Final report of work in progress
イラストの進行状況最終報告
こんにちは。
前回の過程報告から今回の最終報告まで大変遅くなってしまい申し訳有りません。遅れた理由は後ほど書きます・・・。
まず最初に今回のイラストを描きたいと思った動機は、いつものように
< Lowest Illustration & Highest Erection >という韻を踏んだタイトルを思いついた所から自然に描きたいイメージが広がっていきました。
最初のなんとなくのイメージでは、いかにもカタブツといった様相の髭親父が下品極まりないホモセクシャルなイラスト集、或いは写真集を観て、対外的には嫌悪感を露わにした厳しい表情でそれらを凝視しながらも内心では激しく性的興奮を感じ、尚且つ熱く勃起しながら目が離せない、といった私好みの二律背反な状況を描きたいなと思いました。
実はこの「私好みの二律背反な状況」といった想念は、第三者が私の描くエロいイラストと対峙した時に私が望む(ただし、決して押し付けではなく)理想的なリアクションでもあるのです。
というのも、なんというか私は連綿と続く正規の芸術・美術界隈の歴史や文脈を前提とした明確なコンセプトがまず初めに在りきの崇高な現代アートといったものにあまり興味が持てなくて、有識者さんによるどこに出しても恥ずかしくない「理詰めで解した」評価よりも、家族や友人にバレたら確実に変態扱いされるので表立ってファンである事を公言することは出来ないけれど、絶対に消去したくない大切なズリネタ画像としてパソコン内の隠しフォルダの奥の奥の方に保存される事になるエロイラストの存在意義の方が自分にとっては重要というか・・・。
真面目な話、広大なインターネットの海の中で何の予備知識も無く偶然目にした一枚の絵を観てチンポが勃起する程感情が動いて、さらに第一チンポ汁という涙を流す・・・って現象として考えると相当凄い事だと思うのですよね・・・。
願わくば私の描くイラストが、今この文章を読んでくれている貴方にとってそんな存在であってくれたら・・・と夢想しながら毎回描いています。
話を元に戻します。
最初のラフスケッチでは体格的にはガチムチ系の身体を描いていたのですが今回(いや、毎回か・・・)私が描きたかった大好きな表情が日本の俳優でいうと藤竜也 (tatsuya_fuji)や山崎努 (tutomu_yamazaki)といった両者が得意とする眉間にしわを寄せて、口を真一文字に結ぶ、といった表情だったので、必然的に描く体型の方もその二人に合わせた痩せ型の体型になってしまいました。
皆さんもそれぞれに欲情する相手方の性的な好みの顔貌などがあると思うのですが、私の場合は今回描いたような私好みの顔をした年配の男性が、老眼のために目を細めて険しい表情で首を伸ばしながら対象物を見る仕草や表情がもうたまらなく好きなんですよね・・・・。なので今回のイラストは私個人の好みの顔と表情と体型と禁欲的な制服姿とそれに相反する好色な心理描写と生理現象を余すことなく形に出来たのでとても気に入っています。おそらくいつものようにこういった痩せ型の人物はフォロワーさん達には人気があまり無いと思いますが(苦笑)。
股間の勃起表現も初めはわかりやすくズボンの開いたチャックから顔を出し、猛々しくそそり立った状態のチンポを描いていたのですが、それだとやはりリアリティが乏しく単純に面白くないので「検閲官_censor」という架空のお堅い職業の制服の下で静かに熱く勃起している、という描写に描き直しました。
(今回はそのボツテイクの勃起バージョンを差分として添付しておきます。)
後は、その勃起の重要トリガーとなる書物をどうしようかと考えたのですが、まさか他の人のゲイイラスト集などを勝手に< Lowest Illustration _最低なイラスト>呼ばわりして無断借用するわけにもいかないので(笑)、便宜上自分の在りもしないイラスト集を小道具として作成する為に、ここで少し時間が掛かってしまいました。
因みにこの架空の作品集の表紙として使用した< DRAWINGS ABOUT FUCKING >のイラストは、私がデジタルでイラストを描き始めて某Tumblrにドキドキしながら初投稿した一枚であり、個人的にとても思い入れがある作品です。もし、このまま創作活動を継続することが出来たとして、この先いつか自費出版という形ででも紙媒体で作品集を出版する事が出来たら・・・表紙は必ずこのイラストにしようと以前から考えていました。ま、夢物語ですけれど(苦笑)。
ちょうどいい機会なので一応説明しておきますと、このイラストも私の好きなスティーブ・アルビニ率いるこのバンドのアルバムへのオマージュとなっております。
Big Black - Songs About Fucking
このアルバムジャケットに(おそらく無断で)使用されている女性のイラストを描いた作者はあの漫画「THEレイプマン」を描いた故・みやわき心太郎氏であり、後にアルビニ氏も漫画タイトルと同名のバンドを結成されてますね。尤も、すぐに良識派の方々からのバンド名に対する猛抗議により活動が行き詰まり潰されてしまったみたいですけれど。
私が子供の頃にはこの「THEレイプマン」の単行本も大抵の古本屋さんで一冊100円位の値段で大量に投げ売りされていて、私も少年期特有の好奇心から何冊か購入してみたのですが、あまり内容的には興味が持てず、(簡単に言うと私好みの口髭を蓄えた親父キャラの存在が皆無だったので笑)すぐに処分してしまった記憶があります。
そしてこのアルバムはFUCKを含むタイトルがやはり海外では色々と問題があるのかアナログのUK盤とUS盤のどちらかの方では頭のFUCの部分に「✻!?」の伏字シールを貼ったバージョンが出回っていたらしいのですが日本に住んでいる私は一度も伏字バージョンのレコードを見かけたことがありません。私が所有しているアルバムは何の変哲も無い通常版のCDだし・・・。
なので私の< DRAWINGS ABOUT FUCKING >も公開先のSNSのアダルト表現OKか否かの棲み分けに合わせてこの「✻!?」の伏字シールをパロディにしてそのまま使用しています。まぁ分かる人がいたらニヤリと楽しんで欲しいという非常に自己満足的な理由ですが(笑)。
私がこの緑色のイラストを描こうと思った動機は、その昔、まだ私がこんな風にデジタルツールを用いてゲイイラストを描いて世間に向けて発表するようになるなど微塵も考えてもいなかった若かりし頃、いちリスナーとしてこのレコードのジャケットを見る度に、「いつか日本でも全員ゲイを公言したメンバーで構成されたオルタナティヴなバンドが現れて、このBIG BLACKのジャケットをゲイのスタンスに基づき性別を反転させたキャラクターの作画を正式に田亀源五郎先生に依頼して、日本側からのひとつの回答として発表したら絶対面白いのに・・・」と、考えていました。
しかし、いつまでたってもそんな「僕の考えたキン肉マン超人」みたいな都合のいいバンドが現れる事もなかったので(笑)、仕方がないのでいつもの自給自足の精神で架空のアルバムジャケットを兼ねた正方形サイズのイラストとして自分なりの理想とする髭親父の横顔を中心に描き添えて、この< DRAWINGS ABOUT FUCKING >のイラストが生まれたというわけです。
あ、話が横道に逸れ過ぎてマズイですね、再び話を戻します・・・。
今回のイラスト自体の作画プロセスのもうひとつの訓練というか最初の裏テーマとしてあった「描く必要のない部分は省き、イラスト完成までのスピードを重視する」という目標なのですが、それは「手を抜く」といった意味ではなくて、イラストの目に見える形の部分で説明致しますと、今までは服を着ている人物を描く場合には「お楽しみ」としてその下に着用している下着や、さらのその下に生えている体毛までも全てきっちりと描き込んで、それらのレイヤー毎に階層化された着せ替えバージョンを差分特典として添付する、という事を行っていたのですが、そこに時間を費やすより、その見えない部分を描き込む用のエネルギーを次のイラストの作画に回して単純に新しく描くキャラクターの枚数を増やしたほうが、読者さんにとってもそちらの方がいいのではないか?と考えて、かなりのハイペースで描き進めていったのですが、その途中でここ数日の間に私の私生活上で色々と先送りにしていた問題や課題が重なりまして、どうしても気分が乗らずに後半の方で少し作画作業が停滞してしまいました。申し訳ないです。
そりゃあ人間、長く生きていれば色々とありますよね。ただ、親しい人やお世話になった方々の病気や天寿に関しては、自分がどれだけ絵を描いても本当に何の役にも立たないんだなと思ったり、明確に別れの時が近付いているのにどうすることもできない焦燥感と無力感で逆にまるで現実感が無かったり。
なんだか焦点の定まらない散らかった文章で今作品の最終レポートになってしまい申し訳無いです。
次回から気持ちを切り替えて新作に取り掛かります。
それではまた後ほど・・・。