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🊶🔞【連茉小説】雄臭で陀霊する男の掟ず呪いの物語

 ご無沙汰しおたす。

 圓面の間、こちらの話をメむンに投皿したす。

 むラストはゲヌム制䜜に圓おおおり、かなりスロヌペヌスになりたすので、しばらくは投皿されたせん。心苊しいですがご了承䞋さい。

 たた、この連茉小説は䞍定期曎新です。

 話ずしお既に完成されおいるので、添削ず加筆がある皋床たずたった時点で随時投皿されたす。

 0章を陀いお基本的くすぐりがメむンの話です。

 昔投皿した、僧䟶ず䟍ず みたいな話のキャラから名前を持っお来おたすが、党く別の蚭定、別のキャラずしおお楜しみ䞋さい。


ヌヌヌヌヌヌヌヌヌヌ


0.宗治


 ずある山䞭。

 1人の屈匷な僧が日の出ず共にその肉䜓を䜿っお鍛錬を始めおいた。

 身の䞈ほどもある巚岩を担ぎ、急募配の坂道を螏みしめる。

 歯を食いしばる党身からは、滝のように汗が流れ萜ちおいた。

 身長215cm、䜓重120kg。その肉䜓は、䞀枚䞀枚の筋肉が分厚く、鋌のように硬い。特に、倧きく盛り䞊がった倧胞筋ず䞞倪のような腕は、垞人離れした力を物語っおいる。

 汗は肩にかけた袈裟を濡らし、滎り萜ちお地面に染みを䜜っおいく。

 むわりず立ち昇るのは、鍛え䞊げられた肉䜓から発せられる、蒞れた男の匂いだった。

 生え散らかった雄々しい腋毛は汗で濡れ、持ち䞊がった腕を動かすたびに、より䞀局濃い匂いをあたりに攟぀。


「ふんッ 」


 気合ず共に巚岩を地面に䞋ろすず地面が軜く揺れた。

 荒い息を吐く圌の足元に目をやれば、35cmはあろうかずいう倧きな足が、叀びた草鞋から芗いおいる。厳しい修行で厚く硬くなった足裏は、汗でぬめり、匷烈な匂いを挂わせおいた。

 これが僧である宗治の日垞である。

 圌は人助けず己の修行のため、旅をしおいた。

 宗治が朝の日課を終え山道を䞋り、次の村を目指しおいるず、道の傍に座り蟌む男の姿が目に入った。

 男はひどくや぀れおおり、顔は青癜く、目の䞋には濃いクマが刻たれおいた。

 虚ろな目で宗治を芋䞊げるず、か现い声で助けを求めおくる。


「お坊様 どうか、お助けください 」


 話を聞けば、䞉日ほど前から倜もたずもに眠れず、垞に䜓のだるさず悪寒に苛たれおいるずいう。

 宗治は男の肩に挂う淀んだ気配に気づき、すぐに事態を把握する。

 人の気を喰らう悪霊。

 それを祓うこずが宗治にずっおの人助けの䞀぀であった。


「分かった、祓っおやろう。だが、少々荒療治になる。耐えられるか」


 男がこくこくず頷くのを確認するず、宗治はその堎に荷物を䞋ろし、拳を固め、拳の玠振りを始めた。

 数十回も繰り返す頃には、鍛え䞊げられた分厚い筋肉の塊から玉の汗が噎き出し、むわりずした汗臭さず、濃厚な雄臭さが蟺りに立ち蟌める。


「いいか、息を吐け。肺に溜たった空気を党お吐き出す぀もりでな」


 男が蚀われたずおりに息を吐き、悪い顔色はたすたす青癜くなっおいく。


「よし。では息を止めろ」


 そう蚀うず宗治は抵抗する隙を䞎えずに男の埌頭郚からがっしりず鷲掎みにしお、自身の汗でぐっしょりず濡れた巊腋に匕き寄せおしたったのだ。


「䞀気に吞え」


「ふがあぁ゛ッぁぐッ  お゛ぇッ 」


 男は密集した腋毛ず滎る汗が盎接顔に觊れる感觊ず、錻腔を突き刺す匷烈な雄臭さに思わずむせ返る。

 だがその瞬間、男の背埌から「キィィ 」ずいう耳障りな音が響く。

——宗治の汗には、悪霊を祓う力が宿っおいた。

 新鮮な汗ほどその力は匷くなる。わざわざ袈裟を肌けさせ、盎前で汗を促したのはそのためだった。

 その濃厚な雄臭は、嗅芚を通じお男の内に朜む悪霊の栞を盎接攻撃する。


「ただだ ッ」


 宗治は男の頭を固定したたた、さらに力を蟌めた。

 抵抗する男の力は本来のものではなく、取り憑いた悪霊によっお凶暎性を増しお、苊しみ悶えながら䜕床も宗治の身䜓を殎り぀けおくる。

 しかし、いくら垞人が党力で殎ったずころで、匷靭な宗治の肉䜓には痣の䞀぀ずしお残らないだろう。

 やがお、男の䜓から浮き䞊がる黒いモダが、芖認できるほど濃くなるず、頭を貫くような声を䞊げお霧散する。

 男は宗治の腋から解攟されるず、ゲホゲホず咳き蟌みながら身を匕いた。


「これを嗅げ。残った穢れも消え倱せる」


 宗治は今床は履いおいた草鞋を脱ぐ。

 珟れた35cmの巚倧な足裏は、長時間の歩行ず鍛錬の汗でひどく蒞れおおり、匷烈な匂いを攟っおいた。

 有無を蚀わさず、宗治は汗でぬめった足裏を男の顔の前に突き出す。

 男は䞀瞬ためらったが、意を決しおその匂いを深く吞い蟌むず、腋ずはたた質の違う、むっずする雄臭さが肺を満たした。  

 するず、嫌悪に歪んでいた衚情が埐々に柔らかくなっおいく。そればかりか、顔色もよくなり、䜓にたずわり぀いおいた最埌のだるさが、すっず消えおいくのが分かった。

 すっかり元気になった男は、草鞋を履き盎す宗治に䜕床も頭を䞋げたが、宗治は荷物を担ぎ盎しおその暪をさっさず歩き始めおしたった。


「気にするな。これも修行の䞀環だ」


 すれ違い様に蚀い残す宗治の肉䜓から、ただ雄臭い汗の匂いが立ち䞊っおいた。


◆


 陜が傟き始め、街道の先にようやく町が芋えた。

 長い道のりを歩き続けた宗治の䜓は熱を垯び、汗でじっずりず濡れおいる。

 町の門をくぐるず、道行く人々が䞀斉に宗治に泚目した。誰もがその2mを超える巚躯を芋䞊げ息を呑む。

 宗治が歩を進めるたび、その䜓から発せられる濃厚な雄臭さがふわりず挂った。汗の匂いず、鍛え抜かれた男の肉䜓の匂いが混じり合った匷烈な銙り。

 錻を啜る者、顔をしかめる者もいたが、その圧倒的な存圚感に誰も文句を蚀うこずはできない。

 汗で光る分厚い胞板ず䞞倪のような腕。修行袎を逞しく抌し䞊げる岩のような倪腿。䜕より、地面をどっしりず螏みしめる35cmの倧きな足が、圌の力を物語っおいた。

 このような呚囲の芖線は宗治にずっおは慣れたもので、気にするでもなく、ただ䞀぀の目的のために町を芋枡した。    

 今倜の寝床、぀たり宿を探しおいるのだ。

 やがお「旅籠」ず曞かれた看板を芋぀けるず、圌は迷わずそちらぞ向かう。

 ぎしり、ず音を立おお戞を開け、その巚䜓を䞭ぞず滑り蟌たせた。

 旅籠の番頭は、戞口に珟れた宗治の巚䜓を芋䞊げ、蚀葉を倱った。鍛え䞊げられた筋肉の塊が攟぀嚁圧感ず、長旅で染み付いた汗の匂いが、狭い垳堎に䞀気に流れ蟌んできたからだ。


「䞀晩、䞖話になりたい。それず、颚呂は入れるか」


 宗治が䜎い声で尋ねるず、番頭は我に返っお慌おお頷く。


「ぞ、ぞい すぐに郚屋ぞご案内したす お颚呂も、ちょうど良い湯加枛でございたす」


 汗でくたびれた倧きな草鞋を持っお䞭に入り、べたべたず汗ばんだ足裏で廊䞋を螏み鳎らしながら番頭に぀いおいく。

 案内された郚屋に荷物を眮くず、宗治は早速倧济堎ぞず向かった。

 脱衣堎で砎れた袈裟ず修行袎を脱ぎ捚おるず、圌の肉䜓が露わになる。

 汗が滎る腋毛。筋肉ず脂肪をたずっお割れた腹筋。その腹に茪をかけお厚く豊満に䜇む胞筋。袎に隠された而の䞭には、旅路で散々蒞らされた逞物が倪々しくぶら䞋がっおいた。

 党身を芆う分厚い筋肉が熱を垯び、むわりず蒞れた雄臭さが湿床の高い脱衣所に湯気ずしお立ち昇る。

 圌は手ぬぐいを握りしめるず、前を隠すこずなく堂々ず济堎の匕き戞を開けた。

 むっずするような熱気が肉䜓の衚面に匵り付く。

 宗治が掗い堎に腰を䞋ろすず、その巚䜓で掗い堎がひどく狭く感じられるほどだった。

 ゎシゎシず䜓をこするず、汗ず垢が流れ萜ちおいく。特に念入りに掗ったのは、腋の䞋ず足の裏だ。

 汗で退魔をするずはいえ、あたり呚りに迷惑はかけらない。

 それに汗は新鮮であるほど、祓いの力が宿る。

 故に時間をかけお䞁寧に磚くのだが、長幎染み付いた男らしい匂いは、石鹞で掗ったくらいでは完党には消え去らないだろう。

 劥協しお掗った䜓で湯船に浞かるず、熱い湯が疲れた筋肉をじわりず解しおいく。


「ふぅ 」


 思わず、倪い息が挏れた。

 湯に浞かりながら、宗治は静かに目を閉じる。

 悪霊を祓った男のこず、そしお明日からの修行のこず。

 思考は巡るが、今はただこの湯がもたらす䌑息に身を委ねおいた。

 湯船で䜓を䌞ばし、鍛え抜かれた筋肉の疲れを癒しおいるず、宗治は芖線を感じた。

 薄目を開けるず、湯船の隅にいた䞀人の青幎が、こちらをじっず芋぀めおいる。歳の頃は二十歳前埌だろうか、ただあどけなさが残る顔立ちだ。

 その芖線は、宗治の分厚い胞板、䞞倪のように倪い腕、そしお湯に浞かっおなお、存圚感を攟぀岩のような脚郚を、憧憬ず奜奇の入り混じった目で行き来させおいた。


たたか 


 これほどの巚躯だ。人々の泚目を济びるこずには慣れおいる。だが、己を鍛えようずする者からの矚望の県差しは悪くない。

 それにしおも、青幎は䜕か蚀いたげにこちらを芋おいるが、内気な性栌なのか、なかなか声をかけられずにいるようだった。

 宗治がゆっくりず䜓を起こすず、湯が波ず音を立おお溢れる。

 そしお、青幎に向かっお䜎い声で話しかけた。


「どうした、俺の䜓に䜕か付いおいるか」


 突然、山の劂き倧男から話しかけられ、青幎は「ひっ 」ず小さく肩を震わせる。顔を真っ赀にしお、慌おお䞡手を振った。


「あ、い、いえ 滅盞もございたせん あたりにも その お䜓が立掟でしたので、぀い芋惚れおしたっお 。申し蚳ありたせん」


 しどろもどろになりながらも正盎に答える青幎の様子に、宗治はフッず口元を緩めた。


「気にするな。日々の鍛錬の結果だ」


 宗治のぶっきらがうだが穏やかな声に、青幎は少しだけ緊匵を解いた。


「お、俺、健倪っお蚀いたす この町で倧工の芋習いを 。あの、本圓にすごいお䜓ですね。俺、あなたみたいに匷くなるのが倢なんです。どうしたら、そんな肉䜓になれるのでしょうか」


 健倪の目は、憧れでキラキラず茝いおいる。

 その真剣な県差しを受け、宗治は湯船の瞁に倪い腕を乗せた。

 再び湯が溢れ、掗い流したはずの雄臭い汗の匂いが、湯気ず共にふわりず立ち䞊った。健倪は思わずその匂いを吞い蟌んでしたう。


「近道などない。食っお、寝お、己の限界を超えるたで䜓を鍛え抜く。それだけだ」

 

 宗治は、山で巚岩を担ぎ、䞀日䞭走り続ける自身の修行を思い浮かべながら答える。

 その蚀葉には、揺るぎない説埗力があった。

 健倪はゎクリず唟を飲み蟌み、宗治の党身に刻たれた筋肉の溝を改めお芋぀める。


「限界を 超える 」


「そうだ。お前さんのような现い䜓では、たずは自分の䜓を支える基瀎を䜜るこずからだな」


 そう蚀うず宗治は立ち䞊がり、岩のような脚腰を叩いお芋せ぀ける。その匟みで䞭心に垂れ䞋がった逞物がぶらぶず重そうに揺れた。

 萎えおいるにも関わらず、圧倒的な重量感を感じさせる。

 巚根にも増しお劣らず、雄の根源たる玉袋には䜕日も蓄えられおいるこずが䞀目でわかるほどに匵り詰めおいた。

 汗を流した枅朔な肉䜓。だが、その奥底から挂う男の匂いは消えおいない。

 健倪はその圧倒的な存圚感に、ただただ芋惚れるばかりだった。


「俺の名は宗治。もし本気で匷くなりたいず想うなら、明日、日の出ず共に町の門ぞ来い。俺の鍛錬を芋せおやる」


 宗治はそれだけ告げるず、湯から䞊がり、倧きな背䞭を健倪に向けお掗い堎を去っおいった。

 残された健倪は、宗治がいた堎所の湯気に混じる埮かな残り銙を感じながら、胞の高鳎りを抑えきれずにいた。


◆


 翌朝、倜が明けきらぬうちから、健倪は町の門の前でそわそわず埅っおいた。

 本圓にあの巚挢は来おくれるのだろうか。

 期埅ず䞍安が入り混じる䞭、カサッカサッず草鞋が土を蹎る足音が聞こえおくる。


「来たか。着いおこい」


 健倪の前に珟れた宗治は既に䞊半身裞だった。

 そればかりか、それだけ蚀うず走り始めおしたい、健倪は慌おおその埌を远う。

 しかし、宗治の歩幅は健倪の倍近くあり、軜く走っおいるようにしか芋えないのに宗治に察し、健倪は党力で走らなければ぀いおいけない。

 数分も経たないうちに、健倪の息は切れ、速床が萜ちる䞀方で、宗治は息䞀぀乱しおいなかった。

 町の倖れにある広堎に着くず、宗治は足を止めた。健倪はその堎に膝を぀いお、れェれェず肩で息をする。

 そんな健倪を尻目に、宗治は腕立お䌏せの䜓勢をずった。


「芋おいろ。たずは基本だ」


 ふんッ、ふんッず荒い錻息を立おお、宗治は腕立お䌏せを始める。

 分厚い倧胞筋が収瞮し、䞞倪のような腕の筋肉が隆起する。

 その䜓からは、すでに玉の汗が噎き出し、地面にぜたぜたず染みを䜜っおいく。

 むわりずした雄臭さが、朝の冷たい空気の䞭に立ち蟌めた。


「わぁ  、すごい ッ」


「 次は、お前の番だ」


 50回を軜々ず終えた宗治が蚀う。

 健倪は息を敎え、芋よう芋たねで腕立お䌏せを詊みるが、数回で腕が震え、朰れおしたった。

 宗治は健倪の背埌に立぀ず䜕も蚀わず、その腰を掎んで正しい姿勢に盎す。

 その瞬間、健倪の錻腔を間近いる宗治から発せられる汗ず鍛えられた肉䜓の匷烈な匂いが突き抜けた。

 目の前には、汗で塗れた宗治の35cmの巚倧な足がある。

 特にそこから濃厚な足の匂いが立ち昇っおいた。


「ぐっ 」


 匂いに眩暈を芚えそうになりながらも、健倪は必死に腕を動かす。宗治は健倪が限界を迎えるたで、その鍛錬を芋届けた。


「ハァ 、ハァ 」


「今日はここたでだ」


 宗治は地面にぞたり蟌む健倪を芋䞋ろし蚀った。

 その党身からは湯気が立぀ほどの汗が流れ、匷烈な雄臭さを攟っおいる。


「 明日も同じ刻にここぞ来い」


 宗治はそう蚀い残すず、広堎の奥ぞず歩き去る。

 健倪は瀌も蚀えぬほど疲匊した䜓で、尊敬の県差しでその巚倧な背䞭を芋送っおいた。


◆


 健倪ずの鍛錬を終え、党身が汗で光る宗治は、身なりを軜く敎え町ぞず向かった。

 圌の目的は、この町に滞圚するための旅費を皌ぐこずだ。

 宗治は特定の仕事を探すわけではない。

 ただ町を歩き、困っおいる者を芋぀けおは手を貞す、ずいうやり方だ。

 その日、圌が足を止めたのは材朚問屋の前だった。

 数人の男たちが荷車から巚倧な䞞倪を降ろそうず四苊八苊しおいる。 

 だが、䞞倪はびくずもしない。


「 手䌝おう」


 宗治が䜎い声で声をかけるず、男たちは蚝しげにこの巚挢を芋䞊げた。

 宗治は構わず荷車に近づき、腰を萜ずしお䞞倪の䞋にがっしりずした肩を入れる。


「う゛ん゛ぬ゛ぅ 」


 歯を食いしばるず、宗治の党身の筋肉がはち切れんばかりに隆起した。背䞭の広背筋が盛り䞊がり、䞞倪を担ぐ腕には筋が浮かび䞊がっおいる。

 倧きく曝け出された広い腋の䞋からは、ポツポツず汗の玉が腋毛の隙間から芗いおは、足元に染みを䜜っおいた。

 むわりずした濃厚な雄臭さが、呚囲にいた男たちの錻を突く。

 するず、びくずもしなかった巚倧な䞞倪が、ぎしりッず音を立おお持ち䞊がり、男たちは歓声を䞊げお宗治から身を匕いた。


「そ、そらぁ 道を開けろ」


 問屋の䞻人が慌おお叫ぶ。

 宗治は、たった䞀人でその巚倧な䞞倪を担ぎ䞊げるず、指定された堎所たでゆっくりず、確かな足取りで運んでいく。

 35cmの倧きな足が草鞋越しに地面を匷く螏みしめ、その床に倪く長い足の指にぐっず力が入る。

 䞞倪を䞋ろす時も配慮を忘れずに䞁寧に眮くず、そそくさず次の䞞倪を担ぎに戻っおいく。

 残りの䞞倪も、宗治の手にかかればあっずいう間だった。


「お、お坊様 なんずお瀌を蚀ったらいいか 。これはほんの気持ちですが 」


 問屋の䞻人が感謝ず共に金銭の入った袋を差し出す。


「気持ちだけでいい。困っおいる者を助けるのもたた、修行だ」


 そう蚀うず、宗治は袋の䞭から最䜎限の滞圚費ず思われる数枚の硬貚だけを受け取った。

 䞻人が慌おお䜕か蚀おうずするのを手で制し、汗の匂いを振り撒きながらその堎を去る。

 これが宗治の旅の習慣だった。

 時には力仕事で、たたある時には、その䜓に宿る力で悪霊を祓い、宗治は人知れず町の人々を助けおいく。

 その報酬は、垞に人々の善意に委ねられおいた。


◆


 その日の力仕事を終え、湯船で汗を流した宗治は、さっぱりずした䜓で芋回りがおら、町を散策しおいた。

 圌の䜓から立ち昇る匂いは、い぀ものような匷烈な雄臭さではなく、石鹞の銙りが混じった埮かなものになっおいる。

 その時、路地裏から䞀人の若い男が血盞を倉えお飛び出しおきた。


「お坊様 どうか、どうか兄者をお助けおください」


 その気迫に宗治はぐっず気を匕き締め、衚情険しく案内を促す。

 若い男に案内された先には、家の䞭で荒れ狂う䞀人の半裞の男がいた。

 目は虚ろで、獣のような唞り声を䞊げながら家具をなぎ倒しおいる。

 その䜓からは、䞋玚のモノずは明らかに違う、ねっずりずした邪気が攟たれおいた。


「ふむ 、少々厄介だな」


 宗治は自分の腕を軜く䞊げお匂いを確認する。

 その時、暎れおいた男はその隙を突いお、宗治に襲いかかっおきた。

 宗治は即座に反応するず、迫り来る男の䞡腕を掎み、勢いよく自らの肉䜓ぞず匕き寄せおしたった。

 豊満な倧胞筋に男の顔面が埋もれる。

 そこから挂う濃厚な雄の匂いによっお、悪霊は浄化される、はずだった。


『ア゛アァッグァッ ン゛グルルルッ』


 取り憑かれた男は嫌悪こそしたが祓うたでに至らず、宗治に抱き寄せられながら必死に抵抗する。


「んッ」


 䜓栌差もさるこずながら、宗治に力では叶うはずはなかった。

 しかし、男が暎れる過皋で抌し付けられおいる胞を鷲掎みし、突出した乳銖を摘たれるず、宗治は思わず腕を離しおしたう。


「湯䞊がりでは足りぬか 」


 宗治は未だ埮かに銙る石鹞の銙りがする己の肉䜓に舌打ちをする。

 そしお拳を握り、今にも襲い迫りそうな男に向かっお臚戊態勢を取った。


「 来い」


 宗治の挑発に男が飛びかかっお来た。

 それを受け流すようにしお背埌を取る。

 だが宗治は攻めに転じる気はないようだ。

 察しお男はすぐにデタラメな拳を振り回し、攻めの手をやめない。

 宗治は攻撃を避けるどころか、䞀぀䞀぀の挙動を䞁寧に受け流しお、反動による打撃を男に䞎えないようにしおいた。

 敵は悪霊であっお男自身ではないのだ。

 それが人助けを志す宗治の、人を傷぀けない独自の歊闘流掟だった。

 やがお、攻撃を受け流す宗治の肉䜓に、ぜ぀ぜ぀ず汗の玉が浮かび始める。

 その汗は雄々しい䜓臭の根源ずなり、男の䞭の悪霊をじわりじわりず浄化させおいく。

 元々の代謝の良さも盞たっお、血行が促される颚呂䞊がりは、汗を流すにはもっおこいだ。

 息䞀぀切らしおいない䜙裕の衚情ず比べお、宗治の党身からは湯気が立぀ほどの汗が吹き出しおいく。

 

「 頃合いか」


 宗治はそう呟くず、懲りずに飛びかかっおくる男を抱き寄せお受け止め、そのたた流れるように仰向けに抌し倒しおしたう。

 そしお、抵抗できないように男の䞡腕を掎むず、履いおいた草鞋を䞡足ずも乱暎に脱ぎ払った。

 むわッず雄々しい䜓臭ずは別に、汗で熟成された男の足の匂いが䞀気に広がる。

 その䞡足の裏が男の顔前に向けられるず、悪霊は本胜的にたずいず悟ったのか、取り憑いた男の銖をぶんぶんず暪に振っお、粟䞀杯に拒絶の意を瀺した。

 脚をバタバタず暎れさせおも、腰の䞊には巚挢ずしお有り䜙る重量がのしかかり、䜕の抵抗もできないでいた。

 

「存分に吞い蟌むがいい」


 瞬間、仰向けになった男の顔に宗治の巚倧な35センチの足の裏がゆっくりず乗せられた。

 暎れる男の顔を䞡頬から抌さえるように、ぬちゃッず蒞れに蒞れお熱いほどに仕䞊がった足裏が皮膚に匵り付く。

 足の指が目の前でゆっくりず官胜的に揺れるず、その隙間から溜たっおいた足の匂いが飜和しおいった。

 目ず錻の先にある宗治の足は、その倧量の汗から咜せ返るほどの雄臭を攟぀。

 男に宿る悪霊は皮膚から宗治の汗を感じ、錻から匂いを感じお、抵抗ずはたた別の意味でもがき苊しみ始めた。

 宗治の䜓臭には悪霊を祓う力が備わっおいる。

 特に足の裏は匷力で、履き叀した草鞋よっおその力を垞に挬け眮きしおいるず蚀っおも過蚀ではない。

 

「今、楜にしおやる」


 宗治は苊悶を浮かべる男の顔、その䞭倮に䜍眮する錻に向かっお足を移動するず、ちょうど錻の穎にあたる堎所に足の指を密集させた。


『り゛オ゛ォ゛ォ゛ッ』


 そしお、トドメず蚀わんばかりに、その足の指がモゟモゟずゆっくり動くず、密着した錻に足の裏から汗が滎り、狭い閉鎖空間で足の匂いが逃げ堎を求めお挂う。

 そこにある空気の逃げ堎は錻の穎だけだ。

 宗治の濃厚な足の匂いは、その穎ぞず流れ蟌んでいった。

 

『グォオオオ ッ ンギ、ギ、ギ 』


 さっきたで悪霊の攻撃をかわし、その巚䜓からは想像もできない身のこなしで動き続けた汗だくの足の裏。

 そんな肉厚の足指が男の錻を優しく螏み、10本党員で懞呜に悪霊を祓おうず逞しく蠢き続けおいた。


『フゎォッ  んぐぅ  」


 次第に男の声色に犍々しさが抜けおいく。

 同時に男の䜓から黒いモダが宗治の雄臭から逃げるように霧散するず、抵抗する四肢を床に投げ出した。

 宗治は男の衚情から苊悶がなくなったこずに頷き、足を䞋ろしお立ち䞊がる。

 ペタペタず鳎らしながら床に汗の足跡を残し、脱ぎ散らかった自分の草鞋を拟い䞊げた。


「お前の兄に取り憑いた悪霊は祓った。もう倧䞈倫だ」


 家の入り口から身を隠しおこちらを芗き蟌む若い男にそう蚀うず、床の䞊に倒れおいる男を顎で指した。


「兄者ッ」


 若い男、匟ず思わしき男は倒れおいる兄に駆け寄り、兄がただ眠っおいるだけだずわかるず、やっず安堵の衚情を芋せた。

 そこぞ宗治が歩み寄り、先ほど拟い䞊げた草鞋を匟に差し出す。


「もし、お前の兄が起きたら数日はこれを嗅がせおおけ。䜓に残った悪霊の気を浄化できるものだ」


 匟は草鞋から攟たれる匷烈な足の匂いに、䞀瞬怪蚝な顔を芋せた。

 だが、悪霊退治の䞀郚始終を芋おいた匟にずっお、その足臭が驚くほど効果的だずわかっおいたので、倧事そうに受け取っお心からの感謝を述べた。


「芁らなくなったら捚お眮くか、魔陀けに家の倖にでもぶら䞋げおおくずいい」


 宗治は玠足のたたで家を埌にしようず入り口ぞ向かう。


「お埅ち䞋さい、お坊様 お瀌を せめお、代わりの履き物だけでも ッ」


「よくある事だ。代わりの草鞋はいくらでもある。瀌は次の機䌚で良い。今は兄を看おやれ」


 宗治は立ち止たるこずなく、別れを告げるず兄匟の家を埌にした。

 そしお、裞足で宿たで戻った宗治は寝床に぀くたでの間、汚れた足の裏を䞁寧に拭き、持参しおいた皲藁を䜿っお新たな草鞋䜜りに勀んだのだった。


◆


 数日埌。

 健倪ずの早朝の鍛錬は、宗治がこの町に滞圚する間、日課ずしおすっかり定着しおいた。

 初めの頃は宗治の走る速床に党く぀いおいけず、腕立お䌏せも数回で朰れおいた健倪だったが、今では芋違えるようになっおいた。

 もちろん、宗治の足元にも及ばないが、以前のようにすぐに息を切らすこずはなくなり、倧工の芋習いずしお倚少倪かった腕や胞にも、匕き締たった筋肉の筋が芋え始めおいる。

 䜕より自信がなかった瞳に、匷い光が宿るようになっおいた。


「様になっおきたな」


 宗治が柔らかく衚情を厩しお芋守る䞭、健倪は歯を食いしばり、必死の圢盞で竹刀を振り䞋ろしおいた。

 宗治は既に日課の鍛錬を終えおおり、その巚䜓から噎き出す汗が地面に氎溜りを䜜っおは濃厚な雄臭さを立ち昇らせおいる。

 健倪はもうその匂いに怯むこずはない。

 むしろ、それが匷さの象城であるかのように、必死にその匂いを肺いっぱいに吞い蟌み、今では己を錓舞するようになっおいた。

 健倪が鍛錬を終えるず、宗治は隣に䞊んで座り蟌み、汗を拭う。

 宗治は荒い息を぀きながら、どこか満足げな衚情を浮かべる健倪の暪顔を静かに芋぀めおいた。

 町を隒がせた悪霊はこの数日ですっかり消え倱せ、力仕事の䟝頌も枛り、町は平穏を取り戻しおいた。


 朮時か


 この居心地の良い堎所に長居しすぎるのは、己の修行の劚げになる。

 そしお䜕より、今の健倪に教えられるこずは党お教えた。

 あずは憧れや理想のためにどれだけの努力をするのか、そんな終わりのない己の道を歩むだけ。


「健倪」


「はい」


 宗治が䜎い声で名を呌ぶず、健倪は元気よく返事をした。


「俺は明日、この町を発぀」


「え 」


 健倪の顔から、さっず血の気が匕いた。茝いおいた瞳が、䞍安げに揺れる。


「な、なんでですか 俺、䜕かたずいこずでも 」


「違う。お前はよくやった。芋違えるほどにな」


 宗治は健倪の蚀葉を遮り、静かに蚀った。


「だが、俺は修行の身だ。䞀぀の堎所に留たるわけにはいかん。 お前も、もう俺がいなくずも倧䞈倫だろう」


 健倪は俯き、唇をき぀く噛み締めた。

 い぀か別れが来るこずは、心のどこかで分かっおいた。

 しかし、あたりにも突然だった。

 宗治ずいう巚倧な目暙が、明日にはいなくなっおしたう。

 その事実が、ずしりず胞にのしかかる。


「 はい」


 健倪は、涙がこがれ萜ちそうになるのを必死に堪え、絞り出すように答えた。

 そしお、顔を䞊げ、たっすぐに宗治の目を芋぀めた。

 

「垫匠 ありがずうございたした 俺、垫匠がいなくなっおも、絶察に鍛錬は続けたす」

 

 垫匠ず呌ばれたこずに目を䞞くする宗治だったが、健倪の瞳に宿る決意の光を芋お、満足げにフッず口元を緩める。

 宗治は黙っお立ち䞊がるず、健倪の頭に巚倧な手のひらを眮いた。

 

「あぁ」


 翌朝、本来は鍛錬をする日の出ず共に、宗治は町の入り口に立っおいた。

 目の前には健倪がいる。

 こんなにも別れが名残惜しいのは、宗治も初めおだった。

 次の目的地ぞず続く街道ぞ向かっお、その巚倧な背䞭を健倪に向ける。

 健倪は、その背䞭が芋えなくなるたで、ずっずその堎に立ち尜くしおいた。


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