「シッ!シッシッ!」
「…やるな!」
天祥学園ボクシング部。万年人手不足で廃部をギリギリで回避するこの部活のリングの上、一人の腕利きが現れた。
「すごい、あの動き、速い…!翔と互角だ…!」」
それは、天河翼が入部するよりもちょっと前。翼と同年代、その名前は———
カーンッ!
「っす!あざっした!」
「ああ。…すごいな、赤峰、だっけ…」
「っす。翔先輩、すげえっすね。全然敵いませんでした」
「全く、入部してすぐにスパーリングしてみたい!と来たからどうしたものかと思ったが…まさに天才だな」
「んなことねーっすよ、オレ、翔先輩と思えば全然…!」
「…とりあえず、リングを降りようか。慧?」
「はーい!…すごいね、君。赤峰直(あかみね なお)くん…で良かったよね」
「っス!」
「初対面で翔とやり合えるだなんて…驚いた!経験者だよね?」
「いやー、やったことねっす」
「嘘ぉ!?」
「見よう見まねでやったらなんとか…」
「そうなんだ…!いや、本当にすごいね!」
慧は直の手をガシッと掴む。
「うちとしてはぜひ入部をお願いしたいんだけど…!」
「いっすよ。ただ、俺練習とかはあんま来ないと思うし、大会みたいな面倒なのも嫌なんで頭数には入れてほしくないんっすけど…それでもいいなら」
「それでも大丈夫!ぜひよろしくね!…にしても、本当に、初心者?」
「やーだなー、初心者っすよ」
「…そう言えば」
「翔?」
「直って、ひょっとして『部活動用心棒』の直か?」
「あー、知ってます?」
「用心棒?」
「そっす、運動神経はいいっすから、人手の足りない部活に入って応援やってる、みたいな。そんな感じっす!」
「ならうちも大会の時に…!」
「ははー、いっすよー!」
茶褐色の赤毛の短髪、小柄な身長。屈託のない笑顔———そんな用心棒「赤峰直」は、こうして、天祥学園高等部のボクシング部へと在籍することになった…のだが。
「…直、全然来ないな…」
「うん…翼や加藤とも結局顔合わせてないし…ごくまれに着てサンドバッグ叩くくらいでほっとんど…」
「だな。幽霊部員…だな」
「まあ、それは仕方ない…よね?」
「強制はできないしな。正直、人数が増えるだけでもありがたい」
そんな風に話す慧と翔。
「…直?誰っスか?」
「翼。…実はね、翼が来る前に、ボクシング部の門を叩いてくれた今年初めての入部員だよ」
「えー!?俺が慧先輩の初めてじゃなかったのー!?」
「…翼、言い方」
「ごほん。まあ、ほとんど来ないからな。翼と加藤が初めて見たいなもんだよ」
「っスか」
「すごく強くてね!翔とスパーリングをして結構いい勝負したんだよ」
「…かなりのやり手だったな。本当に未経験とは思えなかったん」
「…ふーん。良いっすよ!俺がそいつの代わりになりますから!任せてくださいよ、慧先輩!」
翼はそんな知らない同期の新入りに対抗心を燃やすと、今日も部活動に気合を入れる。
時は経ち。慧は天祥学園ボクシング部を逃げるように辞め、それを追いかけて翔も翼も辞めた。そんな3人が集う場所が天祥市の地下格闘技場、ファイティングナイト。通称「FN」。ボクシングなどの試合の勝敗加え「敗者は勝者の慰み者になる」というとんでもない世界。慧達がそこで試合を始めてしばらくした、そこの上層部。
「ふーん、赤峰直君、だね」
「っス!誘われてここに来たッス」
「君のことは調べさせてもらったよ。…天祥学園のボクシング部初め、色々な部活に在籍…運動神経がいいみたいだね」
「っス!まあ、部活動用心棒みたいなもんっす。恩を売って、金稼ぐ」
「なるほど、でうちでも稼ぎたい、と」
「ありたいていに言えばそっす。お願いしゃっす!」
「…ま、いいだろう!では、君をFNに招待するとしよう!よろしくね、赤峰直君!君の二つ名は…」
「『用心棒』でいかがでしょう?」
「では、白木君の言う通り!用心棒で行こう!というわけで、ナオ君。早速だが君の実力を見せてもらうとしよう…ちょっと過激な方法だがね…くくく…!」
「…ってことで、リングに上がるのはいいけどさあ…初戦が天祥学園絡み、しかもショットガンバトル?とかさあ…」
直の前、リングの上でキレの良いシャドーを見せるのは「天河翼」。
「おー!お前が噂の赤峰直かあ!慧先輩たちから聞いてるぜ!」
「お?」
「練習にも来ない野郎なんてさぼりーまだろ?そんな奴、楽勝だっぜ!」
翼はそう言うとにいっと笑みを見せ———
「お?やんのか、お?」
直もまた、にいっと不敵な笑みを見せる。
「へへー!弱い奴ほどよく吠えるっていうよな!…目の物見せちゃるぜ、初戦を屈辱まみれにしてやらぁッ!」
「るせえ、潰してやるよ。犬野郎。…弱い奴ほどよく吠える…ブーメランってな?」
「テメエ!」
互いに挑発しあう二人をレフェリーの広瀬が引きはがす。
「二人とも落ち着け」
「広瀬さん!」
「今日はショットガンバトルだ。普通のボクシングとは違うから注意するように」
「えっと…なんだっけ、精魂尽きるまで犯し倒したら勝ちだっけ?」
「そうだ。直は初戦でこのバトル方法と酷化もだが…」
「いっすよ、このムカつく野郎ぶちのめせばいいだけなんで」
「…てめ」
「FNを知るのはちょうどいいし!テメエで試してやるよ♪」
「…潰してやるぜ、新人!天祥学園ボクシング部、なめんなよ!」
「はいはいっと、初試合の相手がお前じゃものたんねーけど…せーぜー這いつくばらせてやるよっと」
カーンッ!
ゴングが鳴る!
「っしゃ!」
先に手を出したのは翼!
「シッ!シッシッ!」
翼は距離を詰めながら果敢にジャブ!直はそれをステップで回避し———
「シッ!」
「うおっ!?」
パシィィッ!
軽いジャブを一発、翼の顔面に打ち当てる。
「…んだよ、今のすら避けられねーの?」
「ち、ちっとビビっただけだっつの!」
翼は直に言い返しながらも———心の中がひやりとする。今のパンチ、かなり速い。
(スピード重視ってやつか?あんだけはええパンチ、FNでもあんまみねえ…!っていうか…!)
「…シッシッ!シッ!」
翼はジャブを連打!直をけん制、近寄らせないように弾幕を張るも。
(こいつ、回避もうめえ!全然当たらねえ…くそ、一発でも当たれば…!)
「このっ!当たれ!」
「ふっ!…っと!ッはは、遅い遅いー!」
直はそれをまるで踊るかのようにかわしていく。そして!
「こんの…避けんなッ!」
「シッ!」
バシィィィィッ!
翼の拳と直の拳!二人の拳が空中でぶつかり合い———
「…くっ!」
(…お?)
ふらついたのは、直!
(なるほど、スピードはあるけどパワーはいまいちってことか!なら…!)
翼はダンッ!と踏み込む!そして!
「逃がさねえ!この一発で…沈んどけぇぇぇッ!」
翼は踏み込んでの全体重を乗せたストレート!———過去にラーニングしたジョルトで直を仕留めようとした、その時!
「へっへ…!朧…ってな!」
すっ!
「あ…!?」
直の姿が急に消える。それと同時———
バシィィィッ!
「———くあッ!?」
翼の顎が跳ね上がる!———回避と同時に翼の中に入り込んだ直のアッパーカット!
「そんな大ぶり、当たるわけねーだろばーか」
「く…そ…!?」
脳が揺れ、ふらつき、体勢を崩した翼に直はさらに追い打ち!
「オラよ!」
バスゥッ!バスバスバスゥッ!バシィィッ!
「ぐっ…あ…!?」
直の左ジャブのラッシュ!ショットガンのようなそれが翼の顔面に何度もめり込ませ———!
「ううっ…!」
「ぐっ…!」
翼がふらついたその瞬間、直もまた、パンチの打ち過ぎかその猛攻が止まった———その時!
「く…!うおおおおおおおおおおおおおおっ!」
翼は歯を食いしばり、根性でストレートを放つ!シルバーのグローブが直の顔面に迫った、その瞬間!
バキィィィィィィィィィィィッ!
「———がっ…!?」
翼の顔面に直の速すぎる赤いグローブがめり込む。
「おせえって言っただろ、ばーか」
「う…くっ…!?」
翼はぐらり、と体が崩れる。そして。
ドタァァァァァンッ!
「くあっ!?」
翼はリングマットに沈む。…その時。
「へへっ」
ばさぁっ!
直のグローブが翼のトランクスをはぎ取る!…そして、
「どうしてやろうかな?生意気な犬には躾が必要だよなあ?」
「くっ…!俺は…!」
「おっと、暴れんなよ。ま、まずはこいつで行くかあ」
直は翼のモノをぎゅっと握りこむ!そして!
しゅっしゅっしゅっしゅっしゅ…!
「…ッ!」
「お。勃ってきた勃ってきたw他人のチ〇ポなんざ見たことねーけど、結構おもしれ―なw」
直のグローブがさらに翼のモノを上下に刺激!
「く…うっ…!?」
耐えがたい快感、翼は顔をしかめなんとか耐えようとするも———
「無駄無駄ァ♪大人しく…イっちまいなってな!」
シュッ!
「うあっ!?」
直のグローブが翼のモノをさらに強くしごきあげた、その瞬間!
「く…あ…もう…で……!?ああああああああああっ!」
どびゅるううううっ!
翼は直の手にイかされ、白い熱い液体をあたりへとばらまくと———
「ははっ♪すっげ、おもしれ!…こりゃハマるわ♪」
「テメエ…ふざ…けんなッ!」
「おっと!」
翼は、イった直後の脱力感を振り切り直を払いのけようとする!———が、直はそれをひらりとかわすと立ち上がり。
「おっし、ショットガンバトルっつーことはまだ試合中だよな?———来いよ、ヘタレ♪オレが何度でもイかしたるって♪」
「ざ…っけんな…!」
翼は脱力感に苛まれながらも立ち上がり、ふらふらとファイティングポーズを取ると———
カーンッ!
直後。ゴングが鳴り———長い長い1ラウンドが終わりを告げた。
「…くそっ!」
「へっへー!お前、敵じゃねえな翼!…次のラウンドもしっかりと見届けてやるぜ?お前のイく様をなあ♪」
「はあ…はあ…」
コーナーに戻った翼はトランクスを履きなおすと、大きく肩で息をする。
(くそ…イかされるだなんて…!)
ショットガンバトル。初めての試合形式だが、想像以上に負担が大きい。殴られた、ダウンし、アドレナリン絶好調のところにかけられる追い打ちは想像以上の負担。
「へへへっ!FNの試合、楽しいねえ♪」
一方の直は翼を完全に下、と余裕しゃくしゃくな様子。そして———
カーンッ!
第2ラウンド。
「オラオラ、行くぜぃ♪」
バスバスッ!バスゥッ!
「うっ…!」
直は得意のステップと速さで攻勢に回る。
(やみくもに動き回っても…けど、捉えられない…!)
イった疲れも相まって動けない翼、ただひたすらガードを固め防御に回るも———
「シッ!」
バスゥゥッ!
「ぐっ…!」
「ははっ♪すっかり亀じゃん?もっと身軽に動いてみろよ♪」
全てを防ぎきれるわけでもなく、試合は徐々に、徐々にと直が押していく。———そんな状況で1分が立った、その時だった!
「シッ!シッシッ!」
バスバスッ!バスッ!
「くっ…!」
(くそ!当たらねえ、どうしたらいい!どうすれば…!)
翼は必死に防御を固め———
「隙ありぃ♪」
バシィィッ!
「うぶっ!?」
直のストレートを鼻っ柱にもらい———
ぶしゅっ!
鼻から血が舞った、その時だった!
(…そ…うか!隙がねえなら…!)
翼はぎゅっと拳を握りこむ!そして!
「オーラ、もう一発♪シィッ!」
直のストレートがもう一発!飛んできた、その瞬間!
「う…おおおおおおおっ!」
パシィィィィッ!
「———なっ!?」
パーリング!翼はコーチである広瀬からラーニングしたそれで直のストレートを寸でのところで払いのけ———その体勢を大きく崩した瞬間!
「これなら…カウンターも回避もできねえだろッ!喰らえええええッ!」
バシィィィィィィィィッ!
「…ぶはっ!?」
直の顔面に翼のストレートが突き刺さる!そして!
「まだだっつーの!オラァッ!」
ダンッ!ドスゥゥゥゥゥゥッ!
「うぐっ!?」
距離を詰めた翼のボディーアッパー!直はごはっ!と唾を吐き散らし、その体が揺れると———
「トドメだ、直ッ!」
翼のアッパーカット!シルバーの拳がふらつく直の顎を捉えようとした———その時!
「くっ!」
すっ!
直は無理やりのスウェー!
「ッ!?嘘だろ!?」
翼のアッパーを髪の毛一本の差で避け切ると———
「舐めんじゃ…ねぇッ!」
ドッスゥゥゥゥゥゥッ!
「———くあっ!?」
アッパーで大ぶりになった翼の鳩尾に赤いグローブがめり込む!翼が想わず、体をくの字に曲げた、その瞬間!
「さあ———盛り上げていこうぜッ!烈火ってなあ!」
ドスドスドスドスッ!バスバスバスッ!バシィッ!バキィッ!バッキイィィィィィィィッ!
「がああああああああああっ!?」
直のフィニッシュブロー、烈火!直の足を止めた高速のラッシュが翼の全身を殴りつける!そして!
「フィニッシュは俺のボディーブローで華やかに…ってなあ!」
ドッムゥゥゥゥゥゥゥゥゥゥッ!
「———がっ!?あ…!」
翼の腹を直のグローブが突き上げた!!同時、翼は体をまたくの字に曲げ———
ドタァァァァンッ!
「うぐっ…!」
翼はリングに横向きにダウン!
「はあっ…!はあっ…!はあっ…!ぐ…ぅぅ…!」
もはやダメージで動くこともできない。———が!
「おっとぉ、まだ試合は終わってねーぜ!」
直は再び、翼のトランクスをはぎ取る!そして!
「オラ、四つん這いになれい、この犬野郎♪」
直はペシィッ!と翼のケツを叩き、その体を無理やりに持ち上げると———
「へへっ!女としかヤったことねーけど、ぶっ倒して押し倒す、この感覚は病みつきになるな♪」
直もまた、トランクスを脱ぎ捨て、自らのモノをシコシコとしごき硬くする。そして!
「さあ、トドメさしてやるぜ!オラァッ!」
ずりゅうううううううっ!
「うがああっ!?」
直は翼のバックへと強引に挿入!翼は引き裂かれるような痛みにびくびくと体を震わせると———
「そーれ!ガンガン泣けぇ♪」
パンッ!パンッ!パンッ!
「うあっ!?あああっ!あああああああああっ!」
「はははははっ!すっげー!いい声すんじゃん、翼ぁ♪あーやべ、これ、たまんねーわ!」
直は狂気的な笑みを浮かべながら、容赦なく翼の中をかき回した!そして。
「うっ…ぐぅ……ひっく…!」
「は!何泣いてんだよ?…オラ、前向けい、客にきちんとイき顔見せろ♪」
ぐいっ!
「っ!?」
「あ…あ…あ…!やめ…やめ…っ!」
「おいおいおい?ショットガンバトルの最中だぜ?…やめろ、とか試合中にお前は言うわけ?なっさけねー」
「っ!」
「試合終了のゴングは鳴ってねえ。まだまだ、テメエはオレに痛めつけられるんだよ、翼」
直の低い声が翼の耳に響いた、その瞬間!
「オラオラオラァ!」
パンッ!ずちゅっ!ぬぷっ!
「っ!がっ!あっ!?」
「へへへへっ!もっと泣けぇ!喘げ!オレのチ〇ポに欲情しなあ♪」
直は腰をさらに叩きつけ、翼をピストン!———翼がその攻めに涙を流した、その瞬間!
「———っと、そろそろイっくぜえ?テメエも…イっときな!」
ずちゅうううううううっ!
「———ッ!」
直は腰を鋭く一閃!翼の前立腺を貫いた、その瞬間!
「う…すげ…イくっ!」
「あ…あ!あああああああああああああっ!」
どびゅるっ!びゅるっ!びゅるうううううううううううっ!
どぷっ!どぷぷぷぷぷぷぷぷ…ッ!
翼となお、二人は同時に達し———
「が…あ…」
翼はそのまま、自らが吐き出した白い液体の海に倒れこんだ。
「へへっ、さいっこう♪」
ぬぽん、と直は翼の中から白い糸を引くモノを抜き出す。そして、
「Down!…TKO!」
当然、と言えば当然。抱き潰され、精も根も尽きてしまった翼はレフェリーの広瀬の沈痛な声によりその試合の敗北を宣言された。
「いえーい!初陣!オレの大勝利!」
直は全裸のまま、大きくガッツポーズ!観客たちの声援を浴びながらその股間のモノをびくびくと硬くする。
「悪くなかったぜ、翼♪また挑んで来いよ。…FNの試合、クソたまんねーわ」
そして、直はそう言うと———翼のケツを踏みつけ、ぐりぐりと敗北の証を見せつけるのであった…。
そのころ。
「…翼…!それにしても、直もここに来ているの…!?」
翼の試合をモニター越しに見ていた慧は、翼と直、二人の様にゴクリと唾を飲み干すのであった…。
【続く】