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揺れる糸【第七章】陽の光を想う影

目を閉じて、ゆっくり呼吸をする。 お湯で濡らされたタオルで体を拭っていく感覚が心地いい。 「んっ」 あまりの気持ちよさで眠りそうになっていると、突然乳首に刺激が走った。 目を開くと看護婦さんが意地悪そうな笑みを浮かべていた。 「ここ拭くから、足広げてね」 看護婦さんが太ももの半ばから先が無い足を掴むと、ゆっくり股を開けた。続けて、焦らすようにして内腿にタオルを滑らせる。刺激に耐えられるはずもなく、陰茎は限界まで硬く膨らみ、下腹部に向かって反り返っていた。看護婦さんは、陰部を避けるようにして身体を拭いていく。 突然、看護婦さんのポケットから着信音が流れる。 「ごめんね、今日はもうおしまい」 看護婦さんはしばらく来られないからと言い、手早く病院服を着せると、カーテンの外へ出て行ってしまった。 中途半端に焦らされた陰茎は、窮屈そうにパンツを押し上げる。その圧迫感が亀頭を刺激してもどかしい。 どうすることもできず、ただ、落ち着くのを待っていると、カーテンが開いた。 「はーなちゃん、来たよー」 カーテンから現れたのは香耶(かや)だった。年は私よりも一つくらい上で、ボーイッシュな雰囲気がある。香耶のベットは隣で、暇な時はこうして遊びに来る。ズボンの裾から見える脚は一本だけで、右脚は根元から無い。それだけでなく、左腕は手首から先、右腕は二の腕の半ばから先が無い。持ち前の運動神経で片足だけでも病院内を歩き回れるけど、看護婦さんに見つかる度に注意されていた。跳ねるたびに上下に揺れる大きい胸は男性の患者にとっても目に毒だった。もし私も片足あったとしても、香耶みたいに歩ける自身が無い。 香耶はベットの横に置かれている椅子に腰を降ろした。 「また看護婦さんに意地悪されたでしょ、全部聞こえてたよ」 カーテンだけで仕切られているため、隣のベットに会話がダダ洩れになっているらしい。 「やっぱり、嫌なことははっきり言わなくちゃダメだよ。それとも、私が代わりに言ってもいいよ」 「ううん、大丈夫」 意地悪は嫌だけど、ずっと勃ったままなのはもっと辛い。 香耶が話すことといえば、最近読んだ漫画やスマフォで見つけた面白い記事などありきたりのないことが多い。けれど、今日は違った。 「…その、はなちゃんはそういうの…いいって思ってるの?」 「…?」 「ほら、看護婦さんにいたずらされて、あんまり悪い気はしてないのかなって…」 「いいって訳じゃ…ないけど」 「じゃあさ、私と、してみる?」 「…え」 「なーんて、冗談でしたー!」 香耶が突然はじけたように笑顔になる。 「え、なに?」 「ちょっとからかっただけだよー」 今までの話が全部演技だったことに気づくのに少し時間がかかった。 「ずっと同じ部屋にいると退屈だし、たまにはこういうのもいいでしょ」 演技だと分かって安直したものの、香耶の腰は時折前後に揺れる。 「それに、私男の子がタイプだからねー。あ、でも、羽奈ちゃんはすごくかわいいからありかも」 「また私をからかう」 「ごめんごめん、でも、少しありかなって思ってるよ」 「もうー」 「ほっぺが膨らんだ顔もかわいいー」 手があったら香耶の頬を抓りたい。 「…香耶は好きな人いるの?」 「んー、同じクラスに一人だけいるかなー。好きっていうか、ちょっと気になるくらいだけどね」 香耶は笑顔で話しているが、どこか寂しそうな表情をしていた。 「ふーん」 「なに、妬いてるの?」 「妬いてない」 「隠しても、おねーさんには誤魔化せないよー」 「誤魔化してないもん」 香耶と話してると、手足が無いこと、ふたなりであることを忘れることができた。けれど、尿意は無慈悲にやってきた。 「どうしたの?」 突然、顔色が変わった私を見て心配そうな表情を浮かべる。 「トイレ…したくなっちゃった」 「看護婦さん呼ぶね」 香耶がナースコールを押す。 しかし、5分、10分、30分待っても誰も来なかった。 私の膀胱はすでに決壊寸前の状態になっている。 「まだ持ちそう?」 「もう…無理かも…」 オムツを付けてないため、このまま漏らしたら大惨事になる。けれど、そうなってもいいと思うくらい尿意はピークに達していた。 そんな様子を見かねた香耶が意を決したような目線を送った。 「大丈夫、私が何とかするから」 香耶はベッドの下から、尿瓶を抱えるようにして器用に取り出した。看護婦さんの代わりに香耶がトイレの世話をしてくれるらしい。 両手が無い香耶では細かい作業が難しく、かなり手間が掛ってしまうが、今はもう香耶に頼るしかない。 口を使って布団をはがすと、ベッドの上に腰を降ろした。続けて私のズボンの裾を足の指でつまみ、引っ張るようにして脱がす。 しまったと思った時には既に遅かった。女子ではありえないような、不自然にもっこりと膨らんだパンツ。香耶はそれを見て、気まずそうな顔をしている。しかし、香耶は何も聞かずに、股間の方へ顔を近づけた。そして、口を使ってパンツを脱がし、陰部をさらけ出した。 「頑張って、あと少しだから」 香耶は左腕と左脚を使って尿瓶を股間にあてがう。陰茎を尿便に差し込まれる感覚がしたが、そこからは出ない。 「そっちじゃなくて、下なの」 「あ、ごめんね」 尿瓶の位置がわり、お腹の力を緩めた。限界までせき止められていた尿が決壊したように股から放出される。しかし、割れ目を覆いかぶさるようにして垂れている陰茎に尿が直撃する。 「あぅっ」 思わぬ刺激と快感に声が漏れた。 尿は少しずつ勢いをなくし、漏らすことなく全て出し切ることができた。しかし、陰茎は尿を浴びて汚れてしまった。 「ここ、綺麗にしないと…」 香耶はおもむろに股間へ顔を近づけると、陰茎に舌を伸ばした。

揺れる糸【第七章】陽の光を想う影

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