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ある【ひとコマ】 ~テントの中~

これはある【ひとコマ】。 そんな事があるかもしれない…いや…あったかもしれない…。 そんなキャラクターショーのあるひとコマ。 ・・・ ここはキャラクターショーのテントの中。 魔法少女系アニメ【スイートプリンセス】の午前中のショーが終わり、キャスト達が衣装を脱いでいる所である。 私、【祐実(ゆみ)】はヒロインの中の一人を演じていた。 「祐実、背中、下げるよ」 「よろしくぅ~」 【ジーーーーーーー】 私の肌タイツの背中のファスナーを下げてくれたのは、親友の【茉莉花(まりか)】 「ぷはぁ~~」 背中のファスナーを下げてもらい、私は着ていた全身肌タイツを脱ぎ去った。 「うわっ…めちゃ濡れてる…」 脱いだ肌タイツは、汗染みとかいうレベルではなく全体が変色するほど濡れていた。 「まあ、この暑さでショーやれば、そうなるでしょ。私もビショビショだし」 「だよねぇ~~」 この真夏のステージの後、肌タイツを脱いだ私たちは、タイツだけでなく、未だ体も汗だくの状況だった。 今日のキャストは私たちヒロインの5人の女性と、悪役の男性1人。 そして、その1人の男性は、何を隠そう、私が恋心を寄せているアクターなのだ。 その男性の名は【亮一(りょういち)】さん。 亮一さんは、とにかく現場でも頼りになる存在で、今もショーが終わり、握手会のスタッフで大変だっというのにも関わらず、ステージ周りの確認や、クライアントとの打合せに行ってくれている。 こういうテントの着替えの際、最近は覗きとかもあるらしく、そういうのもチェックしているらしい。 「ふぅぅぅ~~暑かったぁ~~~」 茉莉花がインナー姿で伸びをしている。 「確かに…暑かった…汗だくだね…」 「早く着替えたいよぉ~~」 私たちは、衣装の下に着るインナー姿となっていた。 しかし、このインナーも汗だくで、ビショビショ。 もちろん、二回目のショー用にもう一枚持ってきている。 茉莉花がいう着替えたいというのは、このビショビショのインナーを脱ぎ、一旦、普通の下着に戻るという事なのだ。 ちなみに、茉莉花はレオタード、私はスポブラに水着のショーツ。 二人とも汗だくなのには変わりはない。 普段は、トイレなどに行きササっと着替え来る。 しかし、この現場には大きな問題があった。 「着替えたいけどさ~…この現場、トイレ遠いんだよね…」 ビショビショのレオタードをつまみ上げながら、茉莉花が言った。 そう、この現場はこの控えのテントからトイレが遠いのだった。 そして、この暑さでかなりの汗量を掻いているせいか、それ程、尿意はない。 さらに言えば、この暑さでのショーの直後、かなりの疲労感が体に漂っていて、遠くまで歩くのが面倒くさくも感じる。 「うぅ…そうなんだよね…。これだけ暑さにやられてると、あのトイレがかなり遠く感じるよ…」 私も、トイレまでの道のりを想像するだけで、余計に足に疲労が出て来た。 すると茉莉花が少し吹っ切れた感じで私のほうを見た。 「もうさ…ここで着替えちゃおうよ…」 「え!?ここで!?」 茉莉花が大胆な発言をした。 「いいじゃん。亮一さんも外の確認に行ってるしさ。ササっと着替えちゃえばいいでしょ」 「う~ん…た…確かに…」 インナーを脱ぐという事は、テント内で全裸になるという事。 しかしながら、その背徳感よりも、トイレの遠さという面倒くささが、私の中で勝ってしまう。 (まあ…確かに…亮一さんも暫く来ないだろうから、急いで着替えれば問題ないか…) 「そうだね…。ササっとやっちゃおっか」 「さすが祐実、決断が早い~」 そうして私たちはテント内で、インナーを着替えてしまう事にした。 (よし、じゃあ急いでっと…) 私は急いで、スポブラとショーツを脱ぎ去った。 そして、私は生まれたままの姿となる。 (ふぅぅ…ビショビショだから、脱ぐと解放感あるなぁ…) 絞れるのではないかという程のインナーを脱ぎ去ったが、やはり皮膚も汗で濡れている。 全身をタオルで拭いてから、普通の下着をつけないと、下着も濡れてしまう。 なので、私はタオルを取り出し、全身を拭き始めた。 その瞬間である。 「ひゃうぅぅっ!!」 後ろから何者かの手が私の胸を鷲掴みにしてきたのだ。 その感触に思わず変な声が漏れてしまった。 そして、この手…犯人はもう分かっている。 「ちょ…ちょっと!茉莉花!やめて!」 こういう事をしてくるのは、茉莉花で間違いはない。 「いいじゃん減るもんじゃないし!」 「ちょ…ぅん…やめてって…」 悔しいが、茉莉花の手つきが以上にいやらしく、少し感じてしまう。 「あ~…この汗で濡れてる感がまた…いいわ…」 「こらっ!茉莉花!ぁん…ちょ…やめ…」 胸を鷲掴みにしながら、自らの体を私の背中に押し付けてくる茉莉花。 茉莉花はまだレオタードを着ているらしく、汗で濡れたレオタードの感覚が背中に伝わってくる。 そして、そのレオタードの下に隠れる茉莉花の胸の柔らかさもまた、私の背中に伝わってくるのだった。 「この柔らかさ…この感じ…最高よ…」 「ちょ…んぁ…やめな…さい…」 茉莉花の手つきと、背中に伝わる感触が、私を高揚させる。 「ほら…だんだん立つところも立って来ちゃってるし…」 そう言って茉莉花が私の乳首を優しく弾く。 「んうっ!!ちょ…茉莉花…やめ…」 茉莉花の魔の手から全力で逃げようとはしていないが、これ以上、されると本当にまずいという本能が働いた。 「いいわ…祐実…」 「んぅ…ちょ…ちょっと…茉莉花…いいかげん…いい加減にしなさい!!!」 私は、自らが本当にその感覚に酔ってしまいそうな気がして、茉莉花に大きな声で言った。 「いいじゃん!!ちょっとくらいさ!!!」 「ちょっとじゃないでしょ!!」 茉莉花にバックを取られたまま、少し口論になったその時だった。 【バサッ】 「お前らさ!もう少し静かに…!?」 なんと、テントが開き、注意しに亮一さんが入って来たのだ。 「あっ!」 その瞬間、テント内の時間が止まった。 うるさい事を注意しに入ってきた亮一さん。 そしてその目の前には、全裸で後ろから胸を揉まれている私。 その姿は前述通り、生まれたままの姿…。 もちろん陰部は曝け出した状態。 強いて言うなら、胸は若干、茉莉花の手によって隠れている。 まあ…ほぼ全てを見られたという事だ…。 そして次の瞬間、亮一さんが直ぐに後ろを向いた。 「お…お前ら…少し静かにしろ…。テントだから、外まで声が聞こえるんだぞ」 「は…はい…すいません…」 亮一さんの言葉に、私の胸を鷲掴みにしたままの茉莉花が謝罪した。 私の時間は、そのまま止まっていたため、言葉を返す事が出来なかった。 私は意中の人に、テント内で素っ裸でいる状態を見られたという事になる。 しかも、まだ茉莉花も含め、他の四人はインナー姿。 裸だったのは私だけ…。 (い…い…いいいやあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!) 私はその日の現場が終わるまで、亮一さんの事をまともに見る事が出来なかった。 その後、着替えは個室でするようにというお達しが出たのは、言うまでもない。 …面倒くさがるのは、もうやめよう…。 キャラショーの現場で起きた、そんな【ひとコマ】 -------------------------END------------------------------------------

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