人類を一つ先に進めるために、国で管理している地区にある女子高にてウイルスを散布。
女子高に散布した理由は、XX染色体を持つ人間でないと上手く変異しないからである。
XY染色体を持つ男性が感染すると、体がいびつに変異して身体不全になりただ死ぬだけだが、女性だと綺麗に新しい生物へと生まれ変われる。
ここでは、散布してからの研究結果を掲載する。
図1 ケース1完全変異体
今まで「ケース1」と呼んでいた変異体である。しっぽから無限に生成される棘を射出できることから、《スティンガー》と名付ける。
しっぽは尾てい骨から生えているわけではないので、厳密には触手のようなものであると思われる。その棘には、高濃度のウイルスが含まれており、刺された者は後述する《アンリッシャー》へと生まれ変わる。
大きな体躯へと成長し、人間の頃にまとっていた肌はほとんど剥がれ落ちてしまう。
図2 変異の過程
感染してから10分程度で体の内側から変異が始まり、吻(ふん)が外皮を突き破って露出する。その頃には理性は消滅しており、無差別に捕食活動を始める。
ある程度栄養を補給し終えたら、ごくゆっくりと完全体の《スティンガー》へと成長していく。図1で成長は打ち止めのようである。
図3 ケース2完全変異体
今まで「ケース2」と呼んでいた変異体である。人間の頃の顔面が残っていることや、前後に口が付いていることから《ダブルキャスター》と名付ける。
おもな感染者はほとんど《スティンガー》へと生まれ変わるが、ごくまれにこの《ダブルキャスター》が誕生する。理由は不明だが、特別な遺伝子を持った女性のみこのように変異すると考えられる。
《スティンガー》よりも大きなしっぽは、鞭のように叩きつけて攻撃する手段になる。体は《スティンガー》よりも小さいので、人間の肌が落ちきらない。
図4 初めて《ダブルキャスター》を観測した瞬間
《スティンガー》よりも俊敏に動くことが可能。
また、《スティンガー》より若干知能が高く、ドアの開閉などは可能なようだ。人間の頃の顔が取れないのは、心理的に攻撃しにくくするためだろう。かつての口だった場所から、人間の言葉を喋るが、鳴き声のようなもので、脈絡も意味もない。
後ろの巨大な口からも捕食をすることが可能。
図5 ケース3
《スティンガー》の攻撃を受けた人間が変異したもの。内側から解き放たれるように変異しているため、《アンリッシャー》と名付ける。
上記の二匹と異なり、人型はかろうじてとどめている。変異はここでストップするらしい。
また、この例は頭と右腕が変異しているが、変異の仕方はこの限りでなく、別の場所が変異する場合もある。
いずれの変異体も、窮屈な肉体から解き放たれて、とても生き生きとしているのがわかる。
女子高で観測された変異体は以上の3匹である。当施設では、この成果を踏まえたうえで新たなウイルスの開発に尽力する。
次回は年齢層を引き上げ、女子大への散布を検討している。
「痛いのは最初だけ、あとは気持ちいい」
レオナ
2022-02-04 03:22:50 +0000 UTCスイレン
2022-02-04 00:05:18 +0000 UTC