リゼロ「レム18禁陵辱小説」 『レムと始めた逃避の果てに』 内容。リゼロ、IFストーリー陵辱小説 プロローグ。 レムは嗚咽を漏らす。そこは病室だった。より正確に言えば、診療所の一室である。 「スバル君……スバル君……スバル君」 想い人を呼ぶ声が悲痛に響き渡る。レム――彼女は淫靡な肢体をみだらにも曝け出していた。そして、欲望の塊のような肉棒をその体内に打ち付けられる。断続的に、無慈悲にそのストロークは続いていく。いいように体を貪られていた。まぐわっている男はナツキスバルではない。 別の男だ。醜悪で、下劣で、卑劣で、外道で。この世のありとあらゆる罵詈雑言を言いつくしても足りない位の男。 しかし、レムはこの男に従わざるを得なかった。スバルとの生活を続ける為には。二人の幸せな生活を続ける為にはどうしても必要な事だったのだ。 長きにわたるストロークの末、男は絶頂を迎えようとする。そう、一旦の終局を迎える。 「お、お願いです。それだけは、それだけはやめてください」 しかし。レムの悲痛な懇願は男には届かない。 無残にも膣内に大量の精液を放出される事になる。 「あっ、あああああああああああ!」 レムの悲痛な叫びが室内に響き渡る。 ――これがナツキスバルと逃避した末の生活の一幕だった。 「レム……俺と逃げよう」 あの日。あの時。あの場所で。昴は魔女教から。否、自らの運命から逃げ出した。そう、逃れる事のできない運命から。その逃避の末に行き着いたのがレムだった。死に戻りの制約により、具体的な説明を昴はできなかった。だから懇願した。必死に。レムも最初は困惑したようだ。しかし、その必死な形相から――何より昴の事だからか、次第にその説得に耳を傾けるようになる。そして最後には根負けをしたようだった。 笑みを浮かべ、昴の手を取った。 「……わかりました。スバル君。レムはどこまでもスバル君と一緒です」 こうして、二人の逃避行が始まった。 二人は有り金を集め、逃げるようにして旅に出た。行商人の竜車に乗せていってもらったり、とにかく逃げるようにして二人は旅に出た。目的地は決まっていなかった。遠くにいければそれでよかったのだ。とにかく遠くへと二人は逃げ出した。 二人が流れ着いたのは田舎の村落だった。そこは最も近い都市でも竜車で10日ほどかかるくらいのド田舎だった。ここならば魔女教の、いや、自分の運命から逃れられる。脅威もやってこないだろう。生活の利便性よりも、脅威から逃れる事の方がスバルにとって重要だったのだ。恐らく、今エミリアやラム、それから村の人々には残酷な運命に直面している事だろう。スバルはそれから耳を塞ぎたかった。情報の流通が盛んな都市圏では、そういった情報を嫌でも耳にする事だろう。それだけでも運命から逃げてきた罪悪感に苛まれてしまう。それからも逃げたかったのだ。 二人は生活の拠点をこの田舎の村落に決めた。とはいえ、生活の基盤が必要だった。まず住むところが必要だった。二人は有り金を叩き、小さな家を買った。 そう、ここが二人の生活の拠点となる。新たな人生の門出となる場所だった。簡素なベッドを用意し、生活に必要な最小限のものを用意する。 そして、やっと落ち着ける時間を手に入れた。今までは苦難の連続だった。だから今一時くつろいだところで罰は当たらないだろう。とはいえ、いつまでも遊んでいるわけにはいかなかった。糊口を凌ぐ為には働かなければならなかった。田舎故にろくな仕事先もない中ではあったが、二人はなんとか仕事を決めた。スバルは近くの炭鉱で炭鉱夫をする事になった。レムは畑仕事などを行う事になった。仕事のきつさの割に、あまり稼げるものではなかった。 しかし、二人は幸せだった。いや、幸せだと思いたかったのだろう。自分たちの生活は間違っていなかった。そう正当化したかったのだ。 夜の事だった。二人はベッドで眠りについていた。スバルの隣ではレムが眠っていた。 気づけば生活で必死でなにもしていなかった。 スバルは思う。 (っていうか……俺とレムって一体どういう関係なんだ) ちゃんと告白したわけでもなかった。逃げるのに必死だった。そんな間はなかった。だけど、こうしてついてきている以上、二人の関係はただならぬものではあるはずだ。 「……なぁ。レム」 その日の朝。レムは朝食を作っていた。流石にメイドをしていただけの事はあって、手際がいい。 「はい。なんですか? スバル君」 「……そういえば、ちゃんと言ってなかったよな」 「何をです? スバル君」 「お前が好きだ」 「え?」 「俺と結婚して欲しい」 スバルはレムを抱きしめた。それは唐突なプロポーズだった。いや、プロポーズなら既に成立していたのかもしれない。ただ、確認の為でもある。 「……つっても、この世界ってどうやって結婚するんだ。婚姻届けとかあるのか」 この世界における、婚姻の常識などスバルには知らなかった。 「そんなこと関係ありません」 レムはそういった。 「二人が愛し合い、そう思っているならそれは立派な夫婦です」 レムは笑顔だった。幸せそうだった。 こうして二人は本当の意味で夫婦になったのだ。 「スバル君」 レムはスバルを求めた。二人は唇を交わす。長いキス。レムはスバルを求めようとする。 本心ではスバルはわかっていた。レムがどうして欲しいのか。 ただ、彼女はそれを口にすることはできなかった。そんなはしたないこと、彼女の口から言えるはずがなかった。 「……すまない。レム。俺はまだできない」 「……ど、どうしてですか。レムには、それだけの魅力がないから?」 「い、いや。お前は魅力たっぷりだよ。そりゃもう、有り余ってるくらい。ただ、大事にしたいんだよ。お前のこと。勢いに任せて、そんなことしたらきっと後悔しそうで。もっと順序を踏んでだな。その、特別な時にでも……」 スバルは恥ずかしそうに目をそらした。 「もう……そんなスバル君も。レムは大好きです」 レムは微笑んだ。 そんな日常の事だった。レムは奇怪な視線を感じる。元より過疎化の進んでいる村落である。若者が流出していく事は珍しい事ではないが、逆は珍しい。 そんな中、若いカップルが転居してきたとなれば好奇の視線を向けられるのは当然といえば当然だった。 しかし、なんだろうか。その視線はそういう類のものではなかったように思う。 例えるならば獲物を狙う動物のような。そういう明確な意図を感じる気配だった。 ――とはいえ、少し意識しすぎなのかもしれない。 レムはそう思って日常の雑務に戻る。生活は楽ではない。貧乏暇なしだとは思いたくはないが、やる事は多くあった。 そんな時だった。遠くからレムを見ていた一人の男がいた。男は物色するような目で見ていた。そして舌なめずりをする。そう、まるで新しい獲物が見つかったのを喜んでいるかのようだった。 ガシャン。 ある日。レムが家事をしていた時だった。謝って食器を割ってしまう。 「大丈夫か? レム!」 「……ごめんなさい。スバル君」 「って、すげー熱じゃねーか」 スバルはレムの額に手を当てた。高熱だった。ここのところ無理をして働きづめだったのだ。どうやら風邪を引いたらしい。 「へ、平気です。これくらい」 「馬鹿! 無理するな。お前に何かあったらどうするんだ。今日は仕事休んで、医者に診てもらえ」 「……は、はい。そうします」 レムはスバルの厚意に素直に甘える事にした。これ以上意地を張っていると逆に迷惑になる。 「残念ながら俺はこれから仕事なんだ。お前に付きっ切りってわけにはいかない。とにかく、安静にするんだぞ」 スバルは職場へと向かった。正直、レムの傍から離れたくはないだろう。だが、糊口を凌ぎ、レムとの生活を守る為には絶対に必要な事だった。 レムは高熱でふらつきながらもその場所へと向かう。ここら辺一体にはまともな医療機関はなかった。病院と呼べる規模の医療機関はない。唯一あるのはしなびた診療所だった。 都市と呼べるような場所までは遠く、竜車で10日程かかる。この診療所がこの界隈にある唯一の医療機関と呼べる存在だった。 レムはその診療所を訪れる。埃の匂いがした。あまり清掃をしていないのだろう。清潔第一な医療機関としては怠惰としかいいようがないのだが、他に商売敵がいないのだ。怠惰になるのも致し方ないと言えた。あまりレムも贅沢を言っていられなかった。二人は不自由を承知でこの場所へと来たのだった。 「あの……すみません。どなたかいらっしゃいませんか?」 出てきたのは一人の男だった。眼鏡をして髪を長くした不衛生そうな男。陰気な印象が強い。他に選択肢があるのだったら、こんな男に診てもらいたくはなかった。 ただ、腕は確かなようでこの界隈で重宝されている医者でもあった。こんな辺鄙な場所である。医者が一人でもいるだけでもありがたい事だったのだ。 「ええ……なんでしょうか?」 「すみません……その、熱があるので診てもらいたいのですが」 「ええ……ではこちらに来てください」 医者の男は診療所の奥へと促す。 なぜだろうか。男の口元が少し笑っていた気がしたレムだった。 入った先はこの診療所の診察室だった。一応、それなりの機器や薬などがあった。設備はそれなりに整っていた。腕も確かだとしたならば、なぜこのような辺鄙な場所へと逃れてきたのか理解に苦しむ。何か特別な事情でもあったのだろうか。とはいえ、レムにとってそんな事はどっちでもよかった。関係のない話だ。 「……聴診器を」 男は何かを耳に当てていた。検査器のようだった。それで心音を測るのだろう。 「え?」 「……何度も言わせないでくれ。胸を出せって言ってるんだよ。胸を。心音が診れないだろうが。ったく。手間取らせるなよ とても客相手に商売をしているとは思えない口調だった。しかし、立場上こちらの方が弱い。文句を言っている場合ではない。 「す、すみません」 レムは渋々上着をめくり上げる。スバル以外の異性に胸を見せるなど屈辱極まりなく、たまらなく恥ずかしかったがこの場は致し方なかった。 レムは豊満な乳房を取り出す。色、艶、形、どれをとっても理想的なバストだった。 男の目が一瞬大きくなり、そして微笑を浮かべた気がした。ましてや舌舐りすらしだした。 「……こいつは立派なおっぱいだな。楽しめそうだ」 「……先生。何を言ってるんですか?」 セクハラ(性的嫌がらせ)としか思えない発言だった。とても医者の発言とは思えない。 「なんでもない。こっちの話だ」 男は診察を始める。最初は聴診器を胸に当てるだけだった。しかし、次第に胸に手を当てたり、触りだした。 「先生……これも診察なんですか?」 「ああ……診察だ。患者は黙って診察を受けていればいいんだ」 疑念を抱きつつも医者という立場上、強い行動には出れないレムだった。 医者の男は次第に胸を無遠慮に揉み始めた。 「……いやっ」 「我慢しろ。今、胸に何かしこりがないか診ているところなんだから」 詭弁のようにしか感じなかった。男はもみもみと無防備なレムの胸を貪るように揉み続ける。次第に医者の男はレムの乳房に舌を這わせてきた。男の下半身は隆起していた。明らかに治療が目的とは思えない。立場を利用して、レムに厭らしい行いをしているとしか思えない。 「い、いやっ!」 レムは男の頬をはたいた。 「ぐっ!」 男の眼鏡がはじけ飛び、音を立てながら転げまわる。手加減をしたとはいえ、それなりに痛打だったようだ。男の頬には赤い痣のようなものができていた。数日程度では治らないかもしれない。 「……す、すみません。つい」 「くっ! 患者が医者に手を出すとはどういうことだ! 出ていけ!」 レムは手早く身支度を整え、逃げるようにしてその場から逃げ出していった。レムにとっては最悪の出来事だった。 もう二度とこの場を訪れる事はないだろう。そう思い、レムはこの場を後にした。そう、この時はそう思っていた。 「……どうしたんだ。レム、浮かない顔をして」 仕事場から帰ってきたスバルはそう心配そうにそう言った。 「な、何でもありません」 レムは気丈に振る舞い、頭を振った。スバルに無駄な心配をさせたくない。常にレムはスバルの事を第一に考えていた。 「そうだ……風邪の方は大丈夫だったのか、レム」 スバルはそう聞いてきた。 「は、はい。安静にして寝ていれば大丈夫だそうです」 「そうか……レム。無理はするなよ。レムは頑張り屋さんだからな」 スバルはそういう。とはいえ、スバルもまた疲弊していた。慣れない肉体労働の連続だったのだ。こんな田舎では仕事があるだけマシなので、贅沢は言ってられなかった。仕事を選んでいる余裕はスバル達にはなかったのだ。 「つつ……」 スバルは顔をしかめる。 「大丈夫ですか? スバル君」 「悪い……レム。筋肉痛だ。今日のところは休む事にする」 「はい……スバル君の方こそ、無理しないでくださいね」 レムは笑みを浮かべた。 こうして、二人は床につく事になる。この時、二人はしばらくして悪夢のような時が訪れるとは思っていなかったのである。 スバルが行っている仕事は炭鉱夫である。単に掘削をし、掘削した岩を運ぶ。いわば単純労働だった。ここら辺の鉱山ではレアメタルが採掘される。それは村にとって資源であり、貴重な収入源だった。 「おらっ! キリキリ働け! 新人! だらけてんじゃねぇ!」 この界隈のリーダーの男にそういわれる。新人とはスバルの事だ。 「は、はい!」 スバルは掘削作業をする。死に戻りなんていう、死ななければ役に立たない能力しかなかったスバルは普通の人間と変わらない。いや、普通の人間より非力なくらいだ。スバルは無力だった。自分の無力さを痛切し、情けなくもなった。 しかし、レムという守りたい存在ができたおかげで自分の無力さから逃げずに、必死に歯を食いしばって今の仕事も頑張っていた。 ――そんな時の事だった。 鉱山で爆発が起こる。いくつもの悲鳴が聞こえてきた。 「……なんだ?」 襲ってきたのは煙だった。そして卵の腐ったような匂いもする。逃げようとする間もなかった。スバルは意識を失う。 レムはその良くない知らせを聞いた。そしてすぐ、スバルの元へと駆けつける。鉱山で事故があったらしい。鉱山にはガスが沈殿していた。そのガスが掘削により爆発を起こし、事故を齎したのだ。ガスには人間にとって有害な毒素が含まれていた。幻覚性のものだったり、はたまた意識を奪うもの、痺れが発し、手足が動かなくなるもの。エトセトラ。 中には多量に吸引した場合、命を落とすような毒素も含まれていた。 ともかく、そのガスを吸ったものは緊急に治療をしなければならなくなった。 スバルは急いで自宅へと運ばれてきた。意識はない。幸い、一命は取り留めたようではあるが、早急な治療が求められていた。 治療? しかし、そんな事誰ができるというのだ。 この場所は陸の孤島といってもいい。都まで竜車で10日程かかるのだ。行商人に乗せて行ってもらうにしても、行商人は一カ月に一度来ればいい程の頻度である。個人的に竜車を用意する場合、その費用はどうやって捻出するのか。そもそも重症のスバルが10日もの間長旅に耐えられるのか。いや、耐えられるはずがない。全てが現実的ではなかった。 ただ、ひとつだけ現実的な方法があった。いや、レムは最初からその方法に気付いていた。しかし、最初からその方法を消去していたのだ。考えたくなかった。できれば別の選択肢を考えたかった。逃避していたのだ。しかしその逃避は無意味であり、現実的な選択をせざるを得なくなる。 この村にある唯一の医療機関である、あの診療所、あの医者の男を当てにせざるをえなかった。 レムは悲壮な決意を持って、その診療所を訪れた。二度と訪れたくないと思っていたその場所に。 「……なんだお前は。あの時の暴力女じゃないか。一体何の用だ?」 顔にできた痣は消えかかっていたが、殴打した時、眼鏡が変形したのだろう。歪になった型枠の眼鏡を男はしていた。 「……あの時はすみません。大変申し訳ない事をしたと反省しています」 とはいえ、あの時の行いはレムにばかり非があったとは到底思えないものではあったが、この医者の男の機嫌を損ねては元も子もなかった。不本意ではあるが、下手に出るより他にない。 「……それで、一体何の用だ? まさかわざわざ謝りにきたわけではあるまい?」 「スバル君――いえ。夫が鉱毒に侵されたんです」 「……へー。それで?」 ふでぶてしい顔付きで男はレムを見る。まるで関心がない様子だった。とても医療現場に携わる人間とは思えない。 「助けてください。このままだと夫は……スバル君の命が」 レムは悲痛に訴える。しかし、医者の男は同情したような様子はない。 「うーん。どうしよっかなぁ」 「……お願いします。どうか……」 涙すら浮かべながら、レムは男に頼み込む。 「いいよ」 「ほ、本当ですか?」 レムの表情が一瞬明るさを取り戻す。ただ、それは一瞬だけだった。すぐに絶望の淵に、レムは立たされる。男は条件を突き付けてきた。 「ただし、君がそれなりの誠意を見せてくれたらだけどね」 男は舌なめずりをし、さっきから我慢ならなかったズボンのファスナーを下した。 中から出てきたのは、反り立った醜悪なペニスだ。 レムは深く絶望をした。自らの運命――これから行わなければならない苦行に対して。 「くっ」 苦悶の表情を浮かべつつも、レムは男の条件を飲まなければならなかった。 (すごい匂い……) レムはかしづき、男のペニスに口を近づける。嘔吐してしまいそうな程の醜悪な匂い。猛烈な吐き気を無理に抑え込む。 「さぁ……はじめてくれよ」 レムは覚悟を決めた。 (こんな事……スバル君にもした事ないのに) 悔しかったが、今はそんな事を言っていられる場合じゃなかった。レムは男のペニスを咥える。そして手と口を使い、男のペニスを慰め続ける。 「ほら……そんなんじゃ全然イケないだろうが! 真面目にやれ! 真面目に」 「ふぁい……ずみません」 男のモノを咥えながらなので、舌ったらずになりながらレムは言う。 「……全く。そのでかいおっぱいはなんのためにあると思ってるんだ」 溜息交じりに言われる。 「きゃっ!」 ビリッ。 レムの服を強引に破るようにして、胸を露出される。ぷるんという音がしそうな程勢いよく、レムの豊かな乳房が零れ落ちるようにして姿を現した。 「こいつも使えって言ってるんだよ。こいつを」 「くっ」 屈辱と恥辱に塗れながらもレムは男の言う通りにせざるを得なかった。 その豊満な乳房で男のペニスを包み、それと同時に口でモノを咥える。 俗にいう、パイズリとフェラを同時に行う事になる。 「ああ……いいよ。すごくいい」 男も流石に気持ちよさそうに声を漏らす。こんなものただのオナニー(自慰行為)でしかないのだが、それでも男は満足気だった。レムの事なんて微塵も考えてない。 何度かレムの口内を侵攻した後、深く突きつけられる。 「う、うっ!」 「出るぞ! しっかりと受け取れよ!」 レムの口内に濁流のようなものが流れ込んでくる。まず来たのは鼻孔を通じて脳天まで届きそうな悪臭だ。そして、どろりとしたような感触。 「げほっ。ごほっ」 レムは思わず嘔吐してしまう。 「全く、ちゃんと飲めよ。もったいない」 飲む? ……こんなもの飲めるはずがない。レムは胸中で吐き捨てる。 男は言い、レムに迫る。 「な? 何をするつもりですか? いや!」 男はレムの履いていたスカートをめくり、下着を奪い取る。レムの無垢な下半身が露出される。 「そろそろ、フィナーレと行こうじゃないか」 一旦吐き出してなお、男のペニスは留まる事を知らなかった。勃起したペニス……レムが初めて見るそれは禍々しく、凶器のようにしか見えない。幾多もの戦場を潜り抜けてきたレムでも、経験した事のない恐怖だった。体ではなく、心を傷つける為の凶器。レムにはそうとしか考えれなかった。 「ん?」 男はレムの秘処を物色するようにしてみる。思ったより綺麗だった事に驚いたのだろう。 しかし、レムのその奥底には処女の証である膜があった。 男は頬を緩ませる。そして哄笑し始めた。 「はっはっはっはっは……コブつきだからヤりまくってるかと思ったら、あの小僧。まだ手を出してなかったのか。腰抜けの童貞野郎め」 「や、やめてください! スバル君を侮辱するのは」 「ふん……そんなにあの小僧が大事か。そうだ」 男は何かを思いついたようだ。 「このまま犯して、レイプだとか言われても面倒そうだ。君の男――ナツキスバルだったか、助けてやるよ」 「ほ、本当ですか?」 男は舌なめずりをする。醜悪な表情だった。いう前から内容がくみ取れてしまうかのよう。 「ああ……本当だ。ただし、取引と行こうじゃないか」 「……取引?」 「簡単だよ。君は僕に処女を捧げるんだ。そうすれば、君の想い人――ナツキスバルの命は助けてやる」 「卑怯者!」 レムは叫ぶ。この男が憎かった。殺意すら抱きかねなかった。この男がいなければスバルを助けられない以上、その殺意を実行に移す事は敵わない。それが口惜しかった。 「知っているくせに……そういわれて、レムが断る事ができない事くらい。その上で、不自由な取引を持ち掛けてくる。だからそんなあなたは最低の卑怯者です!」 「……おいおい。これから命の恩人となる人になんて口の利き方だい? 重要なのは、君がどうしたいか、って事じゃないかい? ナツキスバルを助けたいのか、助けたくないのか。今重要視されるのはその問題ただひとつじゃないか?」 「くっ……」 レムは苦悶の表情を浮かべる。こうしている時間も惜しかった。今、こうしている間にも、スバルは苦しんでいるのだ。事は一刻を争う。彼女が迷っている時間の一分、一秒がさらにスバルを苦しめる事に繋がりかねない。レムは観念せざるを得なかった。絶望するより他にない。こんな醜悪な男に純潔を捧げなければならないという事に。 レムは自ら股を開く。無垢な秘処があけっぴろげになる。視線が集中する。恥ずかしい事この上なかった。しかし、レムは覚悟をする。スバルを救えるのは、もはや彼女しかいなかった。 「レムの処女……もらってください」 レムは涙を浮かべながらに告げる。 「……へぇ。そうまで言われちゃしかたないな。ありがたく頂くとするよ」 男はペニスをあてがう。レムの新雪のような穢れのない秘処。口では言ったものの、いいようのない抵抗感は強く残った。内心は嫌だった。だけど、レムは諦めなければならなかった。 「行くよ。レム、今から僕が君を女にしてあげるからね」 「くっ」 (スバル君にあげるはずの……初めてなのに) 「ふんっ!」 「……い、いやあああああああああああ!」 男の無慈悲な挿入はレムの体を引き裂いていくかのようだった。体の奥底まで一気に貫かれた。今まで経験がないような、内側から伝わってくる鈍い痛みが伝わってくる。 「いい……いいよレム。今、僕とレムがひとつになってるよ」 自己満足な男のピストンは続く。レムはまるでオナホールのようなものだった。男の性欲を満たす為の道具だ。 「温かいよレム。レムの体の温かさが、僕に直接伝わってくるよ」 男の身勝手な性行為は続く。レムの膣内に、断続的にペニスが打ち付けられる。 「……す、スバル君! スバル君! スバル君!」 レムはスバルを呼ぶ。 「……馬鹿だな。レム。呼んでも彼がこない事くらい、君が一番知ってるだろうに」 レムは深く絶望した。幾度となく助けられてきたスバルは今重症なのだ。助けにこれるはずがない。助けはこない。わかっていた絶望を突き付けられる。 「……さて。そろそろ終局(クライマックス)だよ。レム」 「……まさか。お、お願いです。それだけは」 嫌な予感を感じ、レムは震える。 「いくよ。レム」 「……い、いやああああああああああああ!」 断末魔にも似たレムと共に、膣内で爆発が起きる。それは段々と伝わるように、レムの膣内を満たしていった。ひとしきり絞り出すようにして射精をした後、男は満足気にペニスを引き抜く。対してレムの方は生気を抜かれた死人のようだった。目の焦点が合っていない。ショックが大きかったのだろう。 レムにとっては二度と思い出したくもない出来事だった。ただ、唯一朗報はあった。医者の男は約束を守り、スバルの診察をし、適切な処方をした。男の調合した解毒薬は効果があったようだ。苦悶の表情を浮かべていたスバルは安らかな表情になり、数日経てば意識を取り戻した。 「……あれ? 俺は何してたんだ?」 目を覚ましたスバルは言う。 「スバル君! スバル君!」 涙を流しながら、レムはスバルに抱き着く。 こうして、レムのスバルは戻ってきたのだった。 意識を取り戻したスバルではあったが、まだまだ全快には程遠い。静養が必要だった。また働きに出られるようになるまで、時間がかかるだろう。 「……すまない、レム。迷惑かけちまって」 「いいんですよ。レムはスバル君が生きていれば、それだけでいいんです」 レムは微笑む。それはまるで天使の笑みのようで、スバルの心を癒してくれた。 「……けど。俺が働かないと」 二人の家計はそう楽ではない。片方が働けなくなった時点でかなり困窮してしまう程経済的地盤は貧弱だった。蓄えもろくにないのだ。 「それだったら、問題ありません」 「え?」 「スバル君を助けてくれたお医者さんが、レムを雇ってくれるそうです。仕事も今よりも楽ですし、お給金も今までの倍くらいになります」 レムはそう言った。表向きの事だけを告げる。それは本当の事だ。ただ、裏の事は話していない。他にも条件があった事を。 そんな事、スバルの知る由もなかった。スバルは無邪気に喜ぶ。 「本当か。よかったなレム。これで何とかなりそうだ」 その無邪気な笑みはレムを責め立てる。本当にあった事を言うと、今ここにある幸せな日常は儚く消え去ってしまうだろう。だからレムは本当の事を心に奥底にしまい、鍵をかけた。 「はい。その通りです。だからスバル君、無理をせずに家で大人しくしててくださいね。レムはこれからお勤めがありますので」 レムは新たな職場となった診療所へと向かった。 診療所。レムは掃除が得意である。かつてロズワールの元でメイドをしていたのだから、当然といえば当然だった。不衛生だったら診療所は小奇麗になる。これもレムの仕事のうちのひとつだった。レムは看護服を着ていた。レムは看護師として、この診療所で働く事になる。 診療は午前と午後に分かれていた。そして、昼間には長い休憩に入る。普通の労働者からは考えられない程長く。三時間弱程度の休憩。実質的な労働時間は一日六時間にも満たない事だろう。一般の労働者からは考えられない程、良い労働条件だった。 ――そして、その休憩時間に、レムは別のお勤めがあった。 それは。 「あっ……あっ……くっ」 病室のベット。そこでレムは男の肉棒を受け止めていた。いい様に弄ばれているとしかいいようがない。騎乗位でレムは貫かれ、断続的なストロークが続く。むき出しにされた豊満な胸を男は楽し気に揉み続けていた。 そんな自分が情けなくなったのか、レムは悔しそうな表情をする。 そもそも、レムが診療所で働くように仕向けたのは医者の男の仕業だったのだ。男はレムとした取引をネタにレムをゆすった。 「……私がこの診療所で働くんですか?」 「そうだよ。……嫌かい?」 「い、嫌に決まってます。なぜ、私があなたなんかと一緒に」 レムは身の危険を感じ、一歩引く。 「ふふん。いいのかい? 処女を捧げた相手にそんな態度を取って」 「ふ、ふざけないでください! あんな状況でなければあなたなんかと」 「……誰も強制はしていないよ。君がどうしても、って頼み込んでくるから至った行為じゃないか」 「……そ、それは確かにそうですけど」 「ただ、真実を知ったら旦那さん――スバル君だったか。彼は悲しむだろうな。親愛なる妻であるレム君がこんな淫乱だったなんて知ったら。平和な日常は一気に終わりを告げるだろう」 レムとスバルの幸せな日常の終焉。逃避の末に手に入れた安寧、それを失う事はレムにとって最大の恐怖だった。 「けど、安心しなよ。僕は口が堅い」 男はレムの耳元で囁く。 「君は僕の言う通りにしていればいいんだよ。そうすれば、今までの日常は保証される」 レムは渋々、男の言葉に頷かざるを得なかった。 ――以上がレムがこの診療所で働くようになった経緯である。スバルには表向きの事しか伝えていないが、これが裏の事情だった。 夢なら覚めてほしい。しかし、膣内から伝わってくる断続的な衝撃、痛みは今が現実である事をレムに残酷なまでに伝えていた。 「行くよ……レム。僕はもうそろそろ限界だよ」 男は絶頂を迎えようとしていた。 「お、お願いです! それだけはやめてください! それだけは!」 レムの悲痛なまでの懇願も男には届かない。 無慈悲なまでに、膣内に精液を注ぎ込まれた。 「あっ……ああああ……」 深い絶望がレムを支配する。 「よかったよレム。また明日も頼むよ」 男はそう言ってきた。 「……どうしたんだレム。なんだか浮かない顔をしているけど」 その後、復調したスバルは職場に復帰するようになった。家計は少しずつではあるが、余裕ができ始めてきた。 「な、なんでもありません。スバル君」 レムは心配さえないように頭を振る。極力表情には出さないようにしていたが、無意識に出てしまったようだ。 「けど……家計も余裕ができたら、子供なんかできたりするかもな」 「え?」 「俺とレムの子供だよ。今の状況だったら何とかなる気がするんだ」 「は……はい。そうですね」 スバルとレムの子供。想像するだけで幸せな状況だった。本来であったら、ではあるが。 その日あたりから、スバルとレムは行為をするようになった。レムは普段の嫌な事から目を反らすように、スバルに体を求め始めた。 日中。医者の男と体を重ね、夜はスバルを求めた。 そんな時だった。スバルがレムの職場を訪れた。 「スバル君……どうしたんですか」 レムは驚いた風に言う。 「レム。ちょっと具合が悪くなっちまって。診てもらいにきたんだ」 どうやらまた体調不良を起こしたようだった。 「……そうですか。こちらへどうぞ」 レムはスバルを医者の前へと案内する。 「……処方箋はこちらになります。後は、こちらで少々休んでいけばいい」 医者の男は言った。薬を飲んだ後、スバルはベッドで横になる。 「レム君、こちらに来てくれないか?」 「は、はい」 「カルテの整理があるんだ」 仕切り一枚を経た向こう側にレムは向かう。 男はレムの尻を掴むようにして揉み、抱き寄せる。 「ま……まさか」 「しっ……あまり大きい声出すな。彼に気付かれるだろう」 「……こ、こんな状況でもするつもりなんですか?」 二人はひそひそと語り始める。 「こんな状況だからこそ、燃えるんじゃないか」 男は下衆な笑みを浮かべた。最低だ、この男は。改めてレムはそう認識した。 服を脱がされ、強引に挿入をされる。激しいストロークが始まった。 しかし、スバルに気付かれるわけにはいかなかった。レムは必死に声を押し殺す。 仕切り一枚を経たその場所にスバルが寝ているのだ。決して気付かれるわけにはいかない。 「いいよ……レム。いつもより締め付けてくるよ」 男は囁くように言う。 「……そんな事」 「レム、そこにいるのか?」 「は、はい! スバル君」 「ん? お前なんか声が変じゃないか」 プレイの最中なのだ。普段の声と同じはずがない。 「か、風邪みたいです。最近、私も風邪気味で。それで声がおかしいんです 「そうか。気をつけろよ。お前は頑張り屋さんだからな。逆にそこが心配なんだよな」 「は、はい。ありがとうございます。スバル君」 「いくよ。レム。そろそろ。恥ずかしがっているレム君を見て、僕もいつも以上に興奮しているよ 「くっ……」 レムは絶頂をかみ殺すようにして必死に耐えた。今、声を出すわけにはいかなかった。スバルに気付かれてしまうからだ。 そんなレムを見ている男は満足気だった。レムの体内に大量の精液が注ぎ込まれる。レムは黙ってそれを受け入れるより他になかった。 プレイの終了後。体をタオルでぬぐい、レムは看護服を身に着けた。 そして、何食わぬ顔でスバルの元へ姿を現す。 幸い、スバルは不審に思っていない様子だった。 そんな時の事だった。レムは突如嘔吐を始める。洗面台で吐き始めた。 「どうしたんだ、レム? 大丈夫か スバルは心配そうに駆け寄る。 特に体調が悪くなるような事はなかった。 ――恐らくではある。 「スバル君……レム。妊娠したかもしれません」 「ほんとか。レム。やったな。俺とレムの子供か。大切にしなきゃな」 レムは本心から喜べなかった。なぜなら、『レムとスバルの子供ではない』可能性があったからだ。ただ、その事をスバルに打ち明ける事はレムにはできなかった。打ち明ければこの幸せな日常は終わりを告げてしまう。 「……名前考えとかなきゃな。俺とレムの子だから、なんて名前がいいかな、うーん」 スバルは頭を悩ませる。 月日は流れる。次第に、レムのお腹は大きくなり、妊娠は明白なものへとなっていく。 しかし、レムの日常は変わらなかった。 今日もレムは診療所で男と体を重ねる。無慈悲なまでに肉棒を打ち込まれていた。 「……先生」 「ん? なんだい」 「れ、レムのお腹の中、赤ちゃんがいるんですよ」 膨らみ始めたお腹のまま、レムは男に肉棒を打ち込まれ続けていた。 「……そうか。レムは妊娠したのか」 男は淡々と言った。レムの母胎の事など大して関心がない様子だった。 「へー。レムは産むつもりなんだ。僕との子かもしれないのにね。へへへ」 「ふ、ふざけないでください! そんなはずありません! お腹の中の子は、レムとスバル君の子供です!」 「……こんなに毎日ヤりまくってるのに、そんなはずがない、とは言えないだろう」 「くっ……先生は最低です」 レムは苦悶の表情を浮かべる。 「そんな最低な僕によがっている君も最低の淫乱女だと思うけどね。安心しなよ。君の出産は僕がサポートする。僕は産婦人科の経験もあってね、君の子供は僕が取り上げてあげるよ」 考えるだけでも最悪だった。この男に股を開き、自らの子供を取り上げられる事など、考えるだけでも最悪極まりなかった。 しかし、月日は流れ、その最悪の日常は現実のものになる。 レムは臨月を迎え、ついには出産の時を迎えた。 あの男の前で股を開き、力み、出産をする事になる。自らの赤子を取り上げられた。 スバルのものではないかもしれない、赤子を。 出産後。しばらくの休養を経て、レムは職場へ復帰する事になる。しばらくして、子供は近所の保育所に預ける事になった。レムはスバルに打ち明ける事はできなかった。そうすればこの幸せな日常は崩壊してしまう。レムは嘘を突き通すしかなかった。 生まれてきた子供は間違いなくレムとスバルの子供だ。そう思い、育てる事にした。 今、この時がずっと続けばいい、そう思っていた。――しかし、その日常は脆くも崩壊してしまう事など、この時レムは思ってもいなかったのである。 その日もまた、レムは医者の男から体を求められ、仕方なくそれに従い、体を重ねていた。 ――そんな時。村には一人の男がいた。男は典型的なアルコール依存者だった。日中酒を飲み、ろくに仕事もしない。女から金をせびり何とか生活をしている、典型的な怠け者のろくでなしだった。男は尿意を齎し、適当に立小便をしようと道の脇へと寄った。そこはたまたま、診療所の裏あたりに位置していた。 と。その時だった。何やら声が聞こえるではないか。そう、女の声だった。 男はその声の方へと行く。壁には気付かない程小さな穴が空いていた。男はそれをのぞき込む。すると、そこにはみだらかに医者の男とまぐわっているレムの姿があった。 肉棒を受け止めている。レムはまるで盛った猫のようだった。 酔っ払いの男は一瞬腰を抜かしそうになった。ああまで清純そうだったレムという娘がみだらかに性交をしている事に、大きな衝撃を受けた。 噂は瞬く間に流れる、スバルの耳に入るまでそう長い時間を必要としていなかった。 それは炭鉱夫達の昼飯の最中だった。 「知ってるか? ……あそこのお嬢さんだよ」 「ああ……なんでも医者の男とヤりまくってるって話だろ」 「あの子、結婚してなかったけ。旦那さんも気の毒だな」 「やめとけって……すぐそこに旦那がいるだろ」 「あっ。あいつだったか……まずい話したな」 「おいっ……なんだよ今の話は」 どう考えても、スバルの事を言っているとしか思えない噂話だった。 「い、いや。なんでもない。噂を聞いたんだよ。噂を」 「どんな噂だ。噂」 「その……本当にいっていいのかい?」 「ああ。言ってみろ」 「……あんたの嫁さんと診療所の村医者が昼間からヤってるって噂さ」 「ヤってるって何をだよ! 何を!」 スバルは男の首根っこを持ち上げた。 「だから、俺に怒られても仕方ねぇんだよ。本人に聞いてみないと。だから噂なんだよ」 スバルは男を放す。 「おい! どこにいくつもりだてめぇ!」 スバルは仕事をすっぽり出し、その場所へと向かった。 診療所はちょうど、昼間の休憩時間になっていた。スバルは恐る恐る戸を開ける。鍵はかかっていなかった。入ってすぐ、何やら断続的な声が聞こえてきた。女性の声のようだった。 その声は奥の部屋から聞こえてきた。近づいていけばいくほど、それが聞きなれた声のように聞こえてくる。そして、さっきの噂が現実のものであると認めざるをえなくなってくる。 スバルは意を決して、そのドアを開けた。 「……え?」 一瞬。時が止まったかのようだった。 医者の男の上に、レムがまたがっていた。レムは殆ど、全裸のような恰好をしていた。そして、男のモノを咥えこんでいた。 「……嘘。す、スバル君。どうして」 そして、心底驚いたような表情になる。目の前の現実を認めたくないのだろう。目の焦点が合っていない。 「レ、レム! これは一体どういう事なんだよ! どういう事だっていうんだよ!」 スバルは叫ぶ。声には言いようのない怒りが滲んでいた。 「……あちゃー。バレちゃったね。レム君」 男はレムの体を持ち上げる。まるでスバルに見せびらかすように体位を変えた。 「や、やめてください! 先生!」 しかし、レムは非力だった。抵抗するような気力を持ち合わせていない。精神的にもはやこの男に服従してしまっているのだ。 「どういう事? 簡単だよ。こういう事だよスバル君!」 「い、いやっ! お願いです! スバル君にだけは見せないで!」 男とレムの接合部がくっきりと見えた。二人は繋がっていた。どう見ても言い逃れできない。 「……そういう事だったのか。俺とお前の関係は、全て嘘だったっていうのか」 「ち、違うんです! スバル君、それは違うんです! そうじゃないんです!」 「何が違うっていうんだよレム! 他の男の肉棒をうまそうに咥え込みやがってどの口でそんな事言えるんだ!」 「……す、スバル君」 「だったらなんだ。俺とお前の間の子供はどうなるんだ……もしかして俺との子供じゃないのか?」 「……もしかしたらスバル君の子供じゃないかもしれません」 力なく、レムは告げる。 「裏切ったんだな。俺はお前だけは裏切らないって思ってた。そう、信じてたのに」 「ス、スバル君……レ、レムはスバル君を裏切ったわけじゃ」 「説得力ねーんだよそんなナリで言われてもよ。レム、もう二度と俺の前に姿を現すなよ」 スバルは走り出した。 「ス、スバル君! スバル君 ―――!」 レムは叫んだ。しかし、スバルは止まる事はない。そしてスバルは二度とレムの元に姿を現さなかった。そしてレムは自分にとって大事な柱である、大事なもの。 ナツキスバルという大きな存在を失ってしまったのである。 そう、レムがレムであるといえる程重要な存在であるスバルを。 その日、その時。レムの心は壊れてしまった。 エピローグ。 村医者の男はある商売を考えた。都市圏から、こういった村落に若い娘を買いに来るものは多い。いわば売春である。中には借金のカタとして娘を誘拐し、売春婦にするケースもある。 そういった面々に対して、村医者はあるサービスを考えた。 「患者様。どこか具合が悪いんですか?」 レムはそう聞いた。レムは看護服を着ていた。とはいえ、普通の恰好ではなかった。胸は大きく開かれている。レムの豊かな乳房は無防備に曝け出されている。スカートは極端に短く、またパンツをはいていなかった。 「えっと……」 男の股間は隆起していた。 「まあ、ここが悪いんですね。今からレムが治してさしあげます」 男のファスナーをおろし、露出されたペニスを口で含む。 「レムちゃん! 次はこっち来てくれ」 「ふぁい……すぐいぎますから」 病院は大変繁盛していた。レムは献身的に働いていた。そう、性なる看護師としてではあるが。 「いいよ! レムちゃん。すごくいい。僕の悪いところがすぐに治っていくよ」 「そうですか……ありがとうございます」 レムは太った男の患者の上でまぐわっていた。 「レムちゃん。出していいかな、僕もう限界だよ」 「はい。勿論です。レムは皆さんの悪いところを治すためだけに生きてるんですから」 今日もレムは男達の欲望を一身に受けている。そう、レムはこれから性処理専用のナースとして生きる事になったのだ。 もはやレムは、ナツキスバルの事を好きだった事すら思い出せないでいた。しかし、そんな事もはやレムにとってどうでもいいことだった。 患者の性処理道具として生きるのが、レムのこれからの人生だったのだから。 【FIN】