・浮気調査の依頼を受けてから、尾行は今日で8回目になる。
旦那が携帯電話に仕掛けたアプリによって、彼女の行動は既に筒抜け状態だった。
旦那の読み通り、夕方から彼女はめかし込んで家を出た。
『出会い系アプリ』で知り合った男と会う為だ。
向かうのはいつも同じ安居酒屋。
最寄り駅からわざわざ数駅離れた場所を選ぶ辺り、最低限の警戒心はある様だ。
彼女は毎回違う男と待ち合わせをしている。
そして、過去の7人とも身体の関係に発展することはなかった。
というか、居酒屋で20~30分話をして別れることが多い。
早い時は出会って10秒も経たずに立ち去った男もいた。
これまでの男とのLINEやDMのやりとりを見るに、双方ともに不貞行為に至る意思は十分に見て取れる。その後向かうホテルの算段までつけている内容もあったが、事には至らずご破算となっている。
信じられないことだが、彼女はこの出会った男達に「外見で振られていた」ようだ。
その場限りの肉欲を求めるアグレッシブな男達に少なくとも7回連続で振られている。
そして今夜、安居酒屋に現れたのは金の無さそうな学生風の男だった。
しかし彼女の全身を遠巻きに眺めるや、言葉を交わすこともなく逃げるように入口で踵を返した。
彼女は一瞬俯くが、サワー系の酒を頼んでさっさと飲み干し席を立った。
振られることにも慣れているのだろう。これで8回目だ。
彼女は家を出た瞬間から人々の目を釘付けにしていた。
全ての人間が大きく分けて2つ、「嫌悪」と「好奇」いずれかの感情を持っているようだった。
この世は無情だ。本当に惹かれ合う者同士は引き合えない定めになっている。
彼女がサワーを飲み干し、ため息をひとつ付いただけで重く波打つ乳房、それを熱い眼差しで見つめる男客が店内に数人いる。
そいつらと出会っていれば彼女は8回も惨めな思いをしなくてよいのに、どういう訳かこの世はそうはならないのだ。
今回も不貞行為は確認できず、恐らく近いうち旦那からは再調査の依頼が来るだろう。
彼女が新しい相手とマッチングした時に…。
俺はもう我慢の限界だった。
俺はグラマーな女が大好きだ。
こんなふざけた身体の女とはAVでも滅多にお目に掛かれない。
これまで付き合って来た女は皆スリムで美人だった。
贅沢だが、うまく行かないものだといつも思っていた。
惹かれ合う者同士は引き合えない定めになっているのだ。なんて無情なんだ。
『…9回目は俺がマッチしてやる。』
使っているアプリも彼女のアカウントも既に旦那から知らされている。
当然これまでクライアントの配偶者に手を出したことは一度もない。
この仕事に信念も誇りもあった。
しかし俺が思う「最高の女」が目の前で8回も振られたのだ。
運命のいたずらに翻弄されるのはもうごめんだ。
危険を冒さなくては手に入らないのなら、そうしてやる。
浮かない顔で店を出てきたムッチリとした彼女の後姿を車の中でみつめ俺は決意を固めた。
・次のシリーズは…
「チビ巨乳刑事」を本番まで持って行けたので、次のキャラクターに移ります!
文章を打ちだしたら熱が入ってしまいましたが、次回からはコンパクトに文章は
(なるべく)添えるだけにしたいと思いますw
去年の夏にムッチリしたキャラクターを一人…と描いたものの反応が良かった団地妻を登場させることにしました!
これからも反応の良かったキャラクターは掘り下げて行きたいと思いますので、希望のキャラクターがいたらコメント等いただると嬉しいです!
土鍋でご飯
2023-05-28 10:07:46 +0000 UTC土鍋でご飯
2023-05-28 10:02:46 +0000 UTCLiuliu
2023-05-17 20:26:42 +0000 UTCursanoire
2023-05-17 19:38:18 +0000 UTCLiuliu
2023-05-17 15:09:01 +0000 UTC