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『仔猫と関係性の皿の上』(ゴロウ×ムツ、純愛、フェラ)

七瀬 六(ななせ むつ)……週末、五郎とのガス抜きとして。退行調教を受ける、システム課在籍ドマジメ新入社員。 八幡 五郎(やはた ごろう)……最初は指導と、からかいのつもりが。六の意外な一面にハマってしまい。父親や兄ぶってはいるが。六を出来合いするシステム課の課長。 『仔猫と関係性の皿の上』(ゴロウ×ムツ、純愛、フェラ) 自身の直接の上司である五郎について実は何も知らないのだと。 食堂のうどんを眺めながら、六は、大きなため息をつく。 依存心だけが肥大し、ソレを許容するように甘やかし。 デートだとふざけながら一緒に出かけてくれる。 上司相手にナニを生娘のような期待をしていたというのだろう。 五郎は元々女好きだったことは、週末の関係が始まる前から知っていた事だった。 ソレなのに、結婚した事があるという事実は一切知らなかった。 いや、知ろうともしなかった。 人づてに聞いて知ってしまった六は。 内心穏やかとはいいがたかった。 恋人のような、息子のような時間を与えてくれる彼が。 他の誰かに優しくする姿を想像したくない。 子供じみた独占欲からだが、自身の想像性の乏しさに唇を噛み。 そのどうにもならない情けなさを誤魔化すように七味を、うどんにぶちまける。 心地がいい関係で、どんどん週末を一緒に過ごすたび意識してしまうようになっている。 ソレが好きという感情だとも、本当は気づいていている。 そのうえで、もし、彼が、関係を終了し、誰かとまた、結婚するようになったとき。 自分はどうやったら立っていられるのだろう。 辛すぎるうどんを啜りながら。 不安と不満、いもしない女への嫉妬で滲む涙や、鼻水の理由を誤魔化し、焼けるような喉の痛みも。 嗚咽を飲み込んだものではなく。 今食べたもののせいだと言い聞かせ仕事に戻る。 ただ、月曜にその事実を知らされ、六はその感情を処理できないまま一週間五郎を避けるように生活したのだが。 その結果、事情を知らない五郎を酷く怒らせることになったのは言うまでもない。 業務上の報告まで人に回して避けて、週末の二人きりの飲み会をキャンセルして、同僚たちの飲み会参加を決定した地点で。 説明のないその態度や、人前で飲むことは久しく禁止し、条件をつけていたにも関わらず。 それらを完全に無かったことにされたことに、五郎の怒りは頂点に達したのだろう。 飲み会から開始一時間、泥酔したフリをした五郎の策により、介抱役として抜擢された六は、突き飛ばされるようにトイレの個室で洋式便所に座る形で、怒気を孕む彼に迫られる事になる。 「あ、あの、五郎さん、酔って……」 「あんな程度で酔うかよ。お前は知ってんだろ?"パパ"がどの程度飲むか。」 「じゃ、じゃあなんで!?」 狼狽する六の顎を乱暴に掴み、上を向かせると五郎が尋ねる。 「こっちの台詞だ。もう、オレには飽きたか?でも、それなら別れ話をしないってのは大人としてフェアじゃねーなぁ。」 「わかれ、ばな、し?」 「おいおい、今更すっとぼけるのか一週間たっぷり無視してたのはそういう意味なんだろ?」 「あ、え、ま、まってください。え?ゴロウさんとオレが?別れ?え?」 「あ?」 「それって、あの、もし、もしも、違ってたらすみません。オレってゴロウさんと付き合ってたんですか?」 確かに息子のようにだとか赤ちゃんになっていいだとか、ふざけた風にデートと茶化して。 一回り以上下の、下手したら親子ほどに年の差がある六相手に。 きちんと交際を宣言していなかった事実に気づく。 ただ、普通は、いくらガス抜きだからとそこまでするバカは居ないだろう。 「もしかしなくても、むっちゃん、気づいてなかったとか言うか?」 流石のゴロウも怒りを通り過ごし、自身が子供相手にきちんと告白する照れ隠しに言葉にしてこなかった事と。 目の前にいるのは恋愛経験ゼロだった坊やだという事実に苦く笑う。 「………はい。」 想定外な返事に五郎は頭を抱え、一方で、六は頬を染める。 「あ、あのな。」 「すみませんでした!!」 「は?」 「ぼ、ぼく、再婚とかしたほうがいいとか、その五郎さんの友人の方とかの話聞いちゃって。それで。」 今のご時勢少女漫画でもなかなかお目にかからない、面白いほど典型的なすれ違いをしていた事実に。 こそばゆさしかない五郎に対し、真剣な六は続ける。 「お詫びに何でもします!!」 こういう、前のめりになった六は簡単には止まらない。 それにしても、少女漫画のつぎはエロ漫画のような台詞を言うのだから。 ココまで気持ちよく型どおりの反応をする、不器用さには、先ほどまでの怒りをうやむやにしてしまう。 「お詫びっつってもな。オレも言葉足らずで、勘違いさせてたわけだし。」 イロイロと試したいことはあるにしたって、他の部下は飲みの席に未だ居るし。 タイミングと、場所というものがある。 広めのトイレで個室が二つあるとはいえ、トイレを占拠するのも迷惑がかかるだろう。 どうにか、一端引かせようという気持ちと。 イタズラ心で潔癖気味な六が見せる反応見たさに。 悪い提案をしてみる。 「じゃあ、オトナの付き合いで、仲直りとして、口で抜くってのはどうだ?」 さすがに引くだろう、とイタズラに唇をかさつく親指で撫でながら問うが。 「わかりました。」 そう意を決した様子の六は、五郎のズボンのチャックを漁り始める。 多少酒が入っていたが、本気で酔っているわけではない。 普段は冷凍マグロ並みに身動きしないで、腕の中で溶けてるだけの六の決意のほどを軽く見ていた。 「ちょ、冗談だから、ね?落ち着けって。」 ポンポンっと頭をタップするが。 座った目で下着から乱暴に引きずり出したソレに一瞬硬直しながらも。 「ぼ、僕だってオトナなんだから、コレくらいできます。」 そういうと、何度も深呼吸をして、元気なく下を向く先端をくわえ込む。 大人だって男同士、他人のチンコを咥える体験したことあるのは少数派だろう。 そういう反論をすることもさせず。 カリッ 「っ」 齧るつもりはないのだろうが、口いっぱいに咥えて、どうすればいいのか判らず息苦しさに目を白黒させている。 意地っぱりというか、負けず嫌いというか。 ソレも擬似的な親子関係であり、恋人を繋ぎ止めたい一心でやっているのかと思うと愚かしくもいじらしい。 「むっちゃん、落ち着いて、怒ってないし、さよなら言ったりしないから。な?一度落ち着いて。」 「っ」 咥えたまま首を左右に振るので 「こらっ、だから、さっきから歯が当たってるんだって。痛いから、ちょっと落ち着いて。」 「!?」 痛い、というワードで慌てて口を離す六の頬を撫で、先ほどまで、泳いでいた視線を自分に向けさせ。 呼吸が整うまで待ちながら。 「……誰か来るかわかんない、こんなとこで、エッチなこと使用とするなんて六のえっち。」 意地悪く笑って見やると耳まで赤くしながら、唾液まみれの一物を握り締めながら口をパクパクとしている姿に。 嗜虐心がくすぐられる。 「六がやりたいって言うなら。いいぞ。」 「んっんむっ」 「ココで、オレが気持ちよくなれるか頑張ってみろ。練習だと思って多少痛くても付き合ってやるから。」 いい年して青姦、いや、室内ではあるから違うのか。 居酒屋のトイレの個室で、恋人としっぽりなんて、枯れてるつもりでも燃えるものがある。 「んっんちゅっちゅっちゅっちゅっぱ、くちゅ、ちゅる。ちゅっ」 ぶっつけ本番で呼吸がつかめず思い切りかまれてはかなわないので、先ほど竿を握っていた位置程度に固定して、指で六の口腔を慣れさせる。 最初をぎこちない舌の動きで、舐めるべきなのか、押し出すべきなのかと、涙目になりながら苦しそうにもがいていたが。 舌先を弄ぶ親指を先端でてろてろと舐め、嬲られる事に感じ始めたのだろう、紅潮した頬と多少ゆるんだ呼吸をしながら、ちゅっちゅと指を吸い、時に食み、舌を絡めてくる。 キスを教えたときもそうだったが。 基本が勤勉なこの大きな坊やは、床の勉強も優等生らしい。 予習復習ばっちり、本番が楽しみになる。 「そろそろ、慣れたか?」 「んぁ」 抜き出される親指を、口寂しそうに舌先で追いながら、トロけた表情で唾液で口元を酷く汚した六に。問う。 「六、本番。出来る?」 「……がんばり、ます。」 自分が最初やろうとしていたことを思い出したらしく。 コクンと頷くと、先ほどとは違い、丁寧に、先ほどよりは少し上を向いたソレを咥えチロチロと、小さな動きで亀頭周りを舐め始める。 ぐっぽぐっぽくわえ込んで頭をヘドバンする勢いでバキュームフェラしてくれる。 お店の女の子とは違い、慣れない動きに、コチラまで緊張してしまう。 「ん、いいよ、六、もうちょっと、咥えられるか?」 視線で出来るというように一瞬だけちらりと見やり。 深く深くくわえ込む。 ちゅ、くちゅ、ちゅっぱちゅっ、ちゅるっくっちゅぐっちゅ、ちゅっくちゅ。 開いて、ナニで塞がれた口元から唾液を溢れさせながら。 ゆっくりと竿の中ほどまでくわえ込み。 一生懸命、卑猥な音を立てながら、舌の愛撫を続ける。 そんな献身的な恋人に無反応というわけもいかず。 上手、上手と歩き始めた子供を褒めるような声音で名前を呼び、イイコを連呼しながら頭を撫でる。 その間にも膨らみ自己主張を強めたソレが口に収まらなくなってきたのだろう、舌先がもつれたように。 舐め方に躊躇が生まれる。 ただ、その躊躇が、嫌がってのモノではない事を理解しているため。 少しばかり乱暴かと思ったが、顎裏から喉にかけて、一度ふさぐように挿入し、そのまま射精する瞬間頭を抱え込む。 吐き出させても良かったのだが、状況に酔って勢いだけでこんなことまでした六に、冷静になる時間を与えれば。 どうせまた、しようもないことを考えるに決まっているからだ。 「わるいなっ、あとで出していいから。」 そういい、ズボンにしがみつきながら、頭を抑えられたまま口いっぱいにザーメンを注ぎ込まれ。 ぎゅぅっと掴む力を強くしながら必死に堪える六の顔に勢いが増す。 「っぇ、げほっ、ぁ、ごほっごほっ」 鼻や器官に入ったのだろう。 むせながらトイレットペーパーで口元を押さえながら酷く咳き込む。 六が、顔を真っ赤にして、涙が滲んだ目で、少し呆けながら、どうすればいいかというような次の言葉をつむごうとしている時だった。 「おい、七瀬、課長大丈夫か!?」 「げっげほっ」 驚きと返事をしようとしたので再びむせかける六の口を強引に覆い、トイレを流す水流で細かな音や吐息を隠す。 「へへ、わりぃ~めっちゃ酔っちまったみたいだ。いやだねぇ年とると酒の回りがはやいのなんのって。」 「あ、課長、大丈夫ですか?」 「むっちゃんにおうちおくってもらうからだいじょうぶれーす」 われながら名演技だというような上機嫌な酔っ払い風に装い。 六の息が整うまで抱きしめながらやり過ごす。 多少えづいてむせても、それは『課長』がしたもので、六が今、精液を飲んでそうなっているなど誰も思わないだろう。 「悪いな、七瀬、一人で大丈夫か?」 「大丈夫です。」 ようやく返事が出来る程度に息が整った六の拘束を解き、返事だけさせると。 言葉通り送ってもらう事にする。 「タクシー捕まえてきます。」 「はいはい。」 会計分の金を席に戻った時に渡し。帰ると六にう座がらみするように密着しながら通りに出る。 肩を組んでても判るほど、心音の早く、体温の上がった六が、どんな顔をしているのかじっくり見たいが。 それまで求めるのは欲張りというものだろう。 「……はじめてでした。」 乗り込んだタクシーの運転手に聞こえない程度の小さな声で六が呟く。 「そうだねぇ。」 「あんな、こと、するのも。その、付き合ってるっていうのも。」 「まぁ、むっちゃんから告白はされてないから、俺の片思いだったみたいだけどな。」 意地悪いことをいう五郎に、冗談を間に受けたらしく。 「そんなの!!」 と何か言いかけ、なんというべきか答えが出せないのだろう。 視線が泳ぐ。 不器用でまっすぐにぶつかって、人との付き合い方を知らない、カワイイカワイイ恋人。 五郎がそう思っていると百回言っても信じないだろう彼に。 一言尋ねる。 「別に、いいよ、ムリに何か形や言葉にしなくて。ただ、今回みたいにサヨナラする時は無視じゃなくて。言葉にしてくれ。」 「……。」 「いまは、それでいい、いつか六なりの言葉が見つかったら言ってくれたらいいし。俺に大事にされてイヤじゃないなら週末の約束だけは守ってくれればいいよ。その間はオレはお前のものだ。誰かと付き合ったり、結婚なんてしない。」 休日を気まぐれで全て返上する物好きではない。 が、ソレをきっと信じない彼に精一杯の意思表示をする。 それが響いたのかは判らないが握るように添えられた手に答えるように汗ばんだ手のひらで繋ぎ返しながら六がいう。 「じゃあ、ずっとずっと、五郎さんはオレだけのものです。」 まるでプロポーズになってるぞと茶化す事もできたが、耳まで赤く、ガラス越しに泣きそうな顔をしながら一生懸命。 好きを、好き以外の言葉で伝えようとした結果だと判るので。 「じゃあ、一生オレはむっちゃんのものだな。」 ふふっと笑い週末の仕切りなおしをする。 本当ならオシオキと称して虐めたりイジワルからといいたいところだが。 この鈍感な手汗の主には、恋人としての自覚も必要で、あとは、今日怖がらせたお詫びとして。 今週末は赤ちゃんではなく、恋人として、キモチイイを目いっぱい経験させよう。 そんなことを考えながら、酒が入っていないが、怒涛の出来事に疲れたのだろう、瞼が重くなった六の体重が肩にかかるのを感じながら。 最初は小さな声だったが、やり取りで大凡を察しているであろう運転手に。 いいだろう。 とでもいうようにバックミラー越しにのろけてやる。 世の中の普通や、正しいなんて枠ではきっと六が思うように判りづらい関係だが。 それでも、コレほどまでに愛しく思って、大切にしている自分がいて。 慕う六の気持ちは嘘偽りの無いモノで、それがこの関係の答えなのだと五郎は楽しそうに外の流れていく家屋の光へと目をやるのだった。

『仔猫と関係性の皿の上』(ゴロウ×ムツ、純愛、フェラ)

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