「よし、準備完了だ。『東公園の幽霊』の噂、今日こそ真相を突き止めてやるぞ…
オカルトに興味はないが、学内の需要にこたえるのが我々の使命だからね」
ある日の深夜、新聞部の取材のために鐘さんに呼び出された。
正直帰りたかったけど、彼女を一人残すわけにもいかず、自販機で缶コーヒーを買って二人で張り込みをしていたけど……
……………
「……鐘さん、そろそろ行ってきた方がいいんじゃ……」
「……だ、だいじょうぶ、だ、っ、むざむざこの場を離れるわけには……」
……しばらくして、鐘さんの様子がだんだんおかしくなってきた。
明らかにトイレを我慢しているみたいだったけど、なぜか頑なに行こうとはせず。
ようやく、こちらがトイレに行くときになって、慌ててついてきたのだった。
「……き、君っ、しっかり照らしてておくれよ!そこから離れるなよ‼」
明らかに限界、といった感じで駆け込んでいった公園のトイレだったが、明かりがつかないことに気づくと、彼女は個室前までついてくるように頼みこんできた。
コーヒーを何本も飲んでいたせいですごい音と臭いがこちらにまで漂っていたけど、それよりも一人になることの方がよっぽど嫌だったみたい。
……口では否定していたけど、やっぱり怖がってたのかな、『東公園の幽霊』…