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瞬く夢を介して text

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それからは あらゆる情報を遮断し、

ただ涼しい部屋で夢を観続けました。


深夜のショッピングモールや郊外都市、地下の学祭、雨降る異国のコンビニエンスストアに何度通ったことでしょう。

くる日もくる日も深く潜り、

わたしはその情景を書き留めました。

そのうち見分けがつかなくなろうとも、不都合すら生まれることはありませんでした。


◻︎


遠くを見る機会が全く無いので、この頃、ちょっとだけ視力が下がったように感じます。

ヒトは遠くを見るべきなのだと思いました。


日常生活には全く支障ありませんが、

しかしながら 少しの変化でも不安を抱かずにはいられないのでした。

もしこのまま悪化していって、

なにも見えなくなってしまったら

どうしましょうか?

ほんとうの暗闇と手を繋いで

何も書けなくなってしまうことを想像しては大げさに怖気付いて。

視力の悪い友人に相談したところ、

「僕からしてみれば、解像度の高い世界のほうが生きづらいものだよ」

だとか

いつも通りの彼らしい回答ではありましたが、成程確かに 鮮明でグロテスクな詳細をぼやかしてくれ、すべてのものの輪郭がすこし柔らかくなっただけなのだと思えば


心中に漠然と浮かぶ影も

晴れるような気がしたのでした。



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瞬く夢を介して text

Comments

特別な感情のようでいて、誰しもふと思いそうな 感覚の立体視を覗く不思議さが楽しいです。 ありがとうございました。

まぁぶる


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