4月のウォッチリスト■190415更新
Added 2019-04-05 19:14:18 +0000 UTCなんかTwitterで書いても独り言オジサンみたいな感じで、絵以外アテにされてない感しかしなくて虚しさが募るので、ここに見たものをブログ形式で残しておこうと思います。
自分が普段見るのはアマゾンプライムとアベマだけなので、もしアマプラを見てらっしゃる方は同じものがいつでも見れるので、興味ありましたら是非。
▼アニメ
■花咲くいろは・190410更新
2011年放送のアニメ。
主人公って性格付けが非常に難しく、作品の商業的な成功を重視してしまうと仲間と軋轢を生まない、視聴者にも嫌悪感を催さない、無色透明の存在になっちゃうんですが(その結果、見ていて歯ごたえと共感を生みづらくなってしまっているのが多い印象)
主人公の松前緒花ちゃんの会話の返しが柔軟性に富んでいて、普通なら相手に言われたその一言をひきずって鬱みたいな展開になりそうな所を上手く切り返す、良い意味で引きずらない作りで、脚本家の方はよくシナリオ練られてるなぁと感心します。
まず緒花ちゃんが、幼少期からシングルマザーの母親を世話する生活力(サバイバリティ)を自然と磨いていたという見せ方が上手い。
仕事で母親が授業参観に来てくれなかったり、アパートの夜逃げだったりと結構色々な目にあっているものの、グレなかった胆力という部分が芯の強い主人公として見ていて気持ちいいものになっている。
自分の家庭事情が他とは違う分、ちょっとやそっとじゃ動じない。
温室育ちや引きこもりの主人公では描けない絡め手で状況を解決できる柔軟性が発揮されていて、この状況をどう切り返すのか?というのを見てて期待してしまう。
意味もなく熱血!というのではなく、生きていく上でのめげない強さは小公女セーラとかハウス劇場の主人公に通じるものを感じます。
旅館が舞台で常に背景が綺麗なのもいい。
汚い部屋は、親近感湧きますけど見てて気持ちのいいものじゃない。
自分で過ごしてても気持ちいいもんじゃないし・・・
朝早くからの清掃シーンがあるのはいいですね。
美少女が軸ですが、ちゃんとそれを抑える役割である脇役の年齢層が幅広いのも大変良い。
登場人物の年齢層が幅広いほどフィクション世界の社会的な秩序がより鮮明になる。
主役クラスの美少女キャラの性格を引き出して、より輝かすのは周囲の脇役次第だと思うのでこの点も実にいい。
旅館という、いわばホワイトベースのような運命共同体の所で繰り広げられるので、学校生活と旅館という2つのコントラストのつけ方が良く、見ていてだんだん喜翠荘が見慣れてきて安心感が出てくるのも良い。
思うに、シティハンターに出てくる海坊主の喫茶店も然りなんですが、見ていて「ここ行きたい」って思える雰囲気の場所を描けるかどうかって大事だと思うんです。
まだ4話なんですが、続きが楽しみです。
■ワルキューレロマンツェ
2014年のTVアニメですが、キャラデザ作監がマクロス7などの桂憲一郎さんなので丁寧で安定して見れます。
内容はハーレムモノなんですが、ジョストという騎馬での槍の突き合いを軸にしたスポーツモノで、ボクシングで言う所の、ヒロイン騎士たちがボクサー、セコンド役としてかつて同じくジョストの騎士だった男主人公に、騎士の女の子たちが私のセコンドになってと迫ってくるというもの。
ハーレムモノが36歳の視点でどうも見れる作品と見れない作品に分かれちゃうポイントが、男主人公に魅力を感じるか否かなんですね。
その点で行くと、かつて騎士で主人公にそれなりの技量があるという点で、周囲の女の子が言い寄ってくるのも理解できて、ワルキューレロマンツェは見れました。
エロ要素も下品にならない程度のラッキースケベだったのも良かったです。
正直、そこを過剰に売るくらいなら、いっそ地上波ではなく完全にR18にして全編エロシーン盛りにしてくれた方が嬉しい作品も多いので、この程度のラッキースケベ感が丁度良かった。
個人的に苦手なのが、特に取り立てて何かがあるわけでもない男主人公に、何故か異様に女の子が集まってハーレムなパターン。これはちょっと36歳的に見てて辛い。
自分で作っているアーネリスもハーレムモノと言えばそうなんですが、作り方は色々考える所です。
ワルキューレロマンツェはそれぞれのキャラの個性・背景美術も丁寧に作られてて良かったです。
ショートカット好きなので、美桜ちゃんというショートカット娘が画面に頻繁に出てくるのもポイント大♡
個人的にはノエルがシスコン・お嬢様設定と盛っていて、性格的にも好みなキャラだったので良かったです♡
▼洋画
■「31年目の夫婦げんか」190415更新
宇宙人ジョーンズのトミー・リー・ジョーンズとプラダを着た悪魔のメリル・ストリープが演じる、長く連れ添った夫婦に訪れた、もう一度改めてお互いと向き合う旅の話。
仕事人のジョーンズと、機械的に日々が過ぎていき心の通じ合いを感じられなくなったメリルストリープが夫婦の仲を修復するために、高額のカウンセリングを夫婦して受ける。
そのカウンセリングで滞在する旅先で、お互いの求めるものを再確認していくというもの。
やはり夫婦の仲とセックスは切っても切り離せず、割と終始生々しいテーマで、こちらが赤面してしまう所が多々あるのですが、
男性は加齢してもどこまでも直球、妄想と肉欲という形で捉えるセックス、女性は加齢と共に自分を見てほしいというロマンチストで愛あるセックス、男視点と女視点の性についての捉え方の違い・それが50後半の夫婦(見た目は60代中盤)で描かれるのは見る方にかなりの胆力を強います。
自分の親を見ているようなもんなので・・・
セックスというイメージだけで言えば、今のインターネッツは自分にもっとも理想形に近いエロスを検索で簡単に見れるし、自分もイラストというフィクションでは理想形の女体を追求するべきだと思っているので、キャラが加齢した所とかは考えません。
ただ、自分では現実とフィクションを切り分けられているとは思っていても、現実夫婦で添い遂げるという事はお互いの加齢を受け入れる事という、当たり前の事を映像で見せられると色々考えます。
夫婦の数だけスタイルがあるし、皆が皆その年令までお互い重なり合いたいかどうかは別の話なんですけど、高齢別居とか高齢離婚とか、その背景に実はこういう夫婦の隙間風を放置していた問題もあるのかなというのはちょっと考えてしまったり。
1組の男と女が老後まで一緒に居るという事は、色んな意味で綺麗事抜きなんだなっていうのを見て色々思ってしまう作品でした。
相当疲れはしますが、不幸な作品ではないので一見はオススメです。
■「NY眺めのいい部屋売ります」
「最高の人生の見つけ方」(←洋名のザ・バケットリストの方が絶対いいと思う)のモーガン・フリーマン主演の映画。
ニューヨーク・ブルックリンで画業を生業とするモーガン・フリーマン演じるアレックスと、その妻のルースが40年暮らす家はエレベーターが無く、毎日部屋までの長い階段を上り下りする日々。
高齢になりエレベーター付きのマンションへと移るべく、ルースが家を売る決意をする所からすべてが始まります。
40年の間に街は近代化して様変わりして、眺望の良い安アパートは価値が上がり、売るには好都合。
しかし、アパートを売った資金で次の住処に移ろうとする計画の老夫婦に、様々な問題や現実が矢継ぎ早に押し寄せる・・・
自分自身が引越した直後だったからというのもありますが、数年住むと住居やその周辺に愛着が湧きます。
まるで家そのものがキャラクターというか、明日からもうここで過ごす日々はないのかと思うと、言い知れない虚無感に襲われます。
1人ならまだしも、誰かと一緒に住んだ家ならなおの事で、
目を閉じると家のディテールまで思い出せるし、思い出す度に虚無感が来るのであえて思い出さないようにするレベルです。
この映画の設定の一箇所に住み続けて40年なんて、自分でも生きた事がない長い期間に醸成されたものは、もう家という箱の概念を超えて、空間そのものが生態系とも言っていいくらい調和が取れてるものだと思う。
この作品はその描き方が非常に上手く、とにかく2人の住む部屋のセンスが良い。
ここを売ってしまうのか・・・勿体無い・・・と観る側と共有する事に成功していて、それだけでも観る価値のあるものです。
家を売る、買うっていうのがどういう事か、人生でそうそうする事がない体験で、日本の売買とはちょっと違う様式ですが、いつか必ず真剣に考えないといけない問題なので、そのロールプレイとしてもオススメです。
特に自分たちが高齢化した時、日本は今よりもさらに厳しい状態になっている。
でも60歳定年なんてもう前時代の話。
60歳でも高額の賃貸家賃を支払い続けないといけない。
冗談抜きで我々30代・40代は今後筋力アシストスーツがクルマに取って変わって必需品になる世代で、今後日本は老人を寝たきりにさせない、ホームに入れずに自力で歩かせ生活させる事に全力を上げていく事になると思う。
何故なら、介護する側と介護される側の数が今後逆転してしまうから。
なんか暗い話になっちゃいました。
悲観的なのは自分の悪い癖なんですが、フリーでやってると耐えず不安があるので、今の世の中を正確に捉えようとするほど今後の日本に明るい未来を感じる事ができないのも事実。
賃貸か、中古物件か、新築か、戸建てかマンションかアパートか・・・誰しもがいつか直面し、決断しないといけない住居の事、住み続けるという事・生活の事を、暗くなりすぎず、明るくタフに上手く描いてる作品でした。