本日、BOOTH が「スキリスト」機能をリリースしました。これによって、当サービス(AvatarNetwork)が事実上カバーしていたフォルダー分け機能は、完全に公式によってカバーされた形になります。
元々当サービスは、「あったらいいけど公式にないな~」という機能をゲリラ的に補完するものになります。そのため、公式が同じ機能を実装した場合、当サービスを利用する意義はほとんどなくなります。
最大の意義である「アバターとアイテムの対応関係をわかりやすくする」「高速に検索できる」という点は失われていませんが、フォルダー分けについては、わざわざ当サービスを利用する意義とは……?ということを考えるべき状況になりました。
まず、フォルダーをパブリックフォルダーとして公開できる機能は、現状は当サービスしかできません。しかし、これについては「今後、スキリストを公開できる機能を追加し、お気に入りの商品を紹介したり、ギフト機能と組み合わせて『ほしいものリスト』のように使っていただけるようにする予定です。」というアナウンスがされているので、公式が公開機能を実装するのは間違いありません。
大量のアイテムをフォルダーにした場合、それを閲覧するのに時間がかかる場合があります。これについては、公式と比較してどうなの、ということを考えるときに、そもそも大量に登録されているフォルダを公式で見た時にどうなるかが未知数なので何とも言えません。しかし、当サービスでは、提示する情報を絞ることによって高速表示を可能としているので、その点は優位性がある可能性は高いです。
また、作業性については、検索結果一覧から数クリックで追加できるようになっています。検索結果の絞り込みや、遷移にかかる時間も、当サービスの方が速いことが予想されるので、大量のアイテムをフォルダに追加しようとした場合、現状では当サービスの方が作業性に優れていると言えます。なお、この点は、奈良阪さんのプルリクにより、UI がかなり便利になりました。改めて御礼申し上げます。
とは言っても、当サービスと公式とでフォルダ管理を並行させるような未来は望ましくありません。いずれ統合されるとしたら、その統合先は公式であるべきです。当サービスがやるべきことは公式のサポートであり、食い合いではないので。
過渡期としては、当サービスでフォルダを作った後それを BOOTH 公式にインポートする、みたいな流れができるのが理想かもしれません。
当サービスでは、「最も欲しがられているアバター」や「最も欲しがられているアイテム」を表示しています。集計に用いるのは、ユーザーが明示的に公開しているフォルダーのみです。BOOTH の「人気順」となにが違うのかという話ですが、ユーザーの選択によって順位が上下するので、ちょっとしたコミュニティ機能として考えています。
例えば、アバターやアイテムにコメントをつけられるようにして、他ユーザーの反応を見られるようにすれば、公式にはない楽しみが提供できるかなと思います。こういうのは公式の規模だとやりづらいと思うので。しかし、こういうのは一定のユーザーがいて、ある程度活発でないと意味がないので難しいところです。開発側としても、実装したはいいけど誰も使うことがない過疎機能になるのは悲しいので避けたいです。
もし、こういったCGM(Consumer Generated Media)的な仕組みを作るなら、流行る見込みがたった上で、周知に気合を入れてやらないと意味がありませんが、そこまでの機運があるかどうかを判断するのは難しいです。
これは公式がどうとか、当サービスがどうとか、という問題ではないのですが、どうしても人気商品は偏ります。衣装はそのモデルに対して専用の設定が必要であるという現状の3D事情もそれに拍車をかけています。このサービスだってそれを助長している側じゃないかと言われたら、現状、返す言葉がないのですが、本当は色々なユーザーに色々なモデルを見つけて欲しいんですよね、人気とかに関わらず……。人力でのモデル管理が早々に無理になって、自動処理でなんとかできる範囲でサービスを考えた結果、このような貢献しかできていないというだけであって。
現代のアパレルでいう、セレクトショップのような、特定の客層に向けて特定のテーマで選んだ商品を推薦する仕組みがあれば、このあたりはもう少しバランスが良くなるかなと思うのですが、じゃあ誰がそれをして、どうユーザーと仲介するんだと言われたら全く考えが思いつかず。現実のセレクトショップは商品を売ったら利益になりますが、こういうキュレーターは何の得があるんだって話になりますし。
これはもう、技術の問題ではなく、市場構造の話になるので、わかりやすい解決はないと思います。強い AI が出てきたらまた話は変わるのか……?
いい機会なのでつらつら書いてみましたが、まずは当サービスの利点である「アバターとアイテムの組み合わせを、高速に検索できる」を維持していくという点はブレずにやっていきたいと思います。
今後も、公式に仕様変更があったら、それを尊重する方向で適宜開発していくつもりです。