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事件の真相 Side Story ~ 柚希 Side ~

私は今日も、バー【ケルピー】に来ている。 ケルピーという店名のバー。 その店名は、ヨーロッパの神話に登場する、上半身が馬、そして下半身が魚という伝説の生き物に由来している。 そして、このバーの中央にある大きな水槽には、そのケルピーが中に漂っている。 このお店、普通のお客さんからすると、ファンタジー感のある落ち着きのあるバー。 店内の装飾品以外、おかしな事はまるでない普通のお店。 しかし、ある一部の人間だけは、この店の【おかしな】部分を知っている。 この店の【おかしな】部分…。 それは…あの水槽に漂うケルピーは彫像という類のものではなく、中に人が入った【着ぐるみ】なのだ。 そして、店内にいくつか設置されている他の生物、全て伝説の生き物たちだが、これもまた中身は人間なのだ。 その事実を知る人間…それは、その中身になる人達だけ…。 そして、この私【千葉 柚希(ちば ゆずき)】も、その事実を知る一人だ。 つまり、私もその伝説の生き物の中身になる人間。 出会いは、一人でこのバーに訪れた時の事だった。 店員である【村瀬(むらせ)さん】とおしゃべりをしていた際、自らの相談をした事に始まる。 そして、その後、村瀬さんの提案で、その経験をしてみる事になった。 結局、私は着ぐるみに入れられ拘束される事に見事に魅入られてしまい、こうしてよく足を運ぶようになったのだ。 店内には、日によってディスプレイされる幻獣の数は違う。 しかし、どんなに少ない日でも、ケルピーだけは毎日のように水槽に漂っているのだ。 今はまだ店がオープンしたばかりだというのに、もう既にケルピーは水槽の中に漂っている。 それはケルピーを所望した【誰か】が、【KKP】をしているか…もしくは…。 ちなみにこの【KKP】というのは、【着ぐるみ拘束プレイ】の略称で、着ぐるみの事実を知っている人とお店の人の中での暗号みたいなものだ。 すると、私の座っている傍に、店員の村瀬さんがやってきた。 「いらっしゃいませ…千葉さん」 「こんばんは、村瀬さん。これ…」 私は早速、村瀬さんに【KKP】という文字の書かれた紙を手渡した。 「気がお早いですね…。それでは早速、行きましょうか」 「はい…」 その文字が書かれた紙を渡すことで、KKPをしたいという合図になる。 そして、私は村瀬さんに連れられて、いつもの別室へと入って行った。 「今日はどうなさいますか?」 そう村瀬さんが質問をして来た。 「ケルピーは【陽菜乃(ひなの)さん】ですか??」 陽菜乃さんというのは、この店のスタッフで、KKPを希望する人がいない日、もしくはケルピーを希望しない客のみの日は、ケルピーの中身となっている女性だ。 「いえ、今日はもうお客様がご利用になっています」 「そうですか。それでは…今日はマーメイドでお願いします」 「畏まりました…」 そう言って村瀬さんは、いつもの準備に取り掛かり始めた。 ケルピーが空いていればケルピーを希望したが、その他のキャラも好きな私は、それほどがっかりもしなかった。 ケルピーのKKPとしての良さ、そしてマーメイドとしてのKKPの良さ、それは違う良さを持っているのだ。 暫くして、村瀬さんがマーメイドの着ぐるみを持って現れた。 「千葉さん…で…今日は【どちら】のコースで?」 この村瀬さんの言う【どちら】というのは、マーメイドの場合の二パターンの拘束。 一つは、着ぐるみを着た状態で、全身の自由を奪う薬を投与し、ポージングをさせられた状態で展示されるパターン。 こちらの場合、本能的に体が反応して動いてしまうため、陰部への道具は使用されない。 完全に見世物の像として放置されるという喜びを感じるもの。 お客に対して隔てる物が無いため、より近い距離感での緊張感と恥辱感を味わえる。 もう一つは、着ぐるみを来た後、特殊な透明の液体に満たされたアクリルケースの中に入るというもの。 この液体は、常温だとかなりの透明度を持ち、更にアクリル樹脂のようにカチンカチンに固まっている。 しかし、40℃付近まで温めると少し白濁し、水のような液体となる。 温めて液体になった所で、その中に着ぐるみのまま入り、温度が下がるのを待つ。 すると、温度の低下と共に、その液体が固まり、中で全くと言っていい程、身動きが取れなくなる。 つまり、ケースの中で体の全てを完全に拘束されるという事なのだ。 このパターンの場合、何があっても体が微動だにしないので、陰部に道具を仕込んだとしても、周りに気が付かれる事はないのだ。 私は比較的、後者のほうが好きである。 何故なら、拘束感が強い上、陰部を弄ばれ最高の快感を得ることが出来るから。 「ケースの方でお願いします」 「畏まりました。それでは着ぐるみにお着替え下さい」 「はい」 衣装を渡された私は、まず着ていた衣服を脱ぎ去り全裸になった。 そして次に着用するのは全頭マスクと呼ばれるもの。 目の部分だけクリアーになっていて、口元からはホースが伸びている。 そのホースは中にも伸びていて、それを咥え呼吸を確保する。 村瀬さんに手伝ってもらい、入り口を大きく引き伸ばし、その中へと頭を入れ込む。 「んぐっ…」 力を込めて頭をグリグリとさせ、なんとか中に滑り込ませた。 (ふぅ…被れた…) 「すぅぅぅ…ふぅぅぅ…すぅぅぅ…ふぅぅぅ…」 口から伸びるホースから呼吸が出来る事を確認する。 これで窒息することは無いが、かなり呼吸がしにくく、少し苦しさも感じる。 しかし、この苦しさもまた、私の心を高ぶらせるのだ。 もちろん、鼻の穴も無い。 私の頭部は、そのホースのみ外界と通じている。 ホースの先を塞がれれば、私は簡単に窒息してしまうだろう。 その危機感もまた、興奮をたぎらせる。 すると、村瀬さんが首に薄いベルトのようなものを取り付けてくれる。 これは、脈拍を感知するもので、着ぐるみの中の人間の状態をモニターするためのものだ。 いくら趣味でやる事ととはいえ、何かあったら困るので、一応、こうやって安全確保はされている。 このベルトはとても薄く出来ているので、着ぐるみを着ても、外から分からない様になっている。 そして、次は陰部に道具を仕込む。 もう既に、心身が高ぶっている私の秘所は、受け入れ態勢は万全である。 自らの手で道具を差し込む。 「んぅっ…」 挿入した際に、やはり淫らな声が漏れ出てしまった。 しかし、今ここにいるのは私と村瀬さんだけ…。 もう、村瀬さんは聞き飽きているだろうから、私も恥ずかしさは無い。 そして、私は光沢感のある肌色の全身タイツを手にした。 背中のファスナーを開け、そこに足から差し込んで行く。 (んぅ…やっぱり…気持ちがいい…) そのサテン地の肌タイツの触感がたまらなく気持ちがいい。 このタイツ、身を包むだけで、変な気持ちになってしまう程、着心地がいいのだ。 そして、その感触に包み込まれるように、私はタイツの中へと入って行った。 腕、頭を通し、ほぼ全身を包み込む。 「それでは、背中を閉めます」 「はい」 村瀬さんが背中のファスナーを閉めてくれる。 【ジーーーーー】 (んぅっ…あぁ…ぁ…いい…この感じ…んぅ…) ファスナーが閉められると、全身を軽く締め付けられるような感覚が訪れる。 このサテン地の感触と、その感触に全身を包み込まれる感覚がたまらなく気持ちがいい。 しかし、そんな余韻に浸っている場合ではない。 すぐに次の作業に取り掛かる。 まずは、人魚用のトップスをつける。 水着のようなもので、胸だけ隠すようなものだ。 胸と言っても、肌タイツにはっきりと浮き出た私の乳首をかろうじて隠すようなトップス。 つけた所で、ピッチりとした肌タイツにトレースされた私の胸を隠すような代物ではない。 通常であれば、とても恥ずかしくて着れるようなものではない。 しかし、着ぐるみによって、私という人間を消し去る今なら、そんな衣装すら着られる。 そして次は下半身だ。 透明ケースに入れられ固められるコースを選択した私は、アクリルケースの上部の入り口の所へと移動した。 マーメイドの特性上、下半身をつけると移動が困難になる。 なので、下半身を装着するのは、ケースの入り口に、より近いところが望ましいのだ。 そして、そこへ村瀬さんが下半身を持ってきてくれた。 その魚部分である下半身に両足を入れていく。 下半身の着ぐるみは弾力があり、私の両足を入れていくと、両足を一つに纏めながら締め付けてくる。 足首より先はヒレの部分に入ってしまうため、完全に消え去るが、腿付近は私の脚があることが分かるくらいの締め付け感だ。 そして、それを腰の下まで完全に上げ切ると、村瀬さんが肌タイツと特殊な接着剤で、しっかりと固定してくれた。 最後はマスクである。 顔の部分は固いプラスチックで出来ているが、髪の下に隠れた部分は伸縮のあるゴムになっているため、それを伸ばして被る。 【ズポッ】 私はその部分を力を込めて引き伸ばし、マスクの中へ頭を入れ込んだ。 視界が一気に狭まる。 見えない訳ではないが、やはり普通の人間の視界よりは見えにくい。 とはいえ、これだけの視界があれば、拘束された後も、店内の様子はこちから伺えるのだった。 マスクの中から村瀬さんが呼吸用のホースを上手く出してくれ、後頭部からさり気に外に伸ばす。 このホースは透明になっており、透明ケースの中では周りからは全く見えない。 さらには折れないような作りとなっているため、このホースが折れ曲がって、呼吸が出来なくなることは無い。 これにて着ぐるみは完成となる。 上半身もしかり、下半身もかなりタイトに出来ているため、私のボディラインをはっきりと現す着ぐるみ。 マスクを被っていなければ、到底、恥ずかしくて出来ない恰好だ。 しかし、今はマスクを被り、私は人魚へと化けた…。 私…千葉柚希という人物は認識されなくなり、そこにいるのは人魚という幻獣。 それに成り切るからこそ、そんな恰好も出来る。 着ぐるみに包まれる事で、自分が自分で無くなる…その感覚が私の心を高ぶらせる。 「着ぐるみのほうは完成ですね。液体の準備は出来ていますので、いつでもどうぞ」 村瀬さんにそう言われ、目の前にあるケースの水面に視線を落とす。 すると、そこには少し白濁した液体が見えた。 その白濁、それはケースの中身が固体ではなく液体になっているという証だ。 そして、私は脚のヒレから、その液体の中へと入って行った。 【チャプン】 アクリルケースの上部の開口部の縁に腰を掛け、足ヒレを液体の中に沈めた。 ここからは、この座っている腰をケースに落とせば、一気に液体の中に沈む。 「すぅぅぅぅ…ふぅぅぅぅ……」 私は大きく深呼吸をした。 これは、緊張しているからではない。 むしろこれから起こる事への期待に弾む心を落ち着かせるため…。 (よし…) 【ドプン】 そして私は腰を縁から前に滑らせ、一気にケースの液体の中へと入っていった。 中に入ると、液体が白濁しているため、視界がゼロとなる。 そして、着ぐるみのマスクの隙間から、マスク内に液体が入り込んでくる。 しかし、私の頭部は全頭マスクに包まれているため、窒息の問題はない。 少しばかり粘性のある液体…多少の身動きの取りにくさはある。 私が完全に沈むと、液体を加温するのが止められる。 この液体、熱しやすく冷めやすい性質をもっており、加温をやめるとすぐに冷え始める。 そして、私の体温の影響もあり、私の体から、より遠い場所から固まり始めるのだ。 (ん…もう…固まり始めた…) すぐに自らの周りの液体が重くなり始めた感覚があった。 腕を少し動かそうとしても、かなりの抵抗を感じる。 という事は離れたところは、もう大分固まってきているだろう。 (よし…) そして私は足を引き上げるように、少し関節を曲げ膝と腿を上げた。 重くなり始めた周りの液体、そして、足の下の方の液体はだいぶ固まりが進んでいる為、膝を持ち上げても、私の体が下に沈んでいく事はない。 こうする事により、完全に固まった時に、ケース内で人魚が浮いているような形となるのだ。 そして、体の周りが完全に固まる前に、ポージングを済ませる。 艶めかしい、男性を誘惑するような仕草で、ポージングした。 そして、少しの間、その体制のまま、私は静かに待った。 周りの液体がかなり重くなってきたため、そのポーズを維持するのも容易。 後は出来上がりを待つだけ…。 すると、視界が完全にクリアーになった。 つまり、液体の白濁が無くなったという事…つまり液体が完全に固体になったという事である。 (固まったな…) そう思った私は、腕を動かしてみようとする。 (ん…うん…全く動かない…) その固体化したクリアーなものに、私の動きは完全に封じられたのだ。 腕や足はもちろん、指先一つ、全く動かせない。 まさに、完全拘束という事だ。 そして、口から伸びるホースは、後頭部から伸び出て、ケースの外へと繋がっている。 しかし、光の屈折で、そのホースは外からは完全に見ることは出来ない。 なので、この人魚の中に人が入っているという事は、到底、想像できないだろう。 もう外部の音も聞こえない。 後は村瀬さんにされるがまま…私は自らの力で、ここから出ることは出来ないのだ。 すると、完全に固まった事を確認した村瀬さんが、私の入ったケースごと、台車に乗せ移動を始めた。 そう…これから私は店内に【展示】されるのだ。 処理をした部屋を出て、お店の中に移動していく。 私は全く体が動かせないが、視界は確保されている。 なので、自らの状況は逐一、確認出来るのだった。 【ゴトッ】 台車から降ろされ、私はカウンターの横に設置された。 私の正面にカウンターが来る向きに設置される。 つまり、私からはカウンターに来るお客がはっきりと見える。 そして、カウンターのお客からは私の正面が見えるという事。 まだ、カウンターにお客はいない。 店内のお客は、ある意味で、私とケルピーの中身の彼女の二人だけだ。 すると、設置を終えた私に変化が訪れる。 【ブゥゥゥゥン】 (んあっ!あん…ぁっ…き…きたっ…ん…) 私の陰部に仕込まれた道具が動き始めたのだった。 その道具は、全身拘束をされ高ぶった私の体と心を刺激する。 (あんっ…うぅ…んうぅ…ぁ…) 私を弄ぶかのような、その道具の動き。 快感に体が反応する。 しかし、どれだけの刺激を与えられたとしても、私の体はピクリとも動かないのだ。 …いや…動けないといった方が正しい。 訪れる刺激に体を悶えさせようとしても、それは許されていない。 襲い来る刺激に、なんの反応も出来ずに受け入れるしかないのだ。 普段なら、これだけの刺激を与えられれば、体がビクンと動いてしまう。 しかし、その動きすら拘束された、この状態。 逃げ場のない快感が、私の内部に留まり続ける。 (んぅっ…あぁ…う…動き…たい…んあっ…でも…あぁ…) この全く動く事を許されず、襲い来る快感は、普段の数十倍の威力があるのだ。 この刺激は断続的なものではなく、暫く私を責め続けては止まる。 そして、一呼吸おいて、また私を責め立てる。 それを繰り返し、身動きの取れない私を弄ぶ。 すると、陰部の道具の動きが止まった。 (はぁ…はぁ…はぁ…苦しい…苦しい…苦しい…) 呼吸は口から延びるホースのみ。 道具により快感を与えられ、早まった心臓の鼓動。 その鼓動に合わせて、呼吸も荒くなる。 口のホースだけでは、荒れた呼吸には、到底、入ってくる空気が足りないのだ。 「すぅぅっ!!すぅぅっ!すぅぅっ!」 ホースから出来る限りの空気を吸い込む。 かなりの呼吸音が聞こえてしまいそうなものだが、そこはお店側が聞こえないように細工をしてあるらしい。 すると、そんな状況の私の目の前に、二人の男女のお客が現れた。 この雰囲気のバーに二人で来るのだから、恋人同士なのだろうか。 とても仲がよさそうに見える。 そして、そのお客は飲み物を頼み、乾杯をすると、男性の方が私に視線を向けた。 なんとなく私と目が合った気がした。 とはいえ、向こうは、こっちが人間だとは思っていないし、私の目は見えていないのだから、一方的に私がそう感じたというだけだ。 (あぁ…見られてる…) そう、今の私の上半身は肌タイツに乳首付近を隠すだけの、露出の高い格好だ。 肌タイツに包まれているとはいえ、ほぼ感覚的には裸を曝しているのに近い。 なので、こうして男性に見られるだけで、視姦されているような感覚に陥るのだ。 その感覚すらも、私の心を高ぶらせる。 (あぁ…恥ずかしい…そんなに見られたら…んっ…) 男性と女性が私を指さしながら、何かを話している。 その会話は、私には聞こえてこない。 果たして何を言っているのか…。 すると、その瞬間私の陰部の道具が動きを始めた。 【ブウゥゥゥゥン】 (んあぁぁっ!!あぅぅっ!!んん…ぁっ…やぁっ…んぅ…) お客の二人が、私を指さし、私を見ているその前で、私は感じ始めてしまう。 そのお客には、全く分からないだろう…。 そこに展示された人魚は、全く動かない。 さらに言えば、透明なケースの中に浮いている状態なのだから、作り物と判断するだろう。 しかし、事実は違う…。 そこに展示された人魚の中身は本物の人間であり、今、目の前で陰部を責められ、快感に溺れているのだ。 (んあぁぁっ!!あぅっ…いやぁっ!んんぅ…見ないで…ぁ…こんな…私を…んぁっ!!) 見ないでと思いながら、本心では視姦される事に快感を得ている。 そう、見られれば見られる程、辱めを受ければ受けるほど、私の心は高ぶっていくのだ。 (あぅぅぅ…んぅっ!!いやぁ…んんっ…あんっ!!) 本当なら跳ね上がりながら感じてしまう程の刺激。 しかし、目の前の人魚はピクリともしない。 まさか、中で女の子がこんな状況になっているなんて夢にも思わないだろう。 それを証明するかのように、二人は私を指さしながらも、にこやかな会話を続けている。 その光景とは裏腹に、着ぐるみの中の私は心も体も、平穏さのかけらもない。 (んあっ!あぅ…そんな…あんっ!…み…見られて…んぅっ!!わ…私は…んぅっ…なんて…) その普通のお客による視姦は、私の心と体を一気に押し上げていった。 (んあっ!ぁんぅぅ!!も…もう…ムリぃっ!!ぁ…ぁっ…イク…イク…イィィクゥゥゥゥゥゥ!!!!) 私はクリアケースの中、完全に体を拘束され全く身動きを取れずに、絶頂を迎えてしまった。 それも、朗らかな会話を繰り広げる男女の前で…。 彼らのすぐ目の前で…彼らの視線がこちらに向いたまま…私は人知れず、絶頂を迎えたのだ。 (んあ…あ…ぁ…ぁ…) すると、私が絶頂を迎えるとともに、陰部の道具の動きが止まった。 どう感知しているのかは分からない。 村瀬さんが操作しているとしても、外からは私が絶頂を迎えた事は分からないはず。 なぜなら、私はピクリとも動かないのだから。 (ぁ…ぁ…ぁ…) あまりの刺激の強さに、頭の中が真っ白になる。 見ず知らずの人に視姦され…さらにその目の前で迎えた絶頂。 そして、どんなにその刺激に反応しようとも、ピクリとも動かない体。 その襲い来る刺激から逃げる術はなく、余すところなく心と体が受け止める。 恐ろしい程の快感が押し寄せ、私を絶頂へと誘うのだった。 しかし、これはまだ始まったばかりなのだ。 一呼吸置いた所で、再び、陰部の道具が動きを始めた。 【ブゥゥゥゥン】 (んあぁぁっ!!む…ムリィィィ!!イッた…ばっか…んあっ!ムリィィィィィィィィ!!) 壮絶な絶頂を迎えたばかりの体に、再び同程度の強さの刺激が押し寄せる。 敏感になった体は、更にそれを大きなものとして受け止める。 いや…受け止めるのではない…逃げる事は出来ないのだ…。 私はピクリとも体を動かすことは出来ないのだから。 しかし、その襲い来る刺激は待ってはくれない。 どれだけ無理だと心の中で叫んだとしても、止まる事はなく襲いかかってくる。 けれど、これは私が望んだこと…。 そう…バー【ケルピー】に依頼した【KKP】なのだ。 私は着ぐるみを着たまま拘束され、そして、極限に近い快楽に包まれていく。 そんな恥ずかしい姿を他人に見られる事…。 限りなく制限された呼吸…。 ピクリとも動かす事の出来ない体…。 陰部に訪れる逃げ場のない刺激…。 全ての事が私を快感の渦に追い込んでいくのだった。 「ぁあ…もう…むり…あ…ぁ…ぁ…ぁ…」 そして、私は閉店まで、カウンターの横でただひたすらにイキ続けた。 しかし、それが…その人魚が、中でイキ続けている事は誰も知らない。 お客にとっては、ただの展示品なのだ。 店が閉まる前に、私は途中で意識を手放した。 次に目を覚ました時には、拘束から解放され着ぐるみのマスクを外した状態だった。 体に力が入らず、そのまま仰向けになり天井を見上げている。 すると、手際よく閉店準備をする村瀬さんが、微笑みながら私の顔を覗き込んだ。 「今日はどうでしたか…千葉さん…」 その問いに私は、天井を見つめたまま、ボソッと返答した。 「最高でした…」 こうして、私はまた次回、別の着ぐるみに入り拘束されるのだ。 バー【ケルピー】…そこは、私の至高の場所…。 -------------END---------------

事件の真相 Side Story ~ 柚希 Side ~

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