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あいまり

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あいまり posts

恩師の毒牙に掛けられて #1

「ありがとうございました!」 「「「ありがとうございました~!」」」  部長の挨拶に続けるように、私達はテニスコートに向かって挨拶をした。  それから一年生達がテニスコートにトンボを掛け始めるのを横目に見つつ、私、生駒愛里はグランドの隅に置いといた水筒を手に取り、中に入っているスポーツドリンクを口に含む。  口の中に広がる甘酸っぱい味に...

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歪んだ戯曲を紡ぐ時 十二人目

 シノブがこの『クリノス』という劇団を手に入れようとした時、私は彼女の計画を、一つの戯曲に例えた。  戯曲作家である彼女がプロットを作り、作家でありながら主人公となって、登場人物である劇団員と共に物語を紡いでいく、奇妙な戯曲。  そして、私がシノブを手に入れることで、この戯曲は歪んでいった。  主人公は疎か、物語を描く戯曲家そのものが...

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女王の手駒に堕ちる時・続2

--- <美凰視点> 「みおうさま……♡ みおうさまぁ……♡」  自我の光が失せた虚ろな目でこちらを見つめ、うっとりとしたような表情を浮かべながら、翡翠は私に縋りついてくる。  飛車の駒を出した後は、雅ちゃんの時と同様、単純な作業が続いた。  彼女の駒を全部奪ってその駒を盤上に出し、完全に彼女の心を手中に収めた上で王将を勝ち取る。  …...

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女王の手駒に堕ちる時・続

 パタン、と音を立てて、私、翡翠は読んでいた本を閉じた。  雅が屋敷の調査に向かってから、かれこれ二日と十三時間程が経過していた。  彼女は優秀な忍だ。潜入調査にここまでの時間が掛かることは珍しい。  あの子の力量であれば、屋敷に潜入してからせいぜい九時間程あれば、ある程度の情報を持って帰って来るはずだ。  もしも潜入して期待通りの情報...

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歪んだ戯曲を紡ぐ時 十一人目

「着いたわね」  劇団『クリノス』の劇場に到着した私、柳川ミユキは、そう呟きながら目の前にある建物を見上げた。  それに、一緒に車を下りた江田メイコは、扉を閉めながら「そうですね」と答えた。  私は車の鍵を閉め、彼女を率いてすぐに建物の中に踏み込んだ。  劇場の扉を開いて中に入ると、すぐに『クリノス』の管理人である二階堂ミチルさんが出迎...

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女王の手駒に堕ちる時

「侵入者を捕獲しました」  私、雅の両腕を縛って拘束する縄を持った女が、抑揚の無い声でそう言って敬礼をした。  それに、私は必死に縄を解こうと身を捩らせながら、「くッ……」と小さく声を漏らした。  拘束された際に武器は全て奪われ、キツく縛られた縄を解くことすら叶わない。  歯ぎしりをしながらも必死に縄を解こうとする私を見て、目の前にいる...

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脳の髄まで弄られて

 カランカランと乾いた音を立てながら、私、ソイル・シードリングの愛用している剣が転がる。  私はそれを霞む視界の隅に収めながら、岩の壁に凭れ掛かった。  クソッ……体に、力が入らない……。  ビリビリと痺れるような感覚が全身に走り、首から下の感覚がほとんど無い。  辛うじて壁に凭れ掛かる形で倒れることこそ無いものの、体が動かないこの状況...

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淫らな獣におかされて

 ザシュッと小気味よい音を立てて、イノシシのような見た目をした魔物の首が飛ぶ。  真っ赤な鮮血が飛び散る中、その魔物の首を討ち取った女、アインは顔についた返り血を拭い、口に入った血液を吐き出した。  それから剣に付いた血液を振り払い、鞘にしまった。 「フン……こんなものか」  小さく呟きながら、彼女は先程自分が始末したイノシシの死体を...

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血潮が快楽に染まる時

「それじゃあ血液検査をするので、両手の袖を捲って出して下さい」 「あぁ、はい」  女医の言葉に、相間 律は、そう答えながら服の袖を捲った。  彼女は赤いTシャツの上から黒いパーカーの上着を着ており、肘の上まで袖を捲るのは少し億劫だった。  それでも何とか両腕の肘を露わにすると、台の上に両手を置いた。  すると、女医は肘裏をそれぞれ触診し...

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【限定公開版】作られた恋情に酔いしれて

 天井も床も壁も、全てが真っ白な無機質な部屋。  室内は青白い電灯で照らされており、その無機質さに拍車をかけているような気がする。  その部屋の中で、私は手術台のようなものの上に寝かされていた。  着ていたはずの服は全て脱がされて一糸纏わぬ裸体を外気に晒し、両手には手錠が掛けられており、背中の方で固定されている。  せめて手を使って胸と...

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【先行公開版】作られた恋情に酔いしれて

 天井も床も壁も、全てが真っ白な無機質な部屋。  室内は青白い電灯で照らされており、その無機質さに拍車をかけているような気がする。  その部屋の中で、私は手術台のようなものの上に寝かされていた。  着ていたはずの服は全て脱がされて一糸纏わぬ裸体を外気に晒し、両手には手錠が掛けられており、背中の方で固定されている。  せめて手を使って胸と...

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歪んだ戯曲を紡ぐ時 十人目

 駅の北口から外に出た私は、ポケットから取り出したスマートフォンで時間を確認する。  今の時間は昼の十一時五十分。待ち合わせの時間まで、まだ十分程ある。  確か待ち合わせの場所は……と、目印になっている銅像を探すべく、辺りを見渡した。  すると、見覚えのある姿が見え、私は表情を緩めた。 「シノブさん!」 「……! メイコさん!」  私が名...

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狼さんの目はどうしてそんなに綺麗なの? 3

 ぴちゃっ……れろっ……くちゅっ……くちゅ……。 「んんッ……」  耳につく淫靡な水音と、ジワジワと込み上げてくる甘い疼きに、ボクは重たい瞼を開いた。  窓から差し込む朝日が眩しく、ボクはすぐに目を細めた。  しかし、何度か瞬きをして目を慣らし、ボクはなんとか瞼を開いて体を起こした。 「ちゅッ、んッ……あっ! レアン様!♡」  起きたボ...

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【限定公開】その輪廻が淫靡に染まる時【プロフィール】

リンカ・ネーション 年齢:12-17歳(前世も含めると40-45歳) 性別:女 見た目:12歳時では母親のシオン譲りの金髪のショートヘアに父親のソーマ譲りの真紅の目をしている。身長は148cmとやや低身長。17歳時では魔王を殺す為の願掛けとして髪を伸ばしており、長い髪をポニーテールにしている。身長は165cmと高身長。 備考:前世の記憶...

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【先行公開】その輪廻が淫靡に染まる時【後編】

<魔王視点>  私の膝を枕にして眠る少女の頭を撫でながら、私は静かにほくそ笑んだ。  ようやくここまで来た。  今、彼女……リンカ・ネーションの僅かな理性は眠りにつき、完全に無意識の部分が剥き出しになっている状態となった。  この状態であれば、彼女の心を如何様にも歪めることが出来る。  この時代でやっておくことは、あくまで彼女の心に釘を...

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【先行公開】その輪廻が淫靡に染まる時【前編】

 木刀が風を切る心地良い音が、のどかな村に響き渡る。  空は快晴。暑すぎず寒すぎない丁度良い空気を感じながら、私、リンカ・ネーションは木で出来た刀で剣の訓練に励んでいた。  汗が体に滲み、呼吸が乱れる。  そろそろ休憩しようかと、剣の素振りを僅かに止めた時だった。 「ギュイィィ」 「……?」  頭上から聴こえた妙な鳴き声に、私は動きを止め...

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【限定公開版】私に魔法を掛けないで

 満月が町を照らす夜八時。  人々はスマホの画面と睨めっこをしながら、忙しなく町の中を縦横無尽に歩き回る。  この光景はいつものことで、こうして毎日忙しなく日々は通り過ぎて行く。  今宵もこうして、いつも通り日々が過ぎて行く……かに思われていた。 「レディースアンドジェントルメン!」  まるで夜の闇を切り裂くように、どこからか声がした。 ...

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【先行公開版】私に魔法を掛けないで

 満月が町を照らす夜八時。  人々はスマホの画面と睨めっこをしながら、忙しなく町の中を縦横無尽に歩き回る。  この光景はいつものことで、こうして毎日忙しなく日々は通り過ぎて行く。  今宵もこうして、いつも通り日々が過ぎて行く……かに思われていた。 「レディースアンドジェントルメン!」  まるで夜の闇を切り裂くように、どこからか声がした。 ...

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【限定公開版】その目を奪われて

「それでは、そちらにお掛けになってお待ちください」  受付の女性の言葉に、私、雁野志那は「はい」と答えて、待合室の椅子に腰掛けた。  彼女から受け取った診察券を懐にしまいつつ、私は辺りを見渡した。  私は警察の特殊捜査課に所属しており、日々様々な捜査に明け暮れている。  今日は、妙な噂が立っているこの眼科クリニックに、一人の患者として潜...

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【先行公開版】その目を奪われて

「それでは、そちらにお掛けになってお待ちください」  受付の女性の言葉に、私、雁野志那は「はい」と答えて、待合室の椅子に腰掛けた。  彼女から受け取った診察券を懐にしまいつつ、私は辺りを見渡した。  私は警察の特殊捜査課に所属しており、日々様々な捜査に明け暮れている。  今日は、妙な噂が立っているこの眼科クリニックに、一人の患者として潜...

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艶美な舞いに狂わされ1-1

「ライジングスラッシュッ!」  叫びながら、私は剣を強く振るった。  すると光の刃が飛んで行き、こちらに向かってきた魔物数匹を切り裂く。  切り裂かれた魔物は真っ二つになり、数瞬後に光の屑となって消え去る。  私はそれを気にせずに剣を構え、他の魔物を睨む。 「ファイアメテオッ!」  その時、背後からそんな声がした。  咄嗟に振り返ると、い...

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狼さんの目はどうしてそんなに綺麗なの?2.5

 窓の外から聴こえる小鳥の声に、ボクは重たい瞼を開いた。  すると、窓から差し込んでくる朝陽が眩しくて、ボクはすぐに目を細めてしまった。  まだ覚め切っていない頭でぼんやりしていると、ボクの胸の中で、昨日抱いた少女が小さく身じろぎをしたのが分かった。 「……あぁ、起こしちゃったかな?」  そう聞きながら、ボクは彼女の頭を撫でる。  彼女...

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狼さんの目はどうしてそんなに綺麗なの?2

「……んんっ……」  どれくらい経った頃だろうか。  私は小さく呻きながら、ゆっくりと瞼を開いた。  体を起こすと、ずっと地面の上で眠っていたからか、体中に軋むような痛みが走った。  しかし、早くお姉ちゃんの家に行かないといけないことを思い出し、私はすぐに立ち上がる。 「……あ」  立ち上がった時、私の頭の中で、何かスイッチのようなもの...

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歪んだ戯曲を紡ぐ時 間話

「ふぅ……」  仕事を終えた私は息をつき、壁に掛けた時計を見た。  時間はもう夜八時。外は大分暗くなっており、劇場の周りに人気は無かった。  新入団員が入ったり、新しい公演が決まったりで、ここ最近は仕事がかなり多かった。  それでも今日でようやくひと段落ついたので、明日はゆっくり休める。  明日は劇団もオフの日だから、ちょうど良いタイミ...

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狼さんの目はどうしてそんなに綺麗なの?1

「むむぅ……」  櫛を片手にかれこれ十五分、私、メイジー・ブランシェットは、鏡に映るもう一人の自分とにらめっこをしていた。  というのも、これから出掛けると言うのに、頭の頂点で立った一本の寝ぐせだけが中々直らないのだ。  どれだけ櫛で梳いても、すぐに一本だけピョコンッと立ち上がってしまう。  それに苦戦していた時、後ろからママが私の寝ぐ...

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その心を射貫かれて

「近付くなッ! これ以上近付いたら撃つぞッ!」  とある町のビルの屋上にて、男はそう言いながら腕に抱いた女のこめかみに拳銃を突き付ける。  それに、男を囲んでいた警察達は、拳銃を構えたまま固まる。  すると、男はニヤリと笑い、「そうだ……」と呟く。 「そのまま動くんじゃねぇぞ……良いか、今から俺が用意するものを……」  そこまで言った男...

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甘い吐息に溶ける時2

「……ここだな……」  巨大な屋敷を見上げながら、俺は小さく呟いた。  北の森の奥深くにある、大きな屋敷。  ここには、魔女が住んでいる。  その噂は多種多様で、ある者は目が合っただけで相手を殺す程の凄まじい力を持っていると言い、またある者は全ての男を魅了する魔性の女とも言っている。  というのも、魔女の屋敷から帰って来る冒険者達は皆屋...

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歪んだ戯曲を紡ぐ時 九人目

 コンコン、と二回、扉をノックする音がした。  それに、私はパソコンで文字を打ち込む手を止めぬまま、「どうぞ」とだけ答える。  すると、扉を開けて、ノックの主が入室してきた。 「……失礼します」  静かな声でそう言ったのは、我等が劇団『クリノス』の脚本家を務める、榊シノブだった。  彼女は手に数十枚程の紙を持っており、私を見て口を開いた...

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【限定公開版】脳の髄まで染められて

※限定公開版は主に後日談と登場人物のプロフィールになっています。ネタバレになるのと多分ここだけ読んでもわけがわからないと思うので、こちらを読む際は先に先行公開版またはpixivに上がっている本編を読んでからにしてください。本当はこっちにも本編も加えたものを掲載しようと思っていたのですが、文字数が足りなかったため元々付け足す予定だったオプシ...

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【先行公開版】脳の髄まで染められて

 城のとある一室にて、二人の男女が対面する。  男は大きな椅子に腰掛け、手元にある書類を捲る。  対する女は、机を挟んで男と対面し、腕を腰の後ろで組んで直立している。  銀色のショートヘアの髪に、血のように真っ赤な双眼が男を捉える。  服は上下共に黒一色で、もしこの部屋の電気を消してしまえば、すぐにでも闇に紛れてしまいそうだった。  そ...

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