XaiJu
ぼるてえじ
ぼるてえじ

fanbox


郁代、小さくなった男の子をパンツの中に入れるなんてとんでもないドスケベだね

下北沢のライブハウス『STARRY』。 重厚な防音扉の向こう側で、今日の練習が終わろうとしていた。 「お疲れ様でしたー!」 明るい声がスタジオ内に響く。声の主は、ギターボーカルの喜多郁代さんだ。 彼女のその一声で、張り詰めていた空気がふっと緩む。ドラムの伊地知先輩、ベースの山田先輩、そしてギターの後藤さんがそれぞれ楽器を置き、思い思いに息をつく。 僕はキーボードの鍵盤から手を離し、額の汗を拭った。 結束バンドに加入して数ヶ月。唯一の男性メンバーとして、そしてキーボード担当として、ようやく彼女たちの音に馴染んできたような気がする。 「新入りくん、今日のアレンジすごく良かったよ!」 「あ、ありがとうございます、喜多さん」 片付けの手を動かしていると、制服姿の喜多さんが笑顔で話しかけてくれた。 彼女はいつもこうして、真っ先にポジティブな言葉をかけてくれる。その眩しさに、僕はいつも救われていた。 「あ、そうだ! 次の新曲の歌詞ノート、バックヤードに置きっぱなしだったかも」 「取ってきましょうか?」 「ううん、大丈夫! すぐそこだし、私が取ってくるね。新入りくんはシールドの片付けお願いしてもいい?」 「分かりました」 喜多さんは「すぐ戻るね!」と言い残し、軽快な足取りでスタジオを出て行った。 他のメンバーもそれぞれの片付けや休憩のために散らばり、広いフロアには僕一人が残された。 (よし、今のうちに足元の配線を整理しておこう) 僕はステージの床に膝をつき、絡まったケーブルを解き始めた。 静まり返ったライブハウス。微かに残るアンプの熱と、埃っぽい匂い。 音楽に打ち込めるこの空間が、僕は大好きだ。 ――異変は、唐突に訪れた。 「……あれ?」 ケーブルを巻いていた手が、不意に止まる。 強烈な目眩がした。 まるで、三半規管を直接揺さぶられたような、平衡感覚の喪失。 (立ちくらみ……かな?) 頭を振って意識をはっきりさせようとするが、違和感は収まるどころか加速していく。 視界の端がぐにゃりと歪んだ。 遠近感が狂う。床がせり上がってくるような、あるいは天井が物凄い勢いで落下してくるような、強烈な圧迫感と浮遊感が同時に襲いかかる。 「な、んだ……これ……」 立っていられなくなり、僕はその場に四つん這いになった。 自分の体が、世界から切り離されていくような感覚。 内臓が縮むような、あるいは世界そのものが膨張していくような、得体の知れない吐き気。 「う、あ……ッ!」 視界がブラックアウトする。 意識が遠のく直前、僕は自分の体が床の木目に吸い込まれていくような錯覚を覚えた。 ……どれくらいの時間が経っただろうか。 数秒だった気もするし、数分経ったような気もする。 「……っ、うぅ……」 重い瞼を開ける。 痛みはない。ただ、全身がひどく重く、そして寒い。 僕はゆっくりと体を起こし、周囲を見渡した。 「ここは……?」 そこは、見知らぬ場所だった。 いや、見覚えのある場所のような気もするが、スケールがおかしい。 目の前には、見上げるような高さの黒い壁がそびえ立っている。その表面には、粗い網目のような加工が施されている。 (壁……? いや、これは……) 黒い壁の横には、太い大蛇のような黒い管が何本も這っている。 僕は呆然と立ち上がり、首が痛くなるほど上を見上げた。 その黒い壁の遥か頂上に、銀色に輝くロゴプレートが見えた。 『Marshall』 その綴りを認識した瞬間、思考が凍りついた。 マーシャル。アンプのメーカーだ。 つまり、目の前の巨大な壁は、ギターアンプのキャビネット。 そして、足元に広がる荒野のような木目は、ライブハウスのフローリング。 「嘘だろ……」 自分の手を見る。小さい。 足を見る。細い。 周囲の機材が、まるでビル群のように立ち並んでいる。 状況を理解するのにそう時間はかからなかった。 僕は縮んでしまったのだ。 わずか数センチの、小人のようなサイズに。 「……夢、じゃないよな」 僕は頬をつねってみたが、鋭い痛みが走るだけだった。 見上げれば、黒い壁――マーシャルのアンプキャビネットが、摩天楼のように聳え立っている。 普段、僕たちが何気なく踏みしめている床の傷一つ一つが、今の僕にとっては足を取られそうな溝となっていた。 身長5cm程だろうか。 世界は一変し、僕は埃よりも少し大きなだけの無力な存在に成り果てていた。 その時だった。 ズゥゥゥン……!! 地響き。 いや、もっと直接的な、空気を圧縮するような震動が全身を貫いた。 心臓が跳ね上がる。 この音を、このリズムを僕は知っている。 STARRYの入口から、バックヤードへ向かう足音だ。 ズゥン……ッ! ズゥン……ッ! 音は急速に近づいてくる。 一歩ごとに床が波打ち、身体が宙に浮きそうになる。 逃げなければ。踏み潰される。 本能が警鐘を鳴らすが、足が竦んで動かない。 「あれ~? おかしいな、さっきこの辺に置いたと思ったんだけど」 頭上遥か彼方から、大気が震えるような轟音が降り注いだ。 聞き覚えのある、明るく澄んだ声。 それは間違いなく喜多さんの声だったが、今の僕にとっては雷鳴に等しかった。 視界の端に巨大な影が現れる。 戦艦のような大きさの茶色のローファー。 その上には、白いソックスに包まれた足首があり滑らかな曲線を描くふくらはぎが天を突く柱のように伸びていた。 (喜多さん……ッ! 気づいてくれ……!) 僕は声を上げようとした。 だが、その行動は次の瞬間に起こった天変地異によって封じられた。 「んー、ここかな?」 バサァァァッ――!! 突風が吹き荒れた。 巨像のような喜多さんが、何かを探すために、僕の目の前で深くしゃがみ込んだのだ。 視界いっぱいに、ベージュ色のプリーツスカートがカーテンのように広がり、世界を覆い隠す。 そして、その奥から現れたのは―― 「あ……」 思考が停止した。 スカートの裾がめくれ上がり、暗がりの中にそれは鎮座していた。 純白の絶壁。 それは、視界を埋め尽くすほど巨大な、喜多郁代の生パンツだった。 飾り気のないシンプルな白。 しかし、その白さは、薄暗いライブハウスの中で、自ら発光しているのではないかと錯覚するほどに眩しく、神々しかった。 スレンダーな太ももの間にできた隙間から、その圧倒的な清潔感を放つ聖域が、無防備に晒されている。 (み、見てはいけない……!) 理性が叫ぶ。 彼女は僕の大切なバンドメンバーであり、僕が尊敬する人だ。 こんな下から、盗み見るような真似は許されない。 これは冒涜だ。 けれど、動けなかった。 圧倒的な質量の白と、そこから漂ってくるような甘く清潔な匂いに、雄としての本能が釘付けにされてしまったのだ。目の前の純白はあまりにも無垢で、綺麗すぎた。 「……僕は、なんてことを……」 罪悪感で胸が押し潰されそうになった、その時。 巨大な顔が、ふっと下を向いた。 空を覆う惑星のような瞳が、地面にいる僕を捉える。 「……えっ?」 喜多さんの動きが止まった。 彼女の大きな瞳が、驚愕に見開かれる。 僕の姿が、彼女の網膜に映ったのだ。 「――新入りくん!?」 その呼び声は、安堵の響きではなく、異常事態に遭遇した悲鳴に近いものだった。 僕と彼女の視線が交差する。 それは、終わらない密室ジャムセッションの始まりを告げる合図だった。 「えっ……うそ、新入りくん!? どうしてそんなサイズに!?」 頭上から降ってきた驚愕の声が鼓膜をビリビリと震わせる。 喜多さんはしゃがみ込んだまま、信じられないものを見る目で僕を凝視している。 その巨大な瞳に豆粒のような僕の姿が映り込んでいるのが分かった。 「き、喜多さん……! 助け――」 僕が声を上げようとした瞬間、彼女の巨大な手が伸びてきた。 逃げる間もない。 温かく、そして圧倒的な質量を持った掌が、僕の身体を優しく、しかし抗えない力ですくい上げる。 「わわっ、軽い……! 本当に〇〇くんなの!?」 視界が急上昇する。 まるでジェットコースターだ。 僕は彼女の掌の上で必死に指にしがみついた。指紋の溝の一つ一つが、僕にとっては足場になるほどの深さがある。 その時だった。 防音扉の向こうから、気怠げな、しかしよく通る声が響いてきた。 「郁代ー? まだー? 遅いと置いてくよー」 山田リョウ先輩だ。 その声を聞いた瞬間、喜多さんの身体がビクリと跳ねた。 彼女の表情が、心配から焦燥へと一瞬で切り替わる。 「や、やばい……! リョウ先輩だ!」 喜多さんの視線が、掌の上の僕と、扉の方を激しく往復する。 彼女の思考が手に取るように分かった。 もし、今の僕が見つかったら。 あの変人で好奇心旺盛なリョウ先輩のことだ。「面白そう」とおもちゃにされるか、最悪の場合、実験材料にされかねない。 「隠さなきゃ……! え、えっと、どこ!?」 喜多さんの視線が高速で動く。 カバン――だめだ、教科書やポーチでパンパンだ。潰してしまう。 ポケット――浅すぎる、落ちるかもしれない。 物陰――踏まれたら終わりだ。 「郁代ー、入るよー」 ドアノブが回る音。時間がない。 喜多さんの視線が、自分自身の腕に止まった。 「ここなら……肌身離さず守れる!」 彼女の左手が、右腕の袖口にかかる。 ベージュ色のカーディガンの袖口が、グイッと引っ張られ、大きく広げられた。 「ごめんね新入りくん! ちょっと我慢して!」 「えっ、ちょっ――!?」 僕の目の前に、ベージュ色の巨大な穴が出現した。 それはまるで、巨大生物が獲物を捕食するために開いた、食道への入り口のようだった。 カーディガンと、その下に着ているブラウスの隙間。 暗く、深く、温かい闇。 ガバッ! 「んぐっ!?」 抵抗する間もなかった。 僕は頭から、その穴へと押し込まれた。 視界がベージュ色の繊維に覆われる。 まるで大蛇に丸呑みされるかのように、僕は喜多さんの腕の中へと飲み込まれていった。 「あれ? 郁代、一人?」 リョウ先輩が入ってきたのと、僕が袖の中に完全に格納されたのは、ほぼ同時だった。 「あ、リョウ先輩! う、うん! 新入りくん、入れ違いで帰っちゃったみたい!」 頭上――いや、壁の向こうから、喜多さんの上擦った声が聞こえる。 僕は今、彼女の右手首のあたり、カーディガンとブラウスの間に挟まれている。 狭い。そして暗い。 四方八方を布に囲まれ、身動きが取れない。 ブラウス越しに伝わる喜多さんの体温と、カーディガンのニット生地の匂い、そして柔軟剤のフローラルな香りが充満している。 「ふーん。あっそ。じゃあ帰ろっか」 「う、うん! 帰ろう!」 微かな振動と共に、喜多さんが歩き出した。 それが、地獄の始まりだった。 グワンッ……! 「うわぁっ!?」 喜多さんが腕を振って歩き始めた瞬間、袖の中の世界が激変した。 遠心力だ。 腕が前に振られるたび、僕は袖口の方へと強く押し出される。 吐き出される! そう思った次の瞬間、今度は腕が後ろに振られ、バックステップを踏むように奥へと引き戻される。 ズルズルッ……! 「くっ、うぅ……!」 まるで巨大な消化器官の中で、消化活動に巻き込まれているようだ。 喜多さんが髪を直そうと腕を上げると、袖が垂直になり、重力に従って僕は二の腕の方へと滑り落ちる。 完全に嚥下される感覚。 そして腕を下ろすと、また手首の方へ反芻される。 (き、きつい……! 酔う……!) 外の状況は全く見えない。 ただ、リョウ先輩と話す喜多さんの声と、布が擦れる音だけが頼りだ。 上下動のたびに、僕の顔はブラウス越しの喜多さんの腕の肉に押し付けられ、背中はカーディガンの粗い編み目に擦り上げられる。 「ねえ郁代、今日さー」 「えっ、あ、うん! そうだね!」 喜多さんは僕を隠している緊張からか、いつもより身振り手振りが大きい気がする。 そのたびに袖の中の圧力が高まる。 狭い筒の中で、僕は彼女の腕と服にサンドイッチにされ揉みくちゃにされていた。 「っ……あ……!」 やばい。 何度も繰り返される摩擦。 特にカーディガンの裏地の編み目が、僕の下半身――勃起してしまったペニスに、執拗に食い込んでくる。 喜多さんの腕の柔らかさと、ニットの適度なザラつき。 それに加え、充満する彼女の甘い匂いと体温。 極限の密室状態が、僕の理性を削り取っていく。 (だ、だめだ……! こんなところで……!) 僕は必死に腰を引こうとした。 だが、狭すぎて逃げ場がない。 むしろ動こうとすればするほど、布が絡みつき、刺激が増してしまう。 「――っ、くぅ……!」 尊敬する喜多さんの服の中で。 しかも、本人は僕を守ろうとしてくれているのに。 僕は、自分が汚らわしい獣になったような気分だった。 しかし、生理的な限界は、理性のブレーキを軽々と粉砕した。 ビクンッ! 「あ、ぐ……ッ!!」 声にならない悲鳴と共に、僕の体は大きく跳ねた。 熱い衝撃が走る。 カーディガンの裏地に向かって、白濁とした液体が勢いよく吐き出された。 (やっ、ちゃった……) 一瞬の空白の後、強烈な虚脱感と自己嫌悪が襲ってくる。 僕は、喜多さんの服を汚してしまった。 カーディガンの内側に、僕の罪の証がべっとりと付着している。 「……ん? どうしたの郁代」 「え? ううん、なんでもないよ!」 喜多さんは気づいていない。 放出された場所がカーディガンの裏地であり、ブラウスと肌には直接触れていないからだ。 彼女は僕を守っているつもりで、その実、袖の中で一人の男を暴発させていたことなど、知る由もない。 僕は暗闇の中で、自分の出した生温かい液体の匂いに包まれながら、ただ小さく体を丸めた。 駅へと向かう道中。 袖の中の空気は最悪だった。 さっき僕が出してしまった白濁の匂いが狭い空間に充満している。 カーディガンのニット生地、喜多さんの体温で温められ、その生臭さが強調されている気がする。 (うぅ……臭い……。申し訳ない……) 僕は膝を抱えて小さくなる。 喜多さんは僕を守るために隠してくれているのに、僕はその服の中でこんな不浄なものを撒き散らしてしまった。 バレたら軽蔑されるどころか、もう二度と口をきいてもらえないかもしれない。 「……ん?」 突然、隣を歩いていたリョウ先輩の声がした。 喜多さんの足が止まる。 それに合わせて、僕の体も慣性で少し揺れる。 「どうしたんですか? リョウ先輩」 「……なんか、変な匂いしない?」 心臓が凍りついた。 リョウ先輩の鼻がヒクついているのが袖越しでも想像できる。 やばい。鋭すぎる。 「え? 匂いですか?」 「うん。なんか……男臭いっていうか、栗の花っていうか……生々しい匂い」 (ヒッ……!!) 的確すぎる表現に、僕は息を止めた。 間違いなく僕が出したアレの匂いだ。 カーディガンの袖口から、外へと漏れ出しているんだ。 「ええー? ライブハウス帰りだから、タバコの匂いとかついたんじゃないですか?」 「いや、違う。……郁代からする」 リョウ先輩の顔が近づいてくる気配がする。 フンフン、と鼻を鳴らす音が、布一枚隔てたすぐそこで聞こえる。 「ちょ、ちょっと! やめてくださいよ!」 「ここかな? ……脇?」 (!?) リョウ先輩の狙いが僕がいる右腕に定まった。 まずい。このまま嗅がれたら、中に発生源がいることがバレる! 「脇じゃないですよ! 私、ちゃんとケアしてますもん!」 「じゃあ嗅がせてよ。潔白ならいいでしょ」 「もう! リョウ先輩しつこいです!」 喜多さんの声に、怒りと焦りが混じる。 そして次の瞬間、最悪の展開が訪れた。 「ほらっ! 嗅げばいいでしょ!」 ブォンッ!! 喜多さんが、勢いよく右腕を高く突き上げた。 潔白を証明するために。 しかしその動作は、袖の中にいる僕にとっては死の宣告に等しかった。 「あ――」 世界が垂直になる。 今まで僕を支えていた手首側の布地が、急激な傾斜の壁へと変わる。 重力が牙を剥いた。 支えを失った僕の体は、宙に投げ出される。 「落ち――ッ!?」 袖口から、二の腕の方へ。 奈落の底へと真っ逆さまに滑落する。 まるで巨大な食道の奥底へと飲み込まれていくような絶望感。 (つ、掴まらなきゃ!) 僕は必死に手を伸ばし、ブラウスの生地を掴もうとする。 だが、喜多さんのブラウスは高級なサテン生地のようにスベスベしていて、指が掛からない。 さらに、さっきの冷や汗と手汗で、摩擦はゼロに近い。 ズルルルッ……! 「うわあぁぁぁーーッ!!」 止まらない。 加速していく。 ベージュ色の筒の中を、僕は無様に転がり落ちていく。 喰われる! 飲み込まれる! ドスンッ!! 落下が止まった。 衝撃が全身を走る。 行き着いた先は、袖の行き止まり――脇の下だ。 「ほら、臭くないでしょ!」 喜多さんが勝ち誇ったように叫び、突き上げていた腕を勢いよく下ろした。 脇が閉じる。 ムギュゥゥゥッ……!! 「ぐっ、あぁ……ッ!!」 四方八方からのプレス。 さっきまでの比じゃない。 喜多さんの上腕と、体側の肉によって、僕は強力に挟み込まれた。 しかもここは違う。 落下の衝撃でブラウスのボタンの隙間に入り込んだのか、あるいは袖の付け根の緩みか。 僕の顔と体に触れているのは、布ではない。直の肌だ。 (あ、熱い……ッ!) 喜多さんの脇の肉。 それは驚くほど熱く、そして湿っていた。 制汗剤のフローラルな香りと閉じ込められていた汗の湿気、そしてむせ返るようなフェロモンが一気に鼻腔を犯す。 スベスベで、柔らかくて、弾力のある肉壁。 それが僕の全身を包み込み、形を変えて密着してくる。 喜多さんが「ほらね!」と腕を体に押し付けるたびに、脇肉が僕の顔をムニュムニュと押し潰す。 「んっ……」 近い。 心臓の音が聞こえるほど喜多さんの体内が近い。 この滑らかな肉は僕を拒絶するどころか、吸盤のように吸い付いてくる。 (だめだ……こんな、肌に直接なんて……!) 理性が焼き切れる音がした。 さっきの射精で敏感になっていた部分が、熱を持った脇肉に直接擦り上げられる。 ヌルリとした汗の潤滑。 逃げ場のない圧迫感。 「汚して……ごめんなさい……ッ!!」 心の中で絶叫する。 尊敬する先輩のデリケートな素肌に触れてしまっている。 その背徳感と、抗えない肉の快感。 ビクッ、ビクンッ!! 体が勝手に跳ねる。 限界だった。 二度目の衝撃が走る。 「あっ、あぁ……ッ!!」 ドロリとした熱い液体が、僕の中心から溢れ出す。 今度は裏地じゃない。 喜多さんの、手入れの行き届いた綺麗な脇の素肌に、僕の白濁が直接塗りたくられていく。 「……ん?」 リョウ先輩への抗議を続けていた喜多さんの言葉が、ふと途切れた。 腕の力が、少しだけ緩む。 「(……なにこれ? 脇が……なんか熱くて、ヌルヌルする……?)」 頭上から、困惑した気配が伝わってくる。 バレたか? いや、まだ自分の汗だと思っているのか? 僕は自分の出した液と、喜多さんの汗に塗れながら、恐怖と快感で震えることしかできない。 脇という密室で、僕は彼女を汚染し続けている。 「(……なにこれ、気持ち悪っ……!)」 頭上から、喜多さんの心の声が聞こえた気がした。 無理もない。脇の下というデリケートな場所に、正体不明の熱くてドロドロした液体が付着したのだ。 彼女の身体が、嫌悪感でビクリと震える。 「うわ、なんか汗すごいかも……!」 喜多さんが顔をしかめ、反射的に脇をパッと開いた。 その瞬間、僕をその場に留めていた肉のプレスが消失する。 「あ――」 支えを失った僕の体が、重力に引かれ落下していく。 ズルッ……! 「うわあぁぁっ……!」 脇腹のカーブに沿って、滑り落ちていく。 さっき出した白濁と、喜多さんの脇汗、そして僕自身の脂汗。それらが混ざり合った最強の潤滑油となって、摩擦ゼロの滑走を生み出している。 スベスベの脇腹、肋骨の硬い感触、そしてくびれの柔らかな肉。 それらが高速で僕の背中や頬を撫で上げていく。 ドスッ!! 短い落下の後、僕の足が何かに引っかかって止まった。 衝撃で膝が折れる。 「はぁ、はぁ……! 今度はどこだ……?」 僕は荒い息を吐きながら顔を上げた。 そこはさっきまでの暗闇とは少し空気が違った。 目の前に広がっているのは、巨大な肌色の壁。 いや、壁じゃない。 微かに上下し、温かい熱を放つ、喜多郁代の生のお腹だ。 落下したのはスカートのウエスト部分。 背中側には、スカートの硬い芯地と、強力なゴムの圧迫感がある。 正面には、うっすらと縦線が入った、健康的で美しい腹筋と、その中心にある可愛らしい窪み――おへそ。 僕は今、彼女のスカートと素肌の隙間、ベルトラインに挟まっている。 「ねえ郁代、電車来たよ」 「あ、本当ですね! 早く乗りましょう!」 リョウ先輩の声。 喜多さんが動き出す。 歩く振動がダイレクトに伝わってくる。 一歩踏み出すたびに、お腹の肉がプルンと震え、スカートのゴムが僕を背後から押し出す。 ギュッ、ギュウゥッ……! 「ぐっ、苦し……!」 逃げ場がない。 背中のゴムは容赦なく僕を押し、正面の生お腹に僕の顔と体をめり込ませる。 喜多さんは痩せ型だけど、お腹周りには女性特有の薄い皮下脂肪があって、それが驚くほど柔らかい。 僕が押し付けられるたびにお腹の皮膚が吸い付くように変形し僕の形を浮き上がらせる。 電車に乗り込んだようだ。 ガタンゴトン、という走行音が響き始める。 揺れに合わせてプレスのリズムが変わる。 「ていうかさ、さっきの郁代のポーズ、なんか変じゃなかった?」 「えっ? そ、そうですか? 普通でしたよ!」 「いや、なんかこう……脇見せびらかしてたっていうか。ゴリラ?」 「ゴリラじゃないですよ!! もう、リョウ先輩ひどい!」 アハハハハ! 喜多さんが笑った。 それが、地獄のプレス機のスイッチだった。 「う、わ……ッ!?」 笑うたび、 喜多さんの腹筋が激しく波打つ。 お腹が膨らんだり、凹んだりするポンプのような動き。 膨らんだ瞬間、スカートのゴムとの隙間がなくなり、僕は限界まで圧縮される。 ムギュゥゥゥゥーーッ!! 「あぐっ、んぐぅ……ッ!!」 すごい圧力だ。 顔が皮膚に埋まる。 鼻と口が塞がれ、息ができない。 そこにあるのは、純粋な人肌の匂いと、石鹸の残り香、そして微かな汗の匂い。 圧倒的な女子高生の生身の質感。 「やめて、ください……笑わないで……ッ!」 心の中で懇願するが、リョウ先輩の話が面白いのか、喜多さんの笑いは止まらない。 そのたびに僕はスベスベのお腹に顔を擦り付けられ、全身をこねくり回される。 僕の体は今、さっきの射精と汗でベトベトだ。 その汚れた体で、こんなに綺麗で神聖な喜多さんのお腹を、擦り回っている。 (あぁ……汚れていく……) 見えてしまった。 僕が顔を離した瞬間、喜多さんの白いお腹に、透明な粘液の跡が糸を引いて付着しているのが。 僕の汚れが、彼女に移っていく。 「僕は……なんて汚いんだ……」 罪悪感で涙が滲む。 けれど、悲しいことに体は正直だ。 ゴムの締め付けと、柔らかいお腹によるピストン運動。 そして、目の前に広がる美肌を汚しているという背徳感。 それらが脳髄を痺れさせる。 「っ、ぅ……あ……ッ!!」 三度目の限界が、あまりにも早く訪れた。 電車が大きく揺れ、喜多さんが踏ん張ってお腹に力を入れた瞬間。 カチカチに硬くなった僕の性器が、彼女の下腹部の柔肌を突き上げる。 ビクンッ!! 「あぁぁぁーーッ!!」 視界が白く弾ける。 三度目の放出。 今度は、喜多さんのスベスベのお腹に向かって。 温かい白濁が、美しい腹筋のラインに沿って飛び散り、温かい地図を描いていく。 「(……ん? なんかお腹、冷たいっていうか……濡れてる?)」 喜多さんがお腹を気にするように少し身じろぎする。 その動きで、吐き出したばかりの液体が広げられ、僕と彼女のお腹を接着剤のように貼り付けていく。 密着したまま、僕は薄れていく意識の中で電車の走行音だけを聞いていた。 ……だが、落下はまだ終わらない。 全身がローションまみれになった僕は、もうこの位置にすら留まっていられなくなっていた。 「うわ、すごい人……!」 「郁代、こっち。壁際行こう」 プシューというドアが開く音と共に、怒号のような足音が車内になだれ込んできた。 帰宅ラッシュのピークだ。 人の波が押し寄せ、喜多さんの体が大きく揺らぐ。 「っ、きゃ……!」 壁際に押し付けられる喜多さん。 その衝撃で、僕の体にかかるGが変わった。 もう限界だった。 さっきのお腹への射精と、大量の汗で全身がヌルヌルになった僕は、もはやスカートのゴムの力だけではその場に留まっていられなかった。 ズルッ……! 「あ……」 摩擦が死んだ。 お腹の肉から剥がれ落ちるように、僕の体が下へと滑り落ちていく。 もはや掴める場所なんてどこにもない。 「(うそ、まだ落ちるの……!?)」 喜多さんの息を呑む気配。 彼女も気づいている。服の中で異物が落下していることに。 でもこの満員電車では手を動かすことすらできない。 ストンッ。 落下が止まった。 そこは柔らかく、そして温かい布の中だった。 薄暗いスカートの中。 僕が着地したのは、あの純白のパンツの中だ。 「ここ……は……」 目の前に広がる白い繊維。 清潔で、石鹸の香りがする聖域。 しかし今の僕は、全身が自分の体液で汚れた不浄の塊だ。 白い布に僕の汚れがシミを作っていくのが分かる。 「ごめんなさい……降りなきゃ……」 這い上がろうとする。 だが、ヌルヌル滑って力が入らない。 それどころか、喜多さんが揺れに耐えるために内股に力を入れた瞬間、太ももが僕を挟み込み、さらに中心部へと誘導していく。 「ま、待って……そっちは……!」 本能が警鐘を鳴らす。 その先にあるのは出口じゃない。 人体の最も深淵なる入り口だ。 ガタンッ!! その時、電車が大きく揺れた。 カーブに差し掛かったのか、遠心力が車内の乗客を一方向に傾ける。 ドォォォンッ!! 「んぐっ!?」 乗客の波が、ドミノ倒しのように喜多さんに押し寄せた。 逃げ場のない壁際。 数人分の体重が、喜多さんの下腹部に一点集中する。 その物理的な圧力は、パンツの中にいる僕に致命的な作用をもたらした。 逃げ場を失った僕の体は、ところてんのように押し出される。 ヌルヌルの潤滑が、最悪の噛み合いを見せた。 チュルンッ……!! 「え――」 僕の頭が喜多さんの秘部に触れた。 熱い。 火傷しそうなほどの熱気と湿気がそこにはあった。 そして、圧力はまだ続いている。 ズブッ、ズブズブズブッ……!! 「んっ!? ~~~~ッ!!?(入っ……!?)」 頭上から、悲鳴を噛み殺したような空気を吸い込む音が聞こえた。 僕の体は吸い込まれるように喜多さんの内側へと沈んでいった。 抵抗なんてできない。 全身を覆うローションが、侵入をあまりにもスムーズにしてしまった。 「あ、あぁ……!?」 視界が肉色に染まる。 狭い。熱い。苦しい。 四方八方から、波打つような粘膜が僕を締め付けてくる。 これは 捕食だ……。 「(だめ、声出ちゃう……! 目の前にリョウ先輩がいるのに……!)」 喜多さんの心臓の音が、爆音となって直接響いてくる。 彼女の全身が硬直している。 顔を真っ赤にし、つり革を握る手が白くなるほど震え、瞳に涙が溜まっているのが、見なくても分かる。 「熱い……! 溶ける……!!」 喜多さんの膣内が、異物の侵入に驚いて激しく痙攣収縮する。 その動きが、僕をさらに奥へ、子宮の方へと運び込もうとする。 まるで消化器官だ。 僕は彼女に食べられている。 自分の犯した過ちのせいで滑り落ち、最終的に彼女の体内に取り込まれてしまった。 「僕は……彼女の一部になって、消えるんだ……」 恐怖。 そして、それをも凌駕する生物としての根源的な快楽。 全身が溶かされるような感覚。 尊敬する人の一番深い場所に、全身で触れているという背徳感。 ドクンッ、ドクンッ!! 喜多さんの脈動と、僕の脈動が重なる。 「んっ、くぅ……ッ!!(だめ、いっちゃう……!)」 「あがっ、あぁぁぁーーッ!!」 満員電車の騒音にかき消され、二人の絶頂は誰にも知られることはなかった。 僕の意識が白く弾け飛ぶ。 最後に感じたのは、僕をきつく締め上げながらも、どこまでも優しく包み込む、喜多郁代という少女の圧倒的な体温だった。


More Creators