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秋風と共に訪れた試練 差分小説

 こちらの小説は、下記の未公開シーンのような差分小説となりますので下記本編を読んでからお楽しみください



 浴室の扉を閉めた桜井里奈は、大きく息をついた。空き地での出来事で体も心もすっかり疲れ果て、肌にべったりと張り付いた汗と汚れを一刻も早く洗い流したかった。


「これで全部なかったことにしたい……」


 そうつぶやきながら、里奈はシャワーの蛇口をひねった。勢いよく流れ出すお湯が浴室にこもった空気を少しずつ暖かく変えていく。その心地よさに、里奈の肩は少しだけ緊張を解いた。

 シャワーヘッドを取り、勢いよく流れるお湯を肌に当てる。少し冷えた足先から順に、汚れとともに疲れを洗い流していく。ふっと息をつくたび、少しずつ落ち着きを取り戻せる気がした。


 お腹をそっとさすりながら、里奈は立ち上がって髪を濡らそうとシャワーヘッドを持ち上げた。その瞬間、不意にお腹の奥からじわりと重たい感覚が押し寄せてきた。


「え……また……?」


ギュルルルルル


 と嫌な音が腹の中で鳴り響く。次第に痛みが鋭さを増し、里奈は反射的にお腹を抱えた。額に冷たい汗が滲み、足元がふらつく。


(なんで……さっき全部出したのに……)


 必死に痛みをこらえながら、トイレに駆け込むこもうと考える。しかし、今回の腹痛は今日今までに起きた腹痛とは比にならないほどものすごいスピードで、痛みの最高到達地点に達した。


「ここじゃだめ……でも、もう……無理……!お腹が!」


 身体は言うことを聞かず、下腹部から力が抜けていく。次の瞬間、止めようとしても止められない感覚が彼女を襲った。


「やだ……っ、また……!」


 しゃがみ込むと同時に、里奈の体は限界を迎えた。


ブボボボボボ!ドピュッ!ブリュリュリュリュリュビュジュジュジュ


 水のように緩い便が勢いよく体外に溢れ出し、浴室のタイルの上に茶色い水たまりを広げていく。里奈は顔を手で覆いながら、ただその場にしゃがみ込むしかなかった。


「はぁはぁ。うぅ、くぅ。ごめんなさい……ごめんなさい……」


 小さな声で謝るが、誰に向けての言葉なのかはわからなかった。涙が頬を伝い、肩が小刻みに震える。


 床に広がった茶色い液体がシャワーの水と混ざり合い、排水口へと流れていく。里奈はそれをただ見つめながら、罪悪感と情けなさで胸がいっぱいになった。


(こんなの、私……どうしたらいいの……)


やがて痛みが引いていくと、里奈はようやくシャワーヘッドを手に取り、浴室の床を必死で洗い流し始めた。肩を震わせながら、泣き声を押し殺して床をこすり続ける。


「全部……全部綺麗にしなきゃ……」


そう呟きながらも、心の奥に残る苦しさまでは洗い流すことができなかった。


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