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ミケ空
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ハリネズミへの荒治療①

(勝てなかった…)

 あの日、CoS軍総帥の蛇我にボロボロにされたハーリー。

(プロレススターの力を使ってもまるで敵わなかった…あんな奴に俺、勝てるのか…?)

 プロレスを殺し合いに発展させようとするCoD軍。その総帥の蛇我。いずれは倒すべき敵。だが、あまりにも強大で強すぎる敵を前に、ハーリーが震えていると———

「うおりゃああああああ!何うずくまっとんねーん!」

 ガシィッ!

「悠馬先輩!?ちょ、羽交い絞めしてなに…!?」

「そういう時はなあ…!エロレスに限るんだよ!」

「こ、虎太郎先輩!?ちょ、何する…あ…あ…あ…!?あああああああーーーーー!?」


 こうして、強制的に立ち直らされたハーリー。早速強くなろう!とリングに上がる相手は———

「ハーリーせんぱぁーい、本当にオレと獅子のタッグでいいんっすかー?」

「ああ。このくらいに勝てなきゃ!蛇我は倒せない!」

「言っておくけどー、俺達タッグ強いぞー?」

「構わない。…来い!」

 カーンッ!

 ゴングが鳴り響き———

「行くぞ、兎真!ふっ!」

「おりゃー!」

 ガシィッ!

 ハーリーは兎真と手四つ!早速組み合い———

「ぐ…ぐぎぎぎ…!」

 やはりというべきか、年の差か。ハーリーは兎真をあっさりと押していく!———が、その瞬間!

「やっぱやーめた!」

「ふぇっ!?」

 兎真はあっさりと、組んでいた手の力を抜きハーリーを押し切らせるとそのまま足払い!そして!

「へへー!つーかまーえたー!」

 ガシィッ!

「ッ!?」

 後ろから獅子がハーリーをクラッチ!そのまま背骨に膝を当てると———

 ぐっぎぃぃぃぃぃぃっ!

「おーりゃあー!」

「がっ…!?」

 カベルナリア!ハーリーの背骨を弓が軋むように獅子が絞め上げた———その瞬間!

「とーうっ!」

 タンッ!

 いつの間にコーナーに上がったのか、兎真がそのてっぺんから飛ぶ!そして!

「くーらえー!必殺!ヴォーパルバニードローップ!」

 ドッゲッシイイイイィィィィィィィッ!

 ハーリーが背骨を決められている腹のど真ん中!そこに兎真の必殺の踵落とし、ギロチンドロップことヴォーパルバニードロップが綺麗に決まると———

「ぐえあああああああああっ!?」

 ドサァァァァァァッ!

「げほっ!げほっ!」

 ハーリーはそのままリングの上でのたうち回り———

「いえーい!獅子、やったー!」

「やったー!」

 兎真と獅子はハイタッチ!二人で勝利を喜んだ。

「ん-…やっぱ兎真と獅子が相手だとこうか?」

「2対1の時点でなあ。ま、次はオレ様がハーリーを相手してやろう。とことんまでしごいてやろうぜ」

「…強くなれよ、ハーリー…」


【続く】



ハリネズミへの荒治療①

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