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ディフェンダー戦隊レッド 6


広大かつ奥が見えないほど長い通路。


人気は無く、たまに響く『ゴゥン……』という機械の駆動音以外には物音すらしない。


最低限の照明は全体を照らすには至らず、せいぜいここが何かの研究施設であることくらいしか分からない。


ディフェンダー戦隊の基地と少し似ているが、こちらはどこか殺伐とした雰囲気に満ちていた。なにより全体の規模が違った。


通路沿いにはスライド式の機械扉が無数にあり、それらは全て生体研究の施設に通じているのだった。


…そのうち一つから声が漏れ聞こえてくる。何かに苦しんでいるような呻き声のようだが……。


機械扉には『矯正室』と表示されていた。







「ふむ"っ……!!ん"ぁっ……!!?」


台の上に男がうつ伏せに寝かされている。かなり筋肉質であり、一見して戦いに生きる者だと見るものに分からせる体つきだった。


拘束具などで台に縛り付けられているわけでは無い。一見自由が効くようにも見えたが、実際は強力なエネルギー操作によって体の自由がほぼ効かない状態だった。


そしてその男にのしかかるような体勢で小刻みに体を動かす女。

こちらは男ほど筋肉質では無かったが、代わりに全身がムチムチと発達しており薄く筋肉の筋が見える。胸は体を動かすたび波打つように揺れ、その質量もあって見ただけで男性に否応なく性を意識させた。


男は全裸であり、女が腰に装着している棒が肛門に何度も突き込まれていた。


「オッ…!!おォッ……!!!」

「………」


男は口と目を塞がれており、更に体の自由も効かない。何もできない男を、女は無言で事務的に責め続けた。


くちゅっくちゅっくちゅっ……というリズミカルでいながら粘性の高い音が室内に響き続ける。肛門をペニバンが苛むたび男の体がひくついた。


「おぅっ……!んむ"ぅっ……!」


抗議か苦悶か、それとも……嬌声か。


男の呻きが聞こえていないかのように、女は時折余所見さえしながら無感情に腰を動かす。しかし腰の動きそのものは別の生き物のように滑らかに抽送を続けており、女の素っ気なさとは裏腹の艶かしい腰遣いに男はどんどん追い込まれていった。


ずちゅっずちゅっずちゅっずちゅっ……。




「んぉおっ!…おぉっ!!」


ペニバンが正確に男の前立腺を押し潰し続け、


「んむぉっ!!♡おぉんっ!!♡」


目隠し越しにも分かる「ゆさっ……ゆさっ……」というすぐ後ろで揺れている巨大な二つの何か。その存在が男の興奮を高め、


「ほぅ"っ…!!♡おっお"ぅっ!!♡」


男の声が誤魔化し用のないほど喘ぎ声に変わりーーー。


ぱんっぱんっぱんっぱんっ…!!


「んむ"っ!?♡おっ…!?♡」


責めの質が変わったことを感じた男は、彼女が終わらせにかかっていることを察した。


先ほどより腰の動きが速くなり、彼女の大きな下半身の一突き一突きが力強く男の尻穴を貫いた。


男のツボはすでに把握し尽くされており、先ほどより深く突き込まれたペニバンが最も敏感な部分を何度も、それも容赦なく責め上げている。


快感が更に増し、いよいよ耐えられない。男は女の腰の動きに合わせて押し出されるかのように呻いた。


「おっおっおっおっおっ………!!!♡♡」

「………」


男は急激に上昇する射精感に身を捩ったが、女はそれを見ても腰の動きを緩めはしなかった。


それどころか男が限界を迎えようとしていることを知った女はトドメとばかりに体重を乗せて腰を突き入れた。


ズパンッ!!!


「んお"ッ!!?♡むぉ"オ"ッ!!♡♡」


ドビュルッ!!!ドビュッ………。


尿道を駆け上がる勢いそのまま、鈴口から精液が勢いよく放出された。女のすり潰すような腰の動きにしばらく残りが出続けるもやがて白濁は打ち止めとなり、それと同時に男もぐったりと動かなくなる。呻き声も出さなくなった。


ずろぉっ……。


女はペニバンを男の肛門から引き抜くと、そのまま部屋の扉まで歩きつつペニバンを外した。


扉のそばにある箱(ダストシュートに直結しているようだ)に外したペニバンを無造作に投げ入れると男を無表情に一瞥する。


「………」


興味無さげな視線を投げたのも束の間、終始無言のまま女は扉を開けて出ていってしまった。


「お"っ……♡」


後には快感の余韻に浸り痙攣する男が転がっていた。







モニターの前に立っている小柄なシルエットが手に持ったカップに口をつけていると、ラボの扉が開いた。


上級戦闘員が髪をかきあげながら入ってくる。ダルそうな雰囲気を纏っていた。


「お疲れ、ヒルダ」

「いたの?ドクター」

「いたよ。君の作業風景も見てた。いつも悪いね」

「別にいいわよ。『絶えず屈辱を与えることにより心を弱らせることに意味がある』んでしょ?」

「うん。彼の精神は順調に弱っているようだ。ついにヒーロー反応が明確な弱体化を見せ始めたよ」


「それは何よりね………。アナル開発して敵を気持ちよくしてやっただけで終わらなそうで良かったわ」

「これで彼……ディフェンダーレッドを怪人化する第一段階はクリアした。うまくいけば敵の戦力を利用して更に強力な怪人を作れる可能性が生まれるんだ」

「あいつが元気だと上手くいかないわけ?」

「まあ、そうだね。ヒーロー反応は俗な言い方をすれば心の強さとも言える。『自分は正義の使者だ』と信じているものは怪人化に細胞レベルで抵抗しようとするだろう。君がここ1ヶ月彼を調教していたことは無駄じゃなかったよ」


ドクターと呼ばれた人影はモニターに向き直る。まるで意味の分からない数字の羅列とグラフが並ぶばかりだったが、ドクターにはその示すところが分かるようだった。


「あんまり興味ないけど、あいつが怪人化するとそんな強くなるの?」

「今まで作り上げた怪人達が完全に過去のものになるだろうね。現行の怪人の究極系が出来上がるだろう」

「へー。すごいのね」

「うまくいけばディフェンダー戦隊を全滅させられるかもしれない。そうなったら儲け物だ」

「ふーん」


ヒルダは興味無さげにそう言いながら扉を開けた。

ドクターは立ち去りかけたヒルダへ肩越しに話しかけた。


「怪人レッドが完成したら即座にディフェンダー戦隊を襲わせるつもりだけど、君はどうする?」

「んー。私はパス。興味無いわ」

「分かった。何かあれば呼ぶかもしれないから、その時はよろしくね」

「構わないわよ。仕事だしね」


ヒルダは部屋を出ていった。ドクターは再びモニターに視線を戻した。







もう何日、いや何ヶ月ここにいるのか。


「………」


レッドは独房のような場所に押し込められていた。


生活に最低限必要なもの以外に何もない鉄の箱のような空間。

何もない壁に視線を固定しながら、彼は日々大きくなる体の違和感に蝕まれていた。


(どうなっちまったんだ……俺は……)


虚な目には生気が感じられない。


ヒルダに負けてここに連れてこられてからの最初の1ヶ月。彼は毎日ヒルダにアナルを犯された。


まず部屋に入ってきたヒルダは決まって必ず彼の顔面に『どかっ!』と座り込む。

装備を剥ぎ取られて全裸のレッドは部屋に充満したエネルギー操作により力が出ず、それを拒否することはできない。


股間を鼻に押し当ててたっぷり5分間。その間レッドが暴れようが、力づくでどかそうとしようが、決してやめることはない。




その内ヒルダの濃い匂いで肺どころか脳まで侵され、ほぼ酸欠状態になってからようやく彼女は腰を上げる。


レッドが酸素にありつけたのも束の間、今度は粘性の高い液体を肛門に塗りたくられ、間を置かずペニバンが突き込まれる。


苦痛を感じたのは最初の1日だけだった。塗られた液体のせいなのか、彼の体は容易に受け入れるようになった。ヒルダは2日目に呻き声の質が変わったことを敏感に察し、レッドを嘲った。


そのうちレッドの呼吸が荒くなり、必死に耐えようとするかのように、或いは逃れるかのように身を捩り始めるが、それに呼応するようにヒルダの腰遣いは激しさを増し、弱い部分だけを徹底して突くようになる。


程なくレッドは射精し、ヒルダはかつてヒーローだった男の痴態を見届けてから部屋を出ていくのだった。




ここでの暮らしは彼に理想と現実の落差を叩きつけた。


かつての彼は正義のヒーローとして市民を守ることに誇りを感じ、日々戦いに身を投じた。使命を持ち、平和を守ることに情熱を燃やした。


しかし今や彼は無力だった。ヒルダに敗北したことで囚われの身となり、辱めを受けるだけの存在となった。

誇りだけは持っているつもりだったが、快楽の記憶とあえなく射精し続けた事実がそれすら否定しようとしてくるのだった。


ヒルダに責められる日々を送る内に体が覚え始めたのか、最後の1週間はヒルダの足音が聞こえるたび股間が熱く疼き、部屋を開けて入ってくるヒルダから香る彼女の体臭だけで肛門が濡れるような感覚を覚えた。


ヒルダはそれすら見破ったかのようにそのうち顔面へ座ることもなくなり、液体を彼の尻穴に塗ることも無くなってただペニバンを付け、突き入れるだけになった。


ヒルダの責めは1ヶ月続いたがやがて終わり、今度はこの部屋に移された。


何もされた記憶はないが、朝起きると少しだけ体の違和感を感じた。


1日、2日、1週間とそれは増していった。体の内側から冷えたものが広がるような感覚。それはまるでレッドでない新たな何かが体に棲みついたかのような気味の悪い感覚だった。


恐らく寝ている間に何かされている。それか、この部屋自体がレッドの存在そのものに作用する改造部屋なのかもしれない。


もう一つ。


「くっ………」


体に刻み込まれた快楽が彼の思考を妨げていた。いくら心は否定しようと、記憶と身体がすでに敗北を認めつつあるようだった。


不意に記憶が呼び覚まされては肛門がひくつき、股間は硬く熱くなった。レッドは自分の堕落を認められず、同時に絶望していった。


そして時間の感覚すら薄れ始めた頃、レッドは事の始まりを恨むことで自分を守ることしかできなくなりつつあった。


「ピンク………くそっ………クソっ………!!!畜生ッ……!!!」


彼から全てを奪った女を思い返し、憎しみを全てぶつけた。己の弱さから逃げるかのように。


彼の精神は弱り果てていた。ディフェンダー戦隊としての誇りは、もはや風前の灯になっていた。




唐突に部屋の扉が開いた。


「やあ、レッド君。具合はどうかな?」

「…!?」


小柄な人影が白衣を纏っている……ように見える。視力さえ弱ったのか、レッドはその表情を認識することができなかった。


或いは、まともに視界に捉えることができないような何かフィールドのようなものがあるのか。


「貴様……何者だ……?」


力無く呟くように尋ねたレッドの様子を見て、人影は満足したように頷いた。


「私は………君に新たな力を授けに来た、しがない研究者だよ」

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