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ミケ空
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水瀬慧の少しだけ情熱的な一夜

 鷹、と呼ばれる廃ジム。俺、水瀬慧や親友たちが秘かに使っている、FN以外での安心・安全な練習場。

「シッ!」

 バスゥゥゥゥッ!

「うあっ!?」

 ドタァァァァンッ!

「…いってててて…」

「はは、大丈夫か、慧」

「むー、今日も翔に勝てなかったあ…」

 …俺と親友の翔は、二人きりでリングの上でスパーリング。ランクも実力も遥か上の親友に俺は今日も勝てずに尻餅ダウン。でも———

「………」

「……ん?」

「あ…いや…」

 そんな親友と目があい、俺はドクン、と胸を弾ませる。…俺だって男だ。翔なら、きっと…許してくれる…よね?

「…ね、翔」

「なんだ、慧」

「…今日…さ、その…したい…な」

「っ!…いいのか…?」

「…うん。えへへ、翔なら…優しくしてくれる…かなって」

「…もちろんだ。俺も…ずっと…したいって思っていたし…なら、早速行こう」

 俺はそう言うと、翔はすっと俺に手を回し。

「ちょ、ちょっと、翔…!」

「いいじゃないか。試合の後、リングでやるのは嫌だろう?だから…休憩室のベッドまで、な。たまにはこういうのも悪くない」

「お、俺は恥ずかしい!」

「いいから」

 お姫様抱っこ。俺を持ち上げると———そっと、休憩室のベッドへと寝かせた。

「…本当、ここはいい場所だな」

「だね。まさか、山奥にこんな廃ジムがあるだなんて思わなかったけど…」

「さあ、慧…電気、消すぞ?」

 翔は電気を消す。…辺りは夕闇に包まれると。

「慧…目を閉じて」

 ちゅ———

「…っ!」

 上から、まるで制圧されるかのように。…翔の唇が、俺の唇に振れる。

(…しょ…う…)

 …唇と唇が重なり、心地よい感覚がそこに走る。同時、翔の呼吸が間近に聞こえる。うっすらと、俺は目を開けると———

「んっ…慧…」

 目を閉じ、キスをする翔のかっこいい顔が俺の視界に映る。

(あ…)

 ドクン。思わず、胸が跳ね上がる。…俺はそっと、口を開けゆっくりと舌を伸ばすと——— 

 ちゅっ…れろっ…

「んっ…!」

 翔の舌が俺の舌に触れた!!

「…慧…!」

 ちゅっ…!れろれろっ…ちゅるっ…!

 唾液を介し、舌が絡み合う。そこから、熱くなるような快感が走り———

「あ…あ…!」

 びくん!と俺は体を震わせた。それと同時、俺は思わず翔の頭に手を伸ばす。

 …もっと、もっと欲しい。

「…んっ…んんっ…!」

 れろっ…ちゅぱ…ちゅっ…!

 だんだんと、俺達のキスは大胆に、情熱的になっていく。貪るように舌を絡め、歯茎をなぞり、互いに腕を回し、お互いの体を抱きしめ合う。

(気持ちいい…)

 ぼやっと、視界がうるんでいくのがわかる。…翔の暖かさ、息遣い。何もかもが気持ちいい。…やがて。

「…翔」

「ん?」

「…なめ…たい…」

「…いいのか?」

「うん…いつも…翔にしてもらってばかりだから…俺も…」

「…嬉しいよ、慧」

 俺のおねだりに、翔は耳元でそう呟くと俺の体に跨った。そして、

「…っ!」

 俺の目の前に、翔の大きなそれが突き出され。…俺は一瞬、それをじっと見つめた。まっすぐで、大きくて。動いた後だからか、少しだけ、汗臭いような匂いがして…

「翔…」

 俺は一言、そう呟くと口を半開きにした。そして———

 じゅぷっ…!

「んっ!」

 俺がそれに舌を這わせると、翔の体がびくりと震えるのがわかる。———俺はそれを見つめながら。

 じゅるっ…じゅ…っぷ…!れろ…!

「あ…んんっ…!」

 さらに舌を使い、翔のそれを刺激した。竿をしゃぶり、裏筋を舐め上げ、亀頭を咥え———

 じゅぶっ…じゅるるるっ…じゅるっ…!

「は…あ…!」

 翔の声がだんだんと大きくなっていく。…俺の攻めを受け入れてくれている、という事実。俺の攻めで感じてくれている、という表情。

(うれ…しい…)

 じゅるっ!じゅるるるるっ!じゅぶっ!

「んあっ…!?」

 俺は舌を必死に動かした。

 ———翔が喜んでくれる。翔が感じてくれる。

 …翔は、俺を必要としてくれる。

 俺はそれが嬉しくて———

 じゅるっ!じゅぶっ!れろれろれろっ!

「あ…はっ…!?くっ…!?」

(翔…!翔…!)

 俺はさらに激しく舌を動かす。竿を舐め、歯を使い亀頭を刺激。さらには、裏筋を丁寧に舐め上げ———

「翔…」

「ッ!」

「へへ…翔の…大きくて、立派で…カッコいいね」

 じゅるぅぅっ!

 俺が翔の竿を喉奥まで加え、一気に吸い上げると

「うあっ!?」

 翔の顔が一気に歪む!———俺と試合をするときには絶対に見れない、翔が顔が歪む瞬間…

(もっと…見たい…!)

 じゅっ…じゅるるるるるっ!じゅるぅっ!

 俺はさらに口をすぼめ、翔を追い詰めた———その瞬間!

「け、慧…ッ!うあっ!?」

 どっびゅるうううううううううっ!

 ———翔のそれが限界を迎え、俺の口の中に熱い熱い液体を吐き出す!

「んんんっ!?ごほっ!ごほっ!」

 俺は思わず、ゴホゴホとむせた。…が。

(…翔…いっぱい…出た…)

 俺の口で、舌でイってくれた。…俺はそれが嬉しくて、思わず、翔の吐き出したそれをごくん、と飲み干すと。

「…慧」

「…ん…」

「…こんなにも積極的にな慧。そんな慧も最高だよ。…俺まで、火が付いた」

 ———チュッ

 翔は俺の唇にキス。俺が舌を伸ばそうと、口を開いた瞬間。

 がばっ!

「んっ…!?」

 翔は俺の両足を掴み、持ち上げる。

「しょ…う…」

「…慧のここ、丸見えだな」

 俺のバックが翔に露わになると———

「…可愛い」

 じゅぶっ!

「んあっ!?」

 翔は俺の後ろほぐしだす!

 じゅぶっ…じゅぶぶっ…!

「は…あ……あ…!」

「慧…可愛いな」

 響くような翔の声。そして、ゆっくりと、ゆっくりと広がっていくのがわかる俺のバック。

(…翔に…翔に…俺…)

 どこか苦しい、けど、どこか気持ちよくて、期待が膨らんできて———

「もう、いいかな」

 翔は俺をほぐすのをやめると———

 ピタッ

「あ…!」 

 翔の屹立したそれを、俺のバックへとあてた。

 ———どくん。どくん。どくん。

 胸が高鳴る。そして———

「…慧」

「あ…」

 翔の顔が、上から、俺を覗き込む。そして、翔は俺の手をしっかりと握りしめ———

「行くよ」

 静かに、穏やかな顔でそう言うと———! 

 ずっ…ずずずずずっ…!

「あ…あ…!?」

 翔の大きなそれが、少しずつ俺の中へと入ってきた!…でも。

「…きつくない、慧?」

「あ…翔…うっ…!」

「大丈夫、ゆっくりやろう」

 …FNとは違う。翔は俺の顔を見ると優しく微笑んでくれる。俺のことを気遣ってくれる。…そんな、優しいエ〇チ。

「しょ…う…」

 確かに、俺のバックは苦しい。翔の大きなモノが入ってきていて、きつくて、苦しくて———でも。

「…来…て…」

「…俺も…慧ともっと一緒になりたい…」

 翔はそう言うと、俺の体に密着、そしてぎゅっと抱きしめると———

 ずりゅっ!ずりゅっ!

「あ…んっ…!」

 俺の背中がビクン!と跳ね上がる。翔のそれが、俺の中の奥底を貫いた証。

「もっと…もっと…!」

 ずちゅっ…!ずちゅっ…!

「あうっ!?」

 翔の腰が動くと、俺の奥底を突き上げる!———緩やかなのに、まるで電撃が走るかのように、快感が全身を走り抜けたかと思うと———

「慧…慧…!」

 ずりゅっ…!ずりゅっ…!

「は…う…あんっ…!」

 じんわりと、疲れた奥底が熱くなっていく感触。

「はっ…はっ…!」

 ずちゅっ…!ずちゅっ…!

「んあっ…ぁ…!」

 突かれるたびに電撃のような快感が走り、奥底がじんじんと熱くなっていく。

(気持ち…いい…)

 …まるで麻薬に浸るかのような、止まらない快感。

「…慧…」

 翔がゆっくりと、顔を上げる。




 ———優しい、優しい顔。

「はあ…はあ…!…はあ…!…翔…」

「…慧、気持ちいい…」

「俺…も…」

 俺は大きく息をする。そして、

「慧。…慧のもこんなになってる」

「…っ!」

 翔の手が、いつの間にか勃っていた俺のモノを触る。そして、

 しゅっしゅっしゅっしゅっしゅ…!

「は…あ…あ…!?」

「…可愛い、慧。ねえ、もっと…!」

 翔は俺との体を密着させると、

 ずちゅっ!ずちゅっ!ずちゅっ!

「っ!!!あ…が…!?」

「好きだよ、慧…!」

「しょ…う…!しょう…!」

 どbりゅうううううううううっ!

どぷんっ!どっぷうぷぷぷぷぷぷ…!

 俺達はほぼ、同時に絶頂を迎え。

「はあ…はあ…!はあ…」

「…はは、慧。…最高だったよ…」

 ———ちゅ。

 俺達は再び、キス。

「…なあ、慧…」

「…ん…」

「…もっと…したいな…」

「あは。…来て、翔。…もう、翔のやつ、硬くなってきてるしね」

「…ああ。今夜はもう…寝かさない」

「翔…」

「慧…」

 俺達はしっかりと、抱き合う。———翔とのそれは、とてもとても素敵な夜だった…。




 …次の日。

「…よお、翔。昨日はずいぶんとお盛んだったようだなあ、あぁ?」

「悪いな、竜。慧がどうしても、と言ったからな?」

「ほっほーう?それでも、人の彼氏に手を出すとはいい度胸じゃねえか…あ?」

「お前のものじゃないだろ?俺のものだ」

「上等だッ!テメエ、リングに上がりやがれ!」

 ———朝一で練習にやってきた竜は、俺と慧が裸で寝ていたのを発見。そのまま翔に喧嘩を売ると同時。

「慧せんぱーい!なんでッスかー!?なんで俺と寝てくんないっすかあー!?」

「つ、翼…えっと…その…」

「俺だってぇー!慧先輩への愛を—!これでもかって伝えてるつもりなんっすよー!?…って、わかりました!これはあれっすね!?俺と最高の夜を楽しむために翔先輩と練習…!」

「え…え?」

「くぅっ!そう言うことならちょっとだけ我慢するっス!ってことで!今日は俺と寝てくださいッス、慧先輩!」

「え、えー…」

 俺は竜と一緒にやってきた翼に猛烈に口説かれ。

「おい、翼!テメエも後でぶっ飛ばしてやる!」

「お、やるっスかあ?!竜だろうが翔先輩だろうが、負けねーっスよ!慧先輩は俺のもんっスからねー!」


 …リングの上で始まる翔と竜の試合…っていうかケンカ。そして、翼も乱入。…そんな皆を見ながら、俺は思わず、笑みを浮かべてしまうのであった。


「…俺、愛されてるんだな。皆、ありがとう…」



☆イラスト:小野睦さん

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