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それからは あらゆる情報を遮断し、
ただ涼しい部屋で夢を観続けました。
深夜のショッピングモールや郊外都市、地下の学祭、雨降る異国のコンビニエンスストアに何度通ったことでしょう。
くる日もくる日も深く潜り、
わたしはその情景を書き留めました。
そのうち見分けがつかなくなろうとも、不都合すら生まれることはありませんでした。
◻︎
遠くを見る機会が全く無いので、この頃、ちょっとだけ視力が下がったように感じます。
ヒトは遠くを見るべきなのだと思いました。
日常生活には全く支障ありませんが、
しかしながら 少しの変化でも不安を抱かずにはいられないのでした。
もしこのまま悪化していって、
なにも見えなくなってしまったら
どうしましょうか?
ほんとうの暗闇と手を繋いで
何も書けなくなってしまうことを想像しては大げさに怖気付いて。
視力の悪い友人に相談したところ、
「僕からしてみれば、解像度の高い世界のほうが生きづらいものだよ」
だとか
いつも通りの彼らしい回答ではありましたが、成程確かに 鮮明でグロテスクな詳細をぼやかしてくれ、すべてのものの輪郭がすこし柔らかくなっただけなのだと思えば
心中に漠然と浮かぶ影も
晴れるような気がしたのでした。
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まぁぶる
2024-04-26 11:05:22 +0000 UTC