健康を損ねる気配もなく、彼女のストイックすぎるほどの訓練で相殺されている。サカの草原にいた時もこの食欲は健在であり、毎日のように10キロ、20キロといった食事を平らげては訓練を続け、剣の腕やその日の戦闘の過酷さに比例してどんどん食べる量が増えていた。 リンは再び嬉々としてお代わりに喰らい付いていった。こんだけ食べてもまだリンの食欲が湧くのは、オスティアの飯が美味いからである。…まあそれ以上にリンの異常とも言える程の食事への執着と、それを受け止めることが出来るリンの胃袋とその身体であるのだが… 「フロリーナ!!私立つからご飯頼んだわよ!…ふんしょ!!!っと!!」 半分程床のお代わりを平らげた頃、リンの胃袋は、床では広がる場所が不十分で膨張不良が起こり苦しくなってきたそうだ。立ち上がることで胃袋の膨らむ先を確保し、より食べる事が出来るようにするようだ。 立ち上がると重力によってお腹の中身が足元に向かってズリ下がり、ギシギシギシ!!ビキビキビキィィ!!!と痛ましい音を立てて腹が沈んだ。こんな音が鳴っていて本人はどう思っているのか聞いてみたところ、ここまでくると胃袋の内圧が凄くて身体の感覚が殆ど麻痺しているようで、全く痛みを感じないと言っていた。 こんなお腹になっても、片腕は支柱に支えているとはいえ立ち上がる事ができるのは流石はリンの体幹である。ただ立ち上がった事によって片腕はお腹を支え、もう片方は体制のために支柱を支えていなくてはいけない。フロリーナに口元まで皿を持ってきてもらって、お腹の支えを捨てて片腕で料理を頬張り続けた。 「ゲエエエップ……おかわり!」 「リン…もうやめようよ…」 フロリーナは親友の嘉でリンの今の身体を撫で回しながら、改めてリンの状態を確認した。 肋骨は内側から押し広げられ、背中も胃袋によって押し込まれた内臓によってヒップラインに迫るほどに膨らんできている。胃袋が膨張して骨格を内側から捻じ曲げるように押し広げられている。鳩尾から臍上までの膨らみは胸をハの字に割る程に膨らみ、骨格を越えると聳え立つ山のように硬く、大きく膨らみ、臍の頂から降るようになぞれば、膝頭の方にまで胃袋は垂れ下がっており、鼠蹊部の骨格を超えた先はドシンと沈んだ胃袋によって、リンの秘部は正面からでは自らの胃袋によって埋まっている。叩いても岩のような、ガッチガチの感触が跳ね返ってきて、お腹の皮も引き伸ばされて青筋が立ち始めている。リンは片腕でお腹を支えているも、腕を伸ばしてもお腹の3分の2に届くかくらいである。 リンの呼吸に応じて胃袋は上下しているが、その際の音ですらピキピキと腹の皮が軋むような音が鳴り、リン本人以外はどう考えても食事を続けられる状態だとは思えなかった。 「もうお腹もこんなんだし…」 「叩けば空気出るわよ…」 そう言ってお腹をバチィィィィンと叩いても、屁やげっぷが排水溝のように漏れ出るだけで、お腹の余裕ができたとは思えない。お腹を叩いてここまでのレスポンスの無さは本人も初めてのようで、内心の動揺が隠せないようだ。だが、リンのここぞというときのストイックさは恐ろしく、既に満腹かどうかなどどうでも良く、この勝負に勝つ事がリンの目標である。 「負けられないの…おかわり!おかわりよ!」 そう言ってはいるが、親友のフロリーナの目はごまかせなかった。リンの眼の奥は既に虚で、リンが集中を途切れさせた途端に意識は張り裂けてしまうような危うさを感じていた。胃袋の容量を数値化するのであれば、満腹が100%であれば、既に130%くらいにはなっているだろう。 だがそれでもリンは食事を続けた。虚な意識を誤魔化すかのように、張り詰めたお腹がさらに引き裂けそうになる程に、滝のように、口元を汚そうとお構いなしにお代わりを詰め込み続けた。 ウエストラインは仙骨を押し曲げてヒップに迫る程に内側から膨らんでいき、背中は押し込められた内臓が背骨すらも押し曲げてヒップに迫る程に膨らみ、お尻は押し込められた内臓によって産道が膨らみ始めてくる始末であった。もう身体中から搾り出る空気も殆どなく、密度100%の胃袋が、身体中を押し破るかのように膨らみ続けていった。 フロリーナは食事を口に運びながら、岩のように膨らんだリンのお腹に出来る限り叩いたり押し込んだりして空気を押し出そうと試みていた。後半は叩いてもげっぷの一つも出ず、叩いているフロリーナの手が痛くなってくるくらいであった。 リンはお代わりを完食した。最後の一口は初めの頃のように大口を開けて豪快にかぶりついた。 すると衛兵から、城の貯蓄が尽きたとの報告が。自軍全ての財産を注ぎ込んだオスティア城の食材を、全て完食したのだ。 「やったわ…これで…私の…勝ち…」 絞り出すようにそう言うと、リンは眠ってしまった。これまで余裕綽々とした様子を貫いていたが、流石のリンでも限界ギリギリだったのだろう。 闘技場での稼ぎプレイでカンストしたお金の分のお金が全てリンの胃袋に収まってしまった。 凹んだ状態であればくるぶしまで伸びている民族衣装は、臍すらも隠せていなかった。それ程までに大きく前に突っ張ったお腹は骨格の枠組みを超えて歪に広がりたい放題に広がっている。丸々としているはずのお腹は内容物によって所々が歪に角ばっていた。そうまでならないとリンの身体には収まらなかった食事なのだ。身体中が痛ましく軋みながらも、本人の意地と食欲がこのそれらを生み出した。それ程までにストイックなリンに、フロリーナはずっと危うさを感じていたようだ。 リンが眠った途端にリンの胃袋は消化活動を本格的に開始した。詰まった排水溝から漏れ出たような、鈍い消化音であった。 フロリーナは緊張が解けて崩れるように泣き出し、リンのお腹を優しく撫で回していた。呼吸によって上下する度に今にも皮が引き裂けそうな音が鳴り、薄皮のすぐ下には青筋が蜘蛛の巣のように立ち並び、蠢きながらも鋼鉄のような重厚感を持つお腹を、一晩中見守っていたそうだ。フロリーナの体躯では大の字に抱きしめてもリンのお腹を全て覆う事は叶わず、浅い呼吸と消化の蠢きを全身で感じながら、彼女はその胃袋の凄惨さを和らげようとしているのだろうか。 少しでもリンを楽にしてあげようとお腹をめいいっぱい叩いても、こちらの掌が痛くなるばかりで、どんなに力を込めてもリンから空気の一つも出てこなかった。 お腹の描写的な想定食事量 一回のおかわり15キロ 合計90キロ リン史上最高記録のようで、世界を救い、草原に帰った後もエレブ中の食を食い漁りフードファイターとして一世を風靡したリンであったが、迫る記録はカアラとの大食い勝負くらいである。昼時に街に出没しては2.30キロを軽く平らげて昼過ぎには次の街への向かう彼女をエレブの人は忘れなかった。