※本作は、pixiv作品【かわいいイモムシ】の続編となります。 本編を読んで頂いた事前提で書かれていますので、背景等、省略されている部分もあります。 本編を一読頂いてから、読んで頂けると幸いです。 またfanbox投稿の【かわいいイモムシ After Story ~大輝 Side~】の別視点になりますので、そちらを一読いただいてからの方が、分かりやすいと思います。 私の名前は【政野 美鈴(まさの みすず)】 テーマパークでアルバイトをしている。 なんのアルバイトとかというと、【キャラクターの中身】。 中身というのは、着ぐるみのキャラクターの中身として、あるキャラクターを演じている。 そのキャラクターは、【ワムル】というイモムシのキャラクター。 決して、見た目は某有名テーマパークのキャラクターのような可愛さは無い。 しかし、そのイモムシという微妙な設定と、何とも言えない動きから、何故か人気を呼び、たくさんの人の指示を受けるようになったのだ。 もちろんイモムシというキャラクターの着ぐるみなのだから、中身の私は、可愛らしい演技が出来る訳ではない。 私は体を一直線の棒のような状態にされ、着ぐるみの中に入っている。 そして、その不自由な体で、必死に蠢くように動いているだけ…。 しかし、それが周りから見たお客たちには、愛らしく映っているのだ。 体の自由をほぼ奪われた状態で、着ぐるみの中に閉じ込められる…。 決して、楽なものではない。 むしろ、恐ろしくきつい状況なのだが、ワムルを愛してくれるお客がいるから、私は頑張れる。 そして、頑張れる理由…。 いや…頑張れる…というより、私がそんな過酷な状況で耐えられる理由…。 そこには、私の性癖もあったのだった。 自らが、体を拘束された状態。 そして、ワムルという着ぐるみの構造…。 着るだけで、私の全身を締め付けてくる着ぐるみ。 そして、その密閉された状態で、襲い来る暑さ。 それが、私の心を、この上なく高ぶらせているのだった。 体の自由を奪われ、全身を締め付けられ、恐ろしく暑いのだが、その苦しさに快感を感じてしまう…。 苦しいけれども、自らではどうしようも出来ない…そんな状況すらも、私を興奮させるのだ。 そして、そんな私の着るキャラクターをアテンドするのが【大樹(だいき)くん】。 私の着ぐるみのパートナーであり、私の彼氏でもある。 ある出来事で、私たちは付き合う事になった。 その後、お互いの性癖が露になった時、それが見事にマッチした。 着ぐるみに閉じ込められたい私…着ぐるみに私が閉じ込められている事に興奮する大樹くん。 お互いの性癖がかみ合い、通常の日中の着ぐるみの仕事と、夜のプレイ、その両方が成り立っている。 そして、今日はワムルの新キャラクターのお披露目の日。 新キャラクターの着ぐるみの発案や構造に大樹くんが関わっているらしいのだが、私には一切、何も教えてくれていない。 分かっている事は、新キャラクターはワムルの進化系という事なので、中身はもちろん私だという事だけ。 一日三回のグリーティングの最終の回、つまり三回目の回がお披露目となる。 そして、その三回目のグリーティングの準備の時間となった。 初の事なので、早めに準備したいと大樹くんが言うので、本番の一時間以上前に、私はいつも通りの全身タイツに身を包んでいた。 比較的体の柔らかい私は、自ら背中のファスナーを上げることが出来る。 なので、一人で全身タイツを着用する事ができるのだ。 この全身タイツは、完全に私を包み込む。 目の部分は薄く出来ているので、はっきりとではないが、外の景色を見ることは出来る。 他人からは私の目を確認する事は出来ない。 そして、鼻の穴だけは空いていて呼吸をする事が出来るようになっている。 口の部分が汗でグショグショに濡れてしまうと、口から呼吸が出来なくなるので、この鼻の穴が私の生命線でもある。 その他の部分は、一切露出せず、私を包み込んでいるのだ。 「ふぅぅ…」 毎度の事ながら、この全身タイツに体を覆われるだけで、私は少し快楽に浸る。 自分の全てを包み込まれ、薄っすらではあるが、全身を締め付けられる感覚。 そして、肌触りのよいサテン地のタイツの触感がまた気持ちよさを助長する。 しかし、この感覚に浸っている訳にはいかない。 (よし…行こう) 私は大樹くんが待つ部屋への扉を開けた。 【ガチャ】 いつもはワムルを着る準備部屋で着ぐるみを着るのだが、今日は初めての事なので、グリーティングに使う催事の部屋で着ぐるみを着るらしい。 中に入ると、大樹くんがスタンバイしていた。 「なんか、新しいキャラってドキドキするね」 私は全身タイツに包まれた顔から、大樹くんに話しかけた。 「そうだね。うまくいくか心配だよ」 「大丈夫。私も頑張るから」 「よろしくな」 まだ新キャラクターの情報を明かされていないので、頑張るといっても、どう頑張ればいいのか分からないが…。 すると、大樹くんが突然質問してきた。 「で…今日も三回目は【入れて】来てるんだよね??」 「ぁ…う…うん…もちろん…」 何を【入れて】来たかというと、それは私の秘所に仕込まれたバイブの事。 ある時に、それを入れてグリーティングをするというのを試してから、それにはまってしまい、今では三回目のグリーティングの時は、それを着用するというのが、恒例となっている。 いつもはそれが、なんとなくな流れになっているので、確認をされる事はないが、改めてそう言われるとなんだか恥ずかしい。 「い…いつもの事だけど…改めて言葉にして確認されると…ちょっと…恥ずかしい…な…」 言葉にされると、妙に自らの陰部が気になってしょうがなくなってしまった。 「そんな照れてる美鈴が可愛いよ」 「も…もう…大樹くんったら!」 「でも、せっかくの新キャラお披露目なんだから、とことんやらないとね」 「ま…まあ…そうだけど…」 「じゃあ早速、新キャラの準備をしよっか」 「うん…で?私はどうしたらいいの??何も聞かされてないけど…」 「あ…大丈夫。美鈴は、いつも通り、ワムルをやるつもりでいてくれれば。着方もそんなに変わらないしね」 「わ…分かった。じゃあ大樹くんにまかせるね」 「オッケー」 (まあ…ワムルをやるつもりって事は…着ぐるみの構造はあまり変わらないって事だよね…。イモムシの進化系だから、似たような動きでいいって事…かな…) 少々の不安はありつつも、大樹くんに身を任せる事にした。 そうして、私たちは新キャラの着ぐるみの準備を始めた。 まずは、いつものワムルと時と同じように、袋状のタイツを着る。 これは私自身では、なんとも出来ないので、大樹くん任せだ。 タイツを足元に配置し、大樹くんが上げやすいようにする。 すると、大樹くんが、袋状タイツを私の肩口まで持ち上げてくれた。 私の姿勢は正に気をつけの姿勢。 足はピシッとくっ付けて揃え、両腕は真っ直ぐに伸ばし、体の側面に付ける。 すると、大樹くんが背中のファスナーを閉めてくれた。 (んんぅっ…) この状態に少し快感を感じてしまうが、声には出さない。 この袋状タイツは弾性があり、ファスナーを閉めると、全身を締め付けるような状態となる。 それと共に、私の腕は体の横から動かすことが出来なくなり、足も一束に纏められ、開くことは出来なくなる…。 つまり、私の自由はほぼ奪われた…。 出来るのは、このままイモムシの様に這う事、そして体をくねらせるくらいなのだ。 自らの自由が奪われた事に、少し興奮してしまう自分がいる。 すると、大樹くんが次の準備に取り掛かった。 「さてと…こっからは本番のお楽しみって事で、美鈴にはこれをつけてもらおうかな?」 そう言って大樹くんが、取り出したのはアイマスク。 (え…ア…アイマスク…!?) アイマスクといえば、視界を奪うものに間違いない。 驚きはしたものの、もうこの状態になった私は抵抗することは出来ない。 すると、大樹くんが、私の目にアイマスクを取り付けた。 「え!?こ…これ…ホントに何も見えないよ!」 初めてアイマスクをつけたが本当に何も見えなくなった。 「もちろん♪見えなくするための道具なんだから」 「うぅ…見えないって…なんか怖い…」 「大丈夫、大丈夫、俺がしっかりフォローするから」 「う…うん…」 (うぅ…なんだか…ドキドキするな…) 体の自由は無い、視界は閉ざされた…私に残されたのは音のみ。 なにやら、大樹くんがガサゴソと準備をしている音だけが聞こえてくる。 これからどうなるのか分からない不安と、それを知る視界のなさが、胸の鼓動を早くする。 「さてと、こっからが新しい衣装の準備だよ」 大樹くんがそう言うと、何やら体の一部が、紐のようなもので締め付けられた。 「ううっ!何!?」 全く分からない状況に、動揺が隠せない。 「今、ベルトを締めてるから、ちょっと待っててね」 「べ…ベルト??」 (い…今の…私を縛ったような締め付け感はベルトって…事?な…なんの為に…?) 私の疑問をよそに、作業はどんどんと進められていく。 体のあちこちに、何本もベルトが締められているようだ。 すると、ベルトの一本が先ほどまでよりも強く締め付けられた。 「ぅうん…」 その締め付けに、つい変な声が漏れてしまった。 (ぁ…ダメ…声が出ちゃった…) このベルトの締め付けも、私の性癖をくすぐるものだったのだ。 (ダメ…ダメ…声を出しちゃ…は…恥ずかしい…) そのベルトの締め付けに声を漏らさないよう、必死に我慢する。 お互いの性癖は分かりあっているものの、ベルトを締められただけで、反応し感じてしまってりるというのは、さすがに恥ずかしい。 「よし、オッケー」 どうやら、ベルトの取り付けは終わったようだ。 (よ…よかった…終わったのね…) 「美鈴、これから着ぐるみに入ってもらうからね」 「う…うん…」 ようやく着ぐるみに入るのだが、どんな着ぐるみか聞かされていないし、見えもしない。 分からないという不安が漂う。 「よし、じゃあ俺が支えながら、体を倒すよ」 (ひゃぅっ!!) タイツ越しに、大樹くんの手の感触が伝わってきた。 何度も触られているのだが、見えないというのは、新鮮な感覚をもたらす。 なんだか、変に恥ずかしい。 するとその手がゆっくりと私の体を後ろに倒し始めた。 「こ…怖い…怖いよぉ…」 やはり、見えない状態で後ろに倒されるというのは恐怖を感じる。 さらに言うならば、今の私は、本当に倒れたとしても、受け身をとる事も、手を付くことも出来ないのだ。 すこし緊張で、体が強張る。 「大丈夫…いくよ…」 「きゃっ!!」 すると、途中まで倒されたと思った体が、一気に抱きかかえ上げられたのだった。 そう、それはいわゆるお姫様抱っこ。 「見…見えてないけど…なんだか…恥ずかしい…」 状況は見えていないが、なんだかすごく恥ずかしい。 しかし、恥ずかしい半面、抱っこされて嬉しい自分もいた。 すると、お姫様抱っこのまま運ばれ、私は床に下された。 体を伸ばすように仰向けに寝そべる。 「美鈴、もう着ぐるみの中だから、体勢をうつ伏せにするよ」 「うん」 ワムリーを着るときは、常にうつ伏せ。 だからその大樹くんの言葉に疑問はなかった。 そして、私は大樹くんの力を借り、その場所にうつ伏せとなった。 という事は、私はもう着ぐるみの中身の態勢になったという事。 すると、私の視界を奪っていたアイマスクが外された。 そこ見えてきたのは、見慣れた感じの着ぐるみの内部。 やはり、私はもう着ぐるみの中にいるのだった。 「じゃあ着ぐるみのファスナー閉めるから」 【ジーーーーーー】 そう言って、いつものように大樹くんが着ぐるみのファスナーを閉め始めた。 段々とファスナーが閉じられ、私は着ぐるみの中へと閉じ込められていく。 新衣装といっても、ワムルと同じで、着ぐるみの中に余裕な空間など無い造りになっているらしく、ファスナーが閉まるに連れて、体中が締め付けられ始めた。 大樹くんがいつもより、ファスナーを閉めるのに手間取っている感じは受けた。 そして、完全にファスナーが閉め上げられ、私は着ぐるみの中に閉じ込められたのだった。 (んぁ…新しいキャラも…締め付け感が…いい…) 着ぐるみの締め付け感に酔っていると、大樹くんが次の準備を始めたようだった。 「よし…と…」 私は自らの確認作業を始める。 (え…っと…視界は…問題なし…) 広い視界では無いが、いつものワムルのように、覗き窓から外の景色が少しは確認出来る。 着ぐるみの概要を知らない私は、この覗き窓が、着ぐるみのどの部分なのかは、はっきりとは分からない。 しかし、ワムルの進化系という事だから、おおよそ、同じく口では無いかと想像は出来た。 そして、次は体を動かして見る。 (ん…しょ…っと…) 予想通りではあるが、ワムルの時の動きとほぼ同じ感じの動け具合。 いつもと違うのは、ベルトを締められているせいで、動くとそのベルトが少し食い込む位だ。 そんな事を考えていると、突然抱きかかえられた。 「ちょっと抱えるよ」 「きゃっ!」 突然の事に驚いたが、大樹くんは素早く行動を進める。 抱きかかえられたと思うと、直ぐに下された。 そして、私の視界から、外の景色が消え去った。 「え!?何?何?」 一瞬のことで、理解が追いつかない。 先ほどまで見えた景色が、一切、見えなくなった。 更には、体の動きも制限され、体をくねらせようとしても、何か壁のようなものに阻まれ、まともに動くことが出来ない。 (え!?何?どういう事??何が…???) 背中側で、大樹くんが何かの作業をしているのだけが感じられる。 「よし、後は閉めるだけ…っと…」 すると、大樹くんが着ぐるみの中の私に聞こえるように、大きな声で、話はじめた。 「思ったより準備が早く終わったよ。開始時間まであと30分くらい。とりあえず、完成させて、この部屋にお客を入れるから、時間が来るまで動かないように。動いたらお披露目も台無しだからね。それじゃ…閉めるよ…」 「え!?閉める?な…何を閉めるの!?さ…30分って…ま…まだ早くない!?」 【ジーーーーーーー】 私の言葉をかき消すかのように、響くファスナーの音。 その音と共に、私の視界に届いていた光が消えていった。 (え…!?閉める…って何を…?私…さっき着ぐるみを着たはずだよね…。それ以外のファスナーって…何…?) 状況が把握できず、頭の中を疑問が飛び交う。 しかし、恐らくその疑問を問いかけたとしても、もう、その疑問に返答は返ってこない。 頭の中で、情報を整理する。 私は自らが着ている着ぐるみについて、何も分かっていない。 分かっているのは、ワムルの進化系という事。 そして、ワムルと同じように体を拘束されるタイプの着ぐるみ。 その着ぐるみは先ほど、確かに私の体の圧迫と共に、私を包み込んだ。 その上で、更に身動きが出来なくなる空間に置かれ、更にファスナーを【閉じる】と言われた。 そこから察するに、私は着ぐるみに包まれたまま、何か袋のようなものに閉じ込められたのだろう。 そして、着ぐるみへの着替えを行った場所は催事スペース。 その催事スペースに、もうお客を入れると言った…。 という事は、私はお客の目にも、曝されていい状態で、この場に設置されたという事。 しかも、動けば台無しという言葉から、客目についたとしても、動いてはいけない感じという事だ。 しかも、大樹くんの言葉が正しいとすると、グリーティング開始まであと30分くらいはある。 (…って事は…このまま動かず…30分耐えるしかない…って事だよね…) 自らが着せられた着ぐるみがなんなのかも分からず、ただ指示通り、30分このまま放置されるしかないのだ。 【コッ…コッ…コッ…】 そうこう考えているうちに、私の周りに足音が聞こえ始めた。 (あ!?…お客さんが…もう来てる…) だとすると、もう私は何も出来ない。 (しょうがない…初めての事だし…頑張るしかない…) そう思い、私はただひたすら着ぐるみの中で、動かずに待ち続けた。 ・・・ 何分くらい経っただろうか…。 何も見えない、動けない状況で、ただ待つというのは恐ろしく時間が長く感じる。 今の私に時間を知る術はないのだ。 しかし、唯一、時間概念を与えるものがある。 それは【暑さ】である。 (ふぅ…暑い…暑い…よぉ…) ただ待っているだけではあるが、着ぐるみにつつまれ、更にその上から何かを被せられた状態。 当然の如く、着ぐるみ内部の温度はどんどんと上昇していく。 その暑さは、時間と共に増加していき、私の体を蝕んでいく。 横たわっているだけだが、体中から汗が噴き出して来ているのが分かる。 (うぅ…暑い…まだかな…ふぅ…ふぅ…暑い…よぉ…) 身動きのとれない私は、ただひたすらこの暑さに対して、頭の中で暑いと訴えるしかない。 (ふぅ…ふぅ…ふぅ…!?あっ…口のタイツが…) 体中から吹き出た汗が、もう既に、全身タイツの口の部分まで濡らし始めていた。 口の部分のタイツが濡れると、一気に口からの呼吸がしづらくなる。 私は口での呼吸をやめ、鼻からの呼吸に専念し始めた。 しかし、それでもなかなか状況は変わらない。 変わっていくのは、着ぐるみ内の私の暑さだけであった。 (ふぅ…ふぅ…暑い…苦しい…暑い…苦しい…) あとどれだけ待てばいいのか…。 それすらも分からない状況で、私は必死にこの暑さと苦しさに耐えていた。 すると、その時である。 突然、外から薄っすらとBGMが聞こえ始めた。 (あっ…は…始まる…の…) 待ちに待った本番の時間。 本番が始まる頃には、着ぐるみ内の温度は大変な事になり、私の全身も汗でグショグショになっていた。 そして、大樹くんのアナウンスの声が聞こえる。 「会場にお集りの皆様、本日はワムルの新キャラお披露目にお越し頂き、誠にありがとうございます。早速ですが、ワムルの新キャラをご披露したいと思います。ワムルの進化系…ワムリーです!!」 二重に包まれているせいか、アナウンスの声も少し遠く聞こえる。 そして、そのアナウンスが終わりファンファーレが聞こえてきた。 (は…始まる…) すると、先ほどまで私の視界になかった光が、着ぐるみの覗き窓から確認出来るようになった。 恐らく、私を着ぐるみごと包んでいたものが開かれたのだ。 【ウィィィィィン】 そして次の瞬間である、遠い機械音とともに、私の体が一気に締め付けられ始めたのだった。 (痛い!!!!何!!何なの!!!) その痛みは、私に巻きつけられたベルトの部分から感じられる。 締め付けられるというより、そのベルトに私がのっかって、食い込んでいるような痛み。 それが、全身に与えられ始めたのだ。 (うぅっ!!痛い!痛い!なんなの!!!) 【バサッ】 「おぉぉぉぉぉぉ…」 何やら背中側で音がしたかと思うと、会場から声が上がった。 痛みに気を取られていた私は、その声に反応し、着ぐるみの覗きから、そとの景色に目を向けた。 すると、そこには多くのお客さん達が集まっていた。 そしてその景色がゆっくりと動いていく。 最初はお客さんの腰くらいが見えていたのが、最終的には頭の位まで上がって行った。 「これが、新キャラクター、ワムリーです!」 「おぉぉぉぉぉ…」 大樹くんの言葉に、お客さんから歓声が上がる。 その光景を見て気が付いた事があった。 先ほどから、ずっと私を締め付ける痛み…。 そして、変わって行った目線…。 そして、その目線の定着した位置。 そして、この微妙な揺れ感…。 そう…私は吊り上げられているのだ。 (うぅっ…そういう事…痛い…痛いよぉ…) 締め付けによる痛みで体をくねらせてしまう。 動くことで、更に痛みを感じる感もあった。 しかし、ワムリーは置物ではなく、マスコットキャラクター。 動かなければならないという事もまた必須。 自らの体重と着ぐるみの重さが、私を締め付けるベルトに掛かってくる。 (痛い…ベルトが…体を…うぅ…締め付けられるよぉぉ…) しかし、本番は始まったばかり…。 今までの暑さに加えて、この締め付けにも耐えなくてはならないのだ。 すると大樹くんが進行を始めた。 「このワムリーは、ワムルの進化系となり、ワムル自身で自由にワムルにも戻れます。なので、皆さんの前には、また、ワムルとして登場もしますので、ワムル、ワムリー共に、これからも応援してください。それでは、これから、ワムリーとの撮影会を始めますので、列を作ります」 そうして、大樹くんがワムリーとの撮影会の列を作り始めた。 列を作っている間も、私はベルトに締め付けられながら、宙吊りにされている。 (あぁ…痛い…痛いよぉ…んぅ…締め付けられる……よぉ…んぅ…) 今までのワムルは着ぐるみによる全身を締め付ける感覚。 しかし、今回のワムリーは、それに加え、局所的にベルト部が私を締め上げてくる。 縄による緊縛も、このような感じなのだろうか…。 この締め付けによる痛み…それは少しずつ…私の中で快感に変わりつつあるのだった。 そうこうしていると、ついにお客さんとの撮影会が始まった。 最初のお客さんが私の前に来て、カメラを構えた。 その時であった…。 【ブウゥゥゥゥゥン…】 (んあぁぁぁぁっ!!!) 私の陰部に仕込まれた道具が、突然動き始めたのだった。 体が大きくビクッと反応してしまう。 しかし、目の前にはいつも通りのお客さんがいる。 激しく反応する事も、そしてもちろん声を出すことなど絶対にしてはいけない。 その刺激に必死に耐えるしかない。 (あぅぅぅ!!ぅんっ!ぁっ!この…刺激…ぃぃぃ…んうぅっ!) 漏れてしまいそうな声を、必死に押し殺し、体の反応も出来る限り抑える。 ただでさえ、着ぐるみにつつまれた拘束感、そして襲い来る暑さへの苦しさ、そして宙吊りにされた緊縛感で私の気持ちは高揚していた。 そこに追い打ちをかける、陰部への刺激。 それは到底、耐えられるようなものではない。 しかし、目の前には、そんな事は知らないお客さん。 このお客さん達は、まさか自らの背後のキャラクターの中で、女の子がこんな状況に陥っているなんて想像もしないだろう。 それが故、そこに恐ろしい程の背徳感も感じる。 だからこそ、絶対にばれてはいけないのだ。 (んあぁぁっ!!ダメェェ!!あぅっ!!こんな…こんなぁぁぁ!!) 直ぐに絶頂を迎えてしまいそうな、この刺激。 あっという間に、私を最後まで連れていきそうになった。 (ぁんっ…!?…ぇ…ぇ…??) すると突然、陰部の道具の動きが止まった。 絶頂を迎えそうな所まで追いやれたのにも関わらず、最後まで私をイかしてくれないその道具。 (んぁ…ここで…やめ…) そして、その道具が動きをやめると同時に、陰部の快感がなくなることで、現状の私を取り巻く状況が再認識される。 (はぁっ!はぁっ!はぁっ!く…苦しい!苦しい!) ただでさえ着ぐるみの中は呼吸がしにくい。 それに加えて、ベルトで体を締め付けられているので、さらに呼吸は制限される。 そして、快感を与えられた事で、呼吸が荒くなり、より多くの酸素を欲した。 (はぁっ!はぁっ!はぁっ!空気!!空気!!) 出来る限りの空気を鼻から吸い込む。 制限された呼吸ではあるが、私に取り込める空気は鼻からだけ。 そこが私の生命線なのだ。 (はぁ…はぁ…はぁ…はぁ…) 少しだけ呼吸が落ち着いてくる。 それと同時に、次に思い出される感覚は、痛みと暑さだった。 (うぅ…痛い…暑い…痛い…暑い…うぅぅ…) 宙吊りにされている痛みと、体中を包み込む暑さが再燃する。 体が火照り、一層、暑さが増してきている感じがする。 しかし、ひっきりなく続くお客との撮影会。 まだ始まったばかりなのだ。 そして、その後、何度となく、陰部への責めは訪れは去っていった。 私を完全にイかせることなく、体力だけを奪っていく。 完全に宙に吊られ、全身を拘束された私には、逃げる術も無ければ、それをやめる術も無い。 ただひたすら、この苦境を受け入れるしかないのだった。 しかし、その痛み、拘束感、暑さ、呼吸制御、それら苦境は、苦しさと同時に、私の快楽でもあるのだ。 それらから逃れられないという状況もまた、私を高揚させる。 つまり、受け入れるというより、欲していると言ったほうが正しいのかもしれない。 責められ苦しいのと同時に得続ける快楽…。 それが永遠と続いているのだった。 始まってから何分立っただろう…。 私の体力の限界が訪れ始めていた。 着ぐるみを着てからの時間…体中を包み込む暑さ…それは恐ろしい程に、私を苦しめる。 (ぁ…ぁ…もう…ムリ…暑い…よぉ…痛い…よぉ…もう…ムリ…だよぉ…) さすがの私も、お客の前で自力で体をうねらせる体力が無くなり始めていた。 すると、そんな時であった。 【ブウゥゥゥゥゥン!!】 (あぅぅぅぅぅぅ!!!) なんと陰部の道具の動きが、先ほどまでより激しく動き始めたのだった。 その刺激は、限界を迎え始めていた私を襲った。 (あぅぅぅんっ!!な…なにぃぃ…この…うご…いやぁっ!!ダメェェェェェ!!) 私は動く力を失った体を、本能でビクッと大きく動かし、ウネウネと蠢く。 もう既に、自らの意思で蠢いているのではない…。 動ける体力は残っていない…しかし、陰部に与えらえる刺激のせいで、【必然】と体が反応してしまっているのだ。 ここまでお預けをくらっていた私の火照った体。 そこに、訪れたこの恐ろしい刺激。 (いやぁぁぁぁ!!も…もう…むりぃぃ!むりだよぉぉぉぉっ!!) 責められる事に快感を感じてしまう私だが、この責めは、もう私のキャパシティーを超えていた。 襲い来る暑さ…そして全身を包み込む着ぐるみの拘束感…ベルトによる宙吊りの締め付け…そして、陰部に与えられた刺激…。 全てが私の心を高揚させる。 そして、その全てが私の精神のキャパシティーを超えて行った…。 (んあぁぁぁぁぁ!!ムリィィィィ!!) 私は、人知れず、何度か着ぐるみの中でイってしまった。 ・・・ そして、撮影会は最後のお客を迎えた。 「はい!チーズ!」 【カシャッ】 そのお客が最後かどうか…。 普段の私なら、着ぐるみの覗きから、撮影会の様子を伺っているので、それが最後のお客かどうかは判別できた。 しかし、今日の私は、既に思考がまとまらず、そのお客が最後かどうかなのどという判断は出来ないほどの状態となっていた。 「それでは、ワムリーとの撮影会は以上となります。ワムリーとさよならの挨拶をしましょう」 (ぇ…ぁ…ぉ…終わり…なの…?) 大樹くんのイベントを締めるセリフが聞こえてきた。 (ぁ…あ…よ…ようやく…終わる…) そう思った瞬間である。 【ウィィィィン】 機械音と共に私は、今までより更に上方に引き上げられた。 それは、着ぐるみの覗きからみえる景色、それが、先ほどよりも下に見えたため、そう解釈できた。 そして、機械音が止まり、体の上昇が止まった、その瞬間であった。 【ブゥウンブゥウンブゥウン!!】 陰部の中の道具が、これまでにない最大の動きを見せたのである。 (いやぁぁぁぁぁ!!!ムリイィィィィ!!こんなのぉ!!こんなのォォォ!耐えられなぃぃぃぃぃ!!!!) 私は上空に吊り上げられた状態で、体を今までにないくらい大きくくねらせた。 もちろん自らの意志で動いているのではない。 陰部に与えられた刺激が、私の意志とは関係なく、体をのたうち回らせる。 激しく動くことで、体に締められたベルトが一層、私に食い込み、痛みという刺激を追加する。 (あぐぅぅぅっ!!!ムリィィィィ!!痛いィィィィ!!あぅぅぅっ!!) もう私の思考はまともなものではなくなっていた。 「それでは会場の皆さん、またのお越しを…さようなら!!」 (いやぁぁぁぁぁ!!も…もうムリィィィィ!!イクぅっ!イクゥゥゥゥゥ!!あああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!) その瞬間、私は今までにないくらい大きな絶頂を迎えた。 体を包み込む暑さ…。 ベルトによる締め上げの痛み…。 着ぐるみに包まれた呼吸困難…。 そして、陰部に襲い来る最恐の刺激…。 それらは、私を今までに無いくらいの境地へと向かわせた。 私は…今…大勢のお客さんが見守る中…その目の前に宙吊りにされながら…絶頂を迎えた…。 着ぐるみの中で、潮を噴き出してしまう程の絶頂を…。 (…ぁ…ぁ…ぅ…ぁ…) ワムリーの着ぐるみが分厚いが故、その潮が外まで染み出す事はないだろう。 しかし、もしかしたら、この宙吊り状態では、いずれ液体が下に滴り落ちるかもしれない。 ただでさえ、私の汗で着ぐるみ内はグショグショなのだから。 だが、今の私には、そんな事など考えられない程に、思考が抜け去ってしまっていた。 あまりの事に、体中から全てのものが抜けて行くような感覚だった。 (…ぁ……ぁ…………ぁ…………) そして、私は体の動きと共に、意識も手放したのだった…。 ・・・ その後の事は、全く分からない…。 気が付くと、全身タイツを着たまま、いつもの着替え部屋で横になっていた。 まだ、体に力が入らない。 そして、横になりながら、今日の事を思い出す…。 新キャラ、ワムリーの恐ろしい暑さ…。 体を締め付けるベルトの痛み…。 着ぐるみとベルトの締めつけで与えられた窒息…。 その全てが襲い来る中、陰部に与えられた刺激…。 その体で感じた全ての感覚を思い出す…。 (…あぁ…最高…だった…な…) 私は力なく、その場に体を横たえながら、そう頭に思い描くのだった。 ---------------------------END--------------------------------------------