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週末の仔猫~おとまりのしっぱい~【おねしょ×おしりペンペンSS】

【登場人物】 四条 五郎(シジョウ ゴロウ)………システム課の部長で、課全体の父親のような存在。 女好きで、セクハラ発言も多いが、愛嬌として受け入れられ、部下には慕われるバツイチ独身のアラフィフ男。 実は、好きな子を徹底的に独占し、子ども扱いし、甘やかしたいという。S気質と父性を拗らせた性癖の持ち主。 七瀬 六(ナナセ ムツ)………無愛想な新入社員。二十四歳、新卒というわけではなく。外部からの引き抜かれてきたイケメン。 仕事は優秀だが。自己表現が苦手で私生活はなかなかにポンコツ。 酒の席の失敗をきっかけに五郎と急接近。元々男らしい男性への憧れが強く。 恋心か、尊敬かわからぬまま。流され、迷走を繰り返した結果。 上司である五郎と正式に、性的パートナーとして、恋人としても付き合うことに。 『週末の仔猫~おとまりのしっぱい~』 初めては本当に事故だったが、元々人付き合いが得意ではない六は。 交際経験も乏しく、ましてや、同性、しかも年上の男へのアプローチなんてものを知らなかったのだろう。 告白するタイミングを逸して、近づく手段に、ソレを選んだ度胸というか。 ぶっ飛んだ発想という点では、企画力などを、鑑みれば将来有望だが。 リスクやデメリットに対しての対策はまだまだ甘い。 大学を出てまだ片手で数えるよりも少ない年数の社会人のひよこは。 尻に殻がひっかかったままらしい。 恋人同士になってから、六は週末だけ、二人きりのときに少しばかり度数の高い酒を飲む。 缶のままだったり、五郎をよろこばせるために、赤ん坊が使うようなストローつきの愛らしいカップにカクテルを注いでなんて。 趣旨の場合もあるわけだが。 甘い酒ほどよく回る。 最初の嘘ほど弱くないとはいえ、ビール二本を越えると酩酊という程度の人並みの強さだ。 「六、それ以上飲んだら、夜中ションベンしたくなるんじゃないか?」 「んー……へきれす。」 嬉しい、恥ずかしい、照れ隠し。 ポジティブなほうの酒ではあるが、結構なピッチで飲んでいたせいだろう。 目が充血してきており、白い頬は赤らんで。 やたら眠そうにしている六に五郎はため息をつく。 恋人関係になってから、懐っこい子犬のように自分との時間を大事にしてくれることはありがたいのだが。 ガードの甘さと、先読みの甘さは健在なのだ。 多分明日も『失敗』するだろう。 もちろん叱る理由があれば、牽制的にしかるが。 恋人として、イジワルでオムツを履かせ、一日赤ん坊のように振舞わせたり、デート中バレないかと目を白黒させる様子を楽しんでドライブデートに連れ出したり。 なんてこともしている自分が言えたことではないが。 今後、出張か何かで他の部下に見られるようになっては困るため。 ワザとでない『失敗』は治させる必要がある。 お付き合いする為に、そんな趣味も体質もないのに、"オネショ"クセがある風にふるまったツケで すっかり酒と睡魔が重なるとゆるくなった膀胱は、現在仔猫の最も難敵だろう。 もちろん、失敗させない為に、ムリにでもトイレに連れて行くという選択肢はあるのだが。 そうすることで、誰かに頼れば回避できるみたいな記憶に摩り替わっても困る為。 失敗すると見越したうえで。 「むっちゃん、明日オネショしたらどうするんだった?」 「んー」 「後悔しても知らんぞ?」 すでにおねむモードというようにテーブルに突っ伏して寝息モードに入ってる六の前髪を整え。 苦笑しながらも抱きあげると隣の寝室に連れて行く。 「彼シャツっていうより、萌え袖ってやつだな。」 スーツだと食べこぼしや酒で汚れるのも困るだろうと、貸した五郎のくたびれたパーカーに着られよたように包まれる六の細腕を、風邪など引かぬよう布団へと潜らせトントンと愛想程度の寝かしつけをして自身も飲みの後片付けと寝支度を始める。 普段であれば休日の朝、朝食前に適当にぱぱっと片付けるが。 明日は朝からすこぉしばかり長いお説教タイムになりそうなので前準備だ。 勿論、当てがはずれればのんびり朝のワイドショーでも眺めながら。 一日の予定でも話せばいい。 五郎の一応の、当てがはずれた予定は。 勿論くるわけもなく。 案の定の『失敗』を彼はしてしまうのだが。 朝七時過ぎ、いつもより少しだけ遅いが、まだ気だるい身体を布団へともぐりこませる。 「んんっ」 安心するニオイの布団と自分を包む服のニオイに混じって、よく知っているイヤなニオイと、寝返りと同時に肌に張り付く冷やりとした感触と。 不快感に一気に現実に引き戻される。 「!?」 ガバッと勢いよく身を起した六の股間は白地の下着が変色し、肌が透けるほどびっしょりと自身が漏らしたと思われるオシッコで汚れており、太ももからいくらか垂れたソレはパーカーにも大きなシミを作って背中まで上るように痕を広げていた。 「あ、うそ。」 「むっちゃん、起きたか?」 「あ、え、あ、ごろ、さ。」 しどろもどろ、回らない舌で返した間抜けな返事と、大股を広げて、扉側に。 『僕はおねしょしました』 とでもアピールするように見られている股間に気づきあわてて布団を握り締め隠そうとするが。 「今日で四回目だったよな?」 「あ……。」 五郎と、付き合い始めるきっかけになったのは、夜尿癖だという嘘を重ね、その後、ソレは嘘だったとバレたからなのだが。 その後、本当にクセになってしまった夜尿に関して。 病気だから、精神的なものだから。 確かに子供であれば隠蔽でもしない限りは怒られる理由としては理不尽だが。 深酒と、うっかりミスでのソレは免罪対象にならないのも言うまでもない。 「わ、わざとじゃ。」 「もちろん。ワザとなんて疑ってねーよ?付き合ったとき。ワザとだったらケツひっぱたいて玄関から締め出すっていったもんな。」 「それで、四回目はどうするんだった?」 四回目というのは、前回おしおきを受けてからの回数だ。 泊まりで失敗をした場合。 かわいらしく作られたボードに、マークが記入されていく。 仏の顔もなんとやら、三度目までは口頭で注意。 ソレでも結構恥ずかしい。 上司じゃなく、恋人というか、父親のような表情で手を握って、オネショ布団の上で座ったまま言い聞かせられるというのは。 何度体験しても恥ずかしさで死にそうだと思っては、クセを治そうと思うのだ。 四回目になれば、ワザとでなく過失としては仕事や日常生活取り返しのつかないことも多い。 その目安ラインということなのだが。 膝の上でお尻叩きの罰。 正しくは『おしりペンペン三十回の刑』が待っている 五回目ともなるとその回数は跳ね上がり百回の刑に加え、一週間就寝前のオムツ着用と、朝のオムツチェックが義務付けられる。 勿論、仕事に支障をきたさないように日中そういったルールは持ち込まれないし。 一週間失敗しなければ、カウントは一からへと、戻してもらえるが。 一度ソレをフルコースで体験したのは三ヶ月ほど前だったか。 付き合ってすぐの頃、連続してやらかしてしまい。出来たルールだ。 約束としては二度目のお尻ペンペンの刑になるわけだが。 いざ、そのときがくると怖くて動けない。 大の大人が情けないという気持ちもあるのだが、嫌われたくないという意識が強い六にとって、五郎の手を煩わせた、迷惑をかけたという事実は。 ソレだけでも双頭ショックなことなのだ。 「六?」 恥ずかしさに熱くなる頬と、涙があふれツンとする鼻をすすり。唇を噛みながら、今、自分を見下ろす。 大好きな上司であり恋人であり、父のような彼を見返しては、視線が泳ぎ、涙の膜が邪魔をする。 「ごめんっなさぃ。」 搾り出すように言ったソレに、少しだけ柔らかな笑顔を浮かべた五郎は、トントンっと頭を撫で。 「別に、嫌ったりしてないから。汚れたものは洗ったらいいから。な?でも、クセは治さなきゃっていうのはお前も約束しただろ?」 やさしい無骨な手になでられるほど涙は珠になり零れることをこらえきれず。 頷きながら唇を噛む。 「ほら、こっち来い。膝自分で乗れるな?」 ベッドのヘリに腰かけた彼がすでに着替えた姿で太ももをトンっと叩いてみせる。 正直、恥ずかしさと同じくらい、彼が叱る時の加減で叩く尻叩きはすごく痛く。 幼少期身体を鍛えていたとはいえ、尻の鍛え方なんてものは習っていないし。 成人男性にしては華奢な尻は、五郎の大きな手で本気で打たれれば数発で赤く染まる。 唾液を飲む音がやたら響くのを感じながら。 視線を向けられ、もじもじとしながらも、濡れた下着を脱いで膝の上へと腹ばいになる。 「洋服、新しいの、買って返します。」 「そんなん父の日か誕生日に気が向いたらでいいけど。お前が、心配しなきゃいけないのは。今からガマン出来るかじゃないか?」 パァンッ 「ひっ」 身を乗り出すように肘をつき弓なりになった身体が前へと逃げる。 「ほらほら、逃げたら終わらんぞ?」 脅しと、恐怖心からの痛みを加えるための一発目だ。 いつもひときわ痛い場所を狙って一発だけ強くするのも頭ではわかっているのだが。 一度叩かれてしまうと、全てが痛く感じるのもまた身体というもので。 パンパンパンパンッ 右だけ満遍なく連続で叩かれると子供のように足をもじつかせ、つま先にきゅっと力が入る。 「紅白饅頭みたいになってるなぁ、まぁ、全部ごめんなさいする頃にはどっちも赤くなってると思うがな。」 フゥフゥと荒い呼吸をどうにか堪えようとしているのを。 連打するように右だけ叩いていた手で今度は緩急をつけ左だけをたたき始める。 「ぁ、っ、いっいたっ、ご、ごめんなさっ」 声を出そうとするたびに、肌にピリリとした痛みと、針で刺されるような刺激に思わず手で庇うように謝罪を口にしながらも身をよじる。 「三十回、おにーさんなんだから、ガマンできるよな?」 庇おうとした指をぎゅっと握り後ろでに固定しながら器用に安定した腹ばい体勢に持ち込んだ五郎に尋ねられる。 「む、ムリです、痛い。いたいです。」 ぐすぐすと、甘えが出てしまい涙がボロボロ落ちるが。 「じゃあ、ガマンしなさい。最初の約束だろ?」 「っ」 仕事では弱音をはかない、いや、吐けない。 恋人としても甘えているくせに、肝心な時は頼ることが下手な六の扱いなんてものはおてのものだ。 甘やかして欲しくての懇願ではない。 罰して欲しいという気持ちと、混乱から抜けられず。 本音が漏れているのは確かだが、腐っても成人男性で、過去には武道経験もある六が本気になって抜けられないレベルの力を込めてはいない。 桃色になった双丘の下、ぐっと足で高低をつけ、真ん中や足の付け根を重点的にパシンパシンと軽めの音ではあるが。 痛みの強い部分を打っていく。 「ごめんなさい」 しかいえなかった六が、こうやって痛みや、弱音なんて見せるのも甘えているからだが。 はたしてソレもクセになるきっかけにならないか? そんな不安がほんの少し頭にもたげるが。 小さな悲鳴を上げる仔猫の跳ねる尻を、やさしく丁寧に、色づかせるのだった。 三十が終わる頃。 色白な尻は、薄桃に全体が染まり終わってからも指を強く食い込ませるようにさすっている六の様子からして。 本気で痛かったのだろう。 「風呂入ったら薬塗って冷やそうな?」 「平気です、コレくらい。」 「本当かぁ?あんなにいっぱいべそかいてたくせに。」 クスクスと笑いながら鼻をつまんでやると。 あわてた様子で何か言い訳を口にしていたが。 「冗談だ。ほら、身体冷えるぞ。洗ってやろうか?」 着替えを出してやりながら尋ねると。 耳まで赤くして、バスルームへと走りこみガチャリと鍵までかける姿は。 幼く、五郎の口元に再び笑みが漏れる。 カワイイカワイイ恋人が自分以外の誰かの元に行くことも多分ありえるだろう。 年齢差的には理解している。 それでも、あの仔猫のように不器用で愛らしい存在をもうしばらくは見守りたいと。 汚されたシーツをなでながら。 見つかったという顔をした時の彼を思い出し愛しく思う。 大事にされたことを知っているからこそ、誰にも弱さをみせられなかった彼が。 今後も弱さや甘えを自分には見せてほしいと。 自分勝手で傲慢な願いと思いながらも。 ただそう願う。 ごっこ遊びの父として、優しいとはいえない、未熟な恋人として。 fin

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