お久しぶりです.ぺんぎんです.
先日Each of Voiceで双葉湊音実在本を頒布させていただきました.予想を大幅に超えた人数の方に手に取っていただきました.嬉しい限りです.ありがとうございました.
双葉湊音実在本(長いな)は写真にキャラを描き込んだイラストをまとめた同人誌ですが,本記事はその表紙に使用したイラストのメイキングになります.
とはいいつつ他のイラストも見ながら,実在絵について所感をまとめようと思います.
実在本に使用した写真は,インターネットで応募いただいたものです.
800枚超えの写真をいただいたので,いい感じの写真を選ぶところからイラスト製作が始まります.
海のイラストを1枚入れたかったので探したところ
上の写真があり,波打ち際でこっちを向いて手を振っている少女が見えたので使用することにしました.
ワイドかつ高画質だったので,これを表紙に使用した場合,表紙と裏表紙を連続した1枚の画像にできるのもうれしいポイントになります.
とはいえこのままでは暗いので,いい感じに加工します.
少し画像を傾けてから新規レイヤー,色調補正レイヤーを追加し,
ソフトライトで砂浜を明るくし,
明るさを+37,コントラストを+40,
色相-8,彩度-16,
でいい感じになりました.
実在性イラストで一番大事なものは,サイズ感です.
キャラを描く前に,そのキャラが画面内でどのようなサイズになるのかを把握する必要があります.
実在絵にはキャラが写真内の地面に接地しているものがありますが,写真に写っている物体の大きさ,アイレベル,パース等を理解しないと,キャラのサイズ感を途方もなく間違え,「なんかデカいなor小さいな」となることがあります.
例えばこのイラスト(の一部)は,レール幅が1435mmであることを参考にしつつ,双葉湊音が1580mmであることを意識して描き込んでいます.
今見ると頭が大きかったかもしれない.
ところで今回の海の写真はサイズ感の目安になるものがないので,適当に描きます.
ラフを切ります.
こっち向いてピースしてくれたらうれしい,風を表現できれば絵に動きが出て実在性が高まるだろう,脱いだ靴があったらうれしい,ラムネ瓶があったらとてもうれしい,などと考えながら色ラフを作りました.
実在性イラストで一番大事なもの(2)は,色です.
正しい色遣いのために,画面内の被写体を照らす光源について,位置,種類,強さ,色等を把握します.
一般的に光源になりうるものは
主光源:太陽,照明
環境光:空,木の葉
反射光:地面,鮮やかな色の任意のもの
等です.
今回は右奥から主光源の太陽光があり,環境光は空の青が強いとします.
今回は光源が少ないので飛ばしましたが,画面内に白い球を浮かべることで,光源を感覚的に理解することをよくやります.
白は光源の放った波長をそのまま反射するため重宝します.
必要に応じて赤,青,緑等の球を浮かべてもいいかもしれません.
描きました.
影を落とすと実在性が高まります.
足元に波を追加,また光が強く当たっている部分に光輝表現を追加しました.
今回はあえてやりませんでしたが,ぼかしによる遠近感協調,RGBずらし,パーリンノイズ等を使いがちです.
最近流行りの(?)右上がりの手書きエモペン字で「双葉湊音実在本」とタイトルを入れたかったのですが,「湊」の文字を入力できるものを見つけられませんでした.
「ふたばみなと」にはフォントを使用し,「実在本」はそれに合うように手書きしました.
完成です.
イラスト自体はB3サイズで作成しているため,印刷時は四辺が4cm前後ずつカットされます.
左下の空欄も写真のサイズがそこまでしかないことが原因ですが,印刷には影響がないためそのままにされています.
皆さんに実在性をお届けできれば幸いです.
追記:文字無し版も置いておきます.