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皆月ななな
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新卒OLと入れ替わったセクハラ部長

時計の針が午前を告げてから、そろそろ一時間が経とうとしていた。柔らかな日差しが、薄いカーテン越しにベッドを照らしだす。

俺は目を覚ましてからしばし、この女の身体をニヤニヤと眺めるのが日課になっている。もう入れ替わってから一ヶ月経ったが、未だに毎朝起きるたび、しっとりとした肌や柔らかな胸の感触を再確認し、自然に笑みがこぼれるのだ。


「いつ見ても見事な身体だな……しかも顔まで美人、声も透き通って可愛い。今や完全に俺のものだっていうんだから、最高じゃないか。」


かつて、50代の俺はセクハラ部長と呼ばれていた。日々気ままにセクハラを繰り返し、部下の若いOLたちに迷惑がられていた存在。それがある日突然、この新卒のOL“大友ミカ”と身体が入れ替わり、今では自分が彼女の姿で生活しているわけだ。しかも不思議なことに、時間が経つにつれミカ自身の記憶まで自然と呼び出せるようになってきた。最初の一週間くらいは戸惑いまくっていたが、今は身体も記憶もほぼ使いこなせる域に入っている。


朝のシャワーを浴びようと、俺は軽やかにベッドを下りる。ヒールのあるサンダルで立つと、すらりとした脚が鏡に映り、白い太ももが眩しい。以前の俺なら「この脚を触りたい」と下卑た欲望を抱きつつ、職場でこの脚を見ても視姦するのが精いっぱいだったが、今はその脚が自分のものになっている。自然とニヤついてしまうのを止められない。罪悪感? そんなものはない。だってこれが現実だし、文句を言う相手もいない。どうしてこうなったか理由は不明だが、今はこの俺が大友ミカの身体を好きに使っていいわけだ。


シャワーを浴びたあと、まだ湿り気の残る髪をタオルで拭きながら、スマホを確認するとLINEの通知が光っている。彼氏――ミカが付き合っていた男からだ。

「今日って空いてる? 仕事終わりに飯でもどう?」

そう書かれていて、「もちろんいいよ、楽しみ」と即返信する。男だったら絵文字など使ったこともないが、今は“ミカの記憶”のおかげでスムーズに可愛い文章が浮かぶから、文末に小さなハートを添える。相手も「ありがとう。じゃあ19時に駅前で」と即返してきた。


「ふん、こいつもまさか大事な彼女の中身がオッサンになっているとは、夢にも思うまい」


そう呟いて洗面台の鏡に向かう。メイク用品がずらりと並んでいても、今なら戸惑わない。ミカの記憶を呼び出せば、いつも彼女がやっていた順番通りにメイクをすれば済むし、鏡の中に映るこの優しい目元も、小悪魔っぽく仕上げる術を覚えている。ほんの一ヶ月前までは未知の領域だったが、すでに手が勝手に動くほど馴染んでいる自分が怖いくらいだ。


それにしても、この“入れ替わり”の経緯はどうにも不可解だ。あのとき俺はいつものように社内でミカにしつこくセクハラまがいの発言をし、どこかで呪われてもおかしくないレベルの悪行を積んでいた。翌朝起きたら、彼女の家のベッドで女として目覚めたのだから、まるで悪夢か呪いか。それとも単なる事故なのか。セクハラ部長時代に「あいつスタイル良くてムラムラすんな」と目を付けてたOLの身体が、いまや俺のモノなのだ。興奮するしかない。

ミカ本人との間では何とか連絡を取り合い、“私が部長のフリをするから、部長も私のフリをしてください”という申し出を神妙な顔をして受けた。ミカの彼氏とは今大事な時期らしく、入れ替わりが表ざたになるのを避けたのだ。とはいえ、言っても信じてもらえないような気がしたが、まあどちらでもいいことだ。お互い戻る方法もわからず、演技をし合おうというわけで、いまはこの生活が続いている。


ともあれ、他人にバレるわけにもいかない以上、俺としてはミカの記憶を100%使う方が安心だ。会社でも「ミカ、最近明るくなった?」などと言われるが、本人より愛想がいいと好評らしい。セクハラ部長として顰蹙を買っていた俺がこんなところで高評価を得るのは皮肉だが、可愛い女として見られて不自由しないのは悪くない。


***


いざ夜になり、彼氏と合流すると、俺はわざと少し甲高い声で「お待たせ~」と手を振る。高いヒールで歩くのも今は慣れたもので、その姿を見た彼は「今日も可愛いな…」と満面の笑みを浮かべる。俺は心の中で笑いつつ「ありがと。疲れてない?」などと優しげに問えば、彼は軽く頬を染めて「会うだけで元気になるよ」と返してくる。このやり取り、もとの俺の、50代のオッサンの姿でやっていたら鳥肌モノだが、いまやそれが日常になってしまった。


彼氏と夜道を歩く帰り道、俺はわざと体をくねらせるようにして、“女の曲線”を意識しながら歩を進めていた。入れ替わってからもう一ヶ月。初めのうちは戸惑いだらけだったが、今ではすっかり馴染んでしまい、自分が女性として男を手玉に取ることに、倒錯的な興奮を感じ始めている。


そんな俺の手を引き、彼氏はラブホテルへと進んでいく。男としてなら「勘弁してくれ」と思うような展開だが、いま俺は心の中で舌を出しながらも笑って演じている。彼はまったく疑う様子がないどころか、「前よりずっと魅力的になった」と大喜びで俺を抱き寄せるのだ。


部屋の扉が閉まると同時に、彼はさっそく俺をベッドへ押し倒すようにし、甘いキスを落としてきた。少し前までは俺自身が“男の側”で大友ミカにこういう行為をしたくて仕方がなかった立場だが、今は完全に女性の体で男を受け止める。最初は正直ギョッとしたが、最近は身体の悦びが覚醒してしまっていて、悪くないと思い始めている。

何より、男のときに培った欲望やノウハウを“女として活かす”のが面白くて仕方ない。例えば彼が興奮に息を荒らげるとき、俺は「こうすれば男は喜ぶだろうな」と分かるから、彼のチンポを手でソフトに包みながら絶妙なリズムを刻む。男の時に自分で散々やってきたオナニーを、いまは女の柔らかな手と、可愛い仕草を混ぜながら手コキとして行うわけだ。


「ん…すごく気持ちいい…」

彼はとろけそうな目で俺を見つめる。俺は鼻にかかるような甘い声を出して「よかった…? もっとするね……」と愛らしく微笑み、さらに手の動きを巧みに使って彼を煽る。男だったときには自分がやる側とは思わなかった行為を今は女の声で甘く囁くのだから笑える。彼は「ミカって変わったよね。でも、今のほうが断然いいな。前は恥ずかしがって全然してくれなかったのに」などと言うから、なおのこと俺は腹の底で嘲笑してしまう。お前の目の前にいるのはミカの形をしたオッサンなんだけどなと。


しかし、それだけではない。以前のミカには“パイズリ”などという行為はハードルが高かったらしく、全くやらなかったようだが――いまの俺なら遠慮はない。この体は外で眺めていた以上に豊満な胸を持ち合わせているし、男が何に弱いかも自分が一番よく知っている。

「ん…試してみる…? ちょっと恥ずかしいけど…してみたい…」

ミカの記憶をたどりつつ、あえて“恥じらい”を装った笑みを浮かべ、胸の谷間に彼を挟み込む。つーっと唾液を谷間に垂らす。グッと寄せて持ち上げると、彼は目を見開き「あ、ああ…マジで…気持ちいいよ」と声を詰まらせる。そこからは男のテクニックを存分に活かし、上下に揺らして擦り合わせてやれば、あっという間に彼は崩れ落ちそうな声を上げる。


「はぁ…すごい、こんなこと…してくれるなんて…」

「ん…やだ、でも…気持ちいいなら…嬉しい…」

彼は俺のバストの柔らかさに溺れ込むように息を荒げ、さっさと限界に達する。相手が果てそうになるのを見計らって、俺はさらに胸をきゅっと寄せて刺激を強める。そうすれば彼はもう、歯を食いしばってビクビクと痙攣し、最後には崩れ落ちるしかない。


終わったあとの彼は、「本当に変わったよね、前のミカも可愛かったけど、今のほうが何倍も最高だよ」と息を整えながら言ってくる。俺は内心「だろうな、男のツボをすべてついてるんだから。俺好みの女を演じてるだけだ」と思いつつも、ミカの記憶を呼び起こして、昔はどんなふうに応じていたか調整しながら囁く。

「そ、そうかな…自分でも、ちょっとわからないんだけど…いろいろ吹っ切れたの、かも……」

彼は安心したように微笑み、俺の頭を撫でて「ずっとそうでいてよ」と呟く。俺は体内の“男の意識”がこそばゆいのを感じながらも甘く笑顔を返す。こういう動作は女の身体だと自然に映るらしく、まったく不審がられない。


男のときは自分がセクハラする側だったのに、いまやこうして“若いOL”として男と寝る側になっているという倒錯。楽しくて仕方ない。「身体が女なら、いくらでも男を転がせるし、自分も快感を得られる」と気づいてしまったのだ。なまじ男だった経験があるからこそ、どう攻めれば相手が骨抜きになるかも簡単に分かる。

当然、相手から好かれまくるために、外出デートでも可愛らしい仕草を駆使し、男の心を掴んだまま。ときどきオヤジっぽい口調が顔を出しかけるときは、「ん…んん…」と咳ばらいでごまかし、ぶりっこ声で仕切り直せば彼は何も疑わない。


そういうわけで、セクハラ部長だった“俺”は、新卒OLミカの身体で彼と付き合い続けている。たまに本人――俺の元の男の身体――と連絡を取るが、俺は「戻る気なんてないけどな」と腹の底で舌を出している。男に戻ってあの年齢でセクハラを続け、皆の顰蹙を買うより、いまこうして可愛い女として彼を翻弄しているほうが、ずっと刺激的で有意義に思える。20代前半の女の身体は、軽く、そして快感に満ちている。

そして何より、彼氏はいまの俺にベタ惚れだ。彼はベッドで抱き合った後に、「今の君のほうが断然いいよ、前よりエッチで可愛い……」としみじみ言う。そのたびに俺は内心ニヤリとしながら、可憐な声で「ありがと…もっと喜ばせてあげたい……」と呟いてみせる。そりゃあ手コキもパイズリも、男の時に自分が受けたかった技のデパートだし、熟知しているから効果が絶大なのだ。男の扱いなんて簡単なのだ。


最後にシャワーを浴びて軽く着替えを済ませると、彼はキスを落として「また今度も楽しみだね」と手を振ってくれる。俺は柔らかく微笑んで見送るが、ドアが閉まった瞬間には小声で口調を変える。


「女って最高だ。二度と戻らねぇよ。」


それが今の俺の“本音”にほかならない。このままこの男を骨抜きにして結婚すれば寿退社。元の俺の身体と会う機会もなくなる。

俺は舌なめずりをしながら自分の柔らかく、大きな胸を揉みしだいた。


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