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突然の来訪者 Side Story ~ 愛梨 Side ~

「【愛梨(あいり)】!!いい事、思いついちゃった!!」 キラキラした目をしながら、そう私に言ったのは、【美咲(みさき)ちゃん】。 美咲ちゃんは私の親友で、私は今、美咲ちゃんの部屋に遊びに来ていた。 「いい事って??」 「愛梨さぁ…全然、【和馬(かずま)】と距離が縮まらないじゃん??」 「う…うん…」 和馬くんというのは、美咲ちゃんの幼馴染で、私たちは皆、同じ大学に通っている。 そして、和馬くんは、私の思い人。 入学したての頃、偶然、私が落とし物をした時に、拾ってくれたのが和馬くんだった。 その瞬間に、私の心は奪われたのだが、何故かその後も、和馬くんと距離を近づける事が出来ないでいた。 美咲ちゃんの話だと、なにやら私に壁を作っているらしく、和馬くんの方が、私に近寄ってくれないらしい。 美咲ちゃんを通じて、なんとかしようと思い、いろいろ試みたが、まるで成功には至らなかった。 「でさでさ、思い切って、和馬の家に押しかけるってのはどう??あいつ、今、一人暮らしだし」 「え…えぇぇぇぇっ!!!そ…そんなの無理だよぉぉぉ!!」 私はそんなに積極的なタイプでもないし、突然、そんな大胆な事が出来るはずもない。 「愛梨はそう言うと思ったから、作戦を考えたのだ!」 「さ…作戦??」 「そう、愛梨だからこそ出来る作戦」 「わ…私だから出来る??」 「うん」 そう言った美咲ちゃんは、恐ろしい程にキラキラとした目をしていた。 「和馬ってさ、アニメの【オルデミア戦記】が好きでしょ?」 「うん…この前、美咲ちゃんから聞いたから、私も見たよ」 「その中でもさ、ヒロインの【ミレア】の事、かなり好きらしいんだよね」 「ま…まぁ…ミレア…可愛いからね…」 「それで…愛梨がミレアに【なっちゃえば】いいんじゃないかな?と思って」 「ふぇ?わ…私が…ミレアになる??…ど…どういう事???」 「ミレアの着ぐるみよ…着ぐるみ!!」 「着…着ぐるみ!?」 「ミレアの着ぐるみを着て、和馬の部屋に押しかけるって事。そうすれば、恥ずかしくも無いでしょ。しかも、愛梨なら演技も声も出来る訳だし」 「た…確かに…それは出来るけど…」 「衣装は私に任せればいいよ。お互いの得意分野があって出来る作戦なのだ!」 私と美咲ちゃん、お互いプライベートの秘密を持っている。 二人の間では、完全公開している事だが、他人には言っていない事。 私は、実はスーツアクターをしており、週末にはキャラクターショーの仕事をしているのだ。 毎週という訳ではないが、土日はまあまあ、それで忙しい。 さらに言うと、演劇の兼ね合いで、声優さんと接点があり、個人的に声の稽古をしてもらっている。 完全なミレアの声真似は出来ないだろうけど、アニメ的な喋りはそこそこ出来る。 そして、美咲ちゃんのほうは、実はコスプレイヤーなのである。 かなり凝った衣装も自分で作ることが出来る程の器用さで、その衣装もなかなかの出来である。 本当は、私をコスプレの世界に引きずり込みたいらしいのだけど、私が週末が空いていない事が多いため、なかなかそれが敵わないらしい。 なので、ミレアの着ぐるみ作戦…。 それは、着ぐるみの演技が出来、声もそれなりに出せる、そして、その衣装の調達も出来るという、私たち二人の条件が揃っての作戦という事なのだ。 「う…うん…でも…和馬くん…受け入れてくれるかな??」 「大丈夫、大丈夫、あいつ押しに弱いから、ちょっと強引にいけば大丈夫!」 「ご…強引かぁ…」 「いけるでしょ?だって愛梨じゃなくて、ミレアに成り切ればいい訳だし、実際のアニメのキャラも少し強引なとこあるじゃん?演技は愛梨の十八番でしょ?」 「そ…そっか…」 確かに、着ぐるみを着ている以上、顔を見られる事はない。 キャラに成りきってしまえば、別人のように振舞えるのは、私の得意分野。 キャラショーの時もそうだし、演劇の時もそう。 美咲ちゃんにそう言われ、出来る気がして来た。 「分かった…。やってみる。美咲ちゃん、よろしくお願いします!」 「よっしゃぁ!!これは腕が鳴る!!よっし、じゃあまずは愛梨の採寸から」 「え!?も…もう…??」 「善は急げ…だよ!!ささ…早く服脱いで!!」 「え!?…ふ…服脱ぐの??」 「ミレアの衣装はタイトだから、きっちり採寸しないと…ジュル…」 その瞬間、美咲ちゃんの口から涎が垂れ下がった。 「おぉっと…いけないいけない…涎が垂れちゃった」 「な…なんで…涎なの??美咲ちゃん…」 「ん??気にしない、気にしない、さあ、早く服脱いで!」 「う…うん…」 (な…なんか嫌な予感もするけど…) そうして、私は服を脱ぎ、下着姿で、美咲ちゃんに体を採寸されていった。 採寸をしながら、私の体を必要以上に触る美咲ちゃん。 そして、予想通りではあるが、採寸完了後、私はそのままベッドへと押し倒されたのだった。 (んもうっ!!!) その数週間後…。 大学で美咲ちゃんが、こっそりと私に耳打ちをして来た。 「愛梨…ついに衣装が出来たよ」 「え!?ホントに!!」 私は驚きと期待が隠せず、その場に立ち上がってしまった。 「うん、今日、うちに来なよ。まずはフィッティングしてみないとね」 「う…うん!」 そして、大学の本日の講義が終わり、私は美咲ちゃんのうちへと向かった。 先に帰って準備をしていると美咲ちゃんに言われ、一人で美咲ちゃんのうちへと向かう。 ミレアの衣装が出来上がったという事に期待が膨らみ、その足取りも軽くなる。 【ピンポーン】 【あっ!愛梨!いいよ入って】 インターホン越しに、美咲ちゃんの声が聞こえた。 【ガチャ】 「おじゃましま~す…」 私は美咲ちゃんの家の中へと入って行った。 一人暮らしには豪華すぎるほどの、立派なマンション。 美咲ちゃんの家の裕福さが感じられる。 そして、何度も遊びに来ているので、見知ったその部屋の玄関を通り、中へと進んでいった。 【ガチャ】 「美咲ちゃん、入るよー」 「どうぞ~」 私が部屋に入ると、もう既に準備を整えた、美咲ちゃんとミレアの衣装がそこに広げられていた。 「うわっ!…す…凄い…ミレアのマスクだ…」 そこに広げられた衣装に並べられて、ミレアの着ぐるみのマスクが置かれていた。 「なかなかいいディテールでしょ??」 「う…うん…凄い…」 普段からキャラクターショーをやっている私にとって、着ぐるみのマスク自体は、それほど珍しい物ではなかった。 しかし、そこに置かれたミレアのマスク。 それは、普段のキャラクターショーで使用しているマスクよりも、アニメの再現性が高いものだったのだ。 「知り合いに、こういうマスクを作ってる人がいてさ。更に、その人がオルデミア戦記が好きだったものだから、かなり力が入ったみたい」 「そ…そうなんだ…。確かに、かなりアニメのミレアっぽいよ…」 今回の事もあり、私も勉強のためにアニメを再度見直してきた。 いまいま見たばかりのアニメと比較しても、かなり再現度が高いと感じられる。 「よ~し…じゃ…早速、着てみよっか!」 「う…うん…」 そして、私は美咲ちゃんの前で、ミレアの着ぐるみを着てみる事にした。 まずは、パーツを確認してみる。 全身を包み込む、全身タイツ。 これは基本肌色で出来ているが、足だけはニーハイの白いサテン地の足タイツへと切り替わっている。 背中にファスナーがあり、手首から先と、顔の丸い穴だけ空いている状態のタイツである。 そして、靴は足首までのショートタイプの靴。 体を包み込むのは、ハイレグのチューブトップの白いレオタード。 腰付近に取り付ける飾りのパーツ。 上着は肩付近に装飾がついただけのもので、ボタンで止めて落ちなくする造りになっている。 そして、それ程大きくはないチョーカー。 白いサテン地の長手袋。 あとは、マスクといった部品構成であった。 キャラクターショーをやっている私にとって、かなり簡素な衣装なため、着方には何も疑問は上がらなかった。 (それじゃ…まずは肌タイツから着ないとな…) そう思った私は、着ている洋服を脱いだ。 今日、衣装を着る事が分かっていたため、あらかじめ、着ぐるみ用のインナーを下に着こんできていた。 洋服を脱いで、インナー姿となった。 そして、肌タイツを手に取った瞬間、美咲ちゃんが驚いた表情を浮かべた。 「ちょ…ちょっと…まって、愛梨、そのまま着ちゃダメだよ」 「え?そのままって??」 「インナー、インナー!それ脱いで着ないと!」 「え!?インナーを脱いで??」 「当たり前でしょ、だってこの衣装の作り上、インナー着て衣装着たら、インナーのラインがもろに出ちゃうでしょ」 「え!?このインナーでも出ちゃうかな??」 「出るでしょ…この衣装、見事にインナーのラインの部分露出するから」 「そ…そっか…」 普段のキャラクターショーの時も、インナーのラインに関しては気を使っているので、限界までラインが出ないインナーを選んだつもりだったが、それでも出てしまうらしい。 「じゃあどうすれば??」 「ん?胸のところはニップレス張ればいいよ」 「二…ニップレス!?」 「うん、コスプレ界では普通だよ」 「そ…そうなんだ…」 キャラクターショーの時に、さすがにニップレスだけ付けて衣装を着た事などなかった。 なので、存在はしっているものの、私自身付けた事は一度もない。 「はい、これ付けて」 そう言って美咲ちゃんは躊躇なく、私にニップレスを渡してきた。 「下は…まあいっか…。下はそのまま、何も無しでいってみよ」 「な…何も無し!?」 「うん、しょうがないよ、この衣装じゃ…。まあ着てみてから考えるとしよう」 「う…うん…」 そして、私は美咲ちゃんに流されるがまま、着ていたインナーを脱いだ。 親友とはいえ、まじまじ見られている前で裸になるのは恥ずかしい。 すると、美咲ちゃんがその恥ずかしさに追い打ちを掛ける。 「うわっ!?愛梨?ツルツルじゃん!?」 「う…うん…一応…衣装の事を考えて…処理してきたの…」 そう、私はこうなるとは思わなかったが、衣装が白いのは分かっていたので、一応、下の毛は処理して来たのだった。 「うぅ…エロいわ…。私の目の前に…素っ裸の…しかもツルツルの愛梨がいるなんて…」 「も…もう!言葉にしないでよ!!恥ずかしいんだから…」 そう言いながら私は急いで、ニップレスを乳首に張り込み、いそいで肌タイツに体を通し始めた。 肌タイツに足を通していくと、とても気持ちのいい感触が伝わってくる。 普段のキャラクターショーの時の肌タイツとは素材が違い、ニーハイのソックス部分だけでなく、肌色の部分も、スベスベで何やら気持ちのいい触感である。 少し光沢がかったそのタイツは、滑りもよく、私の全身をスルッと包み込んでいった。 「背中閉めるよ」 「よろしく~」 【ジーーーー】 美咲ちゃんがそう言って、背中のファスナーを上げてくれた。 (ん…このタイツ…恐ろしい程に、私の体にフィットしてる…) 全身を包み込む感じ、そして、全身に感じる程よい締め付け感…。 私の体を採寸して、美咲ちゃんが作ったというのが、着ているだけで感じられる。 そして、普段のショーの時と違い、全裸で全身タイツを着るという感覚。 全身にサテン地の肌タイツの気持ちよさを感じると共に、なにか、不思議な背徳感を感じてしまう。 (あぁ…わ…私…裸で…タイツを…) そんな事に頭を回していると、美咲ちゃんが声を掛けてきた。 「愛梨、ボーっとしてないで、次はチューブトップのレオタードだよ」 「!?う…うん…わ…分かってる…」 (わ…私…ボーっとしてた??全然、自分では気が付かなかった…) どうやら、この全身を包む感触に、少し意識を持っていかれていたらしい。 少し、そんな自分に恥ずかしさを感じた。 そして、次は、チューブトップの白いレオタード。 水着を着るのと、なんら変わりは無いので、普通に足から通して着ていく。 胸まで引き上げて、胸の位置を調整すると、恐ろしい程にフィットして、胸の部分がずり落ちる事はなさそうだった。 「それじゃ、腰回りと、肩回りの装飾品を付けちゃうね」 そう言って、美咲ちゃんがパチンパチンとボタン止めのパーツをつけていってくれた。 「手袋より先に、マスクだね」 「うん」 そして私は、ミレアのマスクを手に取り、マスクの入口に目を向けた。 そのマスクは、後頭部まで一体の作りになっており、マスクの穴から頭を滑り込ませるタイプだった。 おおよそ、キャラクターショーの魔法少女物と同じような作りだが、いつものそれより入口が狭いように感じた。 (これ…頭…入るのかな…) そう思いながらも、私はその入口に頭を差し込んだ。 「んっ!…んぅぅ…」 やはり入口が狭く少し押し込むような力が必要だった。 そして、力を込めて私は頭を滑り込ませた。 【スポッ!】 すると入口を通り、マスクの中に私の頭部が完全に入り切った。 (は…入った…) マスクを被り、マスクの内部を確認する。 視界は良好、目の部分のスリットから見えているようだ。 これに関してはキャラクターショーのものと同じ。 この視界には充分に慣れている。 マスクの内部は、魔法少女物よりも空間部分が少なく、かなりマスクが近い感じがする。 余分な空間がない割りに、顎は動かすことが出来、これなら喋る事は出来そうだった。 「じゃあ、後ろの留め具しちゃうね」 美咲ちゃんがそう言いながら、ミレアの髪の毛を掻き分け、後頭部の留め具をしてくれた。 (ま…この入口の小ささや、このフィット感なら、そうそう外れる事はないと思うけど…着ぐるみのマスクである以上、しっかり留めなきゃね…) 着ぐるみにおいて、マスクが外れるというのは、致命的な事。 だから念に念をいれて、マスクが外れない様にしないといけない。 というより、美咲ちゃんがどうやって留めたかを、私は知らないので、実際外すときは美咲ちゃんに外して貰わないと、私自身では外せないのだが…。 完全にマスクを閉めた所で、頭部を動かしてみる。 (うん…完全にフィットしてる…自分の頭みたい…) 首を動かした感じがダイレクトにマスクに伝わる。 これは、演技をする中身にとって、非情に大切なことである。 そして、マスクを確認した私は、最後のパーツとなる手袋を手に取った。 白いサテン地のロング手袋を両腕に嵌めていく。 そしてこれはずり落ち防止のために、タイツを手袋を小さなボタンで留めるように出来ていた。 【パチン…パチン…】 そのボタンを美咲ちゃんが留めてくれて、ドレッシングは完了した。 「よし!出来上がり!!あっ!靴も履いてみる??新品だし、家の中で履いてもいいでしょ」 「うん」 そう言って私は、靴に足を通し、完全にミレアとして出来上がったのだ。 「えっと…姿見…姿見っと…」 すると、美咲ちゃんが大きな姿見を用意してくれた。 一人暮らしの部屋にあるには不釣り合いなくらいの大きな姿見。 普段、コスプレの衣装が出来上がって試着した時に必要らしい。 そして、その用意してくれた大きな姿見の前に立つと、そこには自分ではない存在が映し出された。 (ミレア…だ…) そこに映し出されていたのは、オルデミア戦記に登場するミレアそのものだった。 マスクの作りのディティールがよいのと、衣装の再現性も高い。 そして、自分でいうのも何だが、比較的細いスタイルが、見事にマッチしていた。 そして改めて、映し出された自分の姿を確認すると、体を包み込む肌タイツとレオタードが、恐ろしくフィットしており、私のボディーラインをきっちりと表現している。 ウエストラインはおろか、ヒップライン、そして、胸は、大きくもないその形をきっちりと浮き上がらせていた。 (うぅ…は…恥ずかしい…) キャラクターショーで、それなりの格好はいつもしているものの、ここまで露出度の高い衣装は着た事がない。 さらには、自分専用に採寸までされて作られた衣装なので、まるで衣装に無駄なだぼつきは無く、恐ろしい程に自らの体を表現しているのだ。 衣装を着て完全に包まれているはずなのに、全てを曝け出しているかのような感覚に見舞われる。 「よしよし、ニップレスは問題ないね…乳首の浮きも目立たないし。あとワレメも大丈夫そうだね。愛梨はそれ程、浮き出るタイプじゃないみたい」 美咲ちゃんが、私の全身を確認しながらそう言った。 (ワ…ワレメ!?) そう言われて、咄嗟に視線が自らの股間の方へと向く。 確かに、肌タイツの下にインナーは着ていない。 その割には、ワレメは浮き彫りになっていなかった。 しかしながら、そこを言葉にされて言われると意識をしてしまう。 (うぅ…なんか…やっぱ…インナー無しっていうのは…変に恥ずかしい…) 浮き出ていないといわれたものの、変に意識してしまい、モジモジとしてしまう。 「どう?着てみた感じは??」 「う…うん…ディティールがいいから、かなり完成度は高いよね…。着た感じっていうか…なんというか…結構…恥ずかしい…かな??」 「ププッ!!恥ずかしいって!?…だって愛梨、いつもキャラクターショーで、似たような格好してるじゃない??」 「そ…それはそうだけど…。ここまで下半身も…胸も…出してる感じの衣装ってないしさ…」 「そうなの??」 「な…なんか…物凄く…スースーするっていうか…曝け出してるっていうか…」 言いながら、恥ずかしさがグッと込み上げきてしまい、どこかモジモジとしてしまう。 「うっ…そ…その恥ずかしがってる様…。ちょっと…やばい…可愛すぎる…」 少し目がうっとりとしながら美咲ちゃんがそう言った。 「ちょ…ちょっと…変な目で見ないでよ…」 「分かった、分かった…。それじゃあさ、一回、ミレア風に喋って見てよ」 少し落ち着きを取り戻した、美咲ちゃんがそう言った。 「うん…分かった…。それじゃ…いくよ…」 そして、私は声優モードのスイッチを入れた。 「美咲!変な目で見たら、怒るんだからね!私が怒ったら…怖いわよ…」 すると、美咲ちゃんの顔がぱぁっと明るく無邪気な表情となった。 「すごい!すごい!かなり、それっぽいよ!さすが!」 (や…やった…そんなに褒められると思わなかった…) 「じゃあさ、私のいうセリフ言ってみてよ」 「いいわよ」 もう役に入った私は、その返答すらも、普段の私の返答の仕方とは違っていた。 「それじゃいくよ、まずは…【和馬くん!普段からしっかりご飯食べてるの??】」 「和馬くん!普段からしっかりご飯食べてるの??」 私は喋りながら、マスクの演技、そして身振り手振りの演技も加えた。 「おっ!!いい!いいよ!!」 その出来に、ノリノリになる美咲ちゃん。 これだけ、美咲ちゃんの反応がいいと、やっているこちらも気分がよくなっていく。 「じゃあ次は、背中向きから振り返りながら…【しょうがないな~…じゃ…私がご飯作ってあげるね♪】」 「しょうがないな~…じゃ…私がご飯作ってあげるね♪」 「うん!いいよ…かなり…いい!!振り返り方とか最高!」 本当に、美咲ちゃんの反応は、演者の気分を乗せる。 どんどんと気持ちが盛り上がっていく私。 「それじゃ次は、女の子座りで、上目づかいで…【私を好きにして…いいよ…】」 私はその場に座り込み、曲げた両足を横に出し、女の子座りをした。 そして、片手は太腿に、そしてもう片方の手は自らの唇にそっと触れさせ、上目使いで美咲ちゃんを見ながら言った。 「私を…私を好きにして…いいよ…」 私がそう言った瞬間だった。 そこに立っていた美咲ちゃんの空気が変わった。 「それじゃ…遠慮なく…」 そう言った美咲ちゃんが私の上から覆いかぶさってきたのだ。 「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!」 「好きにしていいって言われて、我慢できないわよ!!」 美咲ちゃんが私をグッと抱きしめる。 「あぁ…この柔らかさ…そして…タイツの感触がたまらないわ…」 そう言いながら、私の体を触りまくる美咲ちゃん。 その手の滑らせ方が、恐ろしくいやらしく、変な感覚を私に与える。 「ちょ…ちょっと…美咲ちゃん!!やめっ…」 口ではやめて欲しいというものの、私の抵抗する力は全力ではなかった。 なぜなら、その手の動き…そしてそれがもたらす感触が、快感に他ならなかったからだ。 「あれ?口調が、愛梨に戻ってるよ…ミレアはどうしたの??」 「そんな事…言われたって…んぅっ…み…美咲ちゃんの…意地悪…」 美咲ちゃんの指使いが、私の心をも支配していく。 その指が、私の体を辿る。 背中から腰…そしてお尻にまで…。 その刺激に、とてもミレアの演技をしている余裕はなくなってしまう。 「うん…なんとも可愛い…」 「んぁっ…ダメ…ダメだよ…美咲ちゃん…んぅっ!」 美咲ちゃんは私を抱きしめながら、その手で私の隅々を辿っていった。 そして、ついにその指先が私の陰部を捉えた。 「んうぅぅっ!!!ダメっ!!そ…んぅっ…そこはっ!!」 優しく私の陰部を擦る美咲ちゃんの指。 タイツの上にレオタードを着ているので、直接触れられているわけではないが、むしろ、そのタイツ越しの感触がまた、不思議な気持ちよさを演出する。 「んあっ!…ダメ…だって…いやっ…あぅっ!!…やめっ…て…」 一方的な責めに体が敏感に反応してしまい、力が入らない。 抵抗するための力を失った私は、もう美咲ちゃんにされるがままなのだ。 「可愛い声だしちゃって…。もう…食べたくなっちゃう♪」 そう言った美咲ちゃんの顔は、満足げな表情をしていた。 そして、その指先が私の陰部を優しくも激しく責め始めた。 「んぁぁぁぁぁっ!!ダメェェェ!!それ…ダメェェェ!!!」 体がビクンと大きく跳ね上がった。 もう声の演技も何もない、ただの感じてしまっている、ただの女の子だった。 「んあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ………」 そして、その後も責められ続けた私は、幾度となく絶頂を迎えさせられるのであった。 結果、和馬くんのために作った衣装を、彼に見せる前に、私の愛液でグショグショにしてしまった…。 「ぅ…ぅ…ぅ…」 ベッドの上に仰向けに横たわるミレア。 動く気力もなく、ただビクビクと体を痙攣させていた。 その傍らには、微笑みながら立ち尽くす女性が。 「あぁ…なんて…可愛いの…たまらないわ…」 私はその姿を、ただ力なく見上げていた…ミレアの中から…。 ちなみに、美咲ちゃんは独占欲はまるでなく、その後、全面的に私と和馬くんの関係作りに協力してくれたのだった。 ただ、時々、美咲ちゃんの餌食になるのだけど…。 -------------------------END------------------------------------------

突然の来訪者 Side Story ~ 愛梨 Side ~

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