昨日放送していたボクシングのタイトルマッチ。
12Rにも及ぶかなり白熱した試合展開だった。
特に後半のボディーの打合いは見応えがあった。
朝、隣の家に住む幼馴染の智と挨拶を交わすなり、話題は昨日のボクシングの試合の内容となった。
登校の道中で話が弾み、自分たちもボクシングをやってみたい…というような話になった気がする。
空手においてもグローブを着用して組手を行う流派もあるため、オレはそんなに気にならなかったが、智が嬉しそうに話すのを話半分で頷いていた気がする。
その流れで今週末は智の家でガッツリと遊ぶ約束をした。
その日は道場が休みなのだ。
放課後を待たずして、週末の予定が確定したのだったが…まさかあんなことになるとは。
そして、今。
オレは上半身裸の智と相対して膝立ちの状態で向き合っている。
しかも、智の部屋のベッドの上で。
今日の為なのか智の部屋のベッドは改造されており、ボクシングリングのように四辺をロープで囲われコーナーポストもある。
どうやらあけみさん(智のお母さん)が日曜大工で仕上げたらしい。
「淳とボクシングしたい」という智の話を聞いて、この特製ベッドとボクシンググローブと衣装のセットまで用意したのだ。
おそるべし、おばs…いや、あけみさん。
ボクシンググローブを両手に嵌め、ファイティングポーズを取る。
「じゃあ、いくぞ?カーンッ!」
嬉しそうにバシバシッと両手の赤いボクシンググローブを打ち鳴らし、試合開始を元気よく宣言する智。
顔は痣になると面倒だからと、腹だけを打合うルールを設けて始めるもいつもの癖でガードをしてしまう。
互いに思うようなクリーンヒットが出ない。
打たれる個所が事前に明確であれば、ガードも容易くヒットが出ないのは当たり前だ。
そこで中盤からはお互いにノーガードで腹を10発ずつ殴り合うことにした。
そう、あの日見た試合の終盤。
ボディーの打合いの再現だ。
いつもの腹打ち稽古と言ってしまえばそれまでだが、今日はダメージが逃げないよう、相手の腰をしっかり抱き留め、一発一発のパンチを腹へ深く埋める。
智が俺にパンチを打つたびに視界いっぱいに発展途上だがハリのある立派な胸が飛び込んでくる。
俺は邪念を振り払うよう、必死に見ないようにしていた。
それでもオレがパンチを打つ順番になると否応なしに智に触れることになる。
抱き留める腰付きはやはり女の子。
お腹へパンチを打つたびに腹筋はあれど、特有の柔らかさを感じてしまい、加虐心と背徳感がどんどんと膨れ上がっていった。
何ターンか進んだところで智の様子がおかしいことに気が付いた。
いつもの稽古では並外れたスタミナと打たれ強さを誇る智だが、頬は上気しスタミナ切れを起こしたかのように息をしている。
オレは10発を打ち終えるが、智は交代しようとしない。
それどころか、腰を突き出しパンチを催促しているように見える。
「おい、トモ…。もう止めておくか?」
さすがに、これ以上はマズイかもしれない。
色んな意味で俺は自分にブレーキをかけるべく、声をかけるが…。
「あぅ、ジュン…、も、もっと…パンチを、オマエのパンチが…欲しい…」
甘い吐息交じりの上目づかいで要求を口にする幼馴染。
そんな弱弱しいライバルを前に…俺は…
夢中で智の腹を蹂躙した。
気が付くと目の前には息も絶え絶えで芋虫のようにお尻を天井に突き出し呻く智の姿があった。
やってしまった…。やり過ぎたか?
いや。智の顔は見えないが満足してくれたに違いない。
俺は空手で智に一度も勝てたことが無い。
組手が終ると地面に這いつくばっているのはいつも俺だった。
そんな俺を見て、智はいつも物足りない。といった顔をしていた。
だが、今は違う。
ライバルと公言していた相手の足元に無様にダウンしているのは智自身なのだから。
そんな、智を倒した征服感と、気になる女の子を満足させることが出来た安堵感が俺の全身に染み渡る。
おやっさんは来週までいないんだったな…。
あけみさんが帰ってくるのは夜の予定だ。
それまでに着替えて、智を介抱しなければ。
ふと、賢者タイムのように冷静な思考でこの後の段取りを考える。
気付いてみれば、俺も智もベッドも衣装も色んな意味でビショビショだ。
こんな姿をあけみさんに見られたら…。
俺は矢継ぎ早に後片付けを済ませ、智をベッドに寝かし付け、家を後にするのだった。
END.
むしき
2023-11-06 20:30:35 +0000 UTCIsaac
2023-11-06 15:14:52 +0000 UTC