イラストのプレゼントと壺。
Added 2020-09-21 09:45:53 +0000 UTCイラストを描きはじめてようやくなんとか人の形を取れるようになったころ、なにか理由をつけては人にイラストを贈りつけていた時期がありました。
誕生日のお祝い、なにかちょっとしたことのお礼、知り合った記念などなど……。
もちろんこちらは善意で差し上げているわけですし、あちらさんも喜んで受け取ってくれていましたから、得意げになってしばらく続けていたんです。
ただあるとき古いエッセイを読み返すと、以前絵を描く前はなんとも思わなかったエピソードに電流を食らった思いがしたのです。
エッセイの作者の友人に趣味で陶芸に凝りまくってる人がいました。
その友人は来訪するたび自分で作った皿やら壺やら持ってきて、創作の苦労やら制作費などを語ってそれら力作を置いて帰るのだそうです。
最初のうちはそうかそうかと話を聞いてあげ、愛想笑いをうかべながらありがとう、と作品を受け取っていたそうですが、その内いいかげんにうんざりしてきたとのこと。
まあ確かに、欲しくもなくて使い道もないようなものを来る度に(本人は善意のつもりでも)置いて帰られたのでは、たまったものではないでしょう。
振り替えって我が身のことですが、私にイラストを贈りつけられた人たちは例え好みの絵柄でなくとも、笑顔で受け取らざるを得なかったのだと気づかされました。
かなり重度のサイコパスでもない限り、さすがに『いやごめん。そんな下手で好みでもないイラスト押し付けられても困る』とは、面と向かって言えないでしょうから(笑)。
それから私は人にイラストをプレゼントするというのを控えています。
いつか自信を持って人にプレゼントして、その上で本当に喜んでもらえるイラストを描けるようになりたいですし、そのための努力を続けていきたいですね。