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【試し読み】くすぐり鬼ごっこの罰ゲーム

とある小学校5年生の教室。

今日はこの前行われた算数のテストが返却される日だ。


「女性が男性をくすぐって躾る」という政府の方針に従い、この教室でも女子が隣の席の男子をくすぐって躾をすることが許されている。


女子15人、男子15人の合計30人。


このクラスの男子はどちらかと言えばやんちゃで生意気な態度を取る人が多く、先生や女子たちによる"お仕置き"もあまり効果が無いようだった。


そこで、先生から提案されたのが…


「今日行う算数のテスト、点数が低いワースト3位の男子には罰ゲームがあります♪なので頑張ってくださいね?」


というものだった。


女子たちはテストの時間中、どんな罰を男子に与えられるのかニヤニヤと余裕の表情を浮かべ、男子たちは皆必死にプリントの問題にかじりつくようにして鉛筆を走らせていた。


「は~いじゃあ順番に名前呼んでいくから取りに来てね~♪え~っと、青木くん」


「はーい。」


5年4組の担任である中嶋先生は、おっとりとして若い女性の人だ。普段は誰に対しても優しく、女子にも男子にも人気だけれど、怒ったら怖い…。


クラスの女子には生意気な男子たちも、先生だけには従順な態度を見せていた。


出席番号順に次々と名前が呼ばれて、テスト用紙を受け取りに行く生徒たち。


女子は"お仕置き"が無い分、皆どこか余裕のある表情なのに対して、男子の方はやや緊張した面持ちを浮かべていた。


「は~い、これで全員テスト返し終わりました♪じゃあ早速だけど、ワースト3位の男子を発表しま~す♪」


待ってましたと、ざわざわ心待ちにする女子たち。

男子は顔を伏せている者や、分かりやすく顔面蒼白になっている子もいて…


「じゃあ3位から発表しますね~。第3位は…壮汰くん!」


クラスの視線が一斉に集まる。

最初に呼ばれたのは、男子の中でも大人しいタイプな男の子だった。名前を呼ばれて注目されたことを恥ずかしがっているのか、モジモジと顔を赤らめたまま下を向いていた。


「壮汰くんにも後でしっかり罰を受けてもらいますからね~♪じゃあ続いてワースト2位は…晴斗くん!」


「え~!!せんせぇ勘弁してやぁぁ!!」


教室の真ん中で大袈裟な素振りで頭を抱え、ドッと笑いが巻き起こる。クラスのお調子者で顔も格好良い晴斗くん。


まだ余裕な表情で楽しそうにしているけど、このあと身を持って反省することになるとは微塵も考えていないようだった。


「駄目ですよ~晴斗くんもお仕置きしますからね♪じゃあ最後、ワースト1位は……大樹くん!今回のテスト0点だったけど、どうしてかな?お仕置きに加えて保護者も呼んで三者面談しますから、覚悟しておいてね?」


「…ちっ、めんどくさいな。知るかよ!」


ワースト1位になったのは、クラスの中で一番やんちゃで生意気な大樹くんだった。お仕置きを怖がる様子も、反省している素振りも見せず、舌を出して「べ~っ!」と先生を挑発している。


中嶋先生は大樹くんに構うことなく、淡々と話を進めていく。


「じゃあワースト3位に入った男子たちはお仕置きの罰ゲームです♪3人は私と一緒に体育館の更衣室に来てもらいます。そこで鬼ごっこをしましょう♪」


「は?鬼ごっこ?」


「え??せんせ~それが何の罰なんですかー?」


大樹くんと晴斗くんが先生に質問する。

だけど、それにも答えることは無かった。


「…まだ説明の途中ですよ?静かにしよっか?」


普段優しい中嶋先生の1オクターブ下がった冷たい声。

クラス中に緊張感が走る。


「追いかける鬼役は女子全員です♪15人で1人を追いかけてもいいですし、5人ずつ手分けして1人を追いかけてもいいです。追いかけられる男子3人はペナルティとして上半身は裸で後ろ手に拘束しますから、そのつもりでいてね?」


先生の説明を聞いて、教室の中に女子達の楽しそうなざわめきが広がっていく。


その一方で、ワースト3位の男子達は戸惑いの表情や、まだ反抗的な態度を取ってしまう者もいた。


「では早速移動しましょうか♪次の時間は体育だから、女子は教室で着替えて後で体育館に来てくださいね。他の男子は先に体育館で待機しているように。」


中嶋先生は壮大くん、晴斗くん、大樹くんの3人を連れて教室を後にする。


その他の男子達は女子が着替えている教室から締め出され、大人しく先生の指示に従って制服のまま体育館へと向かっていった。


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くすぐり鬼ごっこの罰ゲーム

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