支援者の皆様、お世話になっております。
丸福さとしです。
去る11月12日、大田区産業プラザPiOにて開催されたぼーいず☆パレード5にサークル参加し、無事に終えることができました。
遅くなりましたが、記憶を辿り当日の様子を時系列に沿ってお伝えいたします。
4:20
起床、急いで身支度をする。
前日は緊張でほとんど眠ることができず徹夜に近い状態の中、寝癖を直したり精一杯のオシャレな服に着替えたり、少しでも印象を良くしようと奮闘する壮年期の男がそこにはいた。
しかしそんなことよりも気を配るべきことがある。
忘れ物が無いか、だ。
九州のど田舎から飛行機で東京へ向かうのだから、もし忘れ物でもしようものなら膝から崩れ落ち大衆の目も憚らず泣き叫んでしまうこと必至である。
入念に荷物をチェックし、空港へ向かった。
8:15
搭乗した便は無事に羽田空港に到着した。
13年ぶりの東京は小雨が降っていたが傘は持っていないし買いたくもないので止んでくれ止んでくれと願う。
サークル入場開始の時刻まで少し余裕があるので食事を摂ることにしたが、朝早い時間で開いてる店は少ないし行列もできている。
時間に追われながら食事することは非常にストレスを感じるので、売店でカツサンドを購入し、すぐ近くのベンチに座って食べた。
飲み物ならともかく、こんなところで食事をしていいのだろうか…とビクビクしながら食べるカツサンドはあまり美味しくなかったが空腹を満たしてくれた。
10:00
なんとか迷子にならずPiOに到着し、入場。
受付でサークルチケットを提示し、パンフレットを受け取り、設営を始める。
飛行機に無料で預けられるギリギリのサイズのでっかいスーツケースを広げ、緊張で震える手で作業を進めた。
なぜ隣や背面のスペースの方に迷惑をかけかねないバカでかスーツケースを買ったかというと、大量に売れ残っても持ち帰れるようにだ。
会場には印刷所の直接搬入で100部を納品してもらったわけだが、90冊ぐらい売れ残っても持ち帰れるサイズである。
この丸福さとしという男は壮年期でありながら人生初のイベント参加で、どれぐらい売れるか全く見当がつかないのだ。
そして数分後、なんとか設営を終えて隣のスペースの方に挨拶をして一息、パンフレットを読む。
中には細長い謎の紙が挟まっており、
「しおりかな…?たいして厚みもないのにしおりが必要なのか…?」
などと思いつつパラパラとページをめくった。
パンフレットを読み終える頃には、サークル買い物タイム開始の時刻が迫っていた。
設営については完了しているので問題はないはず…しかし自分自身はどうか。
一人で来ているのでトイレに行くなら今しかない。
さらに緊張で喉もカラカラになっている。
羽田空港の自販機で水を一本購入していたが、一本じゃ足りなさそうだ。
トイレと自販機を探す旅に出るためスタッフの方に、少し外へ出てもいいですか?と恐る恐る声をかけた。
すると、
「リストバンドを着けてれば大丈夫ですよ」
との回答。
リストバンド…?
いったい何のことだろうか…?
もしかしたら持参しないといけないやつ?
だとしたら忘れ物…膝から崩れ落ち泣き叫んでしまう。
さらにスタッフの方は続けて、
「パンフレットに挟んであります」
!!!!!!!!!!
丸福さとしの脳に電流が走る。
あの細長い謎の紙はしおりではなく、組み立て前のリストバンドだったのだと直感的に理解した。
自分のスペースに戻りパンフレットを開く。
しおりのフリをした小癪な細長紙を手に取り、観察する。
よくみたら剥離紙のようなものがあるではないか。
子どもでも説明書なしで理解できそうなほど単純な構造に見えるが、テンパっている今の自分のIQはおそらく一桁になっているだろう。
迂闊に触ったら破いてしまうかもしれない。
悩んだ末、本当に申し訳ないと思いつつ隣のスペースの方に巻いていただいた。
ありがたいやら恥ずかしいやらで感情が大忙しだが、とにかくやるべきことを一つずつ片付けていくしかない。
会場を出てトイレへ行き、自販機で麦茶を買って、リストバンドを得意げにかざしながら会場へ戻った。
11:15
サークル買い物タイム開始。
買いたいものはあるが、誰かが買いに来てくれるかもしれないので席を立つタイミングが難しい。
辺りを見回しながらソワソワしていると目の前に人影が。
記念すべき一人目のお客様だ。
千円を受け取り、本を手渡す。
売れた。
生まれて初めて作った本が今、売れた。
テンパりすぎてて記憶が曖昧なところもあるが、一生忘れられない瞬間だった。
そのあとも数冊が売れ、自分もいくつかのスペースをまわり本やクリアファイルを買ったり憧れの作家さんに挨拶をしたりした。
12:00
開会。
拍手とともに、ついに一般のお客様の入場だ。
そして次の瞬間、予想外の事態が。
自分のスペースの前に…行列ができている(ように見えた)
先頭に立つ目の前のお客様に対応するのに必死で視野が狭くなっていたが、視界の端で行列のようなものが見えたのだ。
開会直後とはいえ、まさか自分のスペースに行列ができるなんて思っていなかった。
2〜3人だったかもしれないし5〜6人だったかもしれない。
もしかしたら10人ぐらい並んだのだろうか?
人数を数えている余裕なんて無かった。
そして更に予想外の事態が起こる。
本当にありがたいことに、一般で一人目のお客様が本とあわせて大きい方の色紙も購入してくださったのだ。
自分で値段を設定しておきながら、(自分のようなマイナーな作家が描いた)5000円の色紙なんて買う人がいるのだろうか…と心配していたのに、こんなにも早く売れてしまうとは。
本当に嬉しかった。
しかし売れたことによって、ひとつ問題が発生した。
大きい色紙の裏に隠しておいた飲み物や筆記用具などが丸見えになってしまったのだ。
大きい色紙を売り物というよりはディスプレイと捉えていた自分のミスである。
行列が途切れるまで片付けることもできず、見栄えの悪い売り場になってしまったことを猛省している。
こんなことは二度と繰り返さないと心に誓った。
14:30
客足がまばらになる。
色紙が完売し、本は60冊ほど売れていた。(ちなみにミニ色紙の価格は2000円)
搬入した本の半数、つまり50冊売れれば大成功だと思っていたので、すでに目標を達成している。
それだけでも嬉しいのだが、何より嬉しいのはファンの方々と交流できたことだった。
データ販売でも通販でも味わえない生身の人間のコミュニケーション。
自分のような人間にも本当に応援してくれる人がいるのだと実感できた。
この日は人生で最良の日だったかもしれない。
閉会までまだ二時間ほどあるが、もうこの時点でこれから先の人生が全て余生に思えるほどの満足感に浸っていた。
16:30
サークル頒布と色紙抽選会も終了し、閉会の時刻になった。
数名の方にお別れの挨拶をして羽田空港へ向かう。
日帰りなので観光などしている時間は無い。
空港に到着し、荷物を預け、ベンチに座ってボディメンテを飲む。
朝にカツサンドを食べて以降、飲み物と差し入れでいただいたチロルチョコしか口にしていなかったが空腹感は無かった。
飛行機の到着を待ちながら1日を振り返る。
色々と反省すべき点はあるものの、最高の1日だった。
またこんな日を過ごせるように、頑張ろうと思う。
これから先は余生だなんて言ってる場合じゃない。
ここはゴールではなく、始まりなのだ。
以上、ぼーいず☆パレード5報告書でした。
スタッフの方々、サークル参加の方々、一般参加の方々、皆様に最大級の感謝を捧げます。
本当にありがとうございました!
またお会いできる日を楽しみに、精進してまいります!
最後に、イベントで頒布した本の宣伝です。
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