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ウマ娘裁判 プロットpart1

この度はお騒がせしました。小磯臼です。

今回、「ウマ娘裁判」の動画が削除されてしまったため、つづきを作ることもできず、事件の真相は永遠にわからないままになってしまいました。

私としても、頑張って考えたシナリオをフイにしてしまうのはもったいないので、ここにプロット全文をのっけようと思います。

というのも、ウマ娘裁判を作るにあたって、まず私はプロットの全文書き起こしを行いました。なので、あとはそれをコピペして貼り付けるだけなのです。


※プロットの見方※

プロットをそのまま貼り付けるため、非常に見づらいことをまずご了承ください。

どのキャラクターがしゃべっているか、明記はしていません。私だけがわかればいいように書いたものだったので。ですが、キャラクターとキャラクターのセリフの間には


‥‥こんな感じで一行空白をあけています。

なので、だいたい誰が話しているか想像はつくとおもいます。

登場人物のヒントとしては

スペちゃん:○○さん、など敬称をつけるのが特徴。ですます口調。()を使うモノローグがあればスペちゃん。

スズカ:よく「スペちゃん」と言っている。

ハヤヒデ:御剣怜侍をイメージすればわかりやすいかも。

リジチョ:語尾によく「ッ!」をつける。熟語を連発する。場をまとめる発言が多い のが特徴。

テイオー:一人称がボク

チケット:よく泣く

エアグルーヴ:2人称はキサマが多い。ハヤヒデとしゃべり方が近いが、こちらは法廷控え室のシーンでしか登場しない。

ルドルフ:四字熟語を多用する。敬語ではないが、ハヤヒデよりは柔らかいしゃべり方。


という感じになります。

また、場面転換などを記号で表現しています。


~:場面の切り替え

*:回想シーン

ー:証言のシーン


これだけ見て「なんのこっちゃ」という人もいるかもしれませんが、読み進めたらたぶんわかると思います。


また、非常に長いです。

プロットpart4の最後に、簡潔に事件解決までのあらすじまとめたので「長ったらしくて読む気しねーよ!」という方はブラウザバックして、part4のほうを開いてくだされば幸いです。


part1


プロローグ

(みんなの期待を背負ったルドルフがアメリカのG1に挑むが、7頭立ての6着に沈む。その後、入院するルドルフ)

プロローグおわり


11月4日 トレセン学園仮設裁判所 控え室


(ううう‥‥もうダメ。

 キンチョーで死んじゃいそう)


スペちゃん‥‥?


あっ。す、スズカさん!

大丈夫ですか!? おなかとか

痛くなったりしてないですか!?

今日は、私にどーんと

身を任せてくださいね!

スズカさんはやってないって

みんなにわかってもらいますから!


スペちゃん。私は大丈夫よ。

それより、スペちゃんのほうは

大丈夫なの?

見た感じ、アブラ汗がすごいけど。

‥‥おなか、痛いんじゃない?


(イタタ‥‥)


‥‥スペちゃん。

本当に、信じてくれるのね?

《秘伝の書》を盗んだのは

私じゃないって‥‥


もちろんです!

こんなの、きっと。

何かのマチガイに決まってます!


‥‥そう。よかったわ。


私の名前は、

スペシャルウィークです!

夢は、日本一のウマ娘に

なることです!

こちらは、サイレンススズカさん。

逃げウマ娘において、

右に出るものはいません。

通称・異次元の逃亡者。‥‥私が

一番尊敬するウマ娘です!

ですが、今‥‥スズカさんは

ある疑いをかけられています

それは‥‥


邪魔するぞ。


‥‥!


お、おはようございます!

‥‥エアグルーヴ先輩!


ああ。おはよう。


‥‥‥‥。


‥‥‥‥。


‥‥‥‥。

(うう。気まずい)


エアグルーヴ‥‥?

来てくれたのね。


‥‥フン。

なれ合いにきたわけではない。

キサマには失望した。

‥‥サイレンススズカ。


‥‥‥‥。


かつて、キサマは私の友人だった。

一時は、トレセン学園の顔だった。

それが‥‥ミニクい犯罪者に

なりさがるとはな‥‥


‥‥エアグルーヴ。あなたに

信じてもらわなくてもいいけど‥‥

私、やってないわ。


たわけ! 会長が、盗んだのは

お前しかいないと言ってるんだ。

会長が、ウソをついているとでも?


‥‥このヒトはエアグルーヴ先輩。

生徒会の副会長で、女帝と呼ばれ、

恐れられているウマ娘です。

先輩が、こんなに怒っているのは‥‥

今回、スズカさんが盗んだと

されているものに関係しています。


‥‥あのっ。エアグルーヴ先輩。

“秘伝の書”についてですけど‥‥

こんなに、オオゴトになるくらい

大事なものだったんですか?


‥‥さあ、な。

じつのところ、私もよくわからん。

あれは会長の個人的な所有物だ。

私は、存在さえ知らなかった。

‥‥しかし。あの会長の慌てぶりは

タダゴトではなかった。

成績が優秀なら、何をしても

許されると思わないコトだな。


わたしは‥‥。


今回の事件は、

いたってシンプルです。

生徒会室から、会長さんの私物、

“秘伝の書”が盗まれました。

不運にも、疑われたのはスズカさん。

学園を代表する生徒が、犯罪を

おかしたと騒ぎになり、ついに‥‥

前代未聞の《学級裁判》が

開かれることになったのでした。

スズカさんは、ものを盗むような

ヒトじゃないって、私、信じてます!

だから‥‥

私が、助けてあげるんです!


~法廷編~


静粛ッ! ‥‥これより

サイレンススズカの法廷を始める!

検察側・弁護側ともに

立証の用意はできているかッ!


検察側、もとより。


べ、弁護側も‥‥り。立証する

ジュンビがあらりまる。

(まずい‥‥キンチョーして

 ベロ、かんじゃった‥‥)


フッ‥‥。弁護側は、よほど

ヨユウが無いと見える。

サイレンススズカの無実を信じて

いるのなら、堂々としていたまえ。


スペちゃん。言われてるわよ。


(ううう‥‥ハヤヒデさん、

 落ち着いていてすごいなあ)


不安ッ! 弁護側がそのような

タイドでは、先行き不安だ!

では、ここでひとつ。

弁護側に、質問するものとする!


ええっ! し、ししし、質問ですか!


安心ッ! キンチョーを

ほぐすための軽いものだ!

そうだな‥‥では、今回の事件。

被告人の罪状を答えよ!


ひ、ひこくにんの、ざいじょう‥‥


スペちゃん。落ち着いて。

そんなに難しい質問じゃないわ。


す、スズカさん‥‥

ひ、被告人ってなんでしたっけ?


スペ‥‥

被告人は、裁判にかけられる人。

つまり、私のことよ。

私が、どうして捕まったか。

思い出してみて。わかるでしょう?


(す、スズカさんの罪状‥‥)

(スズカさんが、今。疑われてる

 “理由”は‥‥)


・詐欺

〇窃盗

・強盗殺人


そっ、それはモチロン‥‥

窃盗、です!

この‥‥秘伝の書を、スズカさんが

盗んだ、ってことになってます!

でもでも、スズカさんはやってま


正解ッ! その通りだ!

‥‥では、もう一つ質問をする!

今回の事件。“秘伝の書”を

盗まれた、いわば、被害者はダレか!


(うええ、まだ質問あるの‥‥?

 発言、さえぎられちゃったし‥‥)

(えーと、今回。“秘伝の書”を

 盗まれた被害者といえば‥‥)


つきつける

「シンボリルドルフ」


それはっ!

シンボリルドルフ会長さん‥‥です。

この“秘伝の書”は、もともと

生徒会室にあったものです。

その所有権があるのは、

シンボリルドルフ会長さんです!


見事ッ! 弁護側はしっかり

事件について調べているようだ!

それでは質問はこれくらいにしよう!

キンチョーも解けたようだしな!


‥‥はいっ!

(そうでもないけど)


それでは、法廷を開始する前に‥‥

この“学級裁判”が始まるに至った

経緯を、傍聴人にセツメイしよう。

ことの発端は、サイレンススズカに

かけられたある“嫌疑”だ。


(秘伝の書を盗んだ‥‥って

 ウタガい、だよね‥‥)


サイレンススズカは、現在。

窃盗の容疑がかかっている。

犯行は悪質であり、一時は

警察沙汰になるところだった。

しかし。学園は騒ぎを嫌った。

そこで提案されたのがこの学級裁判。

事件を内々に解決することが目的だ。


重要ッ! 今回、学級裁判を開くに

あたって我々は、人員を募集した。

それぞれ、検察役と、弁護士役の

立候補を募ったのだ。

結果として、検察側には

ビワハヤヒデ‥‥

弁護側には、スペシャルウィークが

立候補してくれた。感謝ッ!


(スズカさんの“疑い”を聞いた時

 そんなわけないって思った)

(ゼッタイに、助けるんだ‥‥!

 お母ちゃん、見ててね!)


では、さっそく。ハヤヒデ検事。

冒頭弁論をお願いする!


心得た。

事件が発覚したのは、まさに

昨日のことだった。

昼食のため、ウマ娘がひしめきあう

食堂‥‥そこにスズカはいた。

そのとき、スズカは本来、生徒会室に

保管されているはずのシロモノ‥‥

そう。すなわち“秘伝の書”を

手にしていたのだ。


(ざわざわ‥‥)


静粛ッ!

ハヤヒデ検事。順を追って

セツメイしてほしい。

まず、その“秘伝の書”とは

いったいなんなのか?


秘伝の書‥‥これはかつて、

伝説のウマ娘が書いたとされる本だ。

内容は、彼女がこなした

トレーニング方法から‥‥

食事制限、ストレス解消法、

トレーナーとの接し方まで‥‥

ウマ娘が必要とする情報がすべて

詰まっている、夢の書物だ。

イチ生徒である私が、こんなことを

言うのは非常におこがましいが‥‥

現在。トレセン学園で行われる、

どのカリキュラムよりも優れている。


うむ! あまりにも自然に

ブジョクされた!

しかし、そんな立派な書物。理事長の

私ですら、存在を知らなかったが?


なんでも、その伝説のウマ娘とやらは

初代の生徒会長だったようで。

代々、生徒会長だけに受け継がれて

きた‥‥と、現会長はおっしゃった。

そして、その書物が、昨日。

スズカの手に渡っていたわけだ。


(エアグルーヴ先輩も言ってたっけ)

(『会長の所有物だから、私も

  存在を知らなかった‥‥』って)


 証拠品追加:秘伝の書

 伝説のウマ娘の練習法が

 載っている。会長以外に

 存在を知られていない。


確認ッ! ‥‥被告人よ!

今の検察側の主張、相違ないか?


‥‥“秘伝の書”を

持っていたのは認めます。

でも、私。その本を

盗んだ覚えなんてありません。


ほう‥‥? ならば、どこでこの本を

手に入れたというのだ?


それは、その‥‥

自分の部屋‥‥です。

私、スペちゃんと同じ部屋を

借りているのだけれど‥‥

おとといの放課後、屋根裏の

フタがずれてることに気づいて‥‥

なんとなく、屋根裏に上ってみたら

そこに、この本が‥‥


そんなツゴウのいい主張が認められる

と思うか。サイレンススズカ。

‥‥話を戻そう。

スズカは、食堂でこの本を手にし、

スペシャルウィークと話していた。

そこを、ルドルフ会長をはじめとした

生徒会に見つかり、事件が発覚した。


(そう‥‥あの時のことは

 よく覚えてる)


*****************


サイレンススズカ。


はい‥‥あっ、会長さん。

何か、ご用ですか?


今、キミが手にしているその本。

それは、本来。生徒会室で厳重に

保管されているハズなんだが‥‥

いったい、なぜスズカが

その本を持っている?


会長。今の話‥‥本当ですか?

スズカが‥‥盗みを働いた‥‥?


*****************


(あの時、エアグルーヴ先輩にも

 見つかって‥‥)

(いつの間にか、

 こんなことに、なっちゃったんだ)


理解ッ! スズカが疑わしい理由は

よくわかった!

だが! それだけでスズカが犯人と

決めつけるのは、早計ではないか?


裁判長。

スズカが疑われる理由は、

これだけではありません。

事件が発覚した日の、さらに前日。

つまり、おとといのことだ。

スズカは、誰もいない生徒会室に

一人でいる時間があったのだ。

そのタイミングなら、誰の目も

気にせず、自由に盗みができた。


(えっ‥‥! そんな‥‥

 私、そんなの聞いてないよ‥‥)


スズカさん。本当なんですか?

生徒会室に一人でいたんですか?


‥‥‥‥。


裁判長。検察側は、ここで

証人の召喚を要請したい。


ほう、証人。それは‥‥一体?


今回、私が検察役を演じるにあたって

独自に、事件の調査を行った。

その時、刑事役として立候補して

くれたウマ娘がいたのです。

彼女に、調べさせたことを

証言させたいのですが、よろしいか。


承諾ッ! それでは、

入廷を許可しよう!

今回、事件の調査を行った、

刑事役のウマ娘を!


~~~~~~~~~~~~~~~~~


要求ッ! 証人は、名前を

述べるがよい!

唖然ッ! ‥‥ななな、なぜ泣く!

そんなヒドいことを言っただろうか?


‥‥裁判長。

この証人は、少々‥‥その。

感情表現が豊かなのだ。

ときおり、涙ぐんで言葉に詰まる

ことがあるが、大目に見て頂きたい。


う、うむ。了承ッ!

‥‥証人ッ! 気を取り直して

名前を述べよ!


うわあああああああああああああああ

ああああああああああああああああ!

ウ、ウイ、ウイニ、ウイニングヂゲッ

ダアアアアアアアアアアアアアアア!

こんな、こんな裁判なんて‥‥

おがじいよおおおおおおおおおおお!

ケンカよくないよおおおおおおおん!


‥‥‥‥。

「私の名前はウイニングチケット」

「このような事態になり、遺憾の意を

 示さざるを得ない」‥‥だそうだ。


(最初っから、ハヤヒデさんが

 言えばいいのに‥‥)


チケット。今からキミがすることは、

この裁判を終わらせるためのことだ。

だから、その。落ち着いて、

証言してほしい。


ほんとッ? ほんとにッ!?


ああ、本当。本当だ。


ずびっ‥‥! うん、わかった!

アタシ、がんばるよッ!


それでは、証人‥‥

ウイニングチケットよ!

キミが調べたことについて

証言を始めるがよい!


――――――調べたこと――――――

(チケゾー尋問 モデラート)


スズカはおととい、会長さんに

呼ばれて生徒会室に行ったんだって。

でも、会長さんは部屋にいなくて、

ひとりで待ってたらしいんだ。

会長さんによれば、前の日まで、

秘伝の書はあったらしいんだ。

だったら、盗まれたのは

そのタイミングしかないよね!

秘伝の書が保管されていた引き出しは

カギが壊されていたんだ。

スズカは最初っから、引き出しに眠る

秘伝の書を盗むつもりだったんだよ!


―――――――――――――――――


ここで、事件をいちど整理しよう。

おととい被告人は、ルドルフ会長に

呼ばれ、生徒会室を訪れた。

しかし、会長は多忙なおカタだ。

少し、待ち合わせに遅れたのだろう。

スズカは一人、中で待っていた。

事件はその時、起こったのだ。


ふむう‥‥サイレンススズカよ。

今の検察側の話は本当か?


スズカさん‥‥?


‥‥私が本を盗んだ、という主張

以外は、合っています。

おとといの放課後のことでした。

会長さんから呼び出しを頂いて‥‥

私、部屋の中で待っていました。

本当にただ待っていただけです。

本を盗んだなんて、ありえません。

30分くらいたった頃でしょうか。

やがて、会長もお見えになりました。


成程ッ! ちなみに、どんな用件で

呼ばれたのか?


私、今‥‥ケガをしているんです。

大したことはないんですが‥‥

会長さんは、そのことで色々

気遣ってくれたんです。

見えないかもしれませんけど‥‥

足にギプスも、ちゃんと

つけてるんですよ。


(スズカさんは、この間の天皇賞で

 1着と引き換えに、ケガをした)

(大したケガじゃなかったんだけど、

 念のため、練習は休んでたんだ)


 証拠品追加:スズカさんの証言書

 会長さんに呼ばれたが

 部屋におらず、30分

 ほど待たされた。


 証拠品追加:ケガの診断書

 スズカさんの足のケガ

 について書かれている。

 Lボタンで詳細。


―――――――――――――――――

(ケガの診断書の詳細)

・患者名 サイレンススズカ

・外傷名 左距骨骨軟骨損傷


天皇賞・秋を走り終えた直後に発覚。

その日のうちにギプスを着用。

日常生活に支障はないが、練習を続けると

悪化し、走れなくなる可能性があるため、

左足のギプスは約1か月の間は取らずに

安静にすること。


―――――――――――――――――



そうか、ケガ‥‥か。

お気の毒だった。


異議あり!

同情するのはまだ早いでしょう。

むしろ、そのケガこそが、

今回の事件の引き金だったのです。


なんと! それは、どういうことか?


スズカには“動機”がある

ということです。

さきほど話した、秘伝の書の内容は、

覚えているでしょうか?

‥‥そう。かつて伝説のウマ娘が

残したトレーニングが載っています。


‥‥!


ケガでのブランクを乗り越えるために

被告人は禁忌に手を染めたのだ。

‥‥そう! その書物を盗むという

真に恐ろしい方法をつかって!


(ざわざわ‥‥)


裁判長。今回の事件は、かなり

悪質なものです。

‥‥これをご覧になってほしい。


驚愕ッ! これは‥‥くだんの書物が

しまってあった、という引き出しか?


ええ。中には、秘伝の書が

しまってあったようです。

凶悪な犯人によって、無惨な姿に

変わり果ててしまったようですが‥‥


証拠品追加:壊れた引き出し

会長さんの机の引き出し

の写真。秘伝の書が

しまってあったようだ。


このような、真に恐ろしい犯行‥‥

とても、許される行為ではない!

もし、これでサイレンススズカが

犯人と言うことになれば‥‥

警察の出番が必要になってくる

可能性もでてくる!


ど、どどど、どうしましょう

スズカさん!


校則違反ではすみそうもないわね‥‥


そ、そんなこと言ってる場合じゃ

ないですよお!


落ち着いて、スペちゃん。

まだ、反撃のチャンスはあるわ。

この後、スペちゃん‥‥弁護側は

尋問を行う義務があるの。


じ、尋問‥‥ですか?

そ、そんなこと言われても、

私、何をすればいいのか‥‥


検察側の証人たちはみんな、

何かを隠していたり‥‥

ときにはウソをついていたり

することがあるの。


ウソ‥‥ですか?

あの、チケゾー先輩が‥‥?


本人にウソをつく気がなくても、

思い違いってこともあるわ。

チケゾー先輩なら、してそうじゃ

ないかしら? ‥‥思い違い。


(うう‥‥ごめんなさい、

 チケゾー先輩‥‥

(ちょっと、“やりそうかも”って

 思っちゃいました‥‥)


ウソでも思い違いでも、こっちには

同じことよ、スペちゃん。

とにかく尋問では、

証人のウソを暴くの。


弁護側、スペシャルウィークよ。

それでは、尋問を行っていただこう!


(ううう‥‥こうなったらもう

 やるっきゃないよ!)

(とにかく、ウソを暴け‥‥

 がキーワードだね!)


つきつける

「スズカは最初っから、引き出しに眠る~」に、「秘伝の書」


異議あり!

チケゾー先輩ッ!

‥‥‥‥‥‥‥。

‥‥‥‥‥‥‥‥‥。


無言ッ! なんだこの

いたたまれないキンチョー感は!


す、すみません! アタマの中、

マッシロになっちゃって‥‥

他のウマ娘にユビをつきつけるの、

はじめてでしたから‥‥


まったく‥‥ちゃんと練習

しておくように!


すみません‥‥それでは。

気を取り直して。

‥‥チケゾー先輩!


えっ!? な、何!?


『スズカさんは、最初から本を盗む

 つもりだった』そう言いましたね?

でも‥‥それって。私‥‥

おかしいと思います!

“秘伝の書”についての情報を、

もういちど、思い出してください!


*****************

うむ! あまりにも自然に

ブジョクされた!

しかし、そんな立派な書物。理事長の

私ですら、存在を知らなかったが?


‥‥さあ、な。

じつのところ、私もよくわからん。

あれは会長の個人的な所有物だ。

私は、存在さえ知らなかった

*****************


秘伝の書の存在は、学園の理事長も、

生徒会副会長も知りませんでした!

そんな本を、スズカさんが知っている

ハズはありません!


‥‥ああッ! たしかにィ!


秘伝の書がどこにしまってあるか‥‥

いいえ、そもそも!

存在を知らないなら、まず

盗もうなんて思えません!


異議あり!

‥‥弁護人の言う通りだ。

たしかに、会長は、秘伝の書の存在を

誰にも話してないと言っていた。

会長以外に、この本の存在を

知っていたものはいないだろう。

しかし! だからといって、被告人が

犯人ではないとは限らない。

部屋を物色しているときに、

たまたま見つけたとも考えられる。


そ、それはっ!


別に、計画犯罪である

必要はないのだ。

とくに、くだんの引き出しには

カギがかかっていた。

貴重なモノが隠されているのは

想像にたやすいだろう。

あの日、スズカは生徒会室で

待ちぼうけを食らっているあいだ‥‥

めぼしいものが無いかと、カギの

かかった引き出しを破壊した。

そこに、見つけたのだ‥‥。この、

じつに魅力的な魔法の本を‥‥

‥‥つまり!

被告人は、“秘伝の書”の存在を

知らずとも、犯行は可能だったのだ!


(ざわざわ)


ふむ。‥‥弁護人よ。

検察側の主張はもっともである!

本の存在を知らなかったからといって

ハンニンでない理由にはならない!

‥‥弁護側に、まだ反論の

余地はあるか?


(ど、どうだろう‥‥まだ、

 ナットクできない点は‥‥?)


〇ある

・ない


‥‥あります! この本が盗まれた

“タイミング”です!


タイミング、だと?


スズカさんは、会長が生徒会に戻る

“前”に、秘伝の書を盗んだ‥‥

そして、そのまま会長と面談をした。

‥‥それが、検察側の主張です!

でも! 秘伝の書を持ったまま

会長に会ったら‥‥

すぐバレちゃうじゃないですか!


‥‥‥‥。


弁護人。‥‥そんなもの、

隠せばすむハナシだろう。

よほどお調子者のウマ娘でも

ない限りはな‥‥。


そ、そこでなんでアタシを

指さすんだあああああああああああ!


異議あり!

じ、じゃあ‥‥。

どこに隠したっていうんですか!


‥‥事件が起きたのは放課後だ。

スズカは、授業が終わったその足で

生徒会室におもむいたのだ。

‥‥何が言いたいかわかるか?


えっ。えーと‥‥。


カバン‥‥ですね。


す、スズカさん?


あの時。私は、スクールバッグを

持ったまま生徒会室に行ったんです。


フッ。被告人は、自分を守るために

ウソをつく気はないようだ。

‥‥そう! あの時、スズカは

秘伝の書を持ち去ることができた!!

‥‥自分のカバンに“隠す”

という方法で!!


あああああああっ!


証拠品追加:スクールバッグ

スズカさんのカバン。

あの日、これを持った

まま生徒会室に行った。


むう! 被告人には、秘伝の書を

持ち去る方法があった‥‥

‥‥現時点では、やはり被告人には

うたがわしい点が多いように思う。

弁護人、スペシャルウィークよ。  

何か、反論は‥‥?


ううう‥‥

(スズカさんは、やってない‥‥)

(アタマでは、いくらでも

 わかっているのに‥‥)

(それを“証明”するのが‥‥

 こんなに難しいなんて!)


スペちゃん‥‥


‥‥! す、スズカさん‥‥


くじけてはダメ、スペちゃん。

私、スペちゃんに、最後まで

戦ってほしい‥‥。

なにより、今。スペちゃんが

あきらめてしまったら‥‥

私、きっと‥‥もう

この学園にはいられなくなる‥‥。


‥‥!

(そうだ! 弱気になってる

 場合じゃない!)

(スズカさんを助けるために‥‥)

(最後の最後まであがく、って‥‥

 そう、きめたんだ!)

(だって、私‥‥日本一のウマ娘に

 なるんだから!)

まってください!

ハヤヒデさんが証明したのは、

次の2つです!

ひとつ。スズカさんは、あの日、

生徒会室にいたこと!

ふたつ。スズカさんには、本を

持ち去る手段があったこと!

でも、これは‥‥スズカさんが

犯人である証拠にはなりません!


‥‥うム。


スペちゃん‥‥!


たしかにそうだ! 検察側の証明は、

まだ不十分なように思うぞ!

もっと、被告人が盗んだという

決定的な証拠‥‥

盗みを目撃した人物でもいない限り、

断罪することは許されないッ!


さ、裁判長さん‥‥

(な、なんとか助かった‥‥)

(これは学級裁判だから、

 指紋とかは調べてないハズ!)

(そんなに、ツゴウよく目撃者

 なんか、いるワケないよね!)


フッ‥‥。目撃者か。

ならば、弁護側に問おう。

目撃者さえ存在すれば、被告人の

有罪は決定的‥‥ということだな?


えっ。そ、それってどういう‥‥


裁判長。

目撃者など、おっしゃってくだされば

すぐに召喚できたというのに‥‥


驚愕ッ! ということは、

目撃者がいるのだなッ!


ああ。その人物は、あの日‥‥

スズカが秘伝の書を盗んだ

決定的な瞬間を目撃していた。


えええええええええッ!

(きいてないよ‥‥)


どうしましょう、スズカさん!


ど。どうしよう‥‥スペちゃん‥‥


して、ハヤヒデ検事。その

目撃者とは、いったい誰か?


‥‥トウカイテイオーだ。


えっ!?

て、テイオーさん!?

(‥‥トウカイテイオーさん)

(スズカさんと同じ、

 学園を代表する人気ウマ娘‥‥)

(なにより曲がったことがキライで

 ダレかをキズつけるなんて‥‥)

(まして、ウソなんて、ゼッタイに

 つくはずがない‥‥)

(スズカさんと、テイオーさん

 私、どっちを信じれば‥‥)


では、ハヤヒデ検事!

すぐに目撃者・トウカイテイオーを

召喚ッ! してくれ!


‥‥了解した。


(ううう‥‥この裁判。

 いったい、どうなっちゃうの‥‥)



















ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1 ウマ娘裁判 プロットpart1

Comments

残念です・・・プロット公開ありがとうございます。応援してます。

niship

動画の一件、あまりにも残念です。プロット公開ありがとうございます。

むろふし

証言書に書かれた内容ワラタ 動画の件は残念です・・・

nacl


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