※このお話は、【マネキン墓場の担当】アナザーストーリーのSide Storyとなっております。 本編を読んで頂き、マネキン墓場の流れが分かっている事を前提で書いてあります。 先に、本編を一読して頂けると幸いです。 ・・・ 「うぅ…今日の担当は…【磔のマネキン】か…」 私は今日の担当表を見て、肩を落とした。 「あっ!?【美悠(みゆ)ちゃん】、今日、磔のマネキンなんだ…。頑張ってね…」 「う…うん…」 そう私に声を掛けてきたのは、友達の【亜美(あみ)】。 このマネキン墓場で同じく着ぐるみの中身のキャストとして働く女の子。 ここで働くキャストの子達は、様々な理由があり、この仕事についている。 どんな理由であれ、皆、どうしようもなく、この仕事を全うしなければならない理由を持っているのだ。 そして、ここで働くようになって、気が合う亜美とは友達になった。 私が今日、【磔のマネキン】という事は、亜美は【動くマネキン】の担当となる。 私たちの担当は、その日により変わる。 その日の朝、担当が張り出され、磔のマネキン、動くマネキンA~E、A~Eで右手担当、左手担当、右足担当、左足担当、出口を塞ぐ担当と割り振られる。 その割り振りはランダムで、二日続けて同じ役という事もある。 そしてその役の中でも、一番の外れが、【磔のマネキン】なのである。 磔のマネキンは、身動きも出来ず、しかも一番刺激が強い。 これが当たった日は、最初から覚悟をしていかなければならないのである。 (ふぅ…磔のマネキンか…) 「じゃ…準備しよっか…」 私の肩を軽く触り、亜美がそう言った。 その肩を触る手から、【頑張って】というメッセージが感じられた。 「う…うん…」 そうして、私たちは各々の準備をするため、与えられた個室へと入っていった。 個室に入り、着ていた服を全部脱ぎ、生まれたままの姿へとなる。 そして次に手に取ったのは、自らの陰部へと挿入する道具。 準備では、それと陰部にローションを塗り込み、自ら挿入しなければならない。 これは磔のマネキンだけではなく、他のマネキンも同じ事。 最初のころは、こんなものを入れる事に抵抗があり、時間を要したのだが、人間、慣れというものが来て、今では比較的すんなり入れる事が出来る。 私はその道具と、自らの陰部へとローションを塗る。 「んぅ……」 入れる事に慣れては来たものの、やはり陰部にローションを塗るときは、少し感じてしまい、声が漏れてしまう。 そしてローションをたっぷりとかけた道具を手に取り、自らの陰部へと当てがった。 その勢いで、道具を陰部で咥え込むように、一気に中へと挿入した。 「んんっ!!」 躊躇なく差し込んだのは自分だが、やはり差し込む瞬間には感じてしまう。 (ふぅ…入った…) 次は腰部に巻くベルトである。 これは磔のマネキンだけの装備で、腰を固定するためのベルトである。 そのベルトを自らの腰に巻きつける。 ベルトといっても分厚い皮で出来たようなものではなく、かなり薄いが強靭な素材のゴムのようなものである。 そして、次はマネキンのタイツを着こんでいく。 タイツは少し厚手に出来ているが、恐ろしい程の伸縮性を持っており、着るとぴっちりと体にフィットしてくる。 私はそのタイツに足を通し、体を包み込む。 腕を入れた後は、頭を通す。 顔の部分は丸く穴が開いており、いわゆる全身タイツの顔だけくり抜かれている状態だ。 そして頭を通すと、後は背中のファスナーを閉めるだけとなる。 私は比較的、体が柔らかい方なので、自らファスナーを閉める事が出来る。 他の皆がどうしているかは分からない。 皆、自分で閉めているのか?もしくは誰かに手伝ってもらっているのか? しかし、このファスナーを閉めないと、マネキンのマスクを被る事は出来ないので、マスクを被る前に閉めている事だけは確実だ。 【ジーーーーー】 私は背中のファスナーを上まで上げた。 すると、伸縮性のあるタイツが私の体を軽く締め付ける。 これにより、私の胸やお尻、ウエストにタイツが綺麗に追従し、私のボディラインを曝け出させる。 最初のうちは、これが恥ずかしくてしょうがなかったが、今では、【顔は見えていない】と言い聞かせ、そこに恥ずかしさを感じないようになった。 そして、このタイツを着る事により、私の陰部に刺さり込んだ道具は、もう外へと出る事はなくなったのだった。 乳首の部分は少し厚手となっており、乳首が完全に浮彫になる事はない。 しかし、この厚手の部分が、また今後の肝となるのである。 そして、私はマネキンのマスクを手に取った。 磔のマネキン…。 このマネキンだけは他のマネキンとマスクが違う。 他の動くマネキンはのっぺらぼうのような顔らしい顔のないマスクだが、磔のマネキンだけは人の顔をしている。 しかし、その表情は固い無表情で、目の部分も他の部分の肌色と同色で出来ているため、いかにも、人形といった無機質感が漂う。 この他とは違うマネキンのマスク。 そのマスクを手に取ると、今日の自分の役目が磔のマネキンだという事を実感させられる。 (ふぅ…磔のマネキンか…なんとか乗り切らないとな…) 【ゴクッ】 私はちょっとした恐怖にかられながら、唾を飲み込んだ。 そして、意を決して、そのマスクを被る。 自らの頭をマスクで覆い、外れないように固定する。 そして、目の位置、鼻の位置などを確認し、完全にそのマスクにロックをかけ、自らの頭部を封印した。 そして、鏡を見ながら、頭部にウィッグをつけて、基本的な準備は完了した。 (よし…オッケーかな…) 自らの全身におかしな所が無いかを確認し、私は個室から出て行った。 すると、もうそこには動くマネキン達がスタンバイを終え、皆が出て来ていた。 (ふぅ…) 私は自ら歩みを進め、今から拘束される壁へと向かって行った。 すると、その壁の傍から【三条(さんじょう)さん】が現れた。 三条さんはこのお化け屋敷の責任者ともいえる女性。 そして、いつも三条さんが、磔にされるのを手伝ってくれるのだ。 何故、責任者クラスの人が、毎回この作業をしてくれるのか分からないが、彼女がやってくれるのが通例となっている。 「さて、磔させてもらうわよ」 その言葉に私は無言で頷き、自らが磔にされる壁へと近づいた。 その壁には膝から下の足を納める二つの穴と、両肘から先を納める二つの穴、計四つの穴が存在している。 私はその壁に背中を添わせ、まず右足をその足用の穴へと差し込んだ。 穴は壁に対しほぼ直角に開いていて、そこに足を差し込むと、膝立ちをしたような状態となる。 するとおもむろに、三条さんが私を抱きかかえる。 何故、抱きかかえるか…もう片方の足を入れる際にバランスが取れなくなり、前に倒れてしまうので、三条さんが抱きかかえてくれるのだ。 「う~ん…柔らかくて気持ちがいいわ…」 私を抱きかかえる三条さんがそんな言葉を発する。 言葉に変な意味を感じるが、こうしてもらわないと準備が出来ないため、抱かれるしかない。 そして抱かれながら、私はもう片方の足を穴へと突っ込む。 この時点では、三条さんの支えが無ければ倒れてしまう。 そして、すぐに私は腕用の穴の方に手を突っ込んでいった。 その手を突っ込んだ先に掴む所があり、それを掴むことによって私はなんとか姿勢を自立して保てるようになった。 足と腕を入れる穴もかなり狭くできているので、そこに差し込む行為自体で、そこそこの支えになるのだが、やはり倒れないためには、手の穴の中の場所を掴む必要があった。 「オッケーね…」 すると三条さんが少し名残惜しそうな表情をしながら、私から離れ、次の作業へと移る。 【カチャ】 先程、タイツの中に着用した腰のベルトの留め具をタイツの穴から出し、壁の腰の固定具に接続した。 これにより、私の腰の動きが制限されるのと共に、前面への転倒が防がれる。 そして、三条さんが壁の後ろ側に周り、本格的に両腕、両足を壁に拘束していった。 見えてはいないが、恐らく私の手足は、壁の後ろ側で、ベルトか何かでがっちりと固定されている。 もう、抜こうとしても、ビクともしなくなっていた。 これで、私はもう自らの意思で、この壁から離れる事は出来なくなったのだ。 そして、前に戻ってきた三条さんが、私の両肘、両ひざのあたりにダミーの拘束具を取り付けて行った。 実際にお客からは、この拘束具により拘束されているように見える。 しかし、これはあくまでダミーで、私自身は、壁に吸い込まれた、両腕と両足、そして腰の背中部分の留め具によって拘束されているのだった。 「よし…出来上がりよ…。今日も一日、がんばってね…」 三条さんが微笑みを浮かべながら、私のマスクをそっと撫でて行った。 (うぅ…今日も…今日も…始まるんだ…) この後、起きる事を想像して、ぐっと震えが込み上げて来た。 手足を動かして見ようとする。 (う…やっぱり…動けないや…) 何度もやっている役ではあるが、こう拘束されると、自らが本当に動けないか、毎度確認してしまう。 そして私は、この動けない状況で今日一日を乗り切らなけれればならないのだった。 「おはようございます。今日もよろしくお願いします」 すると、一人の女の子がブースに入って来た。 彼女の名前は【杉下(すぎした)さん】、このブースでスタッフとして働く女の子だ。 彼女とは素顔で接することはないし、言葉を交わすこともない。 接点を持つ時間は、私はマネキンの着ぐるみに包まれているので、向こうは私の事など知らない。 私も、彼女が初日に苗字を名乗ったので、認識しているくらいだ。 彼女はいつも通りの作業へと移っていく。 壁に磔にされた私の模造品の手足を取り付けていく。 引きちぎられた手足を、ダミーの拘束具の部分に差し込み固定する。 私はその様子をただ見守るしかすることはない。 壁に拘束され動けない体。 声を発する事は禁じられているため、会話もない。 本当にただ見ているしか出来ないのだ。 すると、杉下さんが作業を終わらせた。 「手足はオッケーです。今日も頑張りましょう」 そう明るく声を掛けてくれる彼女。 しかし、彼女はスタッフでありながら、このマネキン墓場の裏事情は、全く知らないのだ。 (頑張りましょう…か…。ホントに…この役は…きついんだよね…) 彼女にしてみれば、私たちは役者のごとく演技をしているだけに映っているだろう。 しかし実情は違う…。 これから始まる恐ろしい事実…。 そして、引きちぎられる予定の手足を付けられたという事は、【始まり】を意味するのだった。 全ての準備が整い、いよいよ本日のお客を迎える事となった。 【ガチャ】 ブースの扉が開き、お客の女性二人組が中へと入ってきた。 (来た…) お客が来た事で、私はついに【始まる】という身構えをした。 お客の進むルートは私を中心にUの字を描く様に進んでいく。 【最初のお客】が入ってきて直ぐは、私は動かずにマネキンの振りをしていた。 そう…それは最初のお客だけ…。 そして、そのお客が進むルートの3分の1を迎えた時だった。 【ブゥゥゥゥン】 (んうぅっ!!!) 私の陰部へと差し込まれた道具が動きを見せ始めたのだった。 その刺激に体がビクッと反応してしまう。 【うぅ…ねぇ…あなたたち…人間でしょ…。お願い…助けて…】 そして、その道具の動きの後にスピーカーから音声が流れ始める。 その音声に合わせて、私は唯一自由の利く、頭を動かし、私が喋っているように…見せる。 「ひぃぃ…」 そんな磔にされたマネキンの様子を見て、お客が怯える。 【お願い…助けて…私はマネキンじゃない…人間なの…。お願い…助けて…】 (んうぅぅぅ…あんっ…んあっ…ぁぁあぁぁ…) 実際の所、声に合わせて首を動かしているというより、陰部の道具により刺激を与えられ、つい首が動いてしまっているという事。 陰部を道具により刺激される…しかし両手両足は拘束され、そこに発散することは出来ない。 腰も固定されているので、この快感を発散できるのは肩から上だけという事なのだ。 それ故、唯一動かせる首が動いてしまう。 【今なら…今なら…まだ助かる…お願い…助けて…。早くしないと…】 (んうううぅぅ!!!いやぁっ!!感じちゃうぅぅ!!あうぅぅ!!) そして何より、この磔のマネキンに関しては、陰部の道具から媚薬が注入されているらしく、あっという間に、恐ろしい程の刺激に変わっていく。 体が動けない分、大きく動くため、媚薬を投入しているらしい。 媚薬を投与され、耐えられないくらいの快感を一気に与えらえる。 その快感に私の体は、激しく反応しもだえ苦しむ。 私は、お客の目の前で、陰部を責められ快感に襲われている様を晒されているという事なのだ。 【早くしないと…早くしないと…奴らが…奴らが…うぅ!?ひぃぃ…いやっ…いやぁぁぁぁぁぁぁ!!!】 (んあぁぁぁっ!!これぇ…これ…むりぃぃっ!!たえ…耐えられないぃぃ!!) その刺激は私にとって、とても耐えられるような物ではない。 体をのたうちまわし、その襲い来る快感に抗おうとする。 しかし、拘束された私には動かせる部分はほとんどないのだった。 そして、そのセリフが入った瞬間、動くマネキン達が活動し始める。 【バサッ】 「きゃぁぁぁぁぁぁぁ!!!!」 部屋の隅の方から、何体かのマネキンが飛び出て来たのだった。 壁に磔にされたマネキンに注意を向けていたお客の女性たちにとって、後ろや左右の死角から、突然脅かされたような形となる。 【ウゥゥ…ウゥゥ…】 動くマネキン達が、ゾンビのような動きで、お客に詰め寄っていく。 そんな事が起きている間も、私に対する道具の責めが途絶える事はない。 (んああぁぁぁ!!これぇっ!これぇぇ!!とめてぇぇぇぇぇ!!!) 【奴らが…奴らが…いやぁぁぁぁ!!】 (いやぁぁぁ!!んうぅぅぅ!!これムリィィィィィ!!やだぁぁぁぁ!!!) セリフに合わせ必死に頭を振っているように見えるだろうが、それは違う。 耐えがたい刺激から、動かせる部分をただひたすらに動かしているだけなのだ。 【ウゥゥ…ウゥゥ…ウゥゥゥゥゥゥゥゥゥ!!!!】 マネキン達の呻き声が大きくなっていき、そして叫び声にも近い呻き声を上げた瞬間であった。 動くマネキン達がお客に襲いかかる振りをしながら、私の所へと向かってきた。 「きゃぁぁぁぁぁぁ!!!!」 そして、恐怖におののくお客を通りすぎた動くマネキン達が、私に触れた瞬間である。 (んぎぃぃぃぃぃ!!!!あぅぅぅぅぅ!!!そんなのぉぉぉ!!そんなのぉぉぉぉ!!) 私の体に仕込まれた、もう一つの装置が働き始めたのである。 乳首の辺りに電気が流され始めたのだった。 その電気により、激しく刺激される乳首。 それは、今まで与えらえて来た刺激を何倍にも増幅させる。 (んあぁぁぁぁ!!!ムリムリムリムリィィィ!!!やめてぇぇ!!) 私は捥げそうなくらい頭を振り動かす。 【いやぁぁぁぁぁ!!助けて!死にたくない!死にたくない!】 (んああぁぁっっ!!これぇぇ!!ホントに死んじゃうぅぅぅ!!!) 唯でさえ媚薬により火照らされた体。 乳首も敏感になっているところに刺激を与えらえるのだから耐えられるはずがない。 【助けてぇ!あなた達!助けてよぉぉぉ!!お願い!助けてぇぇぇぇ!!】 セリフとしてはお客に助けを請っているのだが、もう既に私にとってセリフの内容など、どうでもよくなっていた。 ただ、その刺激から逃れようと必死に足掻くだけだった。 【いやぁぁぁぁ!!お願い!助けてぇぇぇぇぇ!!!】 このセリフがきっかけで、動くマネキン達が私のダミーの手足に各々が掴みかかった。 そして、その掴みかかると同時に全てがクライマックスへと向かう。 (んあぁぁぁぁぁ!!!いやぁぁぁ!!これ以上!!これいじょうはぁぁぁぁ!!) 掴みかかられたのと同時に、陰部の中に仕込まれた道具からも電気が流れ始めたのだ。 【あうぅぅっ!!痛い!痛い!やめてぇぇ!!痛いぃぃぃぃ!!】 (んぐぅぅぅっ!!あぅっ!!こんなぁっ!!こんなのぉぉぉぉ!!!) 【うぐぅぅ!!痛い!痛い!お願いだから!やめてぇぇぇぇ!】 (んあぁぁっ!!やめてぇ!!!こんなの耐えられないぃぃぃ!!!) セリフは痛いと言っているが、実際には違う。 耐えられない程の快感に襲われ、それをやめて欲しいと懇願しているのだ。 【いやぁぁぁ!!痛いぃぃ!!放してぇぇぇ!!】 (んんんうぅぅ!!おかしく…おかしくなるぅぅぅぅ!!頭が変にぃぃぃぃぃぃ!!!) そしてついにそれが最後のセリフ。 その最後のセリフを迎えながら、私の頭がどうにかなってしまいそうな程に高められたその時。 ついに止めが訪れる。 【ブゥインッ!ブゥインッ!ブゥインッ!】 (いいいやぁぁぁぁぁぁ!!!これぇぇぇぇぇ!!いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!) そのセリフ共に、中の道具の動きが最大限に動き始めたのだ。 媚薬による効果、そして乳首に与えられる刺激、陰部の中で電気を流しながら激しく蠢く道具。 それらが想像を絶する程の快感を私にもたらす。 その刺激に体を動かしたくても、拘束されて動かせない体。 それがまた、私の快感を増幅させ、頭の中がグチャグチャになるほどのものへと誘う。 その私を襲う刺激は、絶頂へと至らせるには十分すぎるほどのものだった。 【いやぁぁぁぁぁぁぁぁ!やめてぇぇぇぇぇ!!】 (んあああぁぁぁぁ!!!ダメェェェ!!イクッ!イクッ!イっちゃうぅぅぅぅぅぅ!!!) 【ブチッ!!】 (んああああぁぁぁぁ!!!) そして、最大限に引き上げられた快感が私を襲い、ダミーの手足を引きちぎられるのと同時に、私は絶頂を迎えた。 【ギャアァァァァァァァァ!!!!!】 そのセリフと共に、大きく体を跳ね上げさせる。 しかし実際は拘束された体。 それ程、大きな動きではない。 ビクンと体を反応させ、そのまま硬直したような状態だった。 (ん…ぁ…ぁ………ぁ…………) そして、仰け反り硬直した体が、ゆっくりと崩れ落ちて行った。 壮絶な絶頂を迎えさせられ、私の体から、力というものが抜け出て行く。 拘束された手足、そして固定された腰。 逃げ場のない状態で、私は力なく、そこに項垂れるのだった。 絶頂と共に全ての刺激が止まった。 頭の中が真っ白になり、何も考えられない。 目の焦点も合わず、ただ私はそこに力なく項垂れるしか出来ないのだった。 時が止まったかのように、私は全てのものが抜け出した抜け殻のようになっていた。 …これで、この恐ろしい責めは終わり…。 いや…まだ終わりではないのだ…。 暫く時が止まったかのように感じられていた空間に、再び音声が流れる。 【ぎゃぁぁぁぁ!!痛いぃぃ!!痛いぃぃぃ!!】 それは磔にされたマネキンの声。 【ブゥインッ!ブゥインッ!ブゥインッ!】 (んぅぅぅぅぅぅぅ!!!!!) そのセリフと共に、再び動き始めた陰部の道具。 その刺激に、抜け殻となっていた私は、再び現実世界に戻される。 体が本能で反応し、再び暴れ始める。 (んぁぁぁぁぁ!!!もうっ!もうっムリィィィィィ!!!あぁぁぁぁぁぁぁ!!!) 絶頂を迎えてすぐ…再び訪れた刺激は更なる恐怖となり、私に襲いかかった。 (いやぁぁぁぁ!!ムリムリムリムリ!!!休ませてぇぇぇ!!んあぁぁぁ!!お願いぃぃ!!こんなのぉぉ!ムリィィィィィィィィィィ!!!) そして、マネキン墓場での流れは進行していく。 暴れまわる私を尻目に、出口に向かうお客。 そして、それを追っていく動くマネキン達。 この後は、動くマネキン達がお客を襲い、出口でのクライマックスへと向かって行くのだ。 その間、私はただ壁に磔にされた状態で、全てから放置される。 しかし、陰部の道具の動きは止まらない。 もう演出とは関係のない磔にされたマネキン。 しかし、その責めは終わる事はない。 お客が赤く点灯したボタンを押すまで、私はただ、拘束されたまま責められ続けるのであった。 (んあぁぁぁぁぁ!!またイクぅぅぅぅ!!イっちゃうううぅぅぅ!!!) (あぅぅっ!!止めてぇぇぇ!!これ止めてぇぇ!!イったからぁぁ!!イったからぁぁぁ!!!) (もういやぁぁぁ!!もうむりぃぃぃ!!死んじゃう!死んじゃうぅぅぅぅ!!!) そして、ついにお客が出口の赤く点灯したボタンを押した。 それと共に、私へ与えられる刺激は止まった。 (…ん…ぁ…ぁ…ぁ…) 私は力なくその場に項垂れた。 もう既に考える力も動く力も残されていない。 …たった一回…。 たった一回の事…。 一組のお客を迎えただけ…。 それで私はここまでの状況となっているのだ。 この後、一日で何組のお客を迎え入れるのだろうか…。 果たして、今日一日、私の体と精神がもつのだろうか…。 しかし、今の私にそんな事を考える余裕などないのだった。 これが、この磔にされたマネキンの中身が恐ろしいという理由…。 「それじゃあ、手と足をつけますね」 スタッフの杉下さんがそう言って、再び引きちぎられた手足を取り付けはじめた。 私はその声に、少しだけ反応した。 そうその杉下さんの一言…。 それは…【次のお客がくる】という事を意味していた。 つまり、再び先程与えられた事が起きるという事…。 その状態で迎える次のお客…。 今の私は、お客が来るまで、とても動けるような状態ではない。 つまり、最初のお客以外、私は【動かない】マネキンの演技をしている訳ではない。 【動けない】のだ…。 とても動く力も気力もないのだ…。 しかし、次のお客は訪れる。 お客が来れば、強制的に陰部への刺激が与えられ、また起こされる。 そして、その後には再び耐えがたい刺激が続くのだった。 私は藻掻き続ける…。 悶え続ける…。 叫び続ける…。 壁に磔にされ、拘束されたまま…。 ---------------------------END------------------------------------------
ももぴ
2022-08-16 14:58:13 +0000 UTCフランキー
2022-08-14 15:14:21 +0000 UTC