今回扱うのは《精霊の鏡》です。古代テキスト特有の未整備な書き口が特徴的なカードです。
帝王ストラクRの発売後ごろに《汎神の帝王》のメタカードとして注目されたりしていた時期もありましたが、流行の移り変わり、また現在ではより汎用的な効果を持つ《灰流うらら》の存在もあるためあまり見かけない(そもそも再録がないので流通量も少ない)です。
さて、このカードは「プレイヤー1人を対象とする」という独自のテキストを持っています。現在のOCGのルールでは対象にとることができるものは基本的にカードのみであるため、いかにも初期遊戯王らしい記述であると感じられます。
(別ゲですがM:TG的には偏向/Deflectionなどあるので「対象を曲げる」という発想自体はカードゲームではそう特異なものではなく、しかし遊戯王はM:TGとは異なりモンスターとプレイヤーは対等ではないため対象曲げの文化が育たなかった…というのは個人の根拠なき想像です。)
このカードで効果を移すことができる魔法カードは「プレイヤー1人に効果が及ぶ魔法カード」に限られます。
これは「プレイヤー1人"以外のもの"に効果が及ぶ魔法カード」はNGであることを意味しているため、相手やデッキ・手札のカードなどに効果が及ぶ魔法カードに対しては《精霊の鏡》を発動できません。
《貪欲な壺》(効果処理で墓地のカードをデッキに戻す)
《命削りの宝札》(効果によりこのターン相手がダメージを受けなくなる)
《ソーラー・エクスチェンジ》(効果でデッキからカードを墓地に送る)
一方、効果ではなくコストや誓約が影響を及ぼすことについては一切言及されておらず、また移すのは効果のみであるため、相手の《強欲で謙虚な壺》にチェーンすれば特殊召喚不可の誓約だけを相手に残すことができたり、相手の《強欲で貪欲な壺》にチェーンすれば相手のデッキは10枚除外、となったりします。
ところで、「このカードの発動後、自分は○○できない。」という効果(誓約効果ではなく残存効果)を持つ魔法カード、これに対しては《精霊の鏡》を発動できるのでしょうか?
一見するとこの効果は他のプレイヤーやカードに影響が及ぶものではないように思えます。
しかし現在の裁定ではそうでもない扱いらしく、《強欲で金満な壺》《ペンデュラム・ホルト》《雪花の光》などに対しては《精霊の鏡》を「発動できない」となっています。
公式QA
「強欲で金満な壺」の発動にチェーンして「精霊の鏡」を発動できますか?(2018-10-15)
「ペンデュラム・ホルト」の発動にチェーンして「精霊の鏡」を発動できますか?(2018-01-25)
「雪花の光」のカードの発動にチェーンして「精霊の鏡」を発動できますか?(2018-01-18)
…なのですが、この4コマを描いている途中でwikiに以下のQAが追加されていることに気付きました。
Q:《深淵の宣告者》、《異次元の指名者》、《闇の指名者》、《金満な壺》、《紅蓮魔竜の壺》、《強欲で金満な壺》、《大欲な壺》、《貪欲で無欲な壺》、《無欲な壺》の効果を《精霊の鏡》で別のプレイヤーに移し変えられますか?
A:《紅蓮魔竜の壺》、《強欲で金満な壺》の発動に対して、《精霊の鏡》をチェーンして発動し、効果を別のプレイヤーに移し変えることができます。
《深淵の宣告者》、《異次元の指名者》、《闇の指名者》、《金満な壺》、《大欲な壺》、《貪欲で無欲な壺》、《無欲な壺》の発動に対しては、《精霊の鏡》をチェーンして発動することができません。(19/03/24)
どっちなんでしょうか?
裁定が揺れている最中(あるいは変更直後)なのかもしれません。存在するのかわかりませんが、精霊の鏡を強金メタで使うアテのある方は今後の動向に注視しておいたほうがよいかも。
以下おまけ↓