イラストの講座動画などをみていると、ほとんどの動画で絶対にしてはいけないと言われている描き方があります。
それは【手癖で描く】ことです。
手癖で描く、の定義付けは結構難しいのですが、資料も見ず、なーんにも考えないでとりあえず描いている、みたいな描き方で使われることが多いですね。
いや、そんな奴おらんやろ……と突っ込みたくなりますが、これが実は結構いるのです。
結構いるから、そういう注意をうながす講座動画がたくさんある、とも言えますね。
じゃあなぜたくさんの動画でそう言われているのに、そんな描き方をする人が多いかというと……楽しいからなんですね。
なーんにも考えないでテキトーに手を動かして描く、というのは単純作業ハイみたいな状態になり、それなのにイラストはある程度形になるわけだから、楽しくなっちゃうんですよ。
まあもちろん、ずっとこんな描き方をしていては上達はおぼつきませんし、完成した絵は(かなりうまい人が)そういう意図を持って描いたものでない限り、結構ひどいものになりがちです。
でもなんとかその【楽しく描いている】という精神状態を維持しながら、ある程度のモノを描けるような方法はないかなあ……と考えた訳ですよ。
いやいやあんた、好きでイラスト描いてるんやから、描いてる間はずっと楽しいやろ?と思われたかも知れません。
これはですね……勝負ごとの趣味を持っていらっしゃる方になら、少し分かりやすく説明できます。
いくら好きでも、10回やって10回勝てないとなると、少しうんざりするでしょう。
資料見て、考えて考えて描いているのに、うまく描けない精神状態はそれに近いものがあります。
ですので【描いている時間をできるだけ楽しいと感じられる時間を増やす】というのは、結構大切なんですね。
なんかないかなー、と今日もざっくざっくラフを描いてた訳なんですが……おっ、このざっくざっく描いてる時間は結構楽しいな、と気づいたんです。
私の作業工程はモノによって多少前後したり抜き差ししたりしますが、たいていの場合アタリ➡ラフ➡ペン入れ➡着色➡完成です。
それならこのざっくざっく時間を増やすために、アタリとラフの間に【大ラフ】って工程を加えてもいいんじゃね?とひらめいたんですね。
ラフと大ラフの違いって説明するのが難しいですし、描き手によって解釈がかなり変わりそうですが……しっかり形をとるための前段階、といった感じでしょうか。
アタリは目印を置くような作業で、腕の形や顔立ちまでは考慮しません。
ラフは(私の場合)ほぼ完成形が見えるところまで描くので、ここを【手癖】で描くことは最小限にしたい(人間が描いている以上、ゼロにするのは難しいでしょう)。
それなら手足の太さや胴体の形などを目安ぐらいに描く工程を増やしてしまえ、というわけですね。
今まで私は腕や脚を描くとき、アタリの棒線(下の画像左参考)だけを頼りに描いていました。
それを右側くらいは大ラフとして描いてしまおう、というわけですね。
アタリよりしっかりした目安になるので、うまくなるかは分かりませんが(笑)、意外とこちらの方が時短になるかも知れません。
早速明日から試してみたいと思います。