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狐様のお清め儀式 Side Story ~栞奈Side 後編~

※本作品はpixivで公開した、『狐様のお清め儀式』の栞奈サイドストリーとなります。本編をお読みいただいた事を前提にしておりますので、詳細等が省略されております。 本編を一読頂いたあと、お楽しみ頂けると幸いです。 尚、文字数制限をオーバーしたため、前編と後編に分けてアップさせて頂きます。 その後編になりますので、先に前編をお読み頂ければと思います。 ・・・ (…ん…あれ…?…なに…?…) 目を覚ますと、私は真っ暗な場所にいた。 (え…っと…なんだっけ…?…さっき…お姉ちゃんに…なんかスプレーかけられて…) 最後に残っている記憶は、姉にスプレーを吹きかけられた記憶。 (あ…それで…体が動かなくなって…寝ちゃった…んだ…) 先程、何が起きたかは思い出した。 しかし、今の状況は未だ理解できない。 (ん…この感じ…まだ…私…狐様の着ぐるみを来てる…な…) 体を覆う狐様の着ぐるみの感じ。 ややタイトに私の体を包み込み、そして、全身に伝わる暑さ、そしてマスクの呼吸の籠り方。 先ほどまでの状況と変わりがない。 つまり、私は未だ狐様の着ぐるみを着ているという事になる。 (で…ここは…どこなの…?) 状況を頭の中で追ってみる。 すると、姉が話していた事が頭に浮かぶ。 (ん…そう言えば、儀式は狐様と災厄を封印するって言ってたな…) そして、その瞬間に、姉が儀式の前にチョロっとだけ説明して見せた、箱の事を思い出した。 (あっ…お姉ちゃん…サラッとだけど…封印する箱って言ってた箱があったな…) それは、姉が詳しく触れる事無くサラッと説明した、人が入れるくらいの大きさの箱の事。 (ん!?って事は!?…わ…私…今…あの箱の中に入れられているって事??) 狐様を封印する箱。 そして、未だ狐様の恰好のままの私。 姉の言っていた、【祭りはまだ終わりじゃない】という言葉。 この真っ暗で身動きの取れない狭い空間。 私があの箱に入れられているとすれば、全てが繋がる。 (ほ…ホントに…あの箱に…閉じ込められてるの…??) すると、背中のほうで何かが動いたのを感じた。 (え!?…今…背中のほうで…何か動いた…!?) そう思ってみると、背中側が以上に暑い。 空気的な暑さではなく、熱源がある暑さだ。 しかも、背中側の上から下まで、全身にその熱源を感じる。 その瞬間に、私の脳裏にある映像が過った。 拘束された裸の翔斗…。 背中に感じる暑さ…。 全体として、人と同じくらいの面積をもった熱源。 姉の行動を察するに、その熱源の正体は恐らく一つ。 私は、今、狭い箱の中に、翔斗と二人で入れられている。 (うそ…後ろに…翔斗が…いるの…??) その事実に気が付いてしまい、心臓の鼓動が早くなる。 狭い箱の中に二人きり…。 そして着ぐるみ越しではあるが、大好きな翔斗と体を寄り添わせているのだ。 (うそ…そんな…どうしよ…) あまりの動揺に、少し体を動かしてしまう。 心臓の音が、私の頭の中にこだまする。 しかも、さっき判明した事実…。 先ほどまで、私は翔斗の性器を自らの性器で咥え込んでいたのだ。 なんと言葉をかけていいかも分からない。 (どうしよ…どうしよ…どうしよ…) 胸の高鳴りと動揺、緊張が入り交じりながら、私の頭を駆け巡っていた。 すると、後ろから翔斗の声が聞こえて来た。 「栞奈…目が覚めてる??」 (しょ…翔斗!?) 話しかけられ、背中の熱源が翔斗だという事も確実となる。 「・・・う…うん…起きてるよ…」 そして、私は動揺にまみれながら、なんとか返答をした。 「あ…あのさ…ゴメンな…。俺も自分の意思でやった訳じゃないけど…俺のなんて…挿し込んじゃって…」 「・・・」 (…違う…翔斗は…悪くない…) 「ホントに…ゴメン…」 「・・・」 (謝らないで…悪くないし…それに…私…) 翔斗の気遣いに、私は返す言葉が見つからず、黙って翔斗の言葉を聞いてしまう。 「…俺さ…正直な事言っちゃうと…栞奈の事が好きなんだ…」 (!?えっ!?) その翔斗の言葉に、あまりの驚きから、思わず体がビクッとしてしまう。 (…え…今…なんて…) 一瞬、聞き流しそうになったその言葉。 それは、私が一番聞きたかった言葉なのに…。 あまりの唐突なその言葉の登場に、私は全てが固まってしまった。 すると、翔斗がそのまま言葉を続けて行った。 「だからさ…狐様の中身が栞奈だって分かった時、申し訳ないって気持ちと、反面…ちょっと嬉しかったりもしちゃったんだ…最低だよな…俺…」 (…え…そんな…) 「…栞奈とは小さい時から一緒にいるけど、成長するにつれて、栞奈はどんどん可愛くなってった…。気が付けば、俺なんかじゃ釣り合いが取れないくらいの存在になっちゃって…俺に好きになる資格はなくなってたよ…。だから、こんな事故的な事でもない限り、栞奈を感じる事なんて出来ない…」 (そんな…そんな…そんな…) 「…だから、ちょっとだけ…嬉しく感じちゃったんだ……悪い……」 「・・・」 (そんな…そんな…そんな事ない…) 翔斗の言葉を聞き終わり、ようやく私が全てを呑み込み、混乱する心を落ち着かせた。 (…うん…言わなきゃ…私も…) 翔斗のなんとも潔い言葉に、私も答えなければならないと、心を決めた。 「違うよ…翔斗は悪くなんかない…」 「えっ?」 「ちょっとだけ嬉しいって思ったのは…翔斗だけじゃないんだから…」 そう…翔斗だけじゃない…。 「私ね…最後の回の時に、張形を挿し込んだ時から、ずっと思ってたの…。なんか、挿し込んでから、体の奥がキュンキュンしちゃって、休憩前より体がすっごく照っちゃって…。終わるまで、この状態に耐えられるか分からないくらい感じ始めちゃってた…。同じ状況なのに、体がこんなになるなんて、私が変態なのか…どこかおかしくなっちゃったのか…なんて思ってた…」 でも…違った…。 「でも、お姉ちゃんに答えを知らされた瞬間、その理由が分かった…。分かった瞬間、ホッとしたし、それが嬉しくも感じちゃったの…。…あの感覚が翔斗と繋がっていたって事だったって…」 「えっ…?」 「だ…だから…嬉しく思っちゃったのは…翔斗だけじゃなくて…私もだよ…」 「か…栞奈…」 言ってしまった…。 狐様の着ぐるみに身を包まれながら、張形を咥え込んでいた事実。 そして、その張形だと思っていたものが、翔斗の性器だと分かり、嬉しく思った事…。 よくよく考えれば、とても恥ずかしい内容だが、先に潔く話した翔斗に答えなければダメだ。 言い終わってみて、少し恥ずかしさが込み上げてくる。 すると、翔斗が口を開いた。 「で…でも…栞奈…やっぱり…俺ごときが栞奈にそんな事するなんて…許される事じゃない…。もっとかっこいい奴が…」 「そんなことない!!」 翔斗の言葉をかき消すように、私は否定した。 「えっ…?」 「そんなことないよ。私だってずっと前から…小さい頃から…今だって翔斗が一番好きなんだから…。翔斗が一番…一番かっこいいんだから!!」 「か…栞奈…」 そう…私はずっと翔斗が好きだった。 でも、幼馴染として近すぎるが故に、女として見られていないと思っていたのはこっちのほうだ。 でも…違った。 お互いがお互い、勝手に思い込んでいただけ…。 そう…勝手に…。 すると、翔斗が後ろから私の体をギュッと抱きしめて来た。 (!?…しょ…翔斗…) 「ゴメン…俺がウジウジしてた…。さっきは流れの中でいっちゃったから…もう一度はっきり言うよ…」 翔斗の言葉が恐ろしいくらいにクリアーに私の頭に響いてくる。 「俺は…栞奈の事が好きだ。昔からずっと…。今の今まで、ずっと栞奈が…好きだ」 「翔斗…」 「付き合おう…」 「うん…喜んで…」 私がそう答えると、翔斗はさらに強く私の体をギュッと抱きしめた。 背中から感じる翔斗の体温。 そして、今ならしっかりと感じられる、翔斗の気持ち。 その存在だけでなく、お互いを想う気持ちがそこに感じられる。 (翔斗…) そのまま、私たちは動くことなく、お互いを感じ合っていた。 そして、暫くそのままでいると、翔斗が突然質問をして来た。 「ところでさ…栞奈…暑くない??」 「ん…か…かなり…。この着ぐるみ…毛に覆われてるから…凄く暑いよ…」 当然の事だ。 狐様の着ぐるみは毛に覆われているため、もともと体温が籠りやすい。 さらに言えば、この着ぐるみに身を包まれてから、もう何時間も経っている。 そして、ここは狭い箱の中。 その中に、人が二人も入っているのだ。 暑くならない訳がない。 「だよな…俺が暑いと思ってるくらいだからな…ん!?そうか…」 そう言った翔斗が何やら、後ろでモゾモゾと動き始めた。 「ん??翔斗…どうしたの??」 「ちょっとな…」 (ん??翔斗…何やってるんだろ…) そして、暫くして、翔斗が言った。 「よし、見つけた。背中開けてやるぞ」 「え!?ちょ…」 (せ…背中を…開ける!?ど…どういう事??) 翔斗の言葉に疑問を持った瞬間だった。 【ジーーーーー】 この音、この感じ、これは背中のファスナーが降ろし始められた音だ。 (ま…まずい!!!) 「ちょ…やめてっ!!いやっ!!中…中!汗だくだから!!ダメだって!!」 狐様の着ぐるみの中の私は、既に汗だくでビショビショに濡れている。 ファスナーを開けられれば、その汗の匂いも出てしまう。 そんなのは恥ずかしくて耐えられるはずがない。 しかし、そんな私の制止も聞かずに、翔斗は背中のファスナーを降ろして行った。 【ジーーーー】 「ダメだってェェェェ!!」 (やだぁぁぁぁぁぁ!!汗!汗が!!!) 完全に開ききられたファスナー。 着ぐるみのマスクを被っている私には分からない。 いや自らの汗だから分からないのかもしれないが、恐らく箱の中に私の汗の匂いが漂いはじめているだろう。 「だからぁ…中は汗だくなの…。ダメって言ったのにぃぃ…」 (もう…やだぁぁ…) 「汗だくなのは、栞奈が頑張った証拠だろ。それにこの箱の中の暑さじゃ…ホントにまいっちゃうだろ…」 翔斗の言っている事は間違いないし、気遣いも分かる。 しかし、やはり好きな男性に汗の匂いを嗅がれるのは抵抗がある。 「そ…そうだけど…ホント…中のタイツ…ビショビショだし…」 下に着用している、全身タイツも、絞れるのではないかと思う程、汗で濡れていた。 すると突然、黙り込んだ翔斗。 (ん?翔斗…どうしたの…??) 急に黙りこくった翔斗に疑問を頂いた次の瞬間だった。 「ひゃぅっ!!」 背中を触られる感触が伝わってきたのだ。 あまりにも唐突でかつ、その柔らかな触り方に、体がビクッと反応し、思わず変な声が漏れてしまう。 この空間には、私と翔斗しかいない。 つまり、私の背中を触るこの手は、間違いなく翔斗の手という事になる。 「ちょっ…ちょっと!翔斗!!さ…触っちゃダメだって!!汗だくだからぁぁ!!」 (ほ…ホントにだめぇぇぇ!!匂いだけでも無理なのに!!触るなんてェェ!!) 汗でビショビショに濡れたタイツ。 触られれば、それがいかに濡れているかという事を感じられてしまう。 「やだっ!ホント…ダメだって!!」 しかし、どれだけ嫌がろうと、この狭い箱の中では、どうやってもその手から逃げる事は出来ない。 すると、翔斗の手が【触れる】という所を通り越し、私の体にガッツリと触り始めた。 「ちょ…翔斗!!ダメェ!!ムリだってぇぇ!!」 「うん…俺の方がムリ…」 そして、その手は着ぐるみの内部へと侵入してきて、私の腰などをトレースしていく。 (あぁぁぁ!!いやぁぁ!!恥ずかしいよぉぉぉぉ!!) びしょ濡れに濡れたタイツをガッツリと触られる。 なんとも恥ずかしい事態だ。 そして、それと共に、タイツ越しに触れる、翔斗の手の感触がまた、快感をもたらして来た。 必死に体をくねらして、その手から逃れようとしていた時だった。 「んうぅぅっ!!」 ついに翔斗の手が、私の胸を捉えたのである。 思わず体がビクンと反応し、嬌声を漏らしてしまう。 (んあぁぁっ!!む…胸…!!) そして、翔斗の手が私の胸の形を確認するかのように進んでいく。 実は私の弱点である胸。 そのアンダーバストを触られただけでも、大きく反応するほどに感じてしまう。 「んあぁぁ!!ダメェ!!あんっ…さわ…触っちゃ…んぅぅぅ!!」 そのたださえ弱い胸を触られていると、翔斗の指がやばい所へと到達した。 「あぅぅんっ!!!」 翔斗の指が私の乳首を捉える。 タイツの下にはアンダーは何もつけていない。 つまり、全身タイツにはっきりと乳首が浮き出てしまっているのだ。 そして、タイツ越しに触られる感触が、生で触れるのと、また違った良さを演出する。 「んあっ!!んうぅぅっ!!あっ!ダメっ!!翔斗!!ダメっ!!んぅぅ!!む…胸…弱い んだからぁぁぁぁぁ!!」 あまりの快感に耐えられず、なんとか翔斗の手を止めようと、自らの手をそこへ伸ばす。 しかし、狐様の着ぐるみの手は、物を掴む事すら出来ない。 さらに、翔斗の手は、着ぐるみの中…つまり、私の手の届かない所にあるのだ。 (んあぁっ!!ダメェ!!ムリムリ!!やめてぇぇぇ!!) つまり、私にその手を止める事はどうあろうが不可能な事なのだ。 「あぅぅっ!!!んっ!!ダメぇぇっ!!んうぅっ!!ホントにっ!!ダメだからぁぁ!!」 (んあぁぁ!!これっ…ムリぃっ!!耐えられ…耐えらえない!!) 決して止まることなく、私の胸を堪能する翔斗の手。 その手が触れるたび、動くたびに、私に大きな刺激をもたらしてくる。 張形を挿し込んでいたので、悶々と焦らされていた体。 その刺激が恐ろしい程に私に伝わってくるのだ。 「んあっ!!ううぅ…!!胸っ!!胸ダメェェェェ!!んあぁぁぁ!!」 この体の状況で、弱い胸を責められた私。 その責めは、私を絶頂へと至らせるには充分すぎるほどの刺激だった。 私を限界へと到達させるのに、それ程の時間は必要なかった。 (んうぅぅぅっ!!!ムリィィィ!!もう来ちゃう!もう来ちゃうぅぅぅぅ!!!) 「ダメッ!!んあぁぁっ!!いやぁぁぁ!!も…もう…ムリっ!!あぅぅっ!!イクッ!!イっちゃうっ!!イっちゃううぅぅぅぅ!!」 そして、私は大きく体をビクンと反応させ、絶頂を迎えてしまった。 「んあっ…ぁ…ぁぁ……」 一瞬、絶頂を迎え硬直した体が、緩み力が抜けていく。 「はぁ…はぁ…はぁ…」 絶頂を迎えて乱れた呼吸。 しかし、着ぐるみのマスクにより、充分な空気が入ってこない。 (んはぁ…はぁ…く…苦しい…はぁ…はぁ…) しかし、今の私には何も出来る事はない。 ただひたすら、体を動かさず、呼吸を整える他ないのだ。 すると、先ほどまで着ぐるみに侵入していた翔斗の手が、着ぐるみの外へと出て行った。 (しょ…翔斗…) その手が出て行った事には気が付いたが、絶頂を迎え、虚脱状態となった私には、それに気を回している余裕はなかった。 すると次の瞬間、私の陰部を触れられる感触があった。 「んぁぁっ!!」 絶頂を迎えて、力の入らない体が、ビクンと反応する。 この陰部へと触れる感覚…。 指ではない…一度経験した感覚。 忘れる事の出来ない、あの感覚。 翔斗の性器が私に触れた感覚だ。 (…え…うそ…ちょっと…まって…) 翔斗のそれを感じられる事への嬉しさはある。 しかし、今の私は、一度絶頂を迎え、敏感になっている状態。 こんな状態で、その快感に耐えられるはずはない。 「しょ…翔斗…ちょ…ちょっと…待って…。今…イった…イったばっか…だから…」 「俺がもう待てないよ…」 「ちょ…ホント…ムリ…。ちょっと…」 (まだ…ダメ…今…挿れられたら…私…) しかし、そんな私の言葉など関係なく、翔斗の性器は私の中へと入り込んできた。 【ズリュッ…】 「待ってぇェェェェェェ!!!」 待ってと叫んだ私の声。 しかし、私の陰部ははもう準備万端に濡れており、翔斗の性器をすんなりと受け入れてしまうのだった。 「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」 そして私と翔斗は心も体も繋がった。 今度は、心が繋がった状況で体も繋がった。 そうお互いを感じながら。 箱の中、真っ暗な狭い空間で、人知れず、着ぐるみに身を包まれた少女と裸の少年が、愛を確かめ合ったのだった。 「栞奈…」 「翔斗…」 狭い箱の中に閉じ込められた私たち。 そして、私は未だ着ぐるみに包まれ、恐ろしい程の暑さが私を襲う。 その状態で翔斗を受け入れ、翔斗を全身で感じる。 着ぐるみの暑さだけでなく、高揚から火照る体。 暑さで意識が朦朧としていく…。 しかし、その最中も、私は心と体に幸せを感じていた。 そして、その嬉しさに包まれながら、私は意識を手放して行くのだった。 (…ぁ…ぁ…しょ…しょう…と………) こうして、祭りの一日が終わって行ったのだ。 ・・・ 後日、お役目を終えた私は、狐様の着ぐるみを貰う事になった。 中々ハードな体験をした着ぐるみだが、ある意味で、とても大切な経験をした着ぐるみだ。 その着ぐるみは、私の部屋の隅に置かれている。 「ところでさ…お姉ちゃん。なんで、あんな無茶な事したの??」 私の部屋で、寛いでいる姉に質問をした。 「あんな無茶??何が??」 何のことかと言わんばかりの表情の姉。 「しょ…翔斗を祭壇に閉じ込めたでしょ…。それで張形の代わりなんて…」 「んあぁ…それね」 (それ以外に何があるっていうの!) 突っ込みたかったが、姉には突っ込んでも意味が無いのは分かっている。 「ん~~…。栞奈と翔斗くんがあまりにもじれったいから、前に進ませようと思って」 「え?そ…そういう事…??」 「だって、お互い好きなのに、お互い前に進もうとしないんだから」 「そ…それはそうだったけど…」 言われる事に筋が通りすぎていて言い返す言葉もない。 「そ…それにしても、前に進む…って…私たち、好きっていう前に、エッチしちゃったんだよ!しかも、お互い、それを知らないまま!!」 すると、姉がにやっと笑みを浮かべて言った。 「ちっ…ちっ…ちっ…。それがいいんじゃない。知らないまま終わってみて明かされて、びっくり!これがドッキリの醍醐味じゃない!」 「ド…ドッキリって…!?え!?あっ…じゃあ、お姉ちゃんがロングヘアーのカツラを被ってたのも、明かすまで分からせない為って事だったの??」 「大正解!!ああする事で、翔斗くんは自らが挿れている女の子が栞奈だとは思わせない、私の作戦なのだ!」 「お…お姉ちゃん…」 姉のやる事と発想に呆れてしまい怒れる気力もなかった。 「んで…んで…。箱の中ではどうだったの??気持ちよかった??」 「き…気持ちよかった…って…。な…何も…無かった…わよ…」 中を見ていたような発言をする姉の言葉に、つい動揺してしまう。 「何もなかったの??」 「う…うん…。告白は…した…」 「良かったじゃない。お互い気持ちが伝えられて」 「そ…それには感謝してる…」 結局、姉の手の平の上で転がされていただけだが、結果としては良い結果となった。 一応の感謝はしなければならない。 面白がってやってるだけかもしれないが、私たちの事を思っての事には間違いないのだ。 「良かった…良かった…。それじゃ、心も繋がった上でエッチできたんだね」 「う…うん…まぁ…!?えっ!?エッチって!?」 「ハハッ…誰でも気が付くでしょ…。蓋開けたら、あんな匂い漂わせてるんだよ。そんでもって、二人ともあんな満足そうな顔して寝てるんだから」 「なっ!?…お…お姉ちゃん…わ…分かってて、さっき聞いたの!?」 「当たり前でしょ。栞奈が正直に言うか、試しただけ」 「もうっ!!ひどいよぉ~~~」 「ゴメンゴメン。楽しくてさ~。そ…それで許してよ。私が貰えるようにお願いしたんだから」 そう言って姉が指さした先には、狐様の着ぐるみが置かれていた。 「ゆ…許すって…」 「え…だって…また狐様…登場するんでしょ…翔斗くんの前だけ…」 「え!?」 その瞬間、私の顔は真っ赤になり、俯いてしまった。 「ん…もう…お姉ちゃん…たら…」 結局、私は姉の手の平の上にいるのであった。 狐様は再びお役目を果たしに登場するのだった。 ---------------------------END------------------------------------------

狐様のお清め儀式 Side Story  ~栞奈Side  後編~

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