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ミケ空
ミケ空

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【伝説3ー2】自己中ボクサーと伝説の勇者2

 カーンッ!

 ゴング!

「来い、もやし野郎。さっさと潰してやる」

「もやしだとぉ!?テメーみてーに無駄なもんがついてねぇだけなんだよ!」

 凜はかちん!と言い返すも…!

「一発でKOしてやる!さあ、大人しくしなぁッ!」

「だから、オレの話も聞けって…うおっ!?」

 ぶんっ!と宇野の白いグローブの右ストレートが放たれ、凜はそれを回避する!

「にゃろ…!」

 凜はタンッ!とステップ!そして、

「シッ!」

 バスバスッ!バスッ!

「っ!」

 宇野の顔面にジャブ!3発の連打を浴びせると———

(…と?ひょっとしてこいつは…!)

 凛はにいっと笑みを浮かべながら、タンッ!とバックステップを踏んだ!

「ぬぅんっ!」

 宇野はそんな凛にダンッ!と真正面から踏み込むと再び豪快な右ストレート!

「———ふっ!」

 凜は身軽に素早く!その右ストレートをダッキングで避けると———!

「シッ!」

 バスバスバスゥッ!

「むうっ!?」

 宇野の顔面に再びジャブを浴びせ、バックステップで距離を取った!

(やっぱり!あのババァの言うとおりだ!こいつ…パワー自慢のまっすぐ行ってぶっ飛ばす戦いしかできねえんだ!) 

 ———凜はにいっと笑みを浮かべると。

「オラオラ、どうした!空手有段者って話だろ?この腑抜け野郎ッ!」

 くいくいっと挑発!

「ぬぅぅぅぅぅ!おらっ!おらぁぁっ!」

 宇野は、顔を真っ赤にするとダンッ!と前に踏み込みパンチを繰り出した!

「へっへー!ノーローマ!…当たると思ってんじゃねえぞッ!シィッ!」

 バスゥゥッ!

「———ッ!?」

 凜のカウンターストレートが宇野の顔面に突き刺さる!宇野はふらり、とすると———!

「オーラオラオラオラオラッ!」

 バスゥッ!バスバスッ!バッシィィィィィッ!

「ぶふっ!ぶはぁっ!?」

 ラッシュ!凜の赤いグローブが宇野の顔面を容赦なく叩いた!そして!

「オラよッ…トドメだッ!」

 バッキィィィィィィ!

「ぶへああああぁぁぁぁっ!」

 凛の右フックが宇野の顔面を刈り取るように貫く!

「へっ!」

 確かな手ごたえ。凛はにいっと笑みを浮かべると———

「…ふん。威力の無いパンチだな!」

「ッ!?」

「突き、というものを教えてやろう!」

 ドスゥゥゥゥッ!

「———ッ!」

 宇野のボディーアッパーが凛の腹に突き刺さった!

「ふん、決まったな」

 ———が!

「へへっ!舐めんなよ…!」

「なっ!?」

 凜はにいっと笑みを浮かべる!宇野のボディーアッパーを、体を反らすことで威力を殺したのだ!そして!

「オラオラオラオラオラァッ!」

 凛のラッシュ!

「ぐぼおっ!ごぼおっ!!げぼぉっ!がはぁぁっっ!!」

 赤いグローブが宇野の顔面!腹を容赦なく突き上げると———

「シィッ!」

 ドッムウゥゥゥゥゥゥッ!

「っっ!?ぐぼおおおおっっっ!!あ…がァ…!」

「オラオラ、どうした、空手柔道有段者!体がくの字になってんぜ!?突きってもんをおしえてくれんじゃねーのか!?…シィッ!」

 バッシィィィィィィィィッ!

「ぐほあァッ!?」

 凛のアッパーが宇野の顎を突き上げた!…宇野のその口からマウスピースが跳ね上がり、その体がぐらりと倒れると———

 ドタァァァァンッ!

『Down!』

「っしゃあッ!見たかッ!」

 凜は大きくガッツポーズを取りながらコーナーへと戻った。

(…へへ!あのババァの言うとおりだ。こいつ、大した事ねえ!空手の有段者かなんか知らねーけど、戦い方もワンパターン!けど!オレとこいつは違う!こいつよりも上だってこと!見せつけてやるぜ!)

 カウント7。立ち上がった宇野に凛はバンバンと胸前でグローブを叩きつけると。

「来いよ!正面からやり合ってやるぜ!」

 凜はファイティングポーズを取り挑発!ぐっと足を踏みしめ、ステップを封印!あえて、力押しが得意な宇野のフィールドに自ら立つ構えを取ると!

「馬鹿が!俺のパワーでKOしてやるぜ!」

 真正面!宇野はファイティングポーズを固め、凛の真正面に立つと———!

「この距離ならば俺のパンチは避けられまい!うおおおおおおっ!」

 左フック!鋭いパンチが凛のこめかみに迫るも!

「おっせえ!」

 ダッキング!凜は膝を軽く曲げ、髪の毛一本の差で白いグローブを避ける!そして!

「オラオラぁッ!」

 ドスドスゥゥッ!

「ぶはぁっ!?」

 そのままワンツー!宇野の腹にパンチを叩き込む!

「ちくしょう!早ぇ…が!」

 だが、宇野は足を踏ん張らせ、引かずにそのまま右アッパー!

「当てれば勝てる…!喰らえッ!」

 宇野の白いグローブが下から、リンに迫ると———!

「ふん!」

 バスゥッ!

 エルボーブロック!凜はそのアッパーすらも受け流した!

「へへっ!パンチ力が自慢なようだが…あんたじゃオレには勝てねえぜえ!」

 バッキィィィィィィィィィッッ!

「ぐへあああああっ!」

 凛の鋭い右フックが宇野のテンプルを貫いた!

「…あっ…が…」

 鋭いテンプルにふらつく宇野!———瞬間!

「ふん!ボディーが…がら空きだぜ!」

 ドッボオオオオオォォォォッ! 

 凜のボディーアッパーが宇野の腹へとめり込むと———

「なっ!?ぐぼおぉっっ!がはああっっ!!」

 宇野は体をくの字に曲げ———ついに、その膝がガクンと折れた!

『Down!』

 二度目のダウン!———宇野は信じられない、というような表情で必死に呼吸を整えようとすると。

「はっはー!敵じゃねえぜ!オレは!テメエと違って空っぽじゃねーんだよ!」

「な…に…!?」

「ふん!伝説になるための踏み台!そいつになってもらうぜ、宇野!さあ、立ちやがれ!」

 ———凜はあえて宇野を挑発。くいくいっとグローブを向けると!

「ふざけんじゃねえ…!誰が…空っぽだ!」

 宇野は腹を押さえながら立ち上がりファイティングポーズ!

「俺は!空手有段者だ!貴様みたいなもやし野郎ッ!一発でも当たれば…!」

「その一発が当たんねーから…勝てねーんだよ、テメエはっ!」

 バスバスッ!バスゥゥゥゥッ!

「ぐうっ!?まだだ!まだ俺は…負けて…!」

「まだわっかんねーのかよ!そんなにわかんねーなら…!徹底的にやってやらぁッ!」

 バスゥゥゥッ!バシィィッ!バキィィィッ!

「うぐおおおおおおおっ!」

 凛はさらに腰の入ったパンチをラッシュで浴びせる!宇野は、2度のダウンでガードもままならないようで、凛のパンチを受けるごとに顔が腫れていく!そして!

「このまま…終わらせてやるぜ、宇野!うおおおおおっ!」

 バッキィィィィィィィィィッ!

 ———凛のアッパーが宇野の顎を直撃!

「ぐはああああっ!?」

 宇野の口から再び、マウスピースが飛び上がり———それが宙を舞った。

「へっ!これでわかっただろ?…オレはお前よりもつええ!空手やってるテメエよりも、な!」

「ば…かな…!?」

 …倒れ行く宇野。

(…どんだけ空手やってよーが。どんだけパワーに自信があろうが。自己満足で終わってちゃ意味がねえんだよ。ここも一緒。FNも一緒。相手と客に見せてナンボってもんだろ)

 凛はその姿を見届け———宇野が後ろから、崩れ落ちようとした、その時!

 ダンッ!

「ッ?!」

「理解できるか…ッ!認められるか…ッ!」

 宇野が足を踏ん張らせ、ギリギリで回避を免れる!

「な…テメ!」

「俺はッ!空手有段者ッ!貴様如き素人に負けるはずが…ッ!ねええええええっ!」

 瞬間!

「うおおおおおおおおおっ!」

 ダンッ!

「しまっ…!」 

 ドッボオオオオオォォォォォォッ!

 宇野の突き上げるようなボディーアッパーが凛の腹を突き上げる!

「———くあっ!?」

 凜はその拳をもろに受け、くんっ!とロープを背負うと———

「ははははははっ!ざけんなざけんなざけんな!俺はッ!俺はアァァァァァァッ!」

「ッ!」

「空手の有段者ッ!貴様らよりもずっと!強い存在だァァァァァァッ!」

 ダンッ!

 宇野は大きく踏み込んでの右ストレートが放たれる!———瞬間!

「ち…!舐めんなァッ!」

 バッシィィィィィィィィッ!

「…あがっ…!?」

 凜のカウンターの右ストレートが宇野の顔面を潰す!宇野はぐらり、と体をふらつかせると———

「調子に…!乗んな、この、雑魚野郎がぁっ!」

 ダンッ!ドッボオオオオオォォォォッ!

 凜の踏み込んでのボディーアッパー!———フィニッシュブローが宇野の腹を貫いた!

「ぐっはあああぁぁぁぁぁぁっ!?」

 宇野の体が、まるで格ゲーのフィニッシュのように吹っ飛んだ!そして!

 ドッタァァァァアンッ!

「げはあっ!」

 ———TKO。3度のダウンにより、宇野はついに動かなくなると。

 カンカンカンカーンッ!

 ゴング!鐘の音が鳴り響き、レフェリーが凛のその腕を大きく上げた。

「Winner!is!リィィィィンッ!」

 わぁぁぁぁぁぁぁっ!

 ———歓声が凜を包み込む。凜はふう、とため息を一つつくと、未だリングマットに沈み、目を回す宇野に一言、呟いたのだった。

「なめんなよ…!オレは伝説を残す…!そうだ!オレは勇者になるんだよ!テメエみてーな自己満野郎に負けるかっての!」




「…あーら、凛が勝ったのね。ま、宇野相手に良く盛り上げてくれたって感じね。全く、宇野も実力ある癖に見せる戦いしないんだから。…でもま、約束だものね。次はとびっきりのスターをぶつけてあげるわ。ふふ…勝てるかしら、凛君?」


【続く】

【伝説3ー2】自己中ボクサーと伝説の勇者2

Comments

ありがとうございます!このシリーズは動きある文章の練習も兼ねてまして…感じて頂けると嬉しいです!スターとの試合もお楽しみに—!

ミケ空

パンチの描写がたくさんあって、すごく動きのある試合ですね😊✨ キレる宇野くん、煽り耐性が低いですね〜。 この辺に三下感が溢れてますね👍 凛くんは、本当の伝説を作れるんでしょうか!? スターって誰だ😚⁉️

ウォーター

ありがとうございますー!凛は結構ですけど、文字通り肩書がないんですよね。さてと、次の相手は…!?

ミケ空

凜クン圧勝じゃあいですかあ☆ヾ(=^▽^=)ノ クールに決めた凜くん、かっこいい~~💗💗 しかし、次戦の雲行きが…💦

Thalys


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