(勝てなかった…)
あの日、CoS軍総帥の蛇我にボロボロにされたハーリー。
(プロレススターの力を使ってもまるで敵わなかった…あんな奴に俺、勝てるのか…?)
プロレスを殺し合いに発展させようとするCoD軍。その総帥の蛇我。いずれは倒すべき敵。だが、あまりにも強大で強すぎる敵を前に、ハーリーが震えていると———
「うおりゃああああああ!何うずくまっとんねーん!」
ガシィッ!
「悠馬先輩!?ちょ、羽交い絞めしてなに…!?」
「そういう時はなあ…!エロレスに限るんだよ!」
「こ、虎太郎先輩!?ちょ、何する…あ…あ…あ…!?あああああああーーーーー!?」
こうして、強制的に立ち直らされたハーリー。早速強くなろう!とリングに上がる相手は———
「ハーリーせんぱぁーい、本当にオレと獅子のタッグでいいんっすかー?」
「ああ。このくらいに勝てなきゃ!蛇我は倒せない!」
「言っておくけどー、俺達タッグ強いぞー?」
「構わない。…来い!」
カーンッ!
ゴングが鳴り響き———
「行くぞ、兎真!ふっ!」
「おりゃー!」
ガシィッ!
ハーリーは兎真と手四つ!早速組み合い———
「ぐ…ぐぎぎぎ…!」
やはりというべきか、年の差か。ハーリーは兎真をあっさりと押していく!———が、その瞬間!
「やっぱやーめた!」
「ふぇっ!?」
兎真はあっさりと、組んでいた手の力を抜きハーリーを押し切らせるとそのまま足払い!そして!
「へへー!つーかまーえたー!」
ガシィッ!
「ッ!?」
後ろから獅子がハーリーをクラッチ!そのまま背骨に膝を当てると———
ぐっぎぃぃぃぃぃぃっ!
「おーりゃあー!」
「がっ…!?」
カベルナリア!ハーリーの背骨を弓が軋むように獅子が絞め上げた———その瞬間!
「とーうっ!」
タンッ!
いつの間にコーナーに上がったのか、兎真がそのてっぺんから飛ぶ!そして!
「くーらえー!必殺!ヴォーパルバニードローップ!」
ドッゲッシイイイイィィィィィィィッ!
ハーリーが背骨を決められている腹のど真ん中!そこに兎真の必殺の踵落とし、ギロチンドロップことヴォーパルバニードロップが綺麗に決まると———
「ぐえあああああああああっ!?」
ドサァァァァァァッ!
「げほっ!げほっ!」
ハーリーはそのままリングの上でのたうち回り———
「いえーい!獅子、やったー!」
「やったー!」
兎真と獅子はハイタッチ!二人で勝利を喜んだ。
「ん-…やっぱ兎真と獅子が相手だとこうか?」
「2対1の時点でなあ。ま、次はオレ様がハーリーを相手してやろう。とことんまでしごいてやろうぜ」
「…強くなれよ、ハーリー…」
【続く】