シニンノカゲ:1章part1
1. 素敵な六人組 ──昨日── 撮るよ、という"松山 愛維(まつやまあい)"の高い声がしてすぐ、シャッターが切られる風の機械音がした。 愛維のスマートフォンに、テーブルに身を乗り出してなんとか一枚の写真に収まった六人の女子生徒が映し出される。 センターを飾る愛維は、計算し尽くされた角度で飛び切りの笑顔を見せており、隣の"乃恵"は身を屈めてあくま...
2025-04-26 14:35:07 +0000 UTC View Post
1. 素敵な六人組 ──昨日── 撮るよ、という"松山 愛維(まつやまあい)"の高い声がしてすぐ、シャッターが切られる風の機械音がした。 愛維のスマートフォンに、テーブルに身を乗り出してなんとか一枚の写真に収まった六人の女子生徒が映し出される。 センターを飾る愛維は、計算し尽くされた角度で飛び切りの笑顔を見せており、隣の"乃恵"は身を屈めてあくま...
2025-04-26 14:35:07 +0000 UTC View Post0. 旧校舎 ──死者に幸あれ── ※ 本当は良く無いって分かってる。だけど、一回だけ。一回だけで良い。この一回で、全て済む。 羅那の持つ探究心と、彼女の欲望も全て。 真夜中の学校に忍び込むのは初めてのことでは無い。 だけど、羅那の緊張感はまるで初めて真夜中の学校に忍び込む時と同じくらい高まっていた。 規則を破っているという事実だ...
2025-04-26 14:32:54 +0000 UTC View Post旧校舎に出るという未来を予知する"くだん"の噂の真相を確かめるべく、旧校舎に忍び込んだ女子生徒たち。しかし、彼女たちを待ち受けていたのは想像を絶する悲劇であった。 ──あの夜、旧校舎で誰かが死んだ。 それは、女子生徒たちの共通の認識だった。 その日以降、学校では生徒たちが一人、また一人と姿を消していく。 まるで、亡者の影に手を引かれるよ...
2025-04-25 15:32:51 +0000 UTC View Postお仕置き屋は突然やってくる (F/M) それは、美奈子と別れてからちょうど一ヶ月後のことだった。 少年──蒼士はいつものように、SNSで女を漁っていた。 端正なルックスを誇る蒼士は、女に困ったことなどない。 学校でも、SNSでも、好みの女を見つけたらすぐに手に入れる。それが人のものであろうとも、関係はない。 しかし美人は三日で飽きるとはよく言ったもの...
2025-04-21 13:20:31 +0000 UTC View Post昨日投稿させて頂いた『伝説の女スパイが消えた日』について、文字数制限により一部しか掲載されておりませんでした。 誠に申し訳ございません。 修正し、二部に分けて再度投稿させていただきました。
2025-04-16 00:50:08 +0000 UTC View Post「やれ」 美が低い声で言ったその直後、青蛇と赤蛇の長い指の先──爪の先がふわりと腋の下に触れた。 「ん"っ!!?」 こちょっ…こちょこちょっ…こちょこちょこちょこちょ…!! 「ぶくっ!!?くくくくっ!!?んんんんっ!!!くくくくくっ!!?ぶぶっっ!?ぶくくくくくくっ!!?」 爪の先が、指の先っちょが、つるつると皮膚を撫でる。 薄い表皮を...
2025-04-16 00:47:40 +0000 UTC View Post伝説の女スパイが消えた日 (FF/F) その夜は、女スパイの一生の中で最も長い夜だった。 ◯ その女が腕の中で完全に動かなくなるまで、女はたっぷりの薬品を染み込ませた布を口に当て続けた。 女はしばらくもがいていたが、やがて大きく目を向いたまま動かなくなった。 熱くなっていた顔や耳からみるみるうちに血の気が引いて行くのを確認し、女は布をしまう。 ...
2025-04-16 00:46:53 +0000 UTC View Post4月のご挨拶と投稿予定! 皆様いつも大変お世話になっております。 ご挨拶投稿が遅くなってしまい申し訳ありません。 体調不良が長引いておりましたが、なんとか復活致しました。 現在、FAN BOX向け小説の投稿が滞っておりますが、来週から再開していきます。 ご迷惑をお掛けしますが もうしばらくお待ち頂けると幸いです。 以下、今月の投稿予定です↓ 【小説...
2025-04-10 13:38:47 +0000 UTC View Post恐怖のくすぐりマニアの巣 (F/M) 「ごめん。すぐ戻るから」 急用の出来た"蒼(あおい)"はそう言い残して部屋を出て行った。 カイトはしばらくスマートフォンをいじったり、意味もなく蒼の部屋を見渡りして時間を潰していた。 部屋の壁の至る所に何故か、金属製の金具が取り付けられている。 ──警戒心のないやつだ。 カイトはそう思う。 蒼とはマッチングアプ...
2025-03-19 11:49:11 +0000 UTC View Post3. 手来市連続怪奇事件 ──開幕── 「河川敷の悪霊。診療所の薬品庫の霊。そして昨日の下水道の怪異──お嬢。やっぱり異常だよこれは」 "六原 華(ろくはらはな)"は顔を顰め、タバコの煙を吐いた。 煙が換気扇に飲まれていく。 銀色に染められた長い髪。白い肌。髪に隠れた右目。長身。彼女は、ここ"空女ノ神社(あめのじんじゃ)"の退魔師の一人だ。 「この手来...
2025-03-14 13:12:52 +0000 UTC View Post2. T市商店街の怪異 ──遭遇編── (F/F) ねぇ知ってる? この街に伝わる都市伝説のこと。 幽霊なんて、自分から会いに行こうと思わないと遭遇しないなんて思ってるでしょ。 違うよ。 この世界にはね、会いたくなくても目の前に現れちゃうあちらの世界の住人がいるの。 このT市にも、いる。 私たちの住む世界と、あちらの世界は、ほんのちょっとのキッカケで...
2025-03-14 13:11:45 +0000 UTC View Post1. 憎きお前に心より怨念を込めて 私は私を見つめている。 カビの生えた鏡面に映る憎き私を見つめている。 私──。 嗚呼。私はお前が憎い。 私を縛り付ける神に伏す魂が憎い。 全てはお前のせいだ。 最愛にして最大の敵となろうあの子をこの世に産んだのも、何もかもがお前のせいだ。 こうして──くすんだ刃を我が首に突き刺さねばならぬのも、お前のせい...
2025-03-14 13:10:16 +0000 UTC View Post3月のご挨拶と投稿予定! 皆様、いつもご支援と応援ありがとうございます。 3月に入りましたね! 先月はPixivの作品に集中してしまい、FAN BOXへの投稿が疎かになってしまい申し訳ありませんでした。 今月はビシビシと投稿していきたいと思っております。 よろしくお願いします。 【3月は何の季節?】 あーもう3月か早いなーとぼんやりと思って、このコラムのような...
2025-03-08 15:48:30 +0000 UTC View Post襖の奥で (F/M) 田舎は嫌いじゃない。この季節特有の虫の声とか、風の音がよく聞こえるし、都会暮らしの"優里"には目に映るもののほとんどが新鮮で目新しいものばかりだからだ。 母の実家のある田舎。 大自然の中にある優里にとっての異世界。 そこに、優里は久しぶりに行くことになった。 親戚の集まりがあるのだ。 優里は過去に一度、そこへ行っているらしい...
2025-03-07 14:03:50 +0000 UTC View Post女騎士に捧ぐ狂笑のメロディ (F/F) 女騎士アロアは戦場で常に、その"美剣士"の首筋を見据えていた。 白くて細い首。 あれを掻っ切れば。 握りしめている剣で、その刃で切り裂けば──アロアたちを取り巻く不安は全て消える。 あの美剣士はそういう存在だ。 アロアの属する王国──その最大の敵国であるウィズダム王国一番の剣士があの美青年である。 名を"ユニ...
2025-03-03 13:17:35 +0000 UTC View Post不良女たちのお仕置きベッド (FFF/M) その光景を見せられたのは、アユムが奴らの支配下に置かれた初日のことだった。 薄暗くてタバコ臭い部屋。そこに置かれたベッドの上に、アユムと同じ歳くらいの少年が寝かされていた。 いや──仰向けで四肢を大の字に伸ばすような格好で縛られていた。 両手足を縛る縄は、ベッドの足に括り付けられていて、少年がいくら暴...
2025-02-27 13:02:01 +0000 UTC View Post『死なずの宴』 ──予告編── 宴が始まった。 妖怪と裏切り者たちへの復讐を誓う電華。 しかし、電華のその心に一人の少女が疑問を抱く。 一方、迫る争いのため生き人形の青年は、大きな決断を下すのだった。 そしてついに退魔師會が動き出す。妖怪どもを、裏切り者どもを討つために。 神とは、復讐とは、人間とは。 血と、汗と、涙と、唾液と、絶叫渦巻く狂...
2025-02-21 12:57:56 +0000 UTC View Post〜『死なずの宴』の公開日に関するお知らせ〜 明日15日に公開を予定していた『死なずの宴』ですが、より満足のいく内容にするため、公開を一週間延期させて頂きます。申し訳ありません。 それでは一週間後の2月22日土曜日の公開でよろしくお願いします。
2025-02-14 13:04:52 +0000 UTC View Postエリート部隊選抜試験 (F/M) 「うあぁぁぁぁぁあああははははははははは!?だめっ!!死ぬっ!!死ぬっ!!!死ぬ無理やめで許してごめんなざぃぃぃっ!!!なんでも話しますぅぅぅっ!」 鉄のドアの向こうから、悍ましい絶叫が響き続ける。 ユウトたちはなるだけその悲鳴を聞かないように顔を伏せ、順番を待つ。 程なくして鉄ドアが開いた。もあもあとした熱...
2025-02-10 12:04:59 +0000 UTC View Postリアル・パニッシュメント・ショー (F/F) 午前0時。私はその建物に入った。 眠らない町の裏通りの雑居ビル。その地下に、私にとっての楽園が待っている。 地下の入り口に女が立っていた。 「お待ちしておりました。あかり様」 女は冷たい声で言った。 肌は異様なほど生白く、背も高くて美麗だ。 街を歩けば大勢の人間に二度見されることは必須。 だがきっと、...
2025-02-07 12:12:30 +0000 UTC View Post2月のご挨拶と投稿予定! 皆様いつもお世話になっております。 先月はご挨拶投稿をお休みしてしまい申し訳ありませんでした。 年末に挨拶をさせて頂いたので、続けて挨拶投稿をするものなんだかなぁと思っていたこともあり、すっかり挨拶投稿をするタイミングを見失っておりました。 今更ではありますが、皆様、改めましてあけましておめでとうございます。 20...
2025-02-02 12:08:01 +0000 UTC View Postこちょこちょガールズとしての仕事 (F/M) 私が、自身の手の写真とそれから顔写真を添付した履歴書を送信してすぐに、採用の連絡が来た。 私はとある仕事に応募した。 それは某テレビ局の製作する人気番組のワンコーナーに協力するスタッフ──"こちょこちょガールズ"としての仕事だ。 そのワンコーナーとは、"阿鼻叫喚!こちょこちょクイズ!"という名で、クイ...
2025-01-24 13:31:43 +0000 UTC View Post