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女体化症候群研究レポート【中編】




 「女体化症候群」を調査している途中のことである。なんと、調査員である私まで「女体化症候群」を発症してしまったようだ。

 ナマで女性のハダカを見る前に、まさか自分が女性になってしまうとは……

 どうやら神は私を「男性として生きる資格が無い」と判断したようである。

 こうして、私は永久に童貞を捨てることが出来なくなったわけだ。

 しかし、悔やんでいても仕方がない。せっかく女性になったからには、私自身を観察対象として、「女体化症候群」の研究を続けていこうと思う。

 まずは自分の心境の変化などだが……男性の頃と特に変わりはない。男性の頃の記憶もしっかりと残っているし、性の対象は変わらず「女性」である。

 どうやら私は池田さんのようにはならなかったようだ。女性に生まれ変わった池田さんは、男性の頃と打って変わって、見境なく男性を誘惑する痴女へとなり果ててしまった。正直なところ、私は池田さんのような貞操観念が緩い女性(男だが)は好きではない。池田さんのようにならなくて安心さえしているところである。

 体の変化については……池田さんが言っていた通り、胸にぶら下がっている2つの脂肪の「異物感」がぬぐえない。この肉体で日々を過ごしている世の女性には敬服するばかりである。

 では早速、実際に触っておっぱいの感度も確かめてみよう。念のために記述しておくが、これは研究のためであり、決して女性の快感を体感してみたいという下心ではない。

 



 さて、初めておっぱいを触った感想だが、おっぱいとは思っているより硬いシロモノであった。個人差にもよるだろうが、私に与えられた乳房はどうやら弾力があるようである。

 また、女性はおっぱいだけでは感じないというウワサを聞いたことがあったが、触っているだけで頭の中が真っ白になるくらい気持ちよかった。これも、個人差によるものなのか、それとも、サナギから生まれたての女体は敏感で、なんでもよく感じてしまうのかはわからない。いずれにせよ、私一人だけではデータとして足りないだろう。

 性器を無暗に触るのは、私のプライドに反しているし、女性は身体をいたわるべきであるという考えをもっているため、おっぱいを触るのを最後に淫らな行為はしていないことを、ここに誓う。

 さて、池田さんも言っていた通り、この身体で生活するには色々と装備が必要だ。次は、街に出かけて下着や生理用品を買いに行くことにしよう……

【つづく……】

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