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【試し読み】私人逮捕系Youtuberを盗撮した末路

最近ハマっているYouTuberの動画が更新されている。

女性3人組で活動しており、内容は少し前に流行った「私人逮捕系」に近しいものだ。


駅で盗撮している人や、路上喫煙をしている人を注意して、逃げようとしたり逆ギレをして反省の色が見えなければ3人がかりで地面に組伏せて取り押さえて、息絶え絶えになってぐったりするまでこちょこちょをする。


「女性が男性をくすぐりで支配する」社会において、基本的に男性が女性に逆らうことは許されないのだ。


少々やり過ぎな気もするけれど、もちろん警察から彼女達へのお咎めは無い。むしろ、"街の治安維持"に貢献しているYouTuberとして称賛を集めている。


登録者数も約3ヶ月程で30万人を越えている。


コメント欄を見てみると、

「ナギ様今日も素敵!尊いです!」

「盗撮する男性なんて死ぬほどくすぐって成敗しちゃえ!」

と言ったように、やや女性からのファンが多い印象だ。


男性の視聴者によるコメントは、

「自分もくすぐられてみたいです!」

「くすぐってくださいお願いします!」

と言った感じでM男性のファンが多い。


中心にいるのは、"ナギ"という名前の背が高くてキリッとした顔立ちの美人女性だ。護身術や柔術、捕縛術の経験があるのか、どんな男性が相手でも容易く押さえつけて制圧してしまう。


いつもナギの右横にいるのは、小柄で明るい"ヒナノ"ちゃんだ。場を盛り上げるようなムードメーカーで、足が速いことを活かしてターゲットの男性が逃走を図ろうとした際あっという間に追い付いて服の後ろを掴み、転げさせて足止めをする。また、絞め技や関節技が得意であり人力拘束して離さない。


そして、最後の1人は知的な印象の"ミユ"ちゃんだ。

法律関係に詳しく口も達者であり、男性が言い逃れをしようとしても彼女に直ぐ様論破されてしまうシーンも多い。イライラした男性が逃げようとすればヒナノちゃんに追い付かれて捕まり、逆上して暴力を振るおうとするものならナギさんに取り押さえられてその場で現行犯の私人逮捕成立。


"彼女達に目を付けられたら最後"だと、繁華街によく行く友人も戦々恐々としているようだった。


彼女達のSNSを見てみると、どうやら明日は午後から繁華街で撮影しながら街をパトロールするらしい。


明日は特に予定も無いし、生で彼女達を見てみたい。

なんならサインも欲しい。


日頃活動を応援しているファンの一人として、会いに行くことを密かに決意。


そうだ、どうせなら友人も誘ってみようと思いメッセージを送る。すぐに返事がきて、「絶対イヤ!悪いこと言わないから会いに行くのやめとけよ」と言われた。


…流石に、彼女達も悪いことをしていなければ咎めてくることはしない筈だ。


友人の忠告を無視して、明日の準備をして早めにベッドに入って眠ることにした。


**

ぐっすりと眠って翌日。

天気はくもり後晴れ。気温も高くなりそうだ。


出掛ける前にシャワーを浴びて身体を洗う。

…カメラに映る可能性もあるので、シンプルな白の半袖シャツを着る。


リュックにはサイン用紙やボールペン、ファンをアピールするために彼女達の切り抜き写真を現像したファイル。

タオルや飲み物も詰めて…準備万端!


正午過ぎに家を出て、電車で繁華街への最寄り駅に向かう。車内では、男性達は皆"痴漢冤罪"を恐れて両手でつり革を掴んでじっと立っているのが最近の主流な光景。


腋の下が無防備になる体勢で、時々席に座っているイタズラ好きな女性が目の前に立っている見ず知らずの男性の腋から脇腹にかけてこちょこちょとくすぐっている姿もたまに見かける。当然、"男性は女性からのくすぐりを拒否することは許されない"ため駅のホームに降りるまでは逃げることはできずされるがままにくすぐられてしまう。


自分も電車に乗っている間くすぐられないかと半分ヒヤヒヤ、半分期待していたけれど特に何事も起こらずに目的の駅へと着いた。


昼下がりで、かなり人が多い時間帯。

改札を出るのも一苦労だな…。


人混みを掻き分けてひとまず改札を出てみることに。

気合いを入れて来てみたものの、肝心の彼女達が今どの辺りで活動しているのか分からないことに気が付いた。


「う~ん…困ったな…」


立ち止まっていても仕方ない。

地下にある改札から、地上へと向かおうとした時…


丁度3人組が改札を出てくる姿を発見!

嬉しさのあまり、何も考えられず直ぐ様リュックからサイン用紙…ではなく、一眼レフのカメラを取り出す。


一枚だけ…記念に遠くからカメラで撮影をする。


しかし、その姿を不審に思ったのか3人の視線が自分を向いていることに気が付いた。


ヒナノちゃんが自分の方へと指を向けている。

なんとなく不味い気配を感じて、直ぐ様カメラをリュックに片付けてその場を立ち去ろうとすると、ヒナノちゃんが全速力で走ってきた!


「その人盗撮です!道を開けてください!!」


続きのお話

私人逮捕系くすぐりYouTuberを盗撮した末路


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