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ドーン
ドーン

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【小説】『憑依』で『女』を『収穫』する話

【全体公開にしました。】


「さてと……」


 空調で快適な室温に調整された部屋で、俺はベッドの端に腰掛けながら呟いた。

 ここは今回の『収穫対象たち』が居る場所に近い、貸別荘である高級コテージの寝室だ。

 室内は10人くらいは十分に寛げるくらいの広さがあり、俺が腰かけているベッドも4人くらいは同時に寝れそうな大きさだ。

 俺は視線を上げて、目の前に立つ2人の女を見つめる。


 1人は、明るい色の髪を丁寧に結い上げ、縁なしメガネを掛けている、品の良さそうな美女、麗奈だ。

 白いスーツを身に纏って、全体的に知的な雰囲気を醸し出している。

 実際、まだ30代手前の若さで個人事務所を構えている弁護士で、何でも卒なくこなす優秀な女だ。

 麗奈にはその有能さを買って、俺の秘書をさせている。


 もう1人は、色の濃い黒髪を肩の上で綺麗に切り揃えていて、鋭い目つきをしたクールな美貌に、引き締まった身体を持つ女、冴子だ。

 紺のパンツスーツ姿で、メスの肉食獣のような印象を受ける。

 冴子も麗奈に劣らずの美形なのだが、見た目通り、他人を容易に寄せ付けない雰囲気の持ち主である。

 空手と柔道の有段者であり元警官なのだが、その冷たい美貌と腕っぷしが気に入って、主に俺のボディガードとして側に置いている。


 2人ともスッキリとした細身のシルエットの持ち主だが、着痩せして見えるタイプであることを俺は良く知っている。喘ぎ声が見た目と違って可愛いらしいことも……。


「それじゃあ行ってくる」


『いってらっしゃいませ』


 出発を告げると2人の美女は、主人である俺に対して敬意を払うように、丁寧に礼をしながら返事をした。

 その様子を見て俺は1つ頷きベッドに仰向けに寝ると、意識だけの状態になって身体から起き上がる。

 いわゆる幽体離脱をして霊体の状態でベッドから抜け出し振り向くと、眠りに就いた愛しい人にするかのように、女たちが俺の本体に優しく毛布を掛けていた。



 ベランダに出ると眼下には真夏の青い海と白い砂浜が視界いっぱいに拡がっていた。

 浜辺では多くの水着姿の女たちが気持ちよさそうに寛いでいる。

 俺はふわりと空中に舞い上がった後、ゆっくりと高度を下げていく。

 肉体ならサンダルを履いていないと熱くて歩けない砂浜に、涼しい顔で着地する。

 そして、市場で少しでも良い商品を仕入れようと目を光らす業者のように、女たちを丁寧に品定めしながら、移動を開始した。

 今日は全体的に質が良さそうだ。

 だが、求めるレベルはかなり高く、簡単に俺の御眼鏡に適う女は見つからないだろう。


 そんな俺の予想を裏切り、パラソルの影にビーチチェアーを2つ並べ、その上でゆったりくつろぎながら会話している女たちが目に留まった。

 近づいてじっくりと観察を始める。

 1人は、髪は短めのボーイッシュな感じで、可愛らしいオレンジ色のワンピース水着を身に着けた女だ。

 世間一般で言えばそれなりの美形だとは思うのだが、俺には少し物足りない。


 俺の目を惹いたのはもう1人の方だ。

 スラリと引き締まった長い手足に、メリハリのしっかりある胸と腰を赤色のビキニで隠している。

 それらが描く滑らかで官能的なラインは、芸術品レベルだ。

 背中まで伸ばしている髪は青味を帯びた黒色で、軽くウェーブがかかっている。

 目尻が少し吊り上がり気味で気の強い印象を受けるが、その顔立ちは芸能人並みに端正に整っており、健康的な色をした肌も輝いているかのように色艶が良い。

 いままで観てきた女たちの中でも間違いなくトップクラスの上玉だ。


 早速近づいて、2人の会話に耳を立ててみる。


「……そういえば先輩、ミスコン優勝おめでとうございます!」


「別に私は嬉しくないわよ。あなたが勝手に応募しただけでしょう?」


「え~、だって今回は推薦者も賞品が貰えたんですよ?うちの大学なら優勝は先輩しかいないと思って!」


 どうやら2人は、同じ大学の先輩後輩の間柄らしい。学内で開催されたミスコンに優勝したらしい美女は、後輩の言葉に呆れ顔になる。


「はぁ~、私が目立つのが余り好きでない事を知ってるでしょうに……。それに準優勝のあの人が、あれから絡んできて、うんざりしてるの」


「ああ、あの人、プライド高そうでしたもんね~。黙って立っていたら、先輩に引けを取らない美人なのに、もったいないなぁ~」


 美女は後輩の言葉に頷きながら、更に表情を曇らせる。


「それに芸能プロダクションとかモデルの事務所からも問い合わせが来て困ってるの」


「えっ!先輩、芸能デビューするんですか!!?」


「しないわよ。芸能界とかモデル業なんか色々付き纏われて面倒なだけでしょ?私は普通に就職できればいいわ」


「え~、そんなに綺麗なのに勿体ないですよ!」


 美女はうんざりした様子で後輩の発言をスルーして、座っていたビーチチェアをフラットに変形させると、話は終わったとばかり仰向けに寝転がる。


(後輩の言うとおりだぞ!だが良かったな!その素晴らしい身体、俺様が『収穫』して有意義に使ってやろう!)


 いくら今の俺が霊体だけの存在といえども、そのままこの女に乗り移れる訳ではない。

 肉体にしっかりと本人の霊体が収まっている以上、他の霊体はその体に入り込むことは出来ないのだ。

 仮に肉体から霊体が抜け出ている状態でも、本人以外の霊体は、余程波長が合ってでもいない限り、肉体に拒絶されてしまう。

 もしそんなに話が簡単なら、世の中の美女の体は全て浮遊霊たちのモノとなっていることだろう。

 だから何らかの理由で霊体が離れた肉体に、たまたま波長の合う霊が入り込む『事故』が稀にあるくらいで、基本的には『乗っ取り』は起こらないのだ。

 

 では、どうすればいいのか?

 答えは簡単だ。

 女の霊体を肉体から引き剥がして、代わりに俺がその霊体ソックリに変身してやれば良いのだ。

 幸いなことに今の状態の俺は、他人の霊体に色々と干渉することが出来る。


(それじゃあ始めるか……)


 俺は美女の頭の方に回り込むと、その両肩に手を伸ばす。

 そして、女の霊体をがっちり掴むと、力を込めて手前に引く。


「うっ!!!」


 不意に女は呻き声を挙げ背筋を僅かに仰け反らせると、すぐに体が脱力してそのまま気絶する。

 その美しい顔には驚きが張り付いており、視線は虚空を見つめたまま、目を大きく見開いた状態で凍り付いていた。

 同時に霊体が肉体から引き吊り出される。

 突然強制的に幽体離脱させられた女の霊体は、何が起こったのか分からず呆然としていた。


(よし!もらった!)


 俺が頭からかぶりつくと、美女の霊体は形を歪めて次々と俺の中に納まっていく。

 その全てを取り込むと、今度は俺自身の霊体に変化が起こり始める。

 全体的なシルエットが柔らかくなったかと思うと、腕や足の部分が細くなり、胸や腰の部分に女のような凹凸が出来き、顔も女の顔に変わっていく。

 やがて俺の姿は、先程目の前の美女の体から引きはがした霊体とソックリに変化していた。


(では、その美味しそうな身体、たっぷり堪能させて貰うぜ!)


 目を見開いたまま固まっている美しい女体の上に覆いかぶさる。

 すると魂の入っていない女の体は俺を、本来の持ち主であるかのように易々と受け入れたのだった……。





「……先輩!聞こえていますか?」


 視界が切り替わると、心配そうに俺の顔を覗き込んでいる後輩の女の顔が飛び込んできた。


「ん~」


 俺は瞬きをすると、ゆっくりと体を起こす。

 それを見て後輩は、一応安堵したようだが、すぐに確認するように尋ねてくる。


「突然呻き声を挙げて、気絶していたように見えましたけど、大丈夫ですか?」


俺は見つめる女に視線を向けると、返事を返す。


「ああ、大丈夫だ、問題ない。ちょっと待て……」


 俺の口から綺麗な女の声で、地の男言葉が出た。

 そして体の具合を確かめるように、両の掌を見つめながら、それを閉じたり開いたりしてみる。

 見つめる後輩の表情に浮かぶ心配の度合いが更に増すが、俺は気にせずに、美女の記憶を辿りながらブツブツと呟き始めた。


「俺の名前は……まゆか……そうだ、俺……じゃなくて、私は桐原真由佳(きりはら まゆか)……二十歳、女子大生……彼氏はいないけど、もう必要ないわね、ふふふ……うん、『収穫完了』ね!」


 吸収した女の記憶と意識を完全に支配下に置いた俺は、真由佳の体で一人納得したように頷く。

 目の前の後輩の女……ヒナタは、まだ心配そうにこちらを見ながら話しかけてきた。


「本当にどうしちゃったんですか?」


「ん?ああ、ヒナタ。ちょっと気分が悪くなっただけよ。少し胸を擦っていれば良くなると思うわ」


 今度は完全に真由佳になりきって返事を返すと、自分の胸に手を当てて、擦るどころか、そのボリュームを楽しむように下から持ち上げるようにじっくりと揉み始める。

 その極上の揉み心地に思わず笑みがこぼれてしまう。

 

「そういえば、お尻も少し痛む気がするわ」


 今度は手をお尻に持っていき、そのしっとり柔らかくも適度に弾力がある肉を存分に揉んでその感触を楽しむ。

 見つめるヒナタの表情は完全に曇りきっていた。


「なにか変ですよ、真由佳さん。本当に大丈夫ですか?」


「そうね、あなたの言う通り、私、少し具合が悪いみたいね。じゃあ、先に帰らせてもらうわね。急にごめんね、ヒナタ」


「そのほうが良いみたいですね。気を付けて帰ってください」


 心配そうな後輩の顔を尻目に立ち上がると、俺は桐原真由佳の体で歩き始めた。




 ヒナタと別れた俺は、他人の目に出来るだけ不自然に映らないように、水着の位置を直すフリをしながら、自分の体の肉付きを念入りに確認しながら歩く。


「ふふふ、最高だわ……」


 胸や尻の肉付きだけでなく、細くしなやかな手足やウエストのくびれ等も丁寧に確認して思わず口から感慨の言葉がこぼれていた。

 すると突然、背後から男に声を掛けられた。


「ねぇ君~、君みたいな凄い美人が一人で居るなんて勿体ないよ!どうかな、俺たちと一緒に楽しまない?」


 分かりやすいナンパだった。


(ちっ!鬱陶しいな!これだけ上玉だから仕方ないとは思うが……、ん?そうだ!)


 無視して去ろうと思ったが、愉快なことを思いついた俺は声の方に振り向く。

 そして、声を掛けてきた男たちに向かって勢いよく頭を下げた後、真由佳の顔で心底申し訳なさそうな表情を作って、お断りの言葉を口にする。


「ごめんなさい!私はもう既にある御方にこの身も心も全て捧げているんです!今の私はその方を悦ばせるためだけに存在しているので、あなたたちのお相手は出来ないんです!本当にごめんなさい!!!」


 真由佳の口から語られた『事実』に、男たちが呆気に取られて固まる。

 その間抜けな姿を目を細めて眺めると、大笑いしそうになるのを必死に我慢して、再び背を向けて歩き出す。


『おい、あんな超絶美人にあそこまで言わせる奴って……羨ましすぎるだろ!!!』


 背後から男たちの妬みの絶叫が聞こえた。




「うふふ、あっはっは!あなた、本当に最高ね、桐原さん!」


 さっさと立ち去ろうとすると、華麗な笑い声と共に、少し嫌味を含んだ感じで今度は女の声で話しかけられた。

 声の方に振り向くと、上品な顔立ちをした美形の女が立っていた。


「……あなたも来ていたのね……鬼龍院さん……」


 真由佳の記憶から、大学のミスコンで優勝を争った女……鬼龍院 夏姫(きりゅういん なつき)だと分かり、彼女の名前を口にした。

 俺は真由佳の顔で、普段彼女に対してするように、うんざりした顔をつくろうとして失敗する。自然と口の端が上がってしまったからだ。


 不自然にならないように気を付けながら、夏姫に品定めの視線を走らせる。

 清楚な顔立ちの和風美人で、スタイルも胸の大きさが僅かに真由佳より控え目な程度で、それさえも彼女の風貌にはそちらのほうが似合っている。

 肌は、この日差しに晒して焼けさせるのがもったいないくらい、白く透き通っており、陽の光を反射して輝いていた。

 物語の姫を連想させる漆黒の髪は丁寧に梳かされていて、背中の中ほどまでストレートに伸ばされていている。 

 髪の色と同じ、黒のビキニを身に着けていて、肌の白さとのコントラストが目を惹く。

 ヒナタが言っていた通り、黙って立っていれば清楚な和風美女で通るのは間違いない。

 実際ミスコンでも、この女の気位の高いところが出てしまって審査に影響していた。

 世の中には高飛車な女の方が好みな男も大勢いるのだろうが、一般的な評価で見れば、やはりマイナス要素になるだろう。

 

 真由佳の実家もそれなりに裕福だが、あちらは完全にお嬢様のようだ。

 ミスコンのことを根に持たれたようで、事あるごとに絡まれて迷惑しているのも事実だった。


「ナンパ男たちをあしらうところ、拝見させて頂きましたわ。あんな嘘を効果的言ってのけるだなんて、さすが庶民で張り合おうという方は演技力が素晴らしいですわね!それとも、そんな素敵な殿方が本当にいらっしゃるのかしら?だとしたら是非一度お会いしてみたいですわ」


 姫様然とした清楚な容姿の持ち主の口から出たとは思えない、毒を含んだ発言だった。

 だが俺にしてみれば、顔がニヤけてしまうのを抑えるのに苦労する状況である。


(まさか『収穫』してすぐに次が見つかるとは……これが『類は友を呼ぶ』ってやつか?……少し違うかもしれんが……)


 俺は、段取りを思い巡らせながら周囲を見渡し、日陰に設置されている椅子とテーブルを指さして話しかける。


「えっと……ここで立ち話もなんですから、あちらで座ってゆっくりと話しませんか?」


「ふっ、よろしいですわ、受けて立ちましょう!」


 夏姫は俺(=真由佳)の発言を挑戦と受け取ったようで、息まいたように返事を返してきた。

 この女のことだ、真由佳の行動を監視していて、今ここに居るのも偶然ではない可能性が高い。


(まあ、どっちでもいいんだがな。こんな上玉が向こうからわざわざ来てくれたんだ、感謝しないとな)


 2人とも椅子に腰かけると、俺の方から先に口を開いた。


「さっき言った殿方のことですが……意外とすぐ近くにいるんですよ?」


「え?どこですの?」


 目の前の女の視線が外れた瞬間、俺は椅子に深く腰掛けて体を預けると、真由佳の体から抜け出す。

 そして周囲を見渡している夏姫の背後に回り込む。


「あら、どうしましたの、桐原さん?大丈夫ですの?」


 魂が抜けてぐったりとした真由佳の体の様子に気付いた夏姫が、不思議そうな顔をしながら腰を浮かしかけるが、俺はすぐさまその肩をがっしりと掴む。


「ひぐっ!!!」


 力を込めて霊体を引き吊り出すと、夏姫は一度だけ苦しそうに呻き声を挙げて、脱力して椅子にもたれ掛かる。

 抜け殻になった女の体は、首を傾げた状態で虚空を見つめ、両腕がダラリと垂れ下がる。

 俺は夏姫の霊体を、真由佳の時と同じように頭からかぶりつき、自分の中に取り込んでいく。

 やがて消化し終えると、真由佳の姿をしていた俺の霊体に変化が起こり始め、今度は夏姫の霊体そっくりに変身した。

 自身の変化を確認した俺は、その場で腰を落として踏ん張ると、『真由佳』の排泄を始める。

 尻からドロドロの状態の霊体が次々とこぼれ落ち、水たまりのように砂の上に広がっていく。

 もし今の俺の姿を見る事が出来る奴がいたら、裸の美女・夏姫が砂浜でトイレを済ませているように見えることだろう。 

 全てが排出し終えると、それは次第に中心に向かって集まり、立体的な形をとり始める。

 やがて人型になると、解像度が徐々に増すように細部が形造られていき、ついには、真由佳の姿となった。


 夏姫の霊体の姿の俺は、復元した真由佳の霊体を抱えると、抜け殻となっている彼女の身体の上に持っていき、その中に押し込む。

 スムーズに収納される様子を確認して、俺自身は夏姫の体の前に立ち、そのまま腰を下ろして、その上に座り込む。

 2人目の美女の体も俺を歓迎するかのように受け入れ、こちらもスムーズに入り込むことができたのだった。

 すんなりと夏姫の身体と同化を終えて数度瞬きした俺は、その体を起こすと記憶を辿りながら口を開いた。


「俺の名前は……なつき……夏の姫と書いて夏姫……二十歳の大学生……父親は大企業の社長で、母親もブランドのオーナー……うん、こちらも『収穫完了』ですわ!」

 

 吸収した夏姫の記憶と意識を完全に支配下に置いて、俺は清楚で美しい顔に会心の笑みを浮かべる。

 そして、今だ呆然としたまま椅子にもたれている真由佳を尻目にスマホを取り出すと、車で待機している付き添いに電話を掛ける。


「……わたくしです。今日はこれから友人と出かけますので、あなたは先に帰ってください。はぁ~?わたくしの指示に従えないですってぇ~?運転手風情がわたくしに指図する気ですか!?とにかく、あなたは言われた通りにすれば良いのです!わかりましたね!!!」


 強めに念を押しながら通話を切る。

 いつものことのようなので、怪しまれることはないだろう。

 こちらの都合を確保し終えると、俺は目の前に座る女に声を掛けた。


「さあ、桐原さん!起きてください!」


 すると真由佳は瞬きをすると、むくりと体を起こし、真剣な眼差しで俺を見つめる。


「それでは、いきましょうか!」


 俺が夏姫の体で立ち上がると、つられたように真由佳も立ち上がる。

 そして俺が歩き始めると、一緒に俺の体が眠る高級コテージに向けて歩き始めたのだった。

 



 人目の無い場所まで来ると、俺は今の自分の体……夏姫の体を隅々まで触り、その良さをしっかりと確かめていく。


「うふふ、とっても素敵な体……。やっぱり胸は真由佳さんより小ぶりですけど、このスベスベの触感と弾力はたまりませんわ!」


 ナルシストのようにうっとりとした表情になりながら、その絹のような触りごごちと柔らかい肉の弾力をしっかりと堪能する。


「この体も素晴らしいけど……」


 そう呟きながら振り返り、黙って付き従っていた真由佳に寄り添うと、ピタリと体を密着させる。

 そして夏姫の体との微妙な触感の違いを楽しむかのように、2つの体に指を這わせる。

 女の柔らかい肉同士の触れ合いは、男の体で女の身体を弄る時よりずっと心地よい。


「ふぅ~ん……はぁ~ん……」


 真由佳は、俺の弄りに顔を赤くして軽く喘ぎ声を挙げ、全てをされるがままに受け入れる。

 なぜなら、俺に一度『収穫』されたこの女は、その魂を俺の中で一度消化されて再構築された、言うなれば『俺の一部』なのだ。

 だから、コテージで俺の帰りを待つ麗奈や冴子といった、以前『収穫』された女たちと同じように、これからは俺の意思に忠実な『手足』として生きていくのである。

 

「そうですわねぇ……真由佳さんは、表面上は麗奈さんの法律事務所に就職したことにして、屋敷で住み込みのメイドをしてもらいましょう。『わたくし』は……両親に出資してもらって、母親と同じようにブランドのオーナーになるのがいいですわ!資金の大半がすぐにどこかに消えてしまうでしょうけど……。もちろん、たまには屋敷に来てしっかり奉仕するのも忘れないようにしないとですわね!」


 こうして2人の女の未来は決定した。


「今日は本当に良い『収穫』日和でしたわ。あなたや『わたくし』みたいな上物、なかなか見つからないのに、同時に二人なんですもの、うふふ……」


 美しい夏姫の顔に満面の笑みを浮かべながら俺が再び歩き始めると、真由佳も再び俺に付き従うように歩き始めるのだった……。



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